新テニス
前々から思ってたけど、許斐先生は明らかに田仁志様が好きだよな。今回のカラー見開きも、人数限られてるのにしっかり入ってるもん。
・クラウザー&越前
普通に考えれば、同じくテニスを愛好している中学一年生同士が同室というだけの何の変哲もない絵のはずなのに、方や人を磔にするテニスプレイヤーで、方や五感を失いながらもテニスする中学一年生ということで、その二人が一緒の部屋で英語で会話を交わしているだけで、なんだかものすごく異質な光景に思えてしまう。この世のモノとは思えない空間。
・田仁志さま
合宿後、ダイエットに成功したと思われた田仁志さまですが、いつの間にやら元の体型に戻っていました。アレか、師範が時々、妙に顔が細長くなったりするアレだったのか。なんだー、田仁志さまが細くなったのかと思って、あの時、興奮したのになあ。くそう……。
・門脇さん
スゲエ、この人まだいたんだ……。磔(された方)の一発芸で存在感をアピールしたリチャード坂田に比べても、この人の存在感、本格的に薄いよな……。
・徳川、鬼、入江
徳川さんの三本指倒立で「2ページもかけてるのに普通だな」と思わせて、次の鬼先輩のハムスターで「なるほど、面白いキャラ立てだが狙い過ぎだな、つっこまないぜ」と思った末に、いや、あの入江先輩は! あれは吹き出さざるをえないだろう、なんだよこれ!! 月をバックにしたあの3コマも大概だけれども、なんであんな高いところのフェンスの上につったって吹いてるんだよ! 危ないよ! どこから見ても突っ込まざるをえない、恐ろしい1ページでした。入江奏多め、何者なんだ……。
・跡部&仁王
仁王はもはやモシャスキャラとして便利に許斐先生に使われてるなあ。
彼はどこまで手塚を再現できるのだろう。確か、以前は零式ドロップが使えなかったはずだよな。天衣無縫はどうなんだろう? 許斐先生のことだからしれっと使いそうな気は全然するけど。許斐先生の恐ろしいところは、仁王の変身した手塚であっても、何の躊躇もなく「跡部は手塚とダブルスをした」と言い張るところだよな。不二の白石リベンジも仁王で果たされたしね。
***
今月は全体的に落ち着いた内容。最も破壊力のあるコマが入江先輩のサックス演奏だもんなあ。しかし、あれは絵だけで人を笑わせる許斐剛の真骨頂だと思った。笑ったもん! 絵だけで!!
ハンター
んー。とても良かった点と、ちょっと残念な点がいくつか。
・密告者はツボネ
これは残念だった点。ツボネというか、実質的にキルア母がそうだったんだけど、正解は後出しの念能力でした、というのはアンサーとしてちょっと残念。いや、ハンター世界は念能力でそれが可能なのだから、もちろんそこまで考えるべきではあったんだけど。ちょっと「犯人探し」の要素が強く出過ぎちゃったので、理詰めで読み解ける答えなんじゃないか、と期待しちゃったんだよね。
まあ、それはさておき、キルア母の能力(?)を考えると、メガネ経由の映像をジャックする能力なんでしょうかね、これは。…………最近、ほぼ同じ能力を小説で使ってしまったので、ホントにそうだったらちょっと困っちゃうな。。。しかし、ミルキが手を加えられる、というのはどういうことなんだろう。単純に同じ視界を共有する、というのではなく、たとえばテレビなどに映像出力できて、ミルキがそれを録画、データ化してイルミに送っていた、ということ??
