【8/1】2011年34号のジャンプ感想(1)


ワンピース

 ジンベエさんが捕まってたのは作戦だったのか! 良かった……! 本当に良かった……!! あのままガチで捕まってたら、いくらなんでもマヌケすぎたもんなぁ。

 最後の見開きや、麦わら一味集結の図式なんかは修行の成果もあってカッコ良かったんですが(修行前と違って「一騎当千のやつらが勢ぞろいした!」という貫禄のようなものがあった)、次週から敵幹部とのタイマンバトルをだらだら描くのだけはマジ勘弁。とはいえ、白ひげvs海軍本部で集団戦を描いた尾田先生のことだから、今度もちゃんと集団戦をしてくれるのではないかと期待。でも、欲を言えば、今週のガオン砲で幹部が半分くらい死んでればいいのになーと思ったり。あの手のマップ兵器でネームドキャラが何もできずに死ぬとか大変僕好みの展開。だって、殴るよりも大規模爆発の方が強いじゃん(まあ爆発じゃペル一人も死なねえんだけど)。


ナルト

「サスケはお前にまかせる」

 ついにご家族の許しが……!


 というのは、まあ置いといて、イタチの「後ろだ」が面白かったです。やっぱり背後を取ってからの「後ろがガラ空きですよ」はアドバイスだったんだなwww 

 今週の戦闘描写は何がなんだかよく分からない点もあったんですが(「いったんオレを倒せ」の後のギギギギ、キーン、サッが特に分からない)、最後のコマも何が何だか……。口から出てるのがカラス? なの…これ…?? それともイタチ?が載ってるカラス?の幻術でナルトの口に太くてぶっといものが差し込まれちゃったの??(もしくは吐き出そうとしてる??) 分からん。あまりに分からないので、「弟のことをナルトに任せてみようと思った兄が、その前にナルトを味見してみた」とか、そういう妄想ばかりが膨らんでしまうぜ。お口に太くてぶっといものなんか入れようとしてるからいけないんだよ!


トリコ

 前に愚衛門の紹介が初めて出た時に、「なんてカッコイイ設定だ! だが、寝る時やウンコする時、メシ食う時はどうするんだろう。それに何よりヒマなんじゃないか……!??」と思ってたけど、今週で解決。ホントにボケーっとしてたのか……。そして、それが強さの秘訣、と。ううむ、なんという納得のいくアンサーだ……。

 ところで、ヘラクレスドラゴンは何をしにグルメ界から人間界に来たんですかね。向こうの方が食い物も旨いだろうに。そして、捕獲レベルは今でも既にインフレしすぎてあんまり意味がなくなっているけど、「測定不能」と言われたら、それはそれで強さの実感が湧かないもんだなあ、と思いました。要はスカウターが壊れたような話なんだろうけど、「測定不能」の字面からはそれほどの凄さは感じない。そう考えてみれば、スカウターが何故か爆発して壊れるってのは、「規格外の強さ」描写として優れてたんじゃなかろうか。火薬も入ってないのに爆発するんだぜ、あれ。


針栖川

 松川さんは手鏡で女子のパンツを覗こうとするほどの変態ガチレズなのか、これは股間が熱くなるぜ……と思ってたら全然そんなことなくてガッカリでした。

 むしろ今週判明した点としては、松川さんは衆人環視の中での校舎内レズプレイとか「そういうアブナイのじゃなくて」、もっと普通のレズプレイを望んでいるんですね。ちょっと残念な気もしますが、まあレズというだけでも普通の読者には十分有り難いことでしょうし、この上、さらに変態属性をゴタゴタ載せていくのも読者を絞りそうな気がしますから、妥当な判断かな、と。なんて言っても少年誌ですしね。


バクマン

 まー、いつものことではありますけど、相変わらず読者感覚とのズレの激しい漫画ですね。読者(僕)からすれば、作家が歳を取ってるとか、若い作家にチャンスをとか本当にどうでもいいので、とにかく面白い漫画を載せて欲しいんですけど。そこらへんは企業戦略の話であって、読者の知ったこっちゃない。「若い作家にチャンスを与える」という名目でクソみたいな連載を始められる方が困っちゃうんですけどね。250円って若者にとっては安くないんだから、集英社の先行投資に付き合わされたんじゃたまったもんじゃない。まあ、読者と編集者の思惑が異なること自体は当然ではあるけれど……。

 そして、今回は珍しくサイコーが読者寄りの意見。「面白ければ歳なんか関係ない」。それはいいんだけど、すると困ったことに福田さんが「バクマン特殊感覚寄り」に傾いちゃった。「おっさんたちの作品ばっか掲載してたら老年ジャンプになっちまう」。訳がわからない。小学生や中学生からしてみれば、20代の作家先生だって十分に「大人ジャンプ」ですよ。福田さんをこんなキャラにして欲しくなかったなー。というか、福田さんが怒ってる理由が本当に分からない。それで福田さんが一体何が困るというんだ。企業戦略上、編集者が困る理由はあったとしても福田さんが困る理由はないだろうに。

 どうもよく分からないのだけど、ガモウ先生は酷く保守的な人で、ジャンプの多様性や色んな可能性をとにかく否定したいのだろうか。「ジャンプで育ってきたわけでもないベテラン作家がジャンプで新連載するなんぞ言語道断だ!」?? さすがにないとは思うけど、ガモウ先生のこと、僕はもうよく分かんないからなぁ……。。

 七峰編の時と同じで、今回も最初は「50代が連載してもいい」「いやダメだ」と意見が分かれてるけど(七峰編も最初はシュージンが肯定寄りだった)、そのうち「50代が連載するのは絶対悪だ!」「つーか、そんなの不可能! 絶対無理!」とか言い出すんじゃないすかね。こりゃ本当に「七人の悪行新人漫画家編」に突入したんかもね。それにしても、七峰編だと「漫画は一人の天才が独力で生み出す物」幻想がまだ一般にあったと思うので、なんとか成立してたと思うけど、今度のは読者の方にも「少年漫画は若き漫画家が少年たちのために描く物」幻想なんてないと思うんで、一体どうすんのかね。七峰編は展開も締めもグダグダだったけど、問題提起自体は面白かった。でも、今回は問題提起の時点で読者が付いて行けない気がする。

 ちなみに、これだけ「シンジツの教室」を連呼されて、七峰くんの名前まで出してくると、逆にミスリードのような気がしてきました。「老年漫画家たちを影で操る悪の原作者」は七峰くんの元老院の一人、という説が説得力を増してきたような。


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