【7/13】2011年31号のジャンプ感想(『鏡の国の針栖川』新連載&『戦国ARMORS』終了号))


鏡の国の針栖川

 あ、これは面白いなー。針栖川くんのヒロインに対する心情もちゃんと共感できるし、若干、強引に思えた鏡の国展開もちょっと読み進めたら慣れたし、あと、主人公とヒロインの両方がちゃんと好感持てる作りになってるのが良かったです。この二人に最低限の好感がちゃんと持てるから「ロクでもない事態のはずなのにちょっと羨ましい」という特殊同棲モノとして成り立ってる感じ。あねどきっとか何ら羨ましくなかったもんな……。あえて言うなら、脱出方法がノーヒントすぎるのがイマイチかなあと思ったけど、最終ページの急展開でそれも解決。あのラストは引きとしても良かったと思います。うん、普通に面白かったのであんまり書くことがないや。


ワンピース

 ホーディさんの強さ描写で、ようやっとこさ威厳が出てきたのはいいんだけど、寿命を削る薬を飲み過ぎたら安定期に入ってパワーアップってのはイマイチ納得できないなー。リスクはリスクとしてちゃんと機能して欲しいんですけどね。一方、三王子が思ったより強かったのは良かったです。しかし、これも次にホーディさんのかませになるための描写なんだろうな……。そして、そうなってしまうと、「あの時、ジンベエがゆっくり昔話をせずに、せめて移動しながら道すがら話をしていれば王子たちと共闘できたのでは?」という思いに駆られてしまいそうだ。王子たちの好感度が高いだけに、彼らには無碍にかませ犬になって欲しくはないんだけど。

 ところで「撃水ってどこまで飛んでくのー?」はちょっと面白かったです。これ、明らかにオーバーキルなんだけど(150km飛ぶことにあんま意味はないw)、それはともかく僕も昔から「気円斬ってどこまでチョン切りながら飛んでいくんだろう」とか「外れたかめはめ波は星の10や20は破壊しながら飛んでいくのだろうか」とか思ってたんですよね。魔貫光殺砲とかおしまいの方はどうやって消えてるのか、すごく興味があります。


トリコ

 小松争奪戦にサニーも絡んで、いよいよ女性向け恋愛シミュレーションじみてきやがったぜ……!

 マザースネークの設定は面白かったです。胴体ばかり見てたら、あれはああいうものなのかと思っちゃいそうだよなー。いつも見ているこれは一体なんなんだろう?と不思議に思って胴体に沿って進んでいったらその先には頭があった的な展開は、中二妄想をくすぐられるぜ。しかし、地球一周規模の長さになると、食ったものを排泄するのも大変だろうな……。「いま出てきたウンコはなんとマザースネークが8年前に食べたモノのウンコなんですよ!」的なことになったりしそう。

 あと、どうでもいいんですけど「体がデカイと移動速度も速い」ってのは地球防衛軍2をやってる時に実感しました。キングソラス(でっかいゴジラみたいなの)と戦ってると、あいつ数歩歩いただけで、もう、ものすっごい向こうに行っちゃってるんだよな……。あ、地球防衛軍2ってPSP版が出たんですよー、とすかさずアフィ厨。


ナルト

「身内とやりたくねーなー、もうー」
「大蛇丸のやつ覚えてろよー」
「今のやつら、オレたちを止めてくんねーかなー」

 とか言ってる歴代影の皆さんが、ごっつい砂の波を見て、「今のやつらもやるじゃん!」ってなってる描写がなんともほっこりできて良かったです。今回のバトルは初手から大技を使って出し惜しみしないし、くどくどしい解説もないし、ATBもまあそれなりに理解できるし、砂の手で動きを封じて大砲ぶっ飛ばすとコンボも意識してるしで、結構良かったです。


ST&RS

 おお、なんかハンター試験みたいだな……。でも、仲間内で青春っぽい葛藤うんぬんされるよりも、みんなで協力して事に当たる展開の方が読みやすくていいですね。ここで前回、宙地くんを協調性のある頭イイ子にしたのが響いてくるなー。これがサスケみたいな性格だったらいきなり第二話からストレスが溜まりそうだけれど(でも、ナルトは序盤ちゃんと楽しかったんだよな)、そうなっておらず、むしろ、「まずは大部屋の構造を伝える」を入れたのがグッド。最初に「状況把握に努める」1ステップが入ることで、なんと言いますか、「行き当たりばったりではなく冷静に事に当たる漫画ですよ」感が出てるのが良かったです。


スケット

 面白かったですw 次は原型かー。

 しかし、この手の話をされると、ついついこち亀を思い出してしまい、「スケットダンスも20年後には老害漫画になるのではないか……」というよく分からない不安に駆られるな……。


バクマン

 ああ……! 同率1位じゃなくて同率2位か……。これは良い裏切り方。そして、サイシューの行動や考え方に色々どうかと思うところはあっても、新妻先生が「これでいいんです」と言えば、「新妻先生がいいと言うならいいんだろうな」と思えてしまうくらい新妻先生はキャラが確立してる……。バクマンは新妻先生のキャラ立てに関してだけはほとんどミスってない気がします。


めだかボックス

 うーん……。球磨川さんカッケー回なんだけど、今回の展開って「銀と金」の麻雀編と流れが同じなんですよね……。単にかぶっただけなんだろうけど、どうしても意識しちゃって素直に読めなかったなぁ。ざんねん。

 しかしまあ、「ネジを使ってガンパイするのでは?」は先週の感想スレでも言われていましたが、そこを踏み台にして、もう一つネタを仕込む……、というのは良かったと思います。前回の不人気投票もそうだけど、読者の「こういう解決法じゃないか?」というこれはこれで結構鋭い意見を、それは確かにやりつつも、それを踏み台にしてもう一段上のネタを用意してる辺りが好感持てます。この「予想より上を行かれてる感」は何気にテニス以来じゃなかろうか。


エニグマ

 なにがなんだか全く分からんが、キジマ先生はエニグマの能力で操作されてたとかそんなところ?? キジマ先生は以前のEテスト合格者? Eテストの目的はエニグマが操作可能な有用な能力者を探すこと? キリが自分が「王」であることを強調してるのは、逆に誰かと「王」を争っているということか?


