【10/5】2011年43号のジャンプ感想(SQテニス感想&斉木楠雄掲載号)


 トップページのアマゾン欄を更新しましたー。

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ブリーチ <52>
リボーン <36>
バクマン <15>
黒子のバスケ <14>
めだかボックス <12>
保健室の死神 <10>
エニグマ <5>
新テニス・ペアプリ <10>


新テニス

・バニッシュ

 バニッシュの能力原理が判明。大リーグボールかよ! しかしまあ、他の能力がさっぱり想像も及ばないものと化していく中で、これほどはっきりと能力原理が説明されたのは珍しいんじゃないでしょうか。それに、なによりもこれですよ、これ。


「よ、避けやがった!?」


 何を言ってるんですかwwww いや、避けてもポイント入ってますから! 何も困ることないですから!!


・バニッシュ対策

 土煙が上がったから肺活量で吹き飛ばそう、というアイデアは分かるけれど、次の金太郎分身はどういうことなんだろう。「あれならどこに跳ねようと…」当たってしまう、ってことじゃないの??


・「この中学生共不死身かーっ!?」

 いや、だから、違うだろ! なんでそこで驚くんだよ! ポイント取って勝てよ!! もう許斐先生は完璧にテニスがポイント制ゲームであることを忘れてしまわれたのではなかろうか。不死身であることはテニスをする上で重要な長所ではないよwww


「これでも駄目なのか…」


 だから、ポイントは取れてるんだからww ひょっとして、こいつらは既にポイントを数えておらず(そういえばポイントが一切コールされてない)、どちらが再起不能になることでしか勝負はつかないとか思ってるんじゃなかろうか。


・百八式波動球

「あ、危ないっ!!」

 いや、確かに照明が落下したら危ないことは間違いないですけど、でも、キミたち、照明を叩き折るようなショットを先輩に直に食らわそうとしてたよね? 直接殺すか間接的に殺すかの違いでしかないんじゃないの? いやでも、劇場版テニスのテーマが「ボールで相手を殺すのはテニスだが、オーラで相手を殺すのはテニスではない」だとしたら、許斐先生も「そのとおりだ」と思って、これを描いたのかもしれない。深読みし過ぎだろうか?


「ジーザス!!」


 祈 っ た ら シ ョ ッ ト が 照 明 を叩 き 折 っ た w w w w

 これ、祈られたイエスも困ったと思うよ! 「えっ。オレに何しろっていうの!? この球で照明を砕けばいいの!??」。どんな神格だってこの時の河村先輩の求めているものなんて分からないと思う。


「お前達、怪我は……?」


 とりあえず、さっきまではお前らが怪我させてたけどな!


・「誰の演技にケチつけてんだ」

 怒るところはそこなのか……。何かがおかしいがツッコミきれないぞ。


・「相手の五感を奪うテニスか…危険だな」

 何も間違ったことは言ってないけれど、改めて見るとすごい字面だ……。


「自分の技の痛みを味わった事で、お前は二度と五感を奪うテニスは出来ない!」

 いや、うん、幸村はここで普通に負けて更生するべきだったのではないだろうか。幸村が正しい道に戻れる無二のチャンスだった気がするんだけど(だって他のプレイヤーにそうそう鏡像使いはいないだろうし……)。それが幸村は更生どころか新たに鳳凰幻魔拳を覚えてしまい、さらに彼岸に行ってしまったという……。


 ***

 今回の試合は入江さんがギリギリテニスらしきことをやっていただけで、後の三試合は一切ポイントを取ろうという気配がなく、これはもうラケットを持ってネットを挟んでいるだけの「リンかけ!」になっていたのではなかろうか。いま一番車田漫画に近いのは間違いなくテニスだよ!


