【4/13】2011年18号のジャンプ感想(銀魂・スケットコラボ号)


スケット

<あらすじ>スケットダンスの世界に銀さん、神楽、新八がやってきた。メタネタをいろいろやった挙句に、最後は銀魂の世界にスケットダンスの面々が飛んだ。

 メタネタ頑張ってるんだけど、ちょっとわざとらしさが鼻に付いちゃって個人的にはイマイチでした。ただ、人の作品に出てまで「ゲロを吐くヒロイン」を通した神楽さんには痺れましたよ! 銀魂本作でだってそれほど頻繁に吐いてるわけでもねーってのに、人んち来てまで吐くのかー。


ワンピース

<あらすじ>ジンベエの過去語りによれば、魚人と人間の関係を是正するため、かつて二人の人物が立ち上がった。ハト派のオトヒメ王妃は人間との共存を訴え、フィッシャー・タイガーは人間との決別を掲げて奴隷解放を行い、タイヨウの海賊団を結成していた。いま、ホーディ配下は魚人に対し、オトヒメ王妃の踏み絵を行わせている。一方で、カリブーはしらぼし姫誘拐を企んでいた。

 ハト派、タカ派の対立とタカ派の軍事革命という、まあ普通に面白い話ですが、それよりもこんな異国の地にあって軍事革命に巻き込まれて、それでいながらあくまで目の前の大金のために動こうとしているカリブーさんの肝の太さに呆れるというか感心するというか……。この人、何考えてんだろう的な複雑な心境になったりしてます。カリブーさん、これから事態をひっくり返せるような大活躍ができるんだろうか。キャラ的にもすっかりヘタレになった上に、いましらほし姫の周りにはルフィとジンベエがいて、おまけにサンジまでいるっていう。さらにここはビッグママの縄張りなんだぜ。カリブーさんには荷が重いんじゃなかろうか。どーすんだよ、カリブーさん。

 ところで、若かりし頃のジンベエさんはやたらカッコイイと思いました。髪型と目の下のクマしか違いはないのに今とは雲泥の違いだ……。まさに「侠客」って感じ。あと、フィッシャー・タイガーは思ったより普通のオッサンだった。


バクマン

<あらすじ>PCPに負けた七峰はやる気を失ったが、小杉さんが殴って熱血で説得したら打ち切りまで一人で頑張ることになった。新年会で七峰はサイシューに「次は新しい方法で挑む」と告げる。

 なんかコメントに困る展開だなぁ……。結局、七峰くんに必要だったのは、完成度を上げるために必要な時間ってことだったの?? 今回はとにかくも失敗したわけだが、小杉さんも「その程度のネーム」で納得してるようだし、やっぱり小杉さんとやっても上手くいくビジョンは見えないや(「その程度のネーム」は終盤の『斬』くらいを勝手にイメージしてる)。まあでも、小杉さんの意見で唯一納得できるのは「若い作家には難しい」という点かな。「若い」っていうか、経験値不足? 共同作業の経験値はある程度必要だとは思うので、七峰くんも同じメソッドでしばらく試行錯誤すればいいんじゃないかなー。

「チームを作ってやるなら才能も責任もある少人数」は、僕の現実認識からは外れた意見だけれど、こりゃもうガモウ先生の信念なんだろうから仕方ない。ガモウ先生は時代の流れを見て、そのうち考えを改めるといいよ。現実問題、昔はツールがなくて「できなかった」けど、今はそれが「できる」時代に来てるんだよね。「できる」ようになっても初期は方法論が確立してないから、やってみても問題点は山積みだし、失敗作もたくさん生まれるけど、だんだんそれも円熟していって、そのうち方法論の一つとして確立されていく。今はそういう過渡期の助走段階なんだと思う。ま、円熟した結果、「やっぱダメだな、コレ」になる可能性もなきにしもあらずで、そうなったらガモウ先生大勝利ってことで。実際問題やってみないと最後のところは分からないんだよね。現実はシミュレートをあっさり覆すからな~。

 七峰編ももう終わりで、バクマン本編でもおそらく二度と思い返されることはないだろうから(笑)、最後に一言、どうしても言っておきたいことを言っておくよ。僕の「戦闘破壊学園ダンゲロス」(絶賛発売中!)は七峰メソッドにある程度近い作り方をしていて、キャラクターの半数はネット上の不特定多数のアイデアによるもので、物語の中核を占めるアイデアは10人程でのネット会議により作られてます。で、講談社のえらい人に「こういうやり方で作ってます。今後もこれでやります」って言ったら、「う~ん……、大丈夫なんだろうか」という顔をされながらも、最終的には