 ……と、一応まっとうな感想を書いた上で、もう気になってしょうがないことを書くんですが、この世界って現代日本じゃないんでしょうか?? いやいや、どんなに凶悪でも独房に幽閉して外部との接触を断つとか人権侵害でしょ……。しかも、未成年者だぜ。法治国家じゃないんだろうか。それか実は政府の方ではスミオたちのような「才能」の存在を把握していて、そのための特殊法案、特殊対策施設などが密かに運用されていた……という設定なんでしょうか。ううむ、こういうの気になっちゃうなぁ……。


こち亀

 話の筋は理解できるけど、プリンを食ったやつは僕なら許せない。


黒子

 回想シーン、面白かったです……! これって読切バスケ漫画の第一話展開じゃん! そーか、こうやって仲間に能力を引き出してもらって、特殊なバスケスタイルを身につけて活躍して、それが「高校編」では別れて戦ってんのかー……。"無印時代"の「黒子のバスケ」を妄想できる良い回想シーンだったと思います。この漫画を楽しむコツは「第一期の黒子のバスケ」をどれだけ脳内妄想できるかに掛かってるんじゃないかとふと思ったり。

 後は小ネタだけど、「影が薄いから幽霊と思われた」というのが面白かったです。連載初期の頃に「黒子は車にはねられやすいんじゃないか」と心配したもんだけど、やっぱり似たようなことが……!


 ***

「土下座しろ、謝れ」試合で負けた腹いせにバスケ部員を暴行 少年10人逮捕

>> 同課によると、男子生徒らは「試合でラフプレーをされ、負けたので腹が立った」などと供述し、全員容疑を認めているという。

 スポーツ漫画で花宮くんみたいなラフプレーキャラを見るたびに思うんだけど、現実にやったら遅かれ早かれこうなるよね。まあこの件は単に因縁つけただけかもしれんけど。


いぬまる

 某所でのジャンプ感想ラジオにて、「かがみさんはきっと尿意をがまんするたまこ先生に萌えるはず」と言われていましたが、正解は「中年のぬるぬるしたおばさんに頬ずりされるたまこ先生萌え」でした。たまこ先生ハァハァ。


花咲一休

 用心棒の先生おったやん。おったやん……(´・ω・`)


 いや、真面目な話。「旅は道連れだから」というだけで、あれだけフォローしてくれて助けてくれたお侍さんをあのまま放置しちゃうのはスゲー悲しいんですよ。今回の天狗っ子が仲間になるのは、共に苦境を乗り越えた仲ということで、全然ふつうというか、当たり前というか。ぶっちゃけ付いてきて当たり前かなって感じなんで、僕にはあのお侍さんの方が意外性高くて良かったんですよね。しかも、あの人、イイ人だったしなー。「ドラマのあったキャラが旅の仲間になる」ってのはごく普通の展開だし、「ポッと出のキャラからドラマが始まる」ってのをやってもいいと思うんだけどな(西森博之先生はこれが巧い)。まぁ何にせよ、今のままだと一休が優しいお侍さんを勝手に切り捨てた感じで大変よろしくないので、彼については何かフォローが欲しいなぁ。いつか再会して彼が活躍する機会があるといいんだけど。


リボーン

「情けないな、デイモン。逃げることがとっておきとは」
「ヌッ、またしても!! 大地の重力か!!」
「ヌオオ!! う…、動けぬ!! このままでは焼かれる!!」
「な…、そんな…」
「ぬわあ! 待て! やめろ!! うっ、撃つな!!」

 なんだこの愛されボスはwww 終盤になって醜態を晒すラスボスは数あれど、序盤から醜態を晒し続け、最後まで醜態で締めたラスボスは珍しいんではなかろうか。


ぬらりひょん

 ああ、なるほど……! 前回、「なんでよく分からない不思議予言を真に受けて多くの市民が中学生男子を殺そうとしてんの?」と思ったもんだけど、そういえば、この世界ではちょっと前に京都で大規模な怪奇事件が発生してたんだ。あれのせいでプチパニックが広まっていたと考えれば理解できんでもない話だなぁ。

 最後のアオリ、「現れたのは最悪の肉食女子…!!」がちょっと面白かったです。しかし、世の中には羽衣狐さまに肝を吸って頂けるラッキーな人もいれば、こうやってよく分からないおばさんに食べられちゃう可哀想な人もいるんですね。世の中は不公平だ。


戦国ARMORS

 まあ、特に面白いところもない漫画だったんで、順当に終わったな、という感じです。どこが悪かったとかじゃなくて、とにかく全体的に見るべきものがなかった。数年に一度、定期的に出てくる「何の工夫もない能力バトル漫画」の一つかと。ただ、「念仏をカウント代わりに使った」という点だけは辛うじて特筆すべきポイントと言えるかも?? ……他は、本当に何もないなぁ。秀吉さんのキャラをもうちょっと丁寧に描いてれば、賛否はともあれもう少し語るべき余地があったかもしれないけど(秀吉さんの言ってることは概ね正しかった)、うん、まあ、しょうがない。


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