【8/3】2011年34号のジャンプ感想(読切『ツキミのソバ』掲載号)


 トップページのアマゾン欄を更新しましたー。

<8月4日発売>(amazon)
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こち亀 <176>
ワンピース <63>
ナルト <57>
ブリーチ <51>
リボーン <35>
ハンターハンター <29>
バクマン <14>
めだかボックス <11>
逢魔ヶ刻動物園 <5>
エニグマ <4>
ドイソル <2>
戦国ARMORS <1>


ワンピース

 ジンベエさんが捕まってたのは作戦だったのか! 良かった……! 本当に良かった……!! あのままガチで捕まってたら、いくらなんでもマヌケすぎたもんなぁ。

 最後の見開きや、麦わら一味集結の図式なんかは修行の成果もあってカッコ良かったんですが(修行前と違って「一騎当千のやつらが勢ぞろいした!」という貫禄のようなものがあった)、次週から敵幹部とのタイマンバトルをだらだら描くのだけはマジ勘弁。とはいえ、白ひげvs海軍本部で集団戦を描いた尾田先生のことだから、今度もちゃんと集団戦をしてくれるのではないかと期待。でも、欲を言えば、今週のガオン砲で幹部が半分くらい死んでればいいのになーと思ったり。あの手のマップ兵器でネームドキャラが何もできずに死ぬとか大変僕好みの展開。だって、殴るよりも大規模爆発の方が強いじゃん(まあ爆発じゃペル一人も死なねえんだけど)。


ナルト

「サスケはお前にまかせる」

 ついにご家族の許しが……!


 というのは、まあ置いといて、イタチの「後ろだ」が面白かったです。やっぱり背後を取ってからの「後ろがガラ空きですよ」はアドバイスだったんだなwww 

 今週の戦闘描写は何がなんだかよく分からない点もあったんですが(「いったんオレを倒せ」の後のギギギギ、キーン、サッが特に分からない)、最後のコマも何が何だか……。口から出てるのがカラス? なの…これ…?? それともイタチ?が載ってるカラス?の幻術でナルトの口に太くてぶっといものが差し込まれちゃったの??(もしくは吐き出そうとしてる??) 分からん。あまりに分からないので、「弟のことをナルトに任せてみようと思った兄が、その前にナルトを味見してみた」とか、そういう妄想ばかりが膨らんでしまうぜ。お口に太くてぶっといものなんか入れようとしてるからいけないんだよ!


トリコ

 前に愚衛門の紹介が初めて出た時に、「なんてカッコイイ設定だ! だが、寝る時やウンコする時、メシ食う時はどうするんだろう。それに何よりヒマなんじゃないか……!??」と思ってたけど、今週で解決。ホントにボケーっとしてたのか……。そして、それが強さの秘訣、と。ううむ、なんという納得のいくアンサーだ……。

 ところで、ヘラクレスドラゴンは何をしにグルメ界から人間界に来たんですかね。向こうの方が食い物も旨いだろうに。そして、捕獲レベルは今でも既にインフレしすぎてあんまり意味がなくなっているけど、「測定不能」と言われたら、それはそれで強さの実感が湧かないもんだなあ、と思いました。要はスカウターが壊れたような話なんだろうけど、「測定不能」の字面からはそれほどの凄さは感じない。そう考えてみれば、スカウターが何故か爆発して壊れるってのは、「規格外の強さ」描写として優れてたんじゃなかろうか。火薬も入ってないのに爆発するんだぜ、あれ。


針栖川

 松川さんは手鏡で女子のパンツを覗こうとするほどの変態ガチレズなのか、これは股間が熱くなるぜ……と思ってたら全然そんなことなくてガッカリでした。

 むしろ今週判明した点としては、松川さんは衆人環視の中での校舎内レズプレイとか「そういうアブナイのじゃなくて」、もっと普通のレズプレイを望んでいるんですね。ちょっと残念な気もしますが、まあレズというだけでも普通の読者には十分有り難いことでしょうし、この上、さらに変態属性をゴタゴタ載せていくのも読者を絞りそうな気がしますから、妥当な判断かな、と。なんて言っても少年誌ですしね。


