【12/7】2012年1号のジャンプ感想(テニス感想あり)


 ジャンプの目次レイアウトが変わるたびにいつもギョッとするけれど、一月もしたら慣れる。


新テニス

 パラッと開いたらいきなり壁に穴が開いてて、とりあえず閉じた。


・真田「ほぅ…、セグウェイとは風流だな」

 滅茶苦茶爆笑したんだけど、何が面白いのかまったく分からないwwww


・真田「待たんかぁぁぁぁっ、キエェェェ!!」

 だめだ、なんとかしてくれww くそwwww もうだめだwwww 


 ちょ、なんだよこの漫画。一分くらい笑い続けたのに何が面白いのかまったく分からないwwww なんだよほんとにww ふざけんな許斐wwwww

 なんでテニスの合宿中にセグウェイに乗ったテニスプレイヤーが泥棒を働いた上にてんどんなんだよ。一体どんなクスリを打ってたら許斐先生はこんな展開を書いてしまえるんだ。


・平等院「散れ…」「滅びよ……」

 なんでだよwww なんだよ、そのキャラはwwww ダメだー。もうどうにもならん。今月は無理だ。とてもじゃないけど付いていけない。もうずっとクソほど笑ってたのにまったく言語化できない。どういうことなんだよ! 壁に穴が空いてるだけでもアレなのに、徳川さんは一回転してるし、平等院さんは中二になっちゃうし、そもそもなんで同じ合宿で「散れ」とか「滅びよ」とか言ってるのか訳分かんねえし、ツッコミどころがオーバーフローしすぎて、何からどうすればいいのか分からず読んでるこっちもメモリオーバーだよ! お兄ちゃんの登場が唯一の予定調和でホッと安心できたくらいか。しかし、平等院さんのオーラ技術はまさか映画版からの逆輸入なのか!?


 ***

 そもそも新キャラのキャラを立てようとして、「セグウェイに乗って後輩のドリンクを奪う」という選択肢を選択した時点で許斐先生がヤクを打ってるとしか思えない。本当に何考えてるんだこの人は。しっかし、真田はおいしいなあ。こいつ、おいしいわあ。


ハンター

 えっ、キルア逃げんの……!??

 ……ここの展開は正直よく分かんないな。逃げる気なら最初からゴトーたちを帯同させる意味が分かんないし、アマネを振り切るためというのも微妙に苦しい。ちょっとご都合主義な気がする(ゴトーさんとヒソカをタイマンさせるための)……。けれど、直後の超絶シスコン描写を見るに、このレベルのシスコンなら動悸がよく分からなくても仕方ない気もする……。このシーンのキルアは、もうギューしてる時に挿入までしてるんじゃないかと幻視する程にシスコンすぎた。

 ツボネさんは1ページですごいキャラが立っちゃったなあ。今までは「強大な力を持つお邪魔キャラ」という印象だったのが、今週の涙腺うんぬんでぐっと複雑なキャラクターに化けちゃった。彼女の立ち位置としてはシルバに近いんだろうな。キルアの成長を見守る強キャラポジション。先週アマネの言っていた「ツボネも自分もキルアの敵ではない」というのは、シルバと似たような立ち位置ということで、本当だったんですね。

 そして、まさかのゴトーさんキル。この漫画のことだから、これは確実に死んだんだろうな。一番死臭の漂ってなかったゴトーさんがここで退場か……。意外だ。そして、アマネさんとカナリアの二人だけになっちゃうと、途端に安心感がなくなるね。ツボネもキルアを追いかけて離れていることを考えると、今一番危ないのはこの二人なんじゃなかろうか。

 んで、そのゴトーさんは放出系の能力者? 念には「周」っていう地味ーな応用技もあって、物にオーラを纏わせる技なんだけど、それを飛ばしてる感じ? コインを飛ばして戦うってカッコイイっちゃカッコイイんだけど、問題はこれ、マシンガン持っててもあんまり変わらないんじゃないか、ってところ。カッコイイんだけどね……!(ちなみに威力的にはマシンガンよりもたぶん上。木を切り倒すには無痛ガン級の火力が必要で、これは携行不可。映画「プレデター」で携行してるのは映画的なハッタリ)。

