今週のジャンプ感想は「あらすじ付き」「あらすじなし」の2バージョンでお届けします。「あらすじ付き」の方は感想を書いていない漫画であっても、あらすじのみ記載しています。
ナルト
・人気投票
上位五位(ナルト→サスケ→カカシ→我愛羅→イタチ)辺りは、まあ納得の展開。六位のデイダラ、八位のサソリにはびっくり……。しかし、何よりも驚いたのは春野サクラ十二位。サクラってこんな人気あったんだね……。ところで、いくらなんでもサイは色白過ぎないだろうか。ア、アルビノ設定……?
・岸本武士道
やりたいことは分かるんだけど、イマイチ整理されてないので巧く読者に伝わらないという、いつもどおりの岸本節。
1、人を刀に喩える
2、信念を貫くことを刀を研ぎ続けることに喩える
3、ミフネと半蔵の信念は「和」であったが、半蔵は「和」を途中で諦めた
と、要素を抜き出してみれば何ということはないんだけど、僕は読んでる最中はさっぱり意味が分からなかった。話が途中であちこち飛び過ぎなんだよな……。2~3回読みなおして各自の主張や立場を整理して要点を抜き出して、ようやく彼らが何を言ってるか分かったってのは少年漫画としてどうかと思った。「理想を追って気を張って生きてるヤツの方が技も冴えるし、途中でクサって現実に妥協した人は腕も落ちる」っていうのは内容的には分かる話なんだけどね。読んでる最中はさっぱりそれを感じられなかったんだ。だから、なんでミフネが勝ったのかも初読時はピンと来なかった。
あと、物語の要請上、仕方が無いとはいえ、「侍が忠を尽くすものは和」という岸本武士道はなんだかヤだなー……。いや、ナルト世界の「侍」がそういうものだってのは別に全然いいんですけど。いいんですけど、ね……。たとえばシグルイで描かれる武士道などと比べるとあまりに隔たりが大きくて、なんか、ねぇ……って感じ。捻るにしても、もうちょっと、こう……っていうか。ううん、巧く言いづらい。ナルトの侍はなんかNPO法人みたいなんだよな。
ワンピース
ホーディさんは魚人仲間も盾にしちゃうような人なんだな。アーロンさんはどうだったっけ? アーロンさんは魚人の仲間には優しかった(?)ような気がするので、仲間も犠牲にしちゃう分だけホーディさんの方が凶悪なのかもしれない(でも、「部下の盾になる王がどこにいる」「王の器ではない」は正論)。
今まで読者からも散々小物扱いされてきたホーディさんだけど、今回は素の力で城壁破壊したし(というか、この力なら薬使わなくてもカニの海賊くらい一蹴できたんじゃね?)、ゾロとの戦いの舞台は海中ということで、それなりの戦いになるんじゃあなかろうか。でも、少なくとも薬使うまではワンサイドゲームになるんだろうな、というくらいの信頼感がゾロにはあるな~。無呼吸&水中でも素のホーディさんを圧倒するくらいは普通にやりそう。「鷹の目の元で二年修行」の信頼感は異常。
トリコ
レベル42ゴルゴロプスさんかわいそうwww ゴルゴロプスさんは見た目がアレだから共感されづらいだろうけど、これって彼の主観からしてみれば、ピラミッド内で平和に暮らしていたら突然異世界から獰猛でハラペコの生物が二匹やってきて、有無を言わさず食い散らかされたっていう、プレデターに遭遇したシュワルツネッガーみたいなもんだよな……。彼の境遇を思えば、トリコの「殺した以上は必ず食べる」スタンスもそんなにまで慰めにはならないよな……(それでも遊びで無益に殺されるよりは良いと言えるだろうが)。
一方、小松の話。マップが閉じた以上は小松はもうその場を動くべきじゃねーよなー。というか、マップが生きてても動くべきじゃなかったと思うけど。だって、Wizardryで救援パーティーが助けに向かったら、要救助パーティーがどっかに勝手に移動してたらイヤじゃない。なに、KANDIを使えばいいじゃないか、だと? ウィズ5だと死体が勝手に壁の中に入ったりするらしいぜ。冗談じゃないよな。
ところで、ゼブラの頬を縫ってる糸は、もうすっかり北斗の拳のケンシロウのシャツみたいな扱いになってますね。事あるごとに決め場のシーンでビリビリ破く。後で誰が縫ってるのかは誰にも分からない。
戦国ARMORS