バクマン

 まー、いつものことではありますけど、相変わらず読者感覚とのズレの激しい漫画ですね。読者(僕)からすれば、作家が歳を取ってるとか、若い作家にチャンスをとか本当にどうでもいいので、とにかく面白い漫画を載せて欲しいんですけど。そこらへんは企業戦略の話であって、読者の知ったこっちゃない。「若い作家にチャンスを与える」という名目でクソみたいな連載を始められる方が困っちゃうんですけどね。250円って若者にとっては安くないんだから、集英社の先行投資に付き合わされたんじゃたまったもんじゃない。まあ、読者と編集者の思惑が異なること自体は当然ではあるけれど……。

 そして、今回は珍しくサイコーが読者寄りの意見。「面白ければ歳なんか関係ない」。それはいいんだけど、すると困ったことに福田さんが「バクマン特殊感覚寄り」に傾いちゃった。「おっさんたちの作品ばっか掲載してたら老年ジャンプになっちまう」。訳がわからない。小学生や中学生からしてみれば、20代の作家先生だって十分に「大人ジャンプ」ですよ。福田さんをこんなキャラにして欲しくなかったなー。というか、福田さんが怒ってる理由が本当に分からない。それで福田さんが一体何が困るというんだ。企業戦略上、編集者が困る理由はあったとしても福田さんが困る理由はないだろうに。

 どうもよく分からないのだけど、ガモウ先生は酷く保守的な人で、ジャンプの多様性や色んな可能性をとにかく否定したいのだろうか。「ジャンプで育ってきたわけでもないベテラン作家がジャンプで新連載するなんぞ言語道断だ!」?? さすがにないとは思うけど、ガモウ先生のこと、僕はもうよく分かんないからなぁ……。。

 七峰編の時と同じで、今回も最初は「50代が連載してもいい」「いやダメだ」と意見が分かれてるけど(七峰編も最初はシュージンが肯定寄りだった)、そのうち「50代が連載するのは絶対悪だ!」「つーか、そんなの不可能! 絶対無理!」とか言い出すんじゃないすかね。こりゃ本当に「七人の悪行新人漫画家編」に突入したんかもね。それにしても、七峰編だと「漫画は一人の天才が独力で生み出す物」幻想がまだ一般にあったと思うので、なんとか成立してたと思うけど、今度のは読者の方にも「少年漫画は若き漫画家が少年たちのために描く物」幻想なんてないと思うんで、一体どうすんのかね。七峰編は展開も締めもグダグダだったけど、問題提起自体は面白かった。でも、今回は問題提起の時点で読者が付いて行けない気がする。

 ちなみに、これだけ「シンジツの教室」を連呼されて、七峰くんの名前まで出してくると、逆にミスリードのような気がしてきました。「老年漫画家たちを影で操る悪の原作者」は七峰くんの元老院の一人、という説が説得力を増してきたような。


ST&RS

 すげえ分かり辛いwwww

 えっと、これって、現実の月面空間でのGTロボを使って遠隔操作で作業している……というのではなくて、月面空間シミュレーター上で動かしてる、ってこと? 最初は現実の月面空間で作業してるのかと思ったけど、にしては、月面にグレイくん(人形?)を大量に持ち運んでるってのは考え辛いし……。

 それと「3秒後の世界」も理屈は分かるけれど、すごさが直感的に理解できないのがネック。頭の中で「ああなって……、こうなって……ええっと……」ってやらないと状況が組み立てられない。でもこれ、要するに入力から3秒後にキャラが動く3Dアクションゲームみたいなもんでしょ。相手が動いてれば難しい気がするけど、止まっている世界でこれをやるのって、ストレスはあるだろうけどホントに難しいのかなあ。巧く想像できなかったです。なので、今回の「スゴイ描写」も心からスゴイな!と思ったんじゃなくて、みんながスゴイスゴイ言ってるから、なんかスゴイんだろうな、って感じ。うーん……。


ツキミのソバ

 穴守って名前、なんだかすっごくいやらしいですね。


 内容的には、シリアス要素を増やしたToLoveるって感じ?? 燃え方向ならいいかもしれないけど、萌えという観点から見るなら、軍事利用だとかカネ目的だとかの重い要素はただただ萌えを妨げてるなーと思いました。月面住人たちを悪人(?)にしたことで読むのに抵抗が出てきた感じ(この辺、導入がよく似ているToLove第一話と比較すると面白いかも)。