 ヒソカ的にはゴトーさんは何点くらいなんだろう? 50点とか60点とか? カストロはヒソカにかなりのダメージを与えたけど、それでもヒソカは天空闘技場に然程こだわりがないことを考えると、カストロでも70点とかそこら? ゴトーさんはカストロほど善戦できてないので、カストロ以下の点数になりそうだけど、となると、50点付近のプロハンターたちが執事と同程度ということになって、「プロハンターが執事見習いに全滅させられた」という記述と齟齬をきたしちゃう(いや、シークアントさんが10点前後のザコという可能性もあるけど)。今週の描写を見るかぎりでは、ゴトーさんの格は陰獣あたりのイメージでした。自負を持つには十分な実力だけど、旅団クラスの相手をすると勝てないよ、的な。

 しかし、ゴトーさんの能力お披露目から決着までが12ページか……。このスピード感大好き。でも、「お死枚」のセンスはちょっとカッコ悪いと思いました。


バクマン

 人の感性にケチを付ける気はないけれど、みんな本当に「小学生の完全犯罪まんが」から「面白い漫画」のイメージができてるんだろうか……。僕にはさっぱり分からないよ……。CROWもあんまり面白そうなイメージができないな……。まだTRAPの方が面白そうな展開をイメージできる(けど2巻か3巻で終わりそうな打ち切り臭も感じる……)

 本編の方は、なんかもう最近のサイシューは「僕たち読者がまったく感情移入できないところで苦悩したり解決したりしている」という感じなんだけど、今週もまったくそんな感じ。シュージンが何を困ってるのか、理屈では分かるんだけど、理屈でしか分からない。まったく感情移入できないので、「はあ、分かるような分からないような微妙な悩みを抱えてますねえ。僕にはどうでもいいけど」と思いながら読んでしまう。そして、見事解決して突破しても、「はあ、よかったですねえ。僕にはどうでもいいけど」と思ってしまう。今週だけでなく、バクマンはここしばらくそうなんだけど、今週は特にそんな感じでした。

 一つには、これの原型となった『デスノート』の大ヒットを僕たち読者が知ってしまってるのが大きいんじゃないかなあ。あれはまさにW主人公で、あんまり間延びさせずに、Lが死ぬところまででわずか7巻。それでいてちゃんとアニメ化も映画化もして大ヒット。そういうのを知ってるから、シュージンがW主人公で悩んだり、長持ちさせることで悩んだりというのを見ても、「いや、やってみろよ。ちゃんと巧く行くからさ。デスノートみたいにさ」って思っちゃうんだよな。というか、途中で話が「人気対策のために敵を入れ替えできない」から、「敵を入れ替えできないと長寿連載にできない」と、微妙に論点がすり替わってるのも問題なんじゃなかろうか。確かに論理的にはギリギリ繋がってるんだけど、主題は明らかにズレてる。このへんも「理屈では分かるけど感情移入できない」に繋がってるんじゃないかなあ。有り体に言えば、スマートさが足りない。

 あと、「人気が出ないから敵キャラを変える」というのも、いや、うん、分かるけどさぁ。なんかちょっとイヤだよね。それ描きたくて描いてたわけじゃないんだ……的な。プロとして、ある種、間違ってない態度なんだけど。うーん……。


ワンピース

 えっ! ジンベエをスカウトすんの……!!? 確か、どこかの何かの情報で、麦わらクルーにはもう一人仲間が入るとか入らないとか言われてたけど、ここでジンベエをスカウトか……。一時はくまが有力視されてたけど、そうか、ジンベエか……。

 いや、でも、これは断るんじゃないかなあ。いまジンベエがいなくなったら魚人島の抑止力が一切なくなっちゃうもんな。もし仲間になったら、初めての船長級(+七武海級)の戦力が入るわけで麦わら海賊団も箔がつくとは思うけど。陸上では海中ほど戦えないということで、格を落とさずに苦戦描写もできそうだしね。


トリコ

 単純にボコボコ殴り合いする漫画ということで言えば、やっぱりジャンプで一番面白いのはトリコだなあ、と改めて思いました。ダブル釘パンチはやっぱりださいと思うけど!

