【11/1】1011年47号のジャンプ感想(アルカが妹だった号)


ハンター

 ア、アルカが……妹に……なった……だと……?? 何をされたのか分からなかった、催眠術だとか(ry


 ……え、これ、本当にどういうことなんだろう。幼少期の執事たちも「坊ちゃん」って言ってるんだよな。イルミも「弟」と言ってた。キルアの中でだけ「妹」になってる……???

 普通に考えるなら、アルカの能力ってこと? キルアが「お兄ちゃん、妹が欲しいな」とか言ったからアルカが妹になった?(ついでにカルトも??)。弟二人を妹に変えるとか、一体この時は何人死んだんだろう……。

 しかし、キルア、どうするんだろうね。ゴンを治療してもらった後、どうやって「おねだり」を解決するんだろう。もう一度監禁するってんなら今までと変わらないわけだし。「おねだり」は制約だろうから(もしくは「お願い」が制約か?)、兄妹としての情を持って接してもそれで手心が加えられるわけではないだろうに。家族といる時は「おねだり」しないらしいので、そこがキーになってくるんだろうか。あと「最も愛している者が死ぬ」って何気にキツイな。「あ、あれ……? オレ、生きてる……。え、なんでヨシオが死んでるの? ちょ、オイ、花子、どういうことだよ、これ……」

 ところで、ゾルディック家はどんどん仲良くなってくなあ。昔から「暗殺一家」にしては家族仲が良い感じではあったけれど、それでも昔はどこか陰惨なところがあったのに、今週のキルアとアルカの遊んでる様子とかまるでそういうのを感じさせないぞ。昼間は砂場で人形で遊んだりして、夜は電流流されたりしてんの? そう考えると何とも猟奇的だけれど。


 ***

 ゾルディック家執事連中の職場恋愛率もすごいな。ミツバとハサムは確定として、おそらくヤスハとカスガも恋仲と推測(ヤスハの失態の責任をカスガが取ろうとした?)。それにしても、この執事さんたちは一体どうして就職先にゾルディック家を選んだのだろうか。いくら地元では名家として知られていると言っても、だからといって、さすがに働きたいとは思わないだろうに。今回の執事たち、特にミツバなんかは何の凄みも感じないから実力者ってわけでもなさそうなんだよなー……。しかしまあ、戦闘の実力者だからって子供の世話が巧いわけではないだろうし、普通にお世話能力に長けただけの人も近辺で働いてるんだろうか? その場合、試しの門ってどうなるんだろう?? 執事見習いの女の子みたいに、ミツバさんも普通にすごい強かったりするのかな。


トリコ

 あれ? 今週で説明されてるテクノロジーって美食会のGTロボに技術流用されてない? GTロボの性能に「食べた味を伝える」的なのがあって、あれが何気に一番引っかかってたんだけど、地下料理界の技術を流用してたってことなのかな?

 他人の食べた記憶を信号として取り出し他人に与える、という意味での「料理人」ライブベアラーさんは新しい料理人の定義だと思うけど、しかし、本当に食べるのと比べてどうなんだろう。たとえばトリコだとグルメ細胞は進化するんだろうか?


ナルト

 ホントに九尾はM奴隷だなww ご主人様がピンチになったら途端にデレやがる。

 先週のマダラさんは全体として攻められ気味で、肉弾戦も所詮数人を吹っ飛ばした程度だったので、あまり強いと思えなかったんですが、今週は大技多めでちゃんと強そうな感じがしました。ネームドキャラは全員生存しているとはいえ、第四部隊もほぼ壊滅したっぽいし。ここでネームドを数人殺しておけばもっと強い感じがしたんでしょうけど、土影さまがここから踏ん張って落命するために今回は延命させたのかな? 綱手さまが出張ってくるらしいので、なんだかんだで第四部隊も大分復活したりしそうな気もするけど。この漫画は戦略級の攻撃を受けても、なんだかんだで大して死人が出ないイメージ。


ワンピース

 国内の中流~上層階級に「対外的な差別をやめよう」と理性的に訴えかける一方、国内の下層階級に目を向けてなかったって話でしょうか。確かに異常に深い話ではあるけれど、ううん……。言語化困難。「理屈の上では協調を前向きに考えている魚人島住民」「理屈もクソもなく怨念を溜め込む魚人街住民」を、一人の魚人街住民、たとえばフカボシ王子の心理(「理屈の上では協調を前向きに考えているフカボシ」「心のどこかで人間を恨んでいるフカボシ」)と重ね合わせてることは分かるんだけど……魚人街住人にはそういう二面性はないわけで……。ヘタに感想を書くと差別発言になりかねない非常に難しいテーマですなあ。ちょっと今週はお手上げ。


スケット

 最後はメンチくんの多彩な機能を使って社長が神と呼ばれる技術を見せるんだろうな、と思ったら、本当にそのとおりながらも予想以上のクオリティに仕上げてくれてて嬉しかったです。篠原先生はこの手の細々したネタを収束させるのが本当に巧いな。あと、ボッスンと同じで「それっぽいもの」を作るのも巧い。今回で言えば実演販売。テレビショッピング録り溜めて勉強したんだろうか。


黒子

 お、ついに決着か……。なんか色々あった気がしたけど、色々ありすぎて何が勝負の決め手だったのかよく分からないぜ。オーバーフロー+野生+ゾーン辺り……?