ハンター

 普通に心中エンドだった――!(ガビーン


 でも、演出は素晴らしかったと思います。毒の様子はやはり痛ましい感じで、それをメルエムさまは持ち前の精神力で、コムギの方は軍儀バカの集中力で乗り切って打ってたのかと思うと、ねぇ……。個人的には「24時間以内に体調を崩し死亡した人民、4万6613名」で毒の連鎖効果をちゃんと処理してくれたのがとても良かったです。24時間以内に……ってことは、これからも続々増えるよな、この数字……。

 ネテロ会長の遺言は会長後継者に関するものだとは思ってましたが、副会長派うんぬんをこれまで匂わしてきたので、てっきり副会長派を牽制するもの、もっと言えばジン辺りを名指しして物語を動かすのかと思ってました。が、思った以上に公平な感じの「遺言」でした。そりゃネテロが皆から認められて会長をやってきたなら、このくらいのバランス感覚は見せるよね、という感じの結論。どういう意図かは分からないけれど、これなら副会長派とやらも表立って反対できないのでしょう。
 
 しかし、投票率95%ってジンみたいに所在を掴むことさえ困難なハンターがいることを考えると、えらい大変な気が……。中には「オレはそういうのには参加しない主義だ」っていうハンターもいるでしょうしね(派閥争いを考えると、どういう形であれ、そういうのに関わりたがらないハンターがいても不思議ではない)。ゴンさんは未だに病床にあって選挙どころじゃないし、シャルナークなんかもハンターなんだから、あれを引っ張ってくるのも大変そう。達成難度Dってホントかよ? 今後の議題は「5%のあそびをいかに活用するか」が肝になるんでしょうか。

 最後に出てきたのが十二支ん?(変ななまえ) これは瀞霊廷で言うところの中央四十六室みたいな機関?? 中央四十六室で例えると、なんかすごくショボイ気がしてしまうけれどw


ナルト

 終盤は相変わらず説明的だし、敵の能力もその攻略法もピンと来にくいものだけれど、にも関わらず面白く読めたのはひとえに元水影さまのキャラによるものだろうか。前回の彼の発言「バトルが楽しくなってきた」から、今回のガチバトルを志向するようになった心境の変化など、なかなか愛せるキャラ造形だったと思います。

 でも、「お前らに協力しとるのだよ、別のやり方で」はただ戦いたくなっただけの言い訳にしか思えなかったよ!


ブリーチ

「女を手にかける男は屑だ。屑になって生き延びるのは死んだも同然なんだよ」

 前は射場さんが「意地の為に隊の戦いに傷を付けるな」って言ってたのに、ホントに久保先生はノリで漫画を描いてるなー。まあでも、この下りは「雪緒はプライドが高いからどっちかの霊圧が消えたら空間が開く」という理屈からして、「???」って感じなので、久保先生はこの台詞を書きたかっただけなんだろうな。

 雪緒戦の方は、他のフルブリンガーと同じで「最強になる」とか「何でもできる」とかの割に全く死神の相手にならないという微妙な展開。でもまあ、他二名が「最強になった」はずなのに力押しで負けていたのに比べると、今回のはまだ納得のいく展開だったかな? 総じてフルブリンガーたちは隊長たちをナメすぎで負けてる気がするんだけど(雪緒もその能力ならもっと戦いようがあっただろうに)、銀城さんは一体彼らに死神のことをなんて説明してたのだろう。「死神? だいじょーぶ、だいじょーぶ、あいつらチョー余裕だから。十番隊なんてこども隊長だし、変なポリシー持ってて全力を出さないうちに負けるようなヤツばっかりだし」。


スケット

「アレ? あの娘、濡れてない?」

 次の宇佐見さんの表情や呼吸音と合わせて、文脈を全く無視して「エロイな」と思ってしまいました。ごめんなさい。


めだか

 今週はもうこの上なくメタメタしい内容ですが、僕はメタメタしいの好きなので全然だいじょーぶ。というか、むしろ面白かった(でも、ここまでやられると苦手な人は辛いだろうなあw)。

「善吉を主人公に」までは先週の時点で分かっていたけど、そこからフラスコ計画に繋がったのは意表を突かれた感じ。そういえばそういう感じだったな、アレ。前は「人工的にアブノーマルを造る」という説明をされてたんだっけ? でも、善吉くんが実験体になるのは良しとして、まだフラスコ計画は完成してないんだろうから、やろうとしても出来ないんじゃね? それかフラスコ計画自体もメタな感じでやるんだろうか。「主人公の特徴は何か?」から逆算して、「主人公らしい行動をする」とか? 人為的に主人公を造るというのが(僕も作品内でやってることではあるけど)よく分からないww