「正直、自分たちには理解できないやり方だが、それでも時代は変わってきてるんだし、理解できないからこそ新しいやり方を否定してはいけないと思う」

 といったニュアンスでOKもらったんですね。集英社のことは知らないけど、僕の知る限り、編集者ってのはそんなに頭固くないし、新しいことにも結構意欲的な人たちなんですよ。やりたいことをちゃんと説明して熱意を見せれば、頭ごなしに否定したりせず真面目に考えてくれる人たちだと思ってます。……まあ、七峰くんは態度悪かったからなぁw

※ちなみに、より七峰メソッドに近いやり方で作ったのが「ダンゲロス・ベースボール」。これは企画段階からネット上での不特定多数とのやりとりで始めて、展開、キャラクター、オチまで全部それで作ってる。バクマン作中で言われてるような弱点があるかどうかは読んで判断してくれ。iPadねーと読めねーけど。


ナルト

<あらすじ>羽が生えたチョウジは強かった。アスマは封印された。一方、ナルトは外での異変に気付き始めていたが、そんなナルトを説得すべくイルカ先生が進み出た。

 デブが細くなったらカッコイイというのはセオリーなのに、あえてそのセオリーを外してきたのか、細くなっても全然カッコよくないチョウジ。顔しか痩せてねーし、ほっぺのぐるぐるも残ってるし、なにより顔の造形はもとより平凡なのであった。そして、それからのよく分からない展開。羽が生えて何が変わったのか? アスマ先生はなんで倒されたのか? いろいろ分からないのは前回の羽化シーンを完璧に忘れているせいだろうか。紙面から読み取れる情報をそのまま受け取るなら、羽が生えると顔痩せして直後に巨大化パンチするかな? 痩せたのにでっかくなるってのが感覚的に良く分からんのだけど。

 イルカ先生の説得は成功するビジョンが全く見えません。「ありがとな、イルカ先生。でも、オレ行くってばよ」しか見えません。


トリコ

<あらすじ>小松の前に現れたのはサラマンダースフィンクス(レベル92)であった。トリコとゼブラが駆けつけるのもサラフィンに苦戦する。しかし、トリコはサラフィンの中からコーラの匂いを嗅ぎ取った。

 ま、まさかメロウコーラって、サラマンダースフィンクスのおしっこなのでは……(←前回のワンピ・トリココラボ企画が尾を引いています)


銀魂×スケット

<あらすじ>銀魂三人組とスケット三人組はより華のあるなんでも屋を競うためにハデハデの実を探す。ハデハデの実を食べると派手になるが股間がカナヅチになってしまうのだ。脇役どもの辛辣な主人公評により落ち込むボッスン、銀時であったが、ハデハデの実を巡って醜く争う。だが、そこに股間をカナヅチにするしか生きる術のない大工が現れて投身自殺を図り、ボッスンと銀時は協力して大工の股間をカナヅチにした。その時、二人の股間もカナヅチとなったのである。

 ホッケースティックよりも股間から生えたカナヅチで敵を撲殺する女子高生の方がより萌えるという神楽さんの意見には全面的に賛同しておきます。


マジコ

<あらすじ>神泉ルナに向かう一行だが、その時、乗っていた竜が魔法少女ルーに捕食されかかる。だが、シオンの鉄拳制裁と、エマの豊満なおっぱいにルーが顔を埋めることで事態は解決。ルーは竜を食べようとしたことを謝罪してルナへ案内するという。

 熱湯コマーシャルはまだですか! まだなんですか……!?


べるぜバブ

<あらすじ>焔王の居場所を突き止めた古市とラミアであったが、そのまま隔離されて、焔王のゲームの相手をさせられそうになってしまう。そこに現れたのはヒルダであった。

 うーん……。いまいち状況が飲み込めない……。そもそも彼らが焔王を探してるのはなんでだっけ? 焔王は世界を滅ぼしに来たんだっけ?? ゲームなどの、のんびりした話が続いてたので元々の設定が思い出せないぞ……。どこら辺が危機的なんだっけな。ベヘモットなんとかが武闘派なのは覚えてるんだけど。


遊戯王ゼアル

<あらすじ>主人公は父の形見の「王の鍵」に励まされて、「かっとビング」をモットーとしていた。そんなある時、よく分からない謎の人物が「王の鍵」を奪うためにやってきて、主人公の友人はデュエルで魂を奪われてしまう。よく分からないけど謎の人物とデュエルを始めた主人公は、「王の鍵」から出てきた人格?にモンスター?を与えられ?よく分からないけど、謎の人物は帰っていった。アストラル世界???