 漫画自体は、悪くはなかったけど、見るべきところも特になかったかなー。一月後には内容を忘れてそう。


黒子

・前半以上の圧倒的敗北のイメージ

 これって、ひょっとして「幸村のテニス」なんじゃないの……??? 今回、火神は一瞬硬直しただけだったけど、このイメージが強烈になりすぎたらイップスに陥って、さらには五感まで失われるんじゃなかろうか。や、イップスに陥る→五感を失うの間にすごい溝があるのは承知してますけどww


エニグマ

 報酬は一体誰の才能で叶えられたんだ……?? そして、お母ちゃんを拉致しながら家に送ってあげた謎の透過能力者の意図とは??(ていうか、本当に誰がお母ちゃんを拉致したの? あの状況でキジマとお母ちゃんの接触を邪魔する必要があったのは誰?? キリヲ??) 髑髏を壊そうとするのはいいけど、いま壊しちゃうと影になっちゃった人たちはどうするんだろう。元に戻る方法はあんのかな?


めだか

 今週のうんぬんかんぬんはよく分からなかったけど、結果として、半裸にさらしを巻いただけの女子中学生とのくんずほぐれつを実現した辺り、阿久根さんはやっぱりやり手なんだなあ、と思いました。


ブリーチ

 む。これは納得のいくアンサーじゃないですか。やるなあ、久保先生。最初にあれだけ「銀城怪しいオーラ」を出して、「どうせ黒幕は銀城で全部逆さまなんだろ」と思わせておきながら、実際は銀城と月島がグルかー。なるほど、ちゃんと騙されちゃったぜ。まあでも難点を挙げるなら、銀城さんにわざわざ栞を挟みこんでまで、「一護の味方という迫真の演技」をさせる必要はなかったよね。最初から「仲間のフリ」をしてるだけで十分だった気がする。だって、「迫真の演技」をしてても最初から十分怪しかったし(ラーメン食いながら近付いてきたんだぜ)、それでも一護は信じちゃったんだから。普通に演技してても変わらない気が。それに普通に演技してても騙せたんなら、一度斬らないといけない今の計略よりも、もっと一護からフルブリングを抜き取るチャンスは多かったっだろうにね。そもそも、そんな「迫真の演技」をしていながら、石田の口封じなどを怠る辺り片手落ちすぎるのでは?(あれ? あんまり納得できてないぞww)。

銀城「だが、オレが突然接触しても、一護がオレを信用するだろうか?」
月島「それもそうだな。では、お前に栞を挟んで、オレとお前が敵対しているという設定にしよう。迫真の演技なら騙せるかもしれない」
銀城「単なる演技よりは、まだ可能性が出てくるってわけか。よし、やってくれ」

           ↓

銀城「あれ? ここはどこだ?? そうだ、オレは月島と敵対していて……。よし、一護を説得にいくぞ! でも、どうやって接触すれば怪しまれないだろうか? ……妙案を思いついた! ラーメンを立ち食いしながら訪れればいいんだ!」
月島「(困った。銀城がこんなにアホだとは思わなかった(´・ω・`))」

 これだと月島さんの「銀城って意外と頭良かったんだな!」にも納得ですね!


マジコ

 えっ……、なにこの順位……? マジで……!!?

 数週前の順位が反映されるはずだから、ということは、ひょっとして今までのやり方では票が取れないから唐突にバトル展開になった……?? ううん……。いや、まさか。それはいくら何でも信じがたいのだが……。


 内容の方は、うん、まあ、「あいつらにもこんな辛い過去が!」はいいんですけど、これなら次男を変態ロリコンサディストにした描写が余計だったよね。あれから性格がねじ曲がって現在に至りました、まで描写があれば良かったんですが。これだけじゃ、どうにも「一話一話を盛り上げようとして全体を見ると不整合」な感じがしちゃいます。


★宣伝:なぜか冒頭から再アニメ化するらしいよ。再放送じゃなくて作り直すの??


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管理人:かがみ
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