・呪われてるのは「お願い」する方
これは良かった点。なるほど、そう来たかー。恐るべき能力を備えているアルカに対して、キルアの態度が他の家族と明らかに違う理由として適切だったと思いました。しかし、そうすると、「なぜキルアはアルカのこの特性を他の家族に話さなかったのか」が疑問となりますが、それは「最後のルール」に関する問題なのかな。あと、キルアも人のこと言えないようなお願いをついさっきしてたけどな!(「おかんをころせー」)
「最後の秘密を知ったらお前ら(家族?)は喜んでオレの頭にまた針を埋めに来る」というのはよく分からない。現状、アルカのこの能力があれば、家族内でのケガ、病気は回復し放題になるわけですよね。しかし、キルアに針を刺すことで、「回復し放題」以上の恩恵が得られる?? 逆に考えて、針を刺さなきゃいけない、ということは、素のキルアは「回復し放題」以上の状況を望んでない、ということ?? やっぱりよく分からないなー。「喜んで」というのがよく分からない。何かが危険だから、やむを得ずキルアに針を刺すわけではないんだよな。「喜んで」ということは、キルアもアルカも便利な道具になるってこと? もしくは「キルアが家業を継ぐようになる何か」「キルアが家に帰ってくるような何か」が最後のルールに関わってる?? 分からないなー。
・テラデインさん
こちらは残念な点。しょぼい。しょぼいよ、テラデインさん。ダブルハンターなんだからさー。いや、ダブルハンターだからって武闘派じゃなければ大して強くないというのは分かるけど、にしてもさー。もうちょっとヒソカの実力を正確に分析するとか、しっかり対策して人員配置するとか、そういう強さを見せて欲しかったなー。やっぱり今回、あのトリオが噛ませ犬すぎたのはガッカリな感じ。シングルやらダブルやらの有難味が薄れちゃった。しかも、テラデインさんは今回の投票で5位まで落ちちゃったんだから、殺されて退場する必要はなかったんだよね。んー、ちょっと蛇足気味だったんじゃなかろうか。
……しかし、たとえ会長選挙に敗れたとして、だからってテラデインさんが公言してたヒソカ、イルミ狩りを撤回できるわけもないだろうし(口先だけになっちゃう)ヒソカやイルミの情報をある程度保持しているなら、それを公表して注意を喚起しないのもおかしい気はする。となれば、これ以上の「ハンター総出での対ヒソカ・イルミ状況」を解決するためには、テラデインさんを殺す必要があったのかもしれない。もうちょっとテラデインさんには頑張って欲しかったけど、とはいえ、逃げ惑うテラデインさんで一話を消費するのもアレだし、うーん、難しいところではあったんだろうなあ。……やっぱり、もっと頑張って欲しかったけれど。
ワンピース
ビッグマムさんはどう考えても損得計算のできない大人だけど、「欲しい物を妥協する海賊がどこにいる」で大物感が出たのは良かったですね。確かに、二億、三億レベルの「大海賊」なら、損得計算して立派に組織を回すのもトップの資質だろうけど(キャプテン・クロとかね)、四皇くらいの大物になったら、このくらい無体なままでも組織を回してる方が「大物っぽい」よなあ。キャプテン・キッドに二隻沈められたからって、妥協してたら格が下がるもんなあ。
ルフィの対応も、まさに「まっとうな主人公」って感じで良かったと思います。戦場が魚人島から別に移る流れなのもいい。もう、ここでは一通りやることをやり終えたからね。ホーディ戦に関してはルフィたちの参与は「巻き込まれ型」で、動機面において積極性が欠けていたけど、ビッグマム戦はお互い良い動機でやり合えそう。とはいえ、新世界に入ってからも、先にいろいろやるんだろうから、今回のはビッグマムと因縁をつけました、というだけで、実際やり合うのは1~2シリーズ挟んでからになるのかな。
ナルト
相変わらず何がなんだか分かりにくい……。食べられたら四尾の精神世界(?)に入るってどういうことなの……??