 意味が分からなかった。あらすじを書いても困惑しか生まれない。


ブリーチ

<あらすじ>ダーティーブーツは汚れれば汚れるほど攻撃が重くなる特性を持っていた。ダーティーブーツの人は一護の技を穴だらけだと叱責する。しかし、一護はあえて隙を見せており、隙に乗じてきたダーティーブーツの人を逆に倒した。が、その時、一護に何かの異変が生じて……。

 ダーティーブーツの説明を聞いてすぐに妄想したのは、今後、ダーティーブーツの人が激戦の中で犬のうんこを見つけて、「これを踏めば……あたしは今とは比べ物にならない力を手に入れる……。だが、いいのか……。あたしの……戦士の誇りは……」的な葛藤をするシーンでした。汚れれば汚れるほど強くなるって、戦闘中、常に汚らしいものを探しながら戦うことになりそうで、なんだかロクでもない能力ですね。

「酔っぱらいのオッサンの吐きたてのゲロを発見! これで勝てる……!」
「お前のためにオレは恥を忍んで漏らすぜ! 受け取れ、オレのウンコ……!」
「バ、バカな……。あいつ、うんこを丹念にブーツに塗りこんでやがる……!」

 そんなもんで蹴られる相手もかわいそう(´・ω・`)


戦国ARMORS

<あらすじ>明智が堀の上の橋で雑兵と戦ってたら伊達政宗が登場した。

 展開遅ェ……。前回は門を殴り壊しただけで、今回は雑兵を殴っただけっすか……。まさか伊達政宗の顔見せで1話使うとは思わんかった。

 石川五右衛門は元隠密設定が加わり今週で若干のキャラ立ちを果たしたけれど、無垢の存在感はもはや霞の如くですな……。登場シーンは今週わずか3コマで、活躍一切なし、セリフ一切なし、絡みも一切なし。何らリアクションせず、姫を助ける気も毛頭なく(そのポジションは五右衛門に取られた)、戦闘にも参加せず、本当に何のために付いてきてるのかまるで分からない……。


リボーン

<あらすじ>ツナがダブルイクスバーナー撃ったら、ブラックホール人間になっていた炎真が元に戻った。ツナは炎真に「自分の誇りは仲間であり友達」だという。

 なんだかよく分からないのだけど、ブラックホールだのビッグバンだのと話を大きくした割には絵的にも地味でつまんない話でした。


炎真「僕達の勘違いでこんなことに……」
ツナ「いいんだ。エンマ達のせいじゃないよ」
獄寺「ああ、わりーのはD・スペードだ」


 ↑これも納得いかないなー……。百歩譲って諸悪の根源がデイモンさんというのは良しとしよう。でも、彼らのそそっかしさや人の話を聞かない性格なんかを炎真くんは自己反省してるんだから、それはちゃんと受け止めてあげようよ。そこで、「いいんだ」はなんか間違ってると思うんだ。難しい問題に対して、デイモンさんをスケープゴートにして解決しただけのような感じで残念。継承式の続きをやる時にでも、振り返ってまたちゃんとこの問題に向きあって欲しいです。マフィアのボスやってると、勘違いした友人が突然殺しに来ることもあるんだよ……!


エニグマ

<あらすじ>タケマルの望む報酬は同校の養護教諭弓河あみの救出だった。彼女は殺人容疑で起訴されていたのだ。タケマルは彼女のアリバイを主張したが受け入れられず、弓河の犯行を目撃したと証言したのは綺島ユウタだった。

 飛行機のチケット……?? これを見て、綺島さんは弓河先生をハメることにしたの?? ってことは、前回のモニター室での映像と何か関わりがあるのかな……。


 ……と、普通なら思うところだけど、この漫画のことだから、チケットのシーンがそもそも何の関係もない可能性もありそうだ……。しかし、何らかの理由で弓河先生が邪魔なら、誰かを刺殺した挙句にその濡れ衣を着せるなんてせずに直接弓河先生を殺せばいいのに。それをしないってことは綺島先生の才能に関わるものか、もしくは弓河先生自体に何か秘密があるのかもしれない。……と、普通なら考えるところだけど、この漫画のことだから(ry


