【7/19】2011年32号のジャンプ感想(読切『タカマガハラ』掲載号)


ブリーチ

 あ、これ、ホントに月島さんの能力だったんだ……。「まーた、まーた、黒幕は銀城さんなんでしょー。ハイハイ」みたいな感じで読んでたのでちょっとびっくり。でもまあ、これでちゃんと月島さんが敵(?)だと発覚したわけで、今までより素直に読めそうな感じはある(今までずっと疑いながら読んでたもんなぁ)。とはいえ、いまだに月島さんが何をしたくてこれをしているのか分からんのだけど。あと良く分かんないのは、なんで石田くんだけ普通にケガしてたのか、とかかな。

 しかし、これ、今までもさんざん言われてたことだけど、ホント、マンソンだよなー。一護も「ブック・オブ・ジ・エンド」を既に喰らってて、そのまま読者に説明なしで話が進んでたら、まるっきりマンソン回になってた気がする。

 チャドの「お前を殴るために強くなったんじゃないのに……!」はたぶんみんなにっこりしたと思うのだけど(チャドも敵に回ると結構強いんですね)、地味にスシ河原くんの紳士っぷりにも注目したい。彼はなんで背後から襲いかかるでもなく、わざわざ自分の能力のヒントだけ与えたんだろう。黒猫レベルの紳士っぷりだった気がする。


トリコ

「おしりしお」というネーミングを聞いた瞬間、「獣の尻にくっついてる塩分が結晶化したもの」だと勘違いして、まーたこの漫画はとても食べたくないような食材を出しやがって、と思ったけど、なーんだ、おしりの形をしてるのね。納得、納得。………………それ、桃塩でよくね?

 あと、リーガルマンモス級の猛獣はなんで滝にハマってうごごごごってなってるんだ。必然性が分かんねえww 臭いに誘われるとかあるんですかね? でも、そんなにたくさんの獣が滝に吸い寄せられて死んでたら川も栄養満点になりそうだし、うーん、やっぱり何しに行ってわざわざハマってたんだろう。ひょっとして彼も修行してるんじゃなかろうか。


ワンピース

 え!? ジンベエさんマジ捕まり?? 本気で?? 


 いや、これは予想よりひどい展開なんですけど……。そりゃルフィも「オレはあくまで自分のクルーを助けにいくよ」って言い張るよ。こんなジンベエさんには任せらんないよ。これでジンベエさんのせいでルフィが駆け付けるの遅れてピンチになったりしたらジンベエさんの株は急落だなぁ……。せっかく「七武海が主人公の敵と戦う」っていうシーンなんだから、七武海らしい活躍をちゃんとやって欲しかったんですけどね。まあ、見せ場はこの後訪れるんだろうけど(そして株価アップの機会も設けられるんだろうけど)とりあえず今週の時点ではガッカリ。

 一方、何気に株を上げたのがデッケンさん。この人、あの小物ボスのホーディさん如きにいいように使われているダメダメな人だと思ってたら、なんと魚人島ごと潰そうとする程の、ホーディさんの想定外のダメさでした。

ホーディ「え、10年かけて計画してきて、いまやっとクーデター成功して、魚人街から仲間連れてきたんだけど……。えっ、この島、潰れるの……??」

 まー、そういうわけで何が言いたいかといいますと、敵ボスですら想定外な行動を起こしたことで、デッケンさんも存在感出てきたなあ、って感じです。


バクマン

 X-MENって世界一売れてんの!? マジで!!? 僕、X-MENかなり好きなんですけど。ということは、僕の趣味嗜好は結構フツーなんだな。しかし、あれってそんなに売れてたのか……。知らんかった……。

 岩瀬さんの件は、なんというか、気分的なもんなんで、別に……って感じ。最後のも「ちょっと落ち込んでたけどまたがんばる」ってだけで、特に具体的な解決案も出てないから、結局、人気も上がらずにもう少ししたら終わるだけなんじゃねえの、としか思えんなー。ところで岩瀬さん、昔は服部さんと一緒にやってた時はイイ感じだったけど、港浦さんになったらウンコ化したって、それ、ひとえに港浦さんの力不足なんじゃねえの?


ナルト

 今回はちゃんとATBしてないし、歴代影との仲良しトークもいい感じなんですけど(それにしてもエドテンはやっぱり蘇生者の口を封じるべきだよなあ)、エドテンキャラが出ると毎度毎度キャラごとの昔話トークになっちゃうのが微妙かなぁ。「過去には実は良いドラマがあったんですよ!」展開は、なんかもう「今更触れなくていいよ」感が漂っちゃう。岸本先生的には「過去の描写にきっちりケリを着けている」んだろうけど、僕の中ではもうその件は終わってるからいいやって感じで。我愛羅の件も元々の欝エピソードをあんまり覚えてないしなあ……。