クロガネ

 ちょっと待てww なんで対戦相手校の方が身内の部員より好感度高いんだwww

 いやー、うまく裏切ってくれましたけどね、確かに。ドイソルのように「序盤で戦う強豪校は監督も部員も嫌な奴ら」展開が多い中、ここで好感度の高い相手校を出してくるってのは意表を突かれちゃったぜ。しかも、レギュラー五人ともちゃんとキャラが立ってる。性格的にもビジュアル的にも。でも、それはいいけど、なんで自校の部員はメガネデブとかキノコとかで、相手校がこれなんだよww 先にこっちを出せよwww 

 同じ一年生のライバルキャラにしても、シドウくんとか突然医者に竹刀を向けるキチガイだったのに、バカ犬くんの方は普通に友達になりたい感じの良キャラ。アフロ先輩は新入生の後頭部に水の入った竹筒をぶちかまそうとする「こいつがいるだけで入りたくない」先輩キャラなのに対し、バカ犬くんの語る夜鷹さんは「この人に付いて行きたい」と思わせる風格がある。本当になんなんだ。主人公の桜夏高校剣道部はさっぱり羨ましく思えないけど白零の方は楽しそうだぞ。今週でキャラ人気は出ると思うけど、いいのかこれで。


めだか

 球磨川さんがカッコイイけれど、何を言ってるのかはよく分からない……!


いぬまる

「みんなのおかげでいい話が台無しに」という趣旨はすぐに分かったんだけど、最後まで貫徹されるとやっぱり面白いなー。途中までは「やりたいことは分かるけど微妙かな」って感じだったけど、最後のコマの破壊力がすごかった。「いい話」の方をギャグで濁さない辺りも良かった。

 どうでもいいけど、ジャンプ恒例のウソ次号予告「次号、世界的な経済危機にいぬまるくんがだした妙案とは一体…!?」がすごく気になってるのでウソ予告でないことを願ってます!


こち亀

 雑学巡査の意外な才能展開自体は面白かったけど、最近の秋本先生は本当にオチに繋げられなくなっちゃったなあ。起承転結の転から雑学巡査を排除して話をまとめちゃってる。いやまあ、一応話としては成立してますけど、巧いやり方とは言えないな。今回は「既存のキャラクターに意外な一面がありました」、それに「汎用オチを付けました」というだけなので、このレベルの話なら誰でも作れるぜ。


ぬらりひょん

 りょ、領域型妖怪……。すごい論理能力者が出てきたぞ……。「この空間だと主人公だから勝てる」か。めだかボックスみたいだ。ブリーチみたいによく分かんないうちに勝っちゃうんじゃなくて、ちゃんと論理能力として攻略して欲しいですね。

「領域型妖怪」って初めて見た時はすごい違和感があったけど、まあでも考えてみれば、「領域型妖怪」ってそんな不思議なもんでもないのかな? トイレの花子さんは女子トイレでしか活躍できないみたいな感じ?


エニグマ

 うわあ、すごくそれっぽく終わったけど、なんだか分からないオチがついたぞう……。

 えっと、頑張って読みとくなら、2つ目の願いで「ドクロがスミオたちの世界からいなくなる」をやったら、これがドクロに曲解されて「スミオたちがドクロとは別の世界に飛ばされた」? しかし、3つ目の願いで「キリはかつての世界の記憶を残すorキリに会うとかつての世界の記憶が甦る」辺りを願った?? 別の世界に飛んだスミオたちもキリと再会することで以前の世界の記憶を取り戻した?? ……こんな感じっすかね? 最後の「メーデーだっ!!」が「それっぽい終わり方だけどよく分からない」を加速させてる気がするなあ。最後の「メーデーだっ!!」にはなんか意味があったんだろうか? 最後なのでとりあえず言わせてみただけな気がするなぁ……。

 作品の総評としては、ラストが象徴しているように、「こういうことがやりかたった、けど、やることができず、それでもなんとかやってみた」という感じの漫画だったと感じています。「決め台詞をやりたかったけど、やる機会がなかったので、最後にやってみた」「特殊能力モノをやりたかったけど、巧く能力を使えなかったので、舞台設定を無理してもなんとかやってみた」「仲間との絆をやりたかったけど、巧くチームワークは表現できなかったので、最後にそれっぽく締めてみた」みたいな。アイデアとやりたいことに対して、実際の表現力と構想力が追いついておらず、どんどん尻すぼみになっていった感じの漫画だったと思います。序盤はしばらく面白かったんですけどねー。


★宣伝:レビュアーの評価はボロカスだけど、確かにテレビで見てると欲しくなる。


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