ただ、ナルトがキラービーを挙げて、それが展開のポイントになる流れはちょっとイイですね。いやあ、ビーさまとか、最初は何のネタキャラだと思ってたのに、もうすっかりキーパーソンじゃないですか。キラービー&八尾の関係性があったればこそ、今回も話が動いてるわけで。人柱力と尾獣の架け橋になろうとしているのは、おそらく作中ではナルトなんだろうけど、実際に先鞭を付けたのは紛れも無くビーさまだぜ。登場初期にビーさまと八尾の関係性に注目してた人は先見の明があったよなあ。
トリコ
ライブベアラーさんは敵役としては前号で格を下げちゃったけど、上位ランカー料理人としての格は今回で取り戻しましたね。相手(小松)を褒めて認めた上で、それを指導する、というのは、元々上位実力者という設定があるキャラにはウィン・ウィンなやり方だと思いました。小松もライブベアラーさんもどっちも持ち上がった。
しかし、メテオガーリックは、あれ、周囲の高級ホテルなんかが、謎の隕石群で大損害を負ったんじゃなかろうか……。
べるぜバブ
この漫画、本当にスゲエな。速攻で積み上げたものを速攻で壊す。今週、ジャバウォックの敗北に納得できた人なんていないだろうし、東邦神姫の修行シーンはきれいに無駄になったし、邦枝とおっぱいさんの共闘や、ジャバウォック幹部連中の存在意義など、色々なものが水泡に帰した。ここまでやられると、もはや行き当たりばったりというレベルでもなく、新しい読書感覚という感想さえ抱いてしまう。もちろん、面白いかどうかは全く別の話として。
クロガネ
「お前…、怖くないのか?」
「ハイ、オレは今まで生身の人間の喉を突いてきましたから」
パッキー
タケル姉、モテモテだなあ。造形的には白川さんなんかと比べても、そこまで秀でている気はしないのだけれど。
あと、パッキーすごいな。向学心旺盛だな。異種族の知識を学ぶことに対して、ここまで真摯に取り組むのか……。もしかして、宇宙人とかもう地球に来てて地球人のフリして暮らしてるのかもしれないけど、そういう宇宙人は実は大学に通ってて毎日マジメに勉強してるんじゃなかろうか。「あいつサークルも入らねえしコンパもこねえし」「付き合い悪いよな、あのガリ勉」っていう人が意外と宇宙人なのかもしれない。
バクマン
そうか、マスコットキャラか……。
女性客を増やすためにはどうすればいいのか、というのは僕も常々考えていたのだけど、なるほど、マスコットキャラか。いまダンゲロスでマスコットキャラというと……、触手生物の姦崎姦と、しゃべるちんこの「やりまる」だな。…………うん、ダメだ。全く増える気がしねえ……。
前回の引きだった、「なんでアンケート勝ってるのに部数で負けるの?」問題には、「ネームバリュー」という身も蓋もないアンサーが。ク、クソー……、確かにそうかもしれないが、そんなのどうにもできねえぜ……。作中のサイシューたちも結局どうにもできてないしね。結局、積み重ねしかねえよなあ。
あと、パーティーでのサイシューの立ち位置を見て、こいつら知り合い多くて恵まれてんな、と思いました。フッ、言っておくが、僕程度の人間がこの手のパーティーに出ると、特に誰にも話しかけられることなく、一人でぽつんと美味しいごはんを食べておうちに帰ることになるのだぜ……。便所飯という言葉をリアルに感じてしまうのだぜ……。コミュ力低い人はマジで友達同伴すべき。
ブリーチ
月島さん、人間のクセにタフすぎだろう……。ワンピース並の生存能力だぞ、これは。
お正月なう4コマ
ワンピース:ルフィの書き初め面白かった! 「肉」が書けなかったのかww
ハンター:冨樫先生、セルフツッコミでお茶を濁さないで下さい! 書き初めもだけど、濁しすぎな印象。企画モノにはもうちょっとノリましょうよ~。
ナルト:いろいろ置いといてナルトがラッパーな感じになってるだけでなんか面白い。ビーさまに毒されすぎだろう、この漫画。
ブリーチ:それは書き初めじゃないけど、この兄妹の絵ネタは鉄板すぎる。
いぬまる:植田まさしwwww メチャクチャ笑ったけどメイン読者層に伝わる気がしないよ! 絵を見た瞬間に爆笑して、内容でまた爆笑しちゃった。これは良い企画モノ。大石先生の遊び心が伝わってくるね!