 しかし、主人公なんてのは報われない存在だと思いますけどねぇ。この作品においてもめだかさんがさほどの人気を得てないことからも分かるように、とにかく主人公というやつの造形は難しい。活躍はしなきゃあいけないが、強すぎたら物語が盛り上がらない。好感の持てるキャラにしなきゃあいけないが、八方美人では読者に呆れられる。個性が強くなければいけないが、悪の側面は描けない。というわけで、ラスボスの方が魅力的になりがちになってしまう。それが主人公。悲しい存在ですよ。ハンターハンターですら成功しているとは言いがたいんだよなー。


 ところで、それはそれとして越前リョーマを「小気味よい」と評したのは、西尾先生、流石だな、と思いました。アイツをまっとうに誉めるとしたらホントそのくらいの形容詞しかないもんな……。


トリコ

 グルメ美容室はどう考えても切ってる髪が料理に落ちるだろw 終わってから食えよww 島袋先生もこんな施設を出したなら、責任取って(笑)前髪切るところを描いて欲しいよなー。分かんねえよ、どうやって前髪切りながらメシ食うんだよ。

 一龍さんの方は、単身美食會に乗り込んだ展開よりも個人的には肩パッドが気になって仕方なかったです。肩パッドってモヒカンザコには欠かせないアイテムだけれど、実際のところ何のために着けるものなんだろう。ショルダータックルが大前提なのだろうか?


クロガネ

 クロガネが……、防具を……着けた……、だと……。
 
 
 
 やっべえ、なんかここしばらくなかった程の残念感。すげえガッカリした。脱力した。もう生身の人間の喉を突くことはないの? 筧先輩が「良い気迫だ。オレも防具を脱いでお相手しよう」とか言って、面を取った瞬間に喉突きしないの?? いや、もうこうなったら防具の上からでも構わないです……。切っ先に回転を加えたコークスクリュー突きで防具を貫通して喉を突いてくれるだけでも構わないです……。
 
 
 
 ……まあ、戯言はこのへんにして、今週は特にクソ漫画要素もなくたいへんガッカリでした。もちろん入部したてのド素人に対して「体力測定→試合」とかムチャですけど、そこは作中でも「無理だ」と言われてるからなあ。作中で突っ込まれてる以上はあんまり言えないな。今週は単に「目を開いただけ」だから身体能力面でも矛盾はないし、腕を故障しているシドウくんが何だか当たり前のように試合に出ようとしている問題も次週以降だろうし、うん、今週は何もないんじゃないかな。強いて言うなら相手が目を開いただけで寒気を感じた筧先輩は、たぶんクロガネではなくて、近くにいる憑依霊の存在を感じ取ったのだと思いました。


 ***

 しょうがないので次週予想でもしてみる。

1、筧先輩を「置いてくる突き」で迎撃したクロガネ。だが、それでは一本は取れない。クロガネは倒れている筧先輩の面を剥ぎ取り、喉に竹刀を突き刺す! 「一本……。これなら問題ないでしょう」
2、クロガネが目を開いた瞬間、背後から飛んでくる一本の竹刀。クロガネは見事に叩き落す。それは主将の投げたものだった。「やはりな、お前も未来視の持ち主か」。衝撃の告白! 主将の鼻の傷は未来剣道家の「次元を超える斬撃」により付けられたものだった!
3、目を見開いたクロガネは筧先輩の背後に人影を見つける! 筧先輩はアフロの浮遊霊に憑かれていたのだ! クロガネの渾身の突きが浮遊霊の喉を直撃する。「ド外れ! やっぱり素人にはムリだったんだ……!」「いや……。由利、見たか。今の……」「ああ、あれは『破邪ノ剣』……」。筧先輩はストレートヘアーに戻った。


リボーン

 表紙説明だと入江くんがしっかりファミリーに入れられてる! 未来の記憶があるとはいえ、今の入江くんにとっては、「えぇ、僕がマフィアの抗争に……。そ、そんなぁ……」という感じではなかろうか。ある意味、ツナと同じで巻き込まれ型だよなあ。


