【1/17】2011年7号のジャンプ感想(1)


べるぜバブ

 うん。やっぱ作者ちょっとセンスいいな。これ、どう考えても修行の驚き役&ツッコミ役は古市のポジションなのに、ここに帝毛の四人を配したのはすごいセンスだよ……。しかも、こいつらが地味に石を割れるくらいの素養を持ってるってのがまた。なんだろう、彼らの成長ぶりは男鹿の成長よりもなんだか見てて気持ちがいいぞ。主人公特権で成長が保証されてるわけではないことと、「常識的な力を持ってる人がその一歩先に踏み出す」感覚がポイントなんだろうか。そもそも先週のオチは一発ギャグだと思ってたんだけど、あそこからまさか帝毛の四人が石を割れるようになるとは思わんかった。

 で、この点が良かっただけに、最後の「減り込みパンチで解決しました」オチは残念。それは意味が分からないよ……。間に人を挟んだら威力が増すのかい? でも、これはたぶん伏線で、この先、何かコツみたいなものに繋がるんだろうな。でなかったらホントに意味が分からんからなー。


ワンピース

 ぐはー、情報量多いなぁ……。ヒョウゾウのキャラを深めて、新キャラのマダム・シャーリーを紹介。ブルック、パッパグとの再会にバンダーデッケン、ビッグマムの説明。さらに隙あらば魚人島や魚人、人魚の生態解説と、うん、これ、新人作家がやったら怒られるレベルだなー。興味深かったけどちょい疲れた。説明すべきことを詰め込んでるんだけど、その流れ自体は決して良くないしね。尾田先生のこういうところは、客観的に言って"あんまり上手くない"よなー。上手くなくても面白いからいいんだけど、子供たちは付いて来れるんだろうか。

 内容的には「困った時はお互い様」で見知らぬ海賊を助けてくれるスプラッシュとスプラッタや、ビジネス感覚で結果的に善行(?)をやってるビッグ・マムなどの存在が良かったです。海賊なのに善意で動いたり、海賊だけど略奪よりも保護する方が効率的と判断したり、色々な考え方の人がいると世界観が深く感じられます。

 ところで、魚人島を守るってのは、常識的に考えると海軍の管轄のはずなんだけど、そこはどういう関係になってるんだろう? 魚人島は世界政府に加盟してないのかな?? ビッグ・マムもおそらく人間だろうから、魚人側が一概に「人間に守られるのを良としない」わけでもないと思うんだけど。「海軍ではなく海賊に治安維持を頼んでる」ってのは、海軍からすれば面目丸潰れなんじゃなかろうか。


銀魂

 これ、いつ終わるんだよww いや、面白いからダラダラ続いてくれても全然いいんですけど、これのまとめ方もずーっと気になってるもんで。今週も全く落とし所が見えないけど、ホントどうやって終わるんだ? 「実はイボでしたー」くらいの力技でないと畳めない気がするんだが。


スケット

 子どもの勉強に朝まで付き合うとか、おかん、普通にまめまめしくてイイ人だ。しかし、こんな色気のない「女子の家にお泊りイベント」は初めて見たぜ。


ブリーチ

・リルカ「そんなカンタンにそんなワケわかんない奴を信用していいの!?」

 う、うん……。でも、それはむしろ一護に対して言ってあげるべきセリフだよね……。銀城さんの一連の説明は「確かに不思議な力を持っている」という点以外は全て立証不可能なことなのに、なんで一護はこんなにスンナリ信じてるんだろう……。少なくとも石田襲撃犯との関係性は確かめるべきじゃあないだろうか。仮に全て本当だとしても、もう一人の「死神と人間の間に生まれた奴」がどうして今は受け渡しできないのかは聞いた方が良いのでは? 「力を受け取ると三日後に爆発して死ぬんだ!」とかあるかもしれないじゃない。

 あと、個人的には「なぜ一護がみんなを守りたがってるのか」がどうもイマイチ飲み込めなかったです。「そういう性格だから」って言われたら、そうなのかなーって感じではあるけど。「これまではそうでもなかったけど、石田が襲撃されたことで自分が守らなければ、という気になった」ってのなら分かるけど、チャドの口ぶりは「力を無くして以降ずっとそう思ってた」って感じに聞こえるしなあ。むしろ、「ルキアに会いたいから」とか、そういう理由の方がスンナリ納得できるんですけどね。まーでも、護廷十三隊のお粗末っぷりを見ると、「あいつらに任せてはいられない」という気持ちにもなるのかなあ。仮に護廷十三隊が戦力的に頼りになったとしても、マユリさま辺りは突如乱心して(?)空座町襲ってきてもおかしくないしね。


トリコ

「うめあ~~、まるで上質なシャンパン」

 そ、それは上質なシャンパンを飲んだ方が速いのでは……。う、うん。まあ、コーラが飲みたくなる日もあるよね……。

 しかし、先週の山まで切れちゃう包丁もですけど、この漫画の何事もオーバーな世界設定は時折変な気持ちになっちゃうなあ。「予約5年待ちの豪華客馬」だとか、この世界では「予約ウン年待ち」がやたら多いけど、ここまで連発されると「この世界の人間はどれだけキッチリ人生設計しないと巧いメシにありつけないんだろう」と思っちゃうし、世界のグルメ都市を繋ぐ巨大線路を二年間かけて専有するのも非効率この上なく思えちゃう。この線路はこの客馬専用なのかな? だとすれば、まあ一日一便出したりすれば分からんでもないけど。でもそうなると、別に列車が通るわけじゃないのに線路の形をしていることが今度は気になるな……。


めだか

 ついにマイナスの定義がハッキリ(?)した今週話。やっぱり「本人の自覚」がキーだったんですね。アブノーマルもマイナスも超能力的存在という意味では一緒。それを前向きに捉えられるかどうかで違ってくる……ってことかな? 僕達が今までずっと思ってた、「ラフラフレシア有効活用できてんじゃん」が突破口になるってのは面白い展開でした。うん、やっぱアレはマイナスじゃなかったよね。

 ところで、最後の爆発が思った以上の火力なんだけど、これ、近くにいた人吉母とかは大丈夫なんだろうか……。爆発って熱と破片を受けなくても、近くにいたら鼓膜が破れることがあるし、圧力波で体内が損傷して48時間経っても自覚症状が出ないことさえあるらしいっすよ。(by「本当の戦争」)


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