【5/25】2011年24号のジャンプ感想(トリコ三周年記念号)


P13 マリア様がみてる宣伝ページ

 三薔薇さまって実写だとこんな感じになるのか……。人物相関図を見る限りだと、黄薔薇さまのラインが総じて残念な感じなんだけど、これは写真写りが悪いんだろうなあ。志摩子さんと祥子さまが大体イメージ通り。僕の中の蔦子さんはもっとかわいい。しかし、小説を読んでるだけだと、もはや女子高生どころか年下にすら思えなかった三薔薇さまだけど、ビジュアルが伴うとちゃんと女子高生で年下に見えますね。

映画原作 マリア様がみてる (コバルト文庫)
映画原作 マリア様がみてる (コバルト文庫)今野 緒雪

集英社 2010-06-25
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トリコ

<あらすじ>ゼブラは鳥人間に止めを刺す。小松はゼブラのサウンドアーマーにより生き延びていた。メロウコーラもまだサラフィンの中に残ってた。飲んだら元気になった。ゼブラは小松にコンビになれ、と言う。

 死ぬ死ぬ詐欺の上にコーラ飲まれちゃった詐欺かよー! まあ、面白かったからいいんですけどね。アーマーをまとわせていた、というのはむしろ褒められる点ですし(なんでゼブラはアーマー付けてやらなかったんだよ、というツッコミもあったし)。でも、一話のうちに二回も「ヤバイ!と思ったけど別にヤバくはなかったぜ」をやられるとちょっとなあという感も若干ある。

 一年間気泡が止まらない炭酸って、それ、飲んだら一年間ゲップが出続けるんじゃねーの、と思ったり。あと、鳥人間さんの死体はやっぱり食べるのね。これ、今後、鳥人間が人間を殺して食ってても、「ああ、うん、お互い様だよね……」ってなるなあ。まあ、トリコの世界観、倫理観はそういうものなんだろう。鳥人間さんはこのままメロウコーラに浸かってコーラ煮になるのだろうか。


ワンピース

<あらすじ>天竜人は逃げ出した魚人を連れ戻しに来て海難事故に遭ったようだった。元奴隷の魚人たちは天竜人に銃口を向けるが、それをオトヒメが庇う。なお、この時にしらほしに海王類を従える能力があることが分かり、バンダーデッケンが彼女に目を付けた。魚人への憎しみを深めて帰ろうとする天竜人に対し、オトヒメは地上へ同行し、なんらかの念書(?)を持ち帰る。

 はー。面白いなー。天竜人は今回も天晴なまでのクズっぷりでしたが、このクズさがオトヒメに説得されて心揺らぐための、いわば「善人にする準備段階としての過度な悪人」描写なのか、それとも「心揺らいだと見えてクズはクズでした」描写なのか、どっちなのかなー。でも、このままだとオトヒメに死ぬ理由がないし、後者の展開になりそうな感じではあるけれど。今回の念書で魚人を油断させといて酷いことする展開みたいな? でも、そこまでしちゃうと、魚人と人間側の亀裂は今なんかよりも遥かに酷いものになりそうだし、現にそうなってないということは、もうちょっとポジティブな結末が着くのかなー……。

 今週の描写により、これまで非現実的な理想主義者と思われても仕方なかったオトヒメが、少なくとも芯は通ってることがハッキリ分かったのは良かったです。今までも芯は通ってるとは思ってたんだけど、イマイチ実感が湧かなかったというか。一方、バンダーデッケンさんの恋愛(?)の動機が不純だったのは残念。なんだよー。ガチのロリコンじゃなかったのかよー。しかも、動機が不純な上に、彼女を殺そうと考えてるのがよく分からない。真っ直ぐのロリキチガイなら、恋に破れてオトヒメを殺そうというのも分かるけれど、オトヒメを一種財宝視してて、それで妻にならないなら殺すというのは一体どういう心情なんだろう? 単に「人手に渡るくらいなら……」なんだろうかね。その真意は初代バンダーデッケンの意図まで遡ることになるんだろうか。


銀魂

<あらすじ>エリザベスが約一年前に家出した。桂はエリザベスの残したプラカードから記憶を辿っていく。エリザベスは紙芝居屋のばあさんを助け、一夜を共にし、蓮舫は唐揚げを投げつけるが、それでもエリザベスは蓮舫の刈り上げに気付かない。ばあさんの中からはエリザベスの元カノが現れ、エリザベスは自分たちが「れんほう」であることを臭わせて消えた。

 だからこの漫画のあらすじを書くのは無理だって!