黒子:これもこれでギャグ作家じゃないのに、新しいアイデアで4コマをこなそうとしてて好感。
パッキー:1コマ目の「三!」「葉!」「虫!」の掛け声だけ面白かった。4コマで1コマ目だけ面白いってどうなの!?
めだか
めだかさんの高すぎる支持率って彼女のアブノーマルによるものじゃなかったっけ……?? 西尾先生が自分の作った設定にアバウトなのはいつものことだけれど、アブノーマルの設定が好きだったので、今回のは何とも残念。確かに、あの設定のままでは善吉くんに勝ち目なんてないわけですけどー。
こち亀
秋本先生がマリア絡みの設定を覚えていてくれたことは嬉しかったけど(両さんが好きとか魔法で女になったとか完璧に忘れてると思ってた)、今回は本当にそれだけで見事に何の内容もないな……。
いぬまる
若い頃のコンちゃんが、ちょっとたまこ先生似で可愛いことに複雑な感情が……。たまこ先生もお年を召されるとああなってしま……いや、当たり前なのだけど、人が老いるのは当たり前なのだけれど……。
リボーン
ふーむ、長距離狙撃の成果はザコ3名かー(桔梗さんもすっかりザコ扱いですね)。あまりにも妥当な脱落すぎて残念。一応、ダメージは残っているとのことで、これからの結果次第でしょうか。このダメージが原因となって、リーダー格1名くらい落ちれば良いのだけれど。ちなみに実際の狙撃射程は最長で2km程度。5kmは確かにすげーなー。狙撃というか誘導ミサイルな感じだったけれど。
マジコ
アリスうぅうう……。いろいろ置いといてアリスさんのキャラがすごく立ったので満足です。獣の本能むき出しでベッドに臨むアリスさんハァハァ。
ファウスト兄ちゃんは、これ単に「リア充爆発しろ」の非リア充なのかと思いきや、プレイのマニアックそうなお姉さんに頬を赤らめられるという、なんだよこいつもリア充かよというリア充勢ぞろい展開。そもそもラブラブカップルコンテストに出てる時点でこいつら全員リア充だし、主人公もリア充だし、この世界はリア充に満ちていますね。
ぬらりひょん
柳田とは結局、なんだったのか。
いや、本当に柳田さんは何の働きをしてたのでしょうか。どうもこの人の存在意義がよく分からない。微妙に圓潮と被ってるし。
ST&RS
学生がいきなり光り出してフラフラ歩き始めたらびっくりするよね。今週の宙地くんがテニスプレイヤーにしか見えなくてすごく面白かったです。無我の境地とか最初に発現した時はこんな感じだったんだろーなー。
「なんだ、今の光は!」
「大丈夫か、真田! 落ち着いて話すんだ!」
「ウウッ……。我が心すでに空なり、空なるが故に無……」
「何を言ってるんだ、真田!」
あと、宙地くんが光りながらおにぎりを持ち歩いている絵とか、主人公が「宇宙人は精神的なエネルギーで動くような機械を持ってるの……!?」とか言いながらおにぎりを持ってる絵とか、今週、謎のおにぎり押しがすげえシュールでした。
SQコパンの大冒険
これ、ネームまで許斐先生が描いてんだろー。センスはもちろんのこと、リズムまで許斐先生だよ。しかし、他人の絵で見ると、本当に独特すぎるリズム感だな……。センスもおかしい。今回の漫画は、これがもし許斐絵なら独特の異常さが醸し出されて、なかなかの一品になったかもしれないけど、他人の絵だとちょっと微妙だなあ。話自体もごく普通だし。漫画描いた人も「これは本当に面白いのだろうか……。でも、許斐先生の原作だし……」と思いながら描いてるんじゃなかろうか……。
★宣伝:月刊ヤンマガ漫画版二話も出たので宣伝しちゃう。