タカマガハラ

「神業に目覚めた人間が住むタカマガハラ」という設定は秀逸。日本神話のニュアンスを巧く使ってますね。登場キャラクターの乱暴さも神話っぽい。しかし、なんとなく「覚悟のススメ」の頃の山口先生っぽい雰囲気があるのは、単にヒロインの描写が堀江罪子っぽいだけでしょうか。なんというか太ももの辺りに堀江罪子を感じる……。

 一方、ちょっと残念だったのが『天叢雲』の設定で、まず「力をためる」というのが直感的に分かり辛い。動かさなければ力がたまる?? この辺り、「腕をくるくる回したら強くなる」のリッパーサイクロントロンと比べてもスッと入ってこない感じです。次に「学園に来る前から力をためている」はずなのに、途中で不良たちを壁画にしている点。あれが『天叢雲』の力によるものでないとしても、「力をためなくても」あれだけできるのなら『天叢雲』の意味が相対的に薄れるような。ヒルコさんも『天叢雲』なしでも倒せたような気がするし、最後の『天叢雲』は単にオーバーキルしてるだけにも思える。

 まあでも、全体的にはなかなか良かったと思います。不良を壁画にする、という一点だけでもアイデアが光ってる。バトル漫画で壁画が出てきたのは、「敵を攻撃しながら敵の背後に仏像を彫る」というセフィリアさんの謎能力以来ではなかろうか。


スケット

 職人姿のボッスンかっこいい……! やっぱり、得意なモノに真剣に打ち込んでる姿ってカッコイイんですね。連載開始以来、これほどボッスンをかっこいいと思ったことはかつてなかったよ!


いぬまる

 北風と太陽……www これ、直前の一休がこのための前フリかと思ったよ! 偶然なんだろうけど、なんという見事なコラボ……。


マジコ

 100発殴って大きくなるのはいいんだけど、その前の100発分のダメージが入ってるように見えないのはどうなんだろう。


めだか

 今回の話はなんら面白いところがないなー。何のトゲも刺激もなく、「とりあえずやってみました」「希望が丘さんのキャラ立ててみました」的な印象のみ。読者を驚かせる仕掛けもなく、面白みのない教科書的倫理で決着がついて、新登場の食育委員長も肩透かしな感じ。前に安心院さんが言ってた「あとはまー日常に戻ってラブコメとかギャグとかスポーツとかミステリとか色々迷走して、だらだらと連載を引き延ばした挙句、ぐだぐだの最終回を迎えてくれたまえ」のための前フリなんだろうか。


リボーン

 これまた恐ろしくつまらない。こんなありふれたエピソードを挿入するくらいなら、「ぬわあ! 待て! やめろ!! うっ、撃つな!!」で終わってた方が、よほどデイモンさんのキャラは立ったのではなかろうか。ただでさえショボかった上に、敵に同情されて、デイモンさんは本当に残念なキャラで終わっちゃったなあ。せめてツナがペンダントの中身を見て、読者には何かを示唆する程度で終わっておけば良かったのに。


エニグマ

 なぜ、主人公の高校にばかり超能力者が集まったのか、の謎は解明されましたね。……しかし、みんなに保護してもらおうと自分の首を切ってから放送で助けを求めたのはアホの子としか言いようがないな。そもそも首を切る時点で正しい選択とは思えないが、たとえやるにしても、助けを求めてから首を切るべきだろうに。まあこれは「骨に人血を注いだら効果を発揮する」というギミックの関係なんでしょうけど。

 それはそれとして、あんなものを日頃から肌身離さず持ち歩いているとか、キリヲくんはあれを同級生に見つかったら、もう弁解のしようもないよね。「オヤジがオレの願いを叶えるからって……!」とか言っても、「お父さんもキチガイなのね……」で終わりだろうし、そもそもキリヲくんはしゃべれないから弁解もできないのか。あだなが「サイレンス」改め「スカルサイレンス」になりそう。

 そして、懺悔の時間とか言って収監者を殺す気まんまんのギミックや(どこのインペルダウンだ)、大層な拘束椅子を用意しながら手錠と足かせ以外は特に縛る気がないとか、この世界の警察が何を考えているのかは相変わらず意味不明。


ぬらりひょん

 久しぶりに登場したと思ったら足手まといとか、すごいヒロインだ……。しかしまあ、「主人公に助けられる」というヒロインらしい働きを、久しぶりにしていたと言うべきか。

 それはそれとして、これまでとは違う方向から攻めてきた百物語組の戦術はちょっと面白いかもです。でも、リクオたちはあんだけ京都で大暴れしてたんだから、既に誰かに気付かれてそうな気がしないでもないけど。昔と違って今は情報伝達速度が段違いだもんなー。あと、釘バットがどのくらい妖怪に効くのかは興味津々だったので、悪食さんvs釘バットが見れなかったのは残念でした。


★宣伝:職人ボッスンがかっこよかったので、ボッスン女装回を宣伝しておく。

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篠原 健太
集英社 (2011-07-04)

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