「バーロー、調子こいてんじゃねーぞ!!」
「ハハン、闘りますか」

 この時代の彼らは一体どうやって戦う気なのだろうか。本職のマフィアを相手に調子こいてるのは彼らの方ではないのだろうか。


こち亀

 最初、なんでモップとアキカンでやっているのか、いくらなんでも打撃感が違い過ぎるだろうに、と首を捻っていたけど、なるほど、後半ECO-LFにつなげるためだったのね。ホールインするのが明らかに難しすぎる点を別にすれば、アイデア自体は面白かったと思います。でも、これ、そのうち自分で前日にゴミを仕掛けるプレイヤーとか出てきそうだなw


 そう言えば、これ読んでて思い出したんだけど、僕、昔、海岸でのゴミ拾いドキュメンタリーを撮りたいと思ってたんだ。「ゴミ拾いを実行に移す**たち」「だが、海岸にゴミはなかった!」「彼らの夢はここで終わりなのか!?」「ゴミがなければ作ればいいんだ!」「汗まみれになってゴミを撒く**たち」「汚いし辛いし、大変な作業だと思います。でも、誰かがやらなきゃいけないし、やりがいは感じてます」。最後は感動的なフィナーレで締める。


バクマン

 うん。まあ、事前に予想されていた「どうせ七峰くんの個人性能が足らずに自滅だろ」展開にはならなかったので、それだけでも良かった、という感じでしょうか。東先生の3位も1位や2位じゃなかったので、まあまあ納得できる展開。直前まで集中連載やってて人気を得ていた作家の読切だもんね。ギリギリご都合主義ではないなという感じ。

 今回のシリーズは「期待していたような展開にはならなかったけど、悲観していたほどひどい展開でもなかった」という感じでしょうか。でも、「人の気持ちが分からなければ人の感情は描けないよ」は違うと思うな。七峰くんは人の気持を知った上で利用しているキャラじゃないの。七峰くんには別雑誌でちゃんと活躍して欲しいです。


 ところで、港浦さんというハンデを抱えながら、師匠が全力を出したPCPすら追いぬいて、実写ドラマ化も果たしている高浜くんがすごい。もうサイシュー完璧に追い抜かれてるよね?


いぬまる

 もう何度も言ってるけど、たまこ先生のお部屋でたまこ先生と一緒にゲームがしたい。


エニグマ

 んん?? あれれっ……。あー。

 確かに先週のキリの台詞を見返してみれば、ギリギリ「赤目=カニバル」でなくても話が通るように作ってあるなぁ……。なんだやっぱり会長だったのか……。くそ、ちょっと騙されちゃったぜ。「ここで赤目=カニバルはないと思うけど、榊先生だしなぁ……」という変な信頼感が働いてしまった。「赤目=カニバルは一周回ってスゴイな」とまで評価しかけてたのにw まあでも、「一見怪しそうなヤツがやっぱり犯人」って読者の意表は突けるけど、それで読者を納得させるのって難しいよね。

 カニバルが参戦してて、しかも人質をしっかり得ている理由が「ドクロが、自分が壊されるのはイヤだったから」ってのは、思ってたよりも説得力のあるアンサーで良かったです。でも、これって「願いを叶えてる」と言えるんだろうか? 「願いが叶うかもしれない最低限の状況」をお膳立てしてるだけなんじゃないの? むしろ妨害の方に比重が傾いてるよな……。


ST&RS

 めぐるちゃんは一体どうして受かったんだ……。

 土神くんも何故か受かってたみたいなので、まあ、この程度の漫画でしたね、ってことで。「個人成績はまだまだだけど班の試験では抜群」だった主人公が受かるのはともかくとして、「個人成績はダメダメで班の試験でも足を引っ張るだけ」だった土神くんが受かったって言われても、ねぇ……。受かるに足るだけの説得力ある描写をせず、ただキャラを描いたからというだけで今後も本筋に絡めていこうとするのは、手抜き仕事だと断じたいです。もうこの漫画には一切全然全く期待しないので、逆にこれから少しでも何か面白いところがあったらラッキーって感じで。


★宣伝:信じられるか、この表紙? 漫画太郎先生なんだぜ。

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管理人:かがみ
パンクロッカーで作家。忙しくてもジャンプは読むよ。許斐剛先生を尊敬してます。

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