べるぜバブ
人外の超能力を用いて電子機器にまで影響を及ぼす超常現象を起こしても、
「チートか」
の一言で片付けられるのは、言われてみればその通りだな!と思えて新しかったです。すごいことをしたかのように思えたけど、ゲーム内なら確かにコマンド1~2行で実現可能なんだよな……。
戦国ARMORS
すごいな、これ……。全編から漂う凄まじいまでの打ち切り臭。内容は全然面白くなかったんだけど、それにしても作品から醸される打ち切り臭がハンパない。甦土武のネーミング一つ取っても打ち切りを感じさせる。テンプレ展開もまた打ち切りを想起させる。これほど打ち切りを意識させる作品には久しぶりに出会ったなあ。
内容の方は、主人公、敵キャラ、ヒロイン、マスコット坊主と、登場人物全てのキャラが弱く好感が持てず、甦土武のデザインも能力もカッコ悪い。歴史物としてのリアリティもない(荒唐無稽なのは良いとして、実際の歴史知識を荒唐無稽に落としこむこともできていない)。天海=明智光秀ネタだけは「知ってる人は面白いネタ」でクスリとできるところなんだけど、これも読切の時にやっちゃってるしなあ。二回はクスリできないや。うん、本当に褒めるところがないな。ジャンプ編集部はこの作品で「いける」と判断したんだろうから、ホント編集部の判断基準はよく分かんねーなー。
ところで、僕が一点どうしても気になって仕方ないのが「岐阜城お長御殿」で、いや、これ、警備厳重すぎでしょ。厳重すぎというか、これ、人の出入りはどうやってやんの? 無理でしょ。入れないでしょ。出れないでしょ。「ここからどうやって出るのか」だけが気になって楽しみだったのに、いつの間にか輿の中にワープしててすんごいガッカリしました。いや、あんまり気にすべきところじゃないんだろうけどさ(漫画的な記号的表現だろうから)。僕はこういうところがどうしても気になるんだよなぁ……。だって、これ、出れないもん。
ブリーチ
ヤクザのおっさんがちゃんとフォローされてて良かった~、と思ったけど、それ以外、全く内容がなかった。
ドイソル
五分刈りにしてるだけで、「この頭、セイレイに憧れてんの? 絶対に入れねーけどな」ってのは自意識過剰どころかもはやキチガイの域だと思う。
リボーン
「親友だと思ってたやつらが自分たちに敵意を持って、英雄だと思ってた先祖もロクでもないやつらと聞いてウジウジ悩んでたけど、全部、隠れた巨悪のせいだと分かってスッキリしたぜ! おまけに白蘭もすがすがしい顔してたぜ!」
なんといいますか……。ツナがマフィアのボスとして今後遭遇するであろう難しい問題のアレコレを、ずいぶん簡単に手軽にまとめちゃったなあ、という印象。まあ、デイモンさん出てきた時から、この展開は分かりきったことではあるけれど、こうしてツナの口から「色々あったけど、全部デイモンが悪いと分かったぜ!」って言われたら、ホントツマンネー話だなーと思わずにいられない。現実もなー、単身の悪党がこんな明確に全ての罪を背負ってくれりゃあ話は簡単なんだけど。マフィアのボスとして、もっと回避不能な問題に真剣に向き合う要素をもうちょっと出して欲しかったなあ。これ、ツナがクセになっちゃったら、今後、ファミリー内にもっと深刻な問題が起こった時にもスケープゴートを探して、「山本は裏切ってない! 全部あいつが悪いんだ!」「雲雀さんが獄寺くんを半殺しにしたのは、きっとコイツに唆されたせいだ!」とか言い出すんじゃなかろうか。
黒子
結局、花宮くんが緑間くん相手にわざと負けたのはなんでだったんでしょうね? もう、これ答えは明かされそうにない感じの流れだよね。
めだか
うーん、「どうやって球磨川くんに戦わせるのか」のアンサーは、確かに理屈は通ってたけど、決して面白くはないなあ。一つは解決法があまりに力技すぎたこと。もう一つは、球磨川くんが「はじまりのマイナス」を手にしたとはいえ、それよりも不知火さんの戦う姿の方に興味を惹かれてしまうこと。も一つおまけに、「球磨川vsめだか」という王道展開を外すべく一戦目で「球磨川vs善吉」なんてマッチングをやったんだから、そこで読者を驚かせた分はちゃんと責任取って欲しいなーってのもあったり。あんまテニスを引き合いに出すのもあれだけど、「手塚を勝たせる」というビックリ展開のあと、越前vs金太郎で許斐先生はちゃんと責任取ったぜー。今回のも「不知火vsめだか」をやった後に、「納得いかないだろ、球磨川」「戦挙など、もとより口実に過ぎん」「最終決戦だ!」の流れの方が良かったんじゃねーかなー。
ぬらりひょん
女子中学生の股間を見たら異世界に連れて行かれるとか、すげえ妖怪だ……。でも、これ、そのあたりの詳細が「魅入られたら」とボカされてるのは不幸中の幸いだよね。何をどうやって「魅入られる」のかがハッキリしてたら被害者がとっても可哀想だもんな。
「こいつ、妖怪鳥居に引っかかってやがる」
「男子中学生や高校生ならともかく、いい歳をしたオヤジが……」
「そんなに女子中学生の股間が見たかったのかよ……」
「うわああああん、お父さんのバカー! せめてもっとマトモな妖怪に殺されてよー!」
「母ちゃん! 父ちゃんのせいでクラスでいじめられたよー!」
うう……なんて恐ろしい妖怪なんだ……。
★宣伝:「股間を見せることで異世界に引きずり込む」ってダンゲロスにいそうだなあと思いました。
戦闘破壊学園ダンゲロス (講談社BOX) | |
架神 恭介 左 講談社 2011-02-02 売り上げランキング : 28629 Amazonで詳しく見る by G-Tools |