ナルト

<あらすじ>医療部隊では何者かに医療上忍が暗殺されていた。治療に訪れていたネジは犯人探しを始める。辺りに怪しい男がつきまとっていたが、それは特に関係なく、暗殺者はネジであった。

 うん。岸本先生が一生懸命フェイントを入れようとしてたのはよく分かった……。よく分かったんだよ……。まあでも、「怪しい男」の真意はちゃんと意表を突いてくれたので良かったです。サクラにラブレター…か…。考えてもなかったよ……。どうもサクラに恋心を抱くということ自体が想定できなかった。僕の中でのサクラの評価はいよいよ酷いものになってるんだなあ。しかし、サクラは後方支援に徹すればちゃんと仕事できるんですね。前線に出たら飛んできた石で頭を打って気絶するのが関の山なのに、やっぱり適材適所ってのはあるんだろうな。

 前回の「ナルトは九尾の憎しみは解決してやらんのん?」という疑問に触れてたのは好印象。ていうか、ナルトと九尾の今の関係って、わざと憎まれ口を叩いてはナルトから手ひどい折檻を受けて喜ぶドMの九尾ちゃんと、思い切り折檻してから最後に優しい言葉をかけるドSナルトの、歪んだ恋愛関係に見えるのは僕だけでしょうか。


スケット

<あらすじ>クエッチョンが何かを落として困っているらしい。だが、真性Nであるクエッチョンは何を落としたか言おうとせず、スケット団はクエッチョンの落し物を推理する。最終的にはエニグマンへのバレンタインチョコであることに気付き事件は解決するが、モモカやヒメコもバレンタインデーの贈り物を考え始めた。


花咲一休

<あらすじ>カルマの頼みとは、全国に散らばった12の願印を集めるというものだった。願印を全て集めるとどんな願いでも叶うという。一休は師匠を説得し旅立つこととなり、師匠は一休に「花咲(かしょう)」という道号を贈る。

 なにこのドラゴンボールwww 全国に願印があってそこにはとんち噺が生まれるって、なんだか妙ちくりんな設定だなぁ。今の時点では、読切版のカルマとの緊張関係の方が懐かしく思われるよ。実際に転がしてみると面白くなるのかね? どうにも今回の「全国に散らばった願印」は「少年誌連載用に取ってつけたファンタジー設定」な感があって好きになれないのだけど。

 一方、「救済したいという欲の否定」と、「衆生救済は空理空論」というのは何気にコアなところを突いてんなーと思いました。僕的にも仏教のよくわかんないとこなんだよなー。そもそも根っこを辿るとなぜ釈迦が説法をした(衆生救済を考えた)のかがよく分からない。そして、釈迦も実際に衆生救済は出来てない。今の一休も「衆生救済」の実現可能なビジョンが見えたとはいえ、その行動は結局は「欲」なんだよね。寺僧としては半人前のまま、「一人前のとんち坊主」として旅立ってるわけです。

 さて、この問題はこれで終わりなんだろうか? これから転がして深めていくんだろうか? 別にこれで終わり(仏教要素はここでカット)にしても少年漫画だから全然イイと思うんだけど、ここから転がしていく(最終的にとんち要素が仏教要素と結合)なら興味深いなー。


バクマン

<あらすじ>例の事件の影響でシュージンはすっかり書けなくなった。サイコーもダメ出しした。シュージンはがんばった。

 つーか、こういう時こそ服部さんがアイデア出しに協力すればいんじゃね? なんで服部さんは編集部で心配してるだけなのか、すごく不思議だったんだけど。「服部さんと一緒に考えて、それでも巧くできなかった」描写を入れるのはリズムが削がれるからオミットしたのかなあ。