いぬまる

<あらすじ>いぬまるくんの下の歯が抜けた。いぬまるくんは屋根の上に下の歯を投げようとするが、猫に咥えられてしまう。大追跡の末にいぬまるくんは歯を取り戻した。しかし、今度は上の歯が抜けて、縁の下に投げ入れようとするが、スズメが咥えて空高く飛び立ってしまった。


ドイソル

<あらすじ>西怜の攻撃の起点である真島に三人でプレッシャーかけたりして、岡がシュートして1点取った。


グリム

<あらすじ>グリムの兄キャロルが来て、メルヘン王国にグリムを連れ帰ろうとする。グリムとの間で召喚戦が始まった。ピーターパンにエクスカリバーを持たせたキャロルに対して、グリムはロボットのジャック(from ジャックと豆の木)を召喚するが、ピーターパン優勢となる。イソッペがそこに助太刀し、ジャックにシンデレラが憑依。ジャックは魔法使いによりガンダム化するが、ガラスの装甲が剥がれ落ちてピーターパンは9999ダメージを受けた。

 こういうカオス系のギャグ漫画のあらすじ書くの辛いな……。ボーボボやってなくて本当に良かった……。ギャグ自体のキレは悪くなってて、今週とか微妙だと思います。期待してたので、もうちょっとクオリティ保って欲しいなー。


めだか

<あらすじ>ノットイコールの二人が生徒会室に現れた。彼らは「めだかは主人公だから勝てない」といい、「三年間、卒業するまで待ってからフラスコ計画を再開する」と宣言した。めだかにはこの状況を打開するための秘策があるという。

「主人公と戦っても勝てない」という認識を持っている「ほぼ全能のラスボス」。こういう極端なメタネタは好きですね。変なところで折れずに最後までこの前提で通してくれると嬉しいんだけど。安心院さんからしてみれば、どれだけスキルがあっても「対決した以上は負けてしまう」ことが明らかなんだから、一京のスキルを駆使して意地でも避ける方向で頑張って欲しいな。

 しかし、「人間と消しゴムが同じ値打ちに見える」ノットイコールの安心院さんが、めだかさんのことだけは「主人公」だと見てるというのはどういうことなんだろう。あの場にめだかさんがいなかったことも併せて、その辺りがキーになるんでしょうか(最近、毎週のように「ここがキーになるのでは?」って言ってる気がする……)。あと、どうでもいいけど、ノットイコールのやつらって悟ってんじゃねーの、って思ったり。「人間と消しゴムが同じ値打ちに見える」ってなんか仏教っぽくね?


こち亀

<あらすじ>通天閣署のメンツと一緒に花見した。

 扉絵を見てブルッと身震いして、2P目で関西勢が出てくることを知ってまた尻込みしたけれど、思ったほど不快なこともなくて、ちょっと辛い程度で無難に流し読めました。ストレスは少なかったけど、しかし、これは何が面白い話なんだろう??


黒子

<あらすじ>リコ父は二年の各自に必殺技を授けようとするが、黒子だけは「あれは突然変異種で、どう教えればいいか分からない」という。他のキセキも練習を頑張ったり頑張らなかったりして、ウインターカップが始まった。


動物園

<あらすじ>クマの人が虎の爪を持っていたのは、ビャッコフに与えた魔力を自分のものにしたからだった。ただし、これをやると奪われた動物は二度と人間の姿になれなくなる。園長はかつて自分が人間から仲間はずれにされた際に、人間化した動物と一緒に遊んだことを思い出して、その手法を拒否するが、ピンチに陥った園長のために、ウワバミやキサゾーは自ら魔力を差し出した。


保健室

<あらすじ>サンプリングガンを取り戻した一行だったが、クルエルがハデス先生の表に出てきた。


ぬらりひょん

<あらすじ>山ン本は百物語で妖を生み出していた。寺子屋で先生をしていた山吹(鯉伴の妻)はまんば百足に襲われた清衛門くんを助ける。そこに鯉伴が駆けつけ、まんば百足を斬った。鯉伴の存在に気付いた山ン本は黒田坊を差し向けようとする。

 清衛門くんには対妖怪用のオートトヘロス機能はないのか……。現在の清継くんが異常に高性能なだけなんだな……。ところで、昔からずーっと思ってたんですけど、この漫画は足袋を履いてるのか素足なのか統一して欲しいです。突然履いたり脱いだりするので前々からすげー気になってるんだけど。


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