【10/9】2011年44号のジャンプ感想(2)


スケット

 今の開明の校風って安形さんが作ったのか……。


 自由なのは良いことだと思いますけど、この学園はちょっと問題児多過ぎじゃないすかね……。組織的な集団レイプグループとかいた気がするし、ガラス男事件など、スケット世界の若者たちはしょっちゅう若気の至りで事件を起こすので、校則で締め付けたくなった気持ちも分からんでもない……。


めだかボックス

 善吉くんが生徒会室を開けた瞬間、着替え中の女子たちの姿が飛び込んできて、「これが主人公ということか!(ToLoveる的な意味で)」と一人勝手に納得したけれど、全然そんな話ではなかった。


「…じゃなくて、何を面白いこと言ってるんです! 止めないのでありますか!? せんぱい方」


 じゃなくて、先輩男子二人に着替えを覗かれていることに突っ込もうぜwww 阿久根、球磨川の両名は棚からぼた餅ですなー。


「親殺し・人喰い・××××と並ぶ人類三大タブーのひとつだ」


 ××××って近親相姦? 人喰いは別として、他二つは主人公でも結構やってる気がするなあ。いやまあ、近親相姦の方は「やってる」と言ってもジャンルが限られますけど……(エロゲーとかオイディプス王とか)。親殺しは普通によくあるんじゃないかなあ。パッと思いつくのだと悪魔城ドラキュラシリーズで、アルカードはドラキュラ伯爵を何度も殺しまくってるよね。ドラキュラHDに至っては10分に一度のペースで親殺ししてるww


 ところで、「主人公補正を操る魔人」は僕も考えてたので、今後の展開次第で被りそうな気配にびくびくしてる。被ってもやるけどなー。


実力派エリート迅

 うーむ……。まあ、面白い。葦原先生らしさも感じる。しかし、どうにも小さくまとまっちゃったなあ、というか、うまくジャンプに順応しすぎちゃってるような……。いや、ジャンプ作品なんだからこれでいいのだろうか。「ROOM303」の衝撃からは程遠いのだけど、しかし、考えてみれば、あれも単に「ジャンプらしからぬ作品がジャンプに載った」ための衝撃だったのだろうか。

 ちびっこ戦士陽太郎の存在は葦原先生らしからぬ(?)設定と思いました。なぜ、あんな小さな子供が前線に立っているのか最後まで説明がなかったし。たぶん理屈というか裏設定としては、ここの隊員たちは帰る場所がない人たちで、つまり瑠花、陽太郎の姉弟は両親を失っており、ゆえにここで働いているということなんでしょうけど、それなら姉のように裏方で頑張ればいいのに、なぜ前線に出ているのかはやっぱり分からない。安全性の高いエスクードを持たされていることからも一応の配慮は窺えるけど、にしても、あんな子供に防御要員を担当させるくらいなら流石に他所から人員補充するのでは? 脳内補完はいくらでもできるけど、一言だけでも劇中で説明が欲しかったところ。陽太郎の存在が最後まで浮いてました。

 唯我正さんは葦原漫画では珍しく、根っからのロクでもない人物。こういうキャラも描けるんですね、ということでこれはこれで良かったし、オチもある程度前向きにして読後感に気を遣ったことは分かるんだけれど、それでもこのキャラでは、葦原先生に期待してしまう爽快感は得られないなあとも思ったり。


 なんといいますか。総じて「ジャンプで売れるにはどうすればいいのか、担当と一生懸命考えて作りました」感の溢れる読切でした。凡百の作家なら担当に流されて個性が潰れるところを葦原先生の力量でギリギリ踏ん張ってるかんじ。難しいところですね。葦原先生の個性はちゃんと出てるし、テンプレも脱却してるし、クオリティは決して低くないのだけど、これで満足できるかと言えば、僕にはノー。これが無名の新人なら高く評価したのだろうけど。しかし、これで実際に票が取れればそれはそれでいいと思うんですけど(僕のような大人読者はメインターゲットじゃないしね)、これは票も取れるのかなあ。分からない。葦原先生がこんなに頑張ってるんだから取れて欲しい気がするし、これで票が取れてこの方向になってしまうのも寂しい気がする。うーん……。


銀魂

 月島さんの恐怖、こっちのが伝わってくる……!!


ブリーチ

 前回は「普通の人間に背後を取られた一角さんwwww」という感じでしたが、いやいや、これ一角さんがショボイんじゃなくてすしがわらくんがスゴイんじゃないの!!? 自分に向けて突いてこられた槍の穂先を横殴りで折るとか能力がどうこういう問題じゃない人間性能だよ。タツジン! 一角さんにイイの何発も貰っても倒れない辺りのタフネスもスゲエ。こりゃあ銀城さんも恐れるわけだ! しかし、


「何だ? 今――、何の手応えもなかった――…!?」


 メリケンサック付けて相手を殴っといて、「何の手応えもない」ってどういうことなんだぜ。

 最後の展開はよく意味が分からなかったです。最後の双掌打は大当たりだったけど、それまで急所に当たった時の傷が(一角さんのラッキーにより)軽かったので、最終的に一角さんが立っていられた、ってこと??? 何が何だか分からないけど、とりあえずすしがわらくんの双掌打はトリコのツイン釘パンチよりカッコ良かったと思いました。


バクマン

「七峰くんって才能はあるんだよなあ~~~~」
「情熱を傾ける方向を間違えてるだけで、やる気も才能も……」」

「情熱を傾ける方向」=「サイシュー打倒」なので、ホント、七峰くんはあの時サイシューの仕事場を訪れたのが全ての過ちでしたね……。


こち亀

 途中まで面白かったけど、起承転結の転の後半くらいから話が変な方向に曲がっていって、結では完璧に明後日に着地しちゃった印象。起承までは「両さんが説教を受けてギャンブルを卒業し、お金にも過度の興味を示さなくなる」だったのに、そこからなぜか「お金がないのにお金を得ている」という展開になっちゃった。最初の「お金に興味を示さなくなる」点がいつのまにやらうやむやに。オチも、てっきり「ギャンブルを止めさせると犯罪行為に走るからむしろギャンブルさせておけ」かと思ったら、最後はハッカー対策担当になるという謎展開。今回の「ギャンブルからの離別」「お金への執着心」という点と何ら繋がりがなく、直前の余剰金収集としか繋がってない。

 今週はなんというか近視眼的な物語の組み立て方で、秋本先生、もう構成力もなくなってきちゃったんじゃないかと心配になってくるけど、それでも読んで不快にならなかった分だけ一時期より面白いと言わざるをえない、そんなこち亀。


ST&RS

 新入生メンツの中に土神くんの姿が全く描かれていないけど、この漫画に期待するのはやめよう、と思いました。


黒子

 なんか精神論で勝った(まだ勝ってないけど)みたいでビミョー。「支えがあるからだ。一人分の力じゃねーんだよ…!」で、「黒子のオーバーフローが常に青峰くんの精神力を削ってたから」辺りが理由なら納得できたんだけどね。ビミョー。まあでも、まだ1点差だし、最後に今回の精神論は覆して、もう一回何か説得力のある理由を示して欲しいな。もしくは、このままもっと説得力を持たせるか。


★宣伝:悔しい! でも連載には期待しちゃう!(ビクンビクン


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