 しかし、前々から思ってたんだけど、作中で断片的に示されるPCPの内容はやっぱり全然面白そうに思えないぜ……。TRAPやタントならまだ理解できるんだけど、どうなんだあれ……。バクマン読者でPCPを「面白そう」と感じている人はどのくらいいるんだろうか。「アイデアを聞いた時点では全く面白そうに思えないが、演出や画力でとても面白くなる」というパターンもあるのかな。逆はよくあるんだけどw


 ***

 ググってみたら同じことを思ってる人がいた。BAがとても参考になる。

>> ①学園物である
>> ②高木の本領が発揮されるトリック&推理もの
>> ③対象年齢が広域
>> ④「いたずら」がテーマ。
>> ⑤ジャンプの三本柱である「友情・努力・勝利」が、今どき風になって描かれている。
>> (主人公の三人はただ単に慣れ合いとして集まっているのではない、とか勝利方法もいたってクールでスマート。けど意外と泥くさくて地味な努力をしている。)

 なるほどなー。「友情・努力・勝利が今風に」か。それは確かにそうなのかもしれない。たぶん僕が一番引っかかってるのは、「いたずら」というよく分からない行為に主人公たちが拘泥していることなので、彼らがなぜ「いたずら」をするのか、そこに説得力を感じさせる作りになっていればスンナリ受け入れられるのかもしれない。


べるぜバブ

<あらすじ>スーパーミルクタイムとはベル坊用のミルクを男鹿が飲むことで、ベル坊と男鹿の境界が曖昧となり、男鹿がべる坊の力を得るというものだった。ナーガと互角に戦う男鹿はさらにミルクを飲み、魔王化を進める。

「遊んでる時に偶然あみだした」って、要するにベル坊のミルクをちょっと試しに飲んでみたってことか……! うん、まあ、気持ちは分かるけどな。赤ちゃんがミルク飲んでたら自分も飲んでみたくなるし、犬がエサ食ってたら自分も食ってみたくなるよね。男鹿にもそういう気持ちがあったんだなぁ……。

 あと、前回は「そいつは危険だからオレが代わろう」とか言ってたナーガさんが、今回、男鹿が思った以上にヤバそうなのを見て、「ちょっとグラフェル、おまえ行って来いよ」になったのはヒデェと思いました。安能版封神演義の崑崙十二仙くらいひどい(十二仙は十天君の十絶陣を破るため、「おい、弟子! お前ちょっと行って来いよ」→「はい、お師匠!」→「ウッギャー、死んだー!」→「なるほど、そういう仕掛けなのか」を10回繰り返してた)。


めだか

<あらすじ>めだか主催のオリエンテーリングとして宝探しが行われることとなった。中学生達は生徒会役員の腕章を賭けて挑み、また、現生徒会役員もそれぞれ希望するもの(例:喜界島→金、球磨川→女子の裸エプロン)を賭けて挑むこととなった。彼らには暗号文が示される。

 球磨川さんの裸エプロン発言に対し、「だから勝てないんだよお前は」にメタを感じ取ったぜ! なるほどなー。確か、球磨川さんは当初「衣服着用への厳罰化」「不純異性交遊の努力義務化」などをマニュフェストに掲げていた。だからマイナスはメタ的に(少年誌という制約上)勝つことができなかったのかー。ということは、中学生たちの裸エプロンは今回も拝めないということなのだな、残念だな(´・ω・`)

 暗号文に関しては掲示板の皆様にお任せしますー。


マジコ

<あらすじ>箒星を受けてゾディアは逃げた。だが、彼は儀式を実行中であり、実力の半分も出せていなかった。彼は力を手に入れた三ヶ月後に改めてエキドナ入手を誓う。ルーはシオンたちと行動を共にすることとなり、シオンは箒魔法のチャージのため儀式を行うことにする。


黒子

<あらすじ>エース対決になるかと思われたが、シミュレーション上で火神は敗北を認めてパスした。一方、日向がなんかすごいシュートで3Pを決めた。

「観客はブーブー言ってるけど、あそこで敗北を認めてパスした火神はすごいんだぜ」アピールは、なるほど理屈の上ではそうだと思うんですが、読者的にもあそこでパスされたのはなんだかガッカリでした。シミュレーション上での戦いが、なかなか緊迫感あっただけに、ねぇ……。