相変わらず敵キャラがショボいのと、せっかく敵に美人くのいちを出したのに戦うシーンも描いてくれない残念展開ながら、しかし、お長さまがあちこちでぺろぺろされてたのは性的な意味で良かったです。お長さまには、これからも事あるごとにいろんな人から様々な理由でぺろぺろされるぺろぺろキャラで頑張って欲しいです。今回、お長さまが輿入れされる理由がただのエロ目的でないと判明したのは、物語的には深みが出て良かったんだけど、しかし、個人的には「お長さまは数万両払ってもぺろぺろしたくなる逸材」を強く希望。せっかくここまでぺろぺろキャラでキャラ付けしたんだから、行くところまで行ってほしいぜ。
ところで、そう考えると、「いろんな人から事あるごとにスカトロネタ(吐瀉物を浴びる、肥溜めに落ちる、おまるを抱く、お尻に頬ずりした上に排泄物を素手で受けとめるetc...)の餌食にされてた」ゲドーのヒロイン結城讃良さんはすごいキャラクターだったんだなぁ、と思ったり……。今週、お長さまが二人からぺろぺろされただけでもなかなかスゴイなと思ったのに、讃良さんなんか、「謎」編の時は毎週のようにウンコやゲロまみれになってたんだよな……。あの時の岡野剛先生は本当にどうかしてたぜ。
バクマン
七峰「サイシューから『10週で潰してやる』って言われたので、張りあって頑張ってたら順位が落ちてきたので、同じ話で勝負しろと言ってみたら、『え? オレたちいつもどおり普通に自分の仕事を頑張るけど?』って言われたぜ……」
うん。……まあ、結果的には七峰くんの自滅以外の何物でもないんだけどさ。これって、たぶん最初の時にサイシューが「そっか。一緒にがんばろうぜ」って言ってれば、ここまで酷いことにはならなかったんじゃないかな……。まあ、彼も小杉さんを邪険にしちゃったし自業自得ではあるんだけど、サイシューに踊らされた感もやっぱあるよなぁ。「10週で潰す!」なんて相手が言うもんだから、向こうはそんだけ敵愾心燃やして何か企んでやってくると思ってたら、「え? いや、そんなにキミのこと意識してないけど? 10週で潰す、って自分の仕事を頑張るって意味だし」とか言われたら、うわー、って感じだよね……。なんか恥ずかしいよな……。七峰くんの最大のミスは小杉さんを軽視しすぎたことで間違いないけど、第二のミスはあの時サイシューに会いに行っちゃったことだよ……。
それから、(もうここまで来るとメソッドの問題でもない気がするけど)七峰くんって50人のメンバーに「これからはPCPと作風を被せていく」とか、そういう指針のレベルでも依存してたんですな……。確かに、そう言えばそういうこともやってた気がする。でもこれって、もうアイデアマンというレベルじゃないっていうか、合議による漫画業務運営みたいな感じで、なんか全然別なシステムになってる気がするんだ……。
僕たちは今まで「漫画に盛り込むアイデアを50人で案出するシステムはどうなのか?」という問題を話し合ってたけど、彼らは実際は「漫画家として成功するための漫画業務運営を合議で行って」たんだよね。たとえば、あるテーマの漫画を描こうとして、その作品に盛り込むアイデアを公募するのは何も悪いことじゃないと思うんだけど、漫画家という個人事業主の経営方針を50人の合議で決めるのは、それはどうかなあと思う(これこそまさに「責任のない素人が口を出す問題」じゃない)。作品に寄与するアイデアは誰でも出せると思うんだけど、経営に関するアイデアはまた別問題だよね。それこそまさに担当と相談した方がいいことなんじゃないの? 彼らは卓越した漫画読みではあっても、それでも入社一年目の担当の方が漫画ビジネスには詳しいはず。でもまあなにより、七峰くんイライラしすぎでストレスに弱すぎなので、メソッドどうこう以前にムリですねー。
グリム
竹下先生かわいい! ありえない! 基本貧乳派の僕でもありえないと思える可愛さ! ありえない! 女の子の方言って基本的にかわいいよな! ありえない! どうでもいいけど、花形満みたいな髪型のクラスメイトモブが気になって仕方ない!
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