 ところで般若パンダだけでも4時間超。太陽酒で1時間弱。このゲーム、地味に長くね? 両者の合計得点が2000点弱。全部が全部フルに時間を使ってるわけでもないだろうから、半分として1000分。だとしても、既に17時間も神経衰弱やってんのか……。アカギみたいだ。ココとか普通にハラ減ってるんじゃないの?


ナルト

「ちょっ、待って、ビーのオッチャン!!」
「ナルト、待て!!」

 なんという猪突猛進コンビwwww こいつら、八尾先生がいなきゃダメダメだったんじゃなかろうか。


まんたま

 まんたまの設定いいなあ。とても少年誌ではやれそうにない内容だけれど。世界中に男が一人しかいなかったら、女性は全員痴女になるのかな? どうなんだろう。大半の女性にとっては男性の存在自体が身近になかったわけだから、「もう男なんてどうでもいいじゃない」ということで、みんなレズるのではなかろうか。でも、種の存続の危機でもあるし、生物の生存本能に従ってやっぱり痴女になりそうな気もする。痴女派とレズ派で争いが起こるのだろうか。痴女派も痴女派でただ一人の男を取り合うため自らの性技術を競い合い、果し合いレズ合戦みたいなことをするのではなかろうか。政府主導の緊急措置により、3歳児の頃から虎の穴のようなビッチ育成機関で地獄のビッチトレーニングを受けた16歳ビッチが主人公にあてがわれるも、様々な悪のビッチが手練手管を使って主人公を誘惑してきて、それを虎の穴ビッチがレズ対決で打ち破るのではなかろうか。そういった想像が無限に膨らむので、まんたまは良い設定だなあと思いました。


パッキー

 この漫画、地味に女性キャラがみんな可愛いな。先週は白川さんが可愛かったが、今週は家庭科の先生がすごく可愛いぞ。先生に関しては、見た目ではなくて性格的な可愛さが出てる。顔を赤くしてドキドキしながら目の前の面白そうなことにノリノリとか、なんかもうエロイ。すごくエロイ。

 あと、「着心地」を言語化したのが地味にすごいと思いました。そうだよな、常に全裸の生物でなければ「着心地」の感触を言語化することなんてできないんだよな……。


リボーン

 ユニはあの変な帽子被ってないとかわいいなあ……。

「この期間中は学校休めばいいんじゃね」
「ユニは命に関わるんだから、ユニの呪いを解いた方がいいんじゃね」

 この辺りの読者がツッコミたくなるポイントは一応フォロー入れてきましたね。前者はフォローとしてもなかなか厳しいのだけど、それでも触れてくれただけ真摯な感じを受ける。


こち亀

 すげえな両さん、人間じゃねえな。年間最多完封数で普通にギネス載るんじゃなかろうか。今週、ふつうに面白かったです。そして、一年間ほぼ欠勤でクビにしない新葛飾署もすげえな、と今更ながらに思ったり。


赤塚賞選考結果発表

 なに、この「肩」っていうの、すごい気になる。「面白くないことを面白いような気にさせる4コマ」??? まったく想像がつかない。なんだろこれー。


ブリーチ

 一護の豆腐メンタル問題は思ったよりもいい感じで解決したし、先週みんなが思ってたような、「いや、それ、何も悪くないんじゃない?」もど真ん中は突いてないものの近いところで解決したし、一護の新ユニフォーム(新しいよね?)もいい感じだったけど、銀城さんの卍解は何だか微妙にかっこ悪い感じがしました。てか、なんで卍解したら髪が白くなるんだろう。

 あと、この漫画にはやっぱり論理能力はないんだなあ。あの空間も壊そうと思えば壊れちゃうのか。弐撃決殺も決殺じゃなかったし。というか、論理能力がない世界でフルブリンガーってすっごい微妙な存在じゃね。


★宣伝:そんなフルブリンガーたちだけど、単行本表紙はかっこいい。


★宣伝:もうDVDになるのか! 早いな!! 内容は「テニスプレイヤーたちがテニスで城を一つ破壊してヘリで帰る映画」です。

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パンクロッカーで作家。忙しくてもジャンプは読むよ。許斐剛先生を尊敬してます。

好きな漫画:テニスの王子様
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