いぬまる

<あらすじ>怪盗ドッグアイが美術館に盗みに入ったが、彼が盗んだものは名画「別離」ではなく、館長夫婦の離婚届であった。ドッグアイの正体は実は幼稚園児であり、とても正体は見抜かれないと思われたが、下半身を露出していたためそれとは別件で捕まった。


リボーン

<あらすじ>デイモンは初手の一撃で、獄寺、山本、ランボ、ジュリーを隔離する。雲雀がデイモンに立ち向かうが、デイモンはシモンリングにボンゴレギアまで手に入れていた。

 デイモンさんはこれほどの力を持っていながら、まだ目的は「堕落したボンゴレ10代目候補の討伐」なのか……。なんというか目的と手段が釣り合っていないというか、この人、何考えて生きてんだろう……。そこに拘泥する意味が読者には全く分からないのだけど、この違和感こそがデイモンの動機に絡んでたり、後の展開に繋がったりするんですかね? 


エニグマ

<あらすじ>エニグマの正体は綺島だった。スミオは夢日記を燃やされてしまう。最後のパスワードは逃げる綺島から奪わなければならない。

 綺島先生は何をしたいのかとか、彼一人の能力でこんな大掛かりなセットが作れたのかとか、いろいろ疑問は尽きないのだけど、「作者が何も考えてないだけかもしれない」と思うと深く考える気がしないのは本当に残念。綺島先生の行動はとても一貫してるとは思えなくて、彼の真意が本当に見えないんだけど、あああ、やっぱり作者が適当なだけなのかなああ。


ブリーチ

<あらすじ>銀城と一護が修行を始めた。織姫もやってきた。一心と浦原は「一護の将来を奪う何か」をやろうとしてて、そこに死神らしき人影も現れた。


こち亀

<あらすじ>春が首都高をパトカーで走った。両津と一緒にフランス料理を食いに行った。両津が1300万円支払った。

 すごく内容がないのに、後ろの車に逆ギレするなど的確に不快ポイントは提供しており、さすがの仕事だなあと一周回って感心しました。

 どうでもいいけど、「電気自動車が環境に優しい」は大局的にはそうなんだろうけど、節電が要請される今の関東以北に関しては、電気自動車の立場はどうなんでしょうねえ。


ぬらりひょんの孫

<あらすじ>山ン本は逃げた。鯉伴は追った。山ン本は「百物語完成まであと一つ」ということを思いついた。

 この時点での山ン本さんって純然たる人間だったの?? なんか既に妖怪みたいな体つきと佇まいだったんだけど。いやでも、この漫画は妖怪でもあんな風に慌てたり逃げたりするもんな……。今の山ン本さんはなんなのだろう。


戦国ARMORS

<あらすじ>お長と石川は諏訪湖の奥へと様子見に行く。彼らを待っていた明智だったが、そこに謎の男が現れた。男の正体が武田信玄と分かったのでとりあえず殴りかかったが、相手は自然回復能力を持っていた。

 明智さん、ホント何も考えてねえなあ……。敵城に正面から乗り込み、敵将を見たらいきなり殴りかかる。……うん。明智さんに天下統一は無理だわ。


グリム

<あらすじ>白雪のクラス異動を賭けて、筋肉の2組、知略の3組と運動会対決をすることになったイソッペたちの1組。筋肉反則や知略反則に苦しめられるが、メルヘンでの逆襲に出る。


保健室

<あらすじ>ルダスは周りの人間を操って経一をボコる。その様子を見てストーゲは迷う。一方、ハデスはアキラの下へと辿り着いた。


ドイソル

<あらすじ>先にグラウンドに来た三人組は特に不良とは関係なかった。改めて不良の集団がやってきた。野永が帰ってきた。野永が殴られた。野永も殴り返した。


 ***

 あ、あらすじは、疲れてくるとどんどんテキトーになっちゃうな……。すいませんが、あらすじは今週で終了といたします。


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