【12/13】2011年2号のジャンプ感想(1)


P31 ワンピースフィギュアの広告

 レイリーさんって漫画で読んでるとカッコイイ気がしてたけど、「ロングコート+短パン+スネ毛+草履」のじいさんって、リアルで想像するとものすごく残念な人だよなー。


ナルト

・ナルト「細けー事は気にしてらんねーつっただろ!」

 なんだこのドヤ顔ww 大ゴマ使ってドアップで言ってる割には、たぶん作者が意図した程に読者はカッコイイと思えない辺りがなんだかとっても岸本先生でした。どうも、作者の意図と読者の感情の間に一定の温度差が生まれると、僕は「岸本先生っぽさ」を感じるようだ。


・穢土転生

 カブトさんがアンコさんを服の中に入れていく様子がなんだかすごくエロかったのはさておき、穢土転生の術説明はなかなか興味深かったです。死体の一部が必要というのは新情報でしたが、カブトさんの「腐って誰だか分かりやしない(´・ω・`)」の一言で、彼の苦労が偲ばれるのも良かったです。こういう一言があるだけで、チートな穢土転生も全然許せるようになりますね。たぶん発掘中にも「うわっ、腸の中にまだうんこ詰まってた……」とかやってるよ。むしろ、「こんなに頑張ってるのにあいつら勝手に成仏するのか……」とさえ思って不憫な気持ちになってしまう。

 しかしまあ、平時における穢土転生は大変でも(敵の里(?)に侵入して墓場を荒らして目的の人物の遺体を探すのは大変)、今は戦時中ということで実力者の遺体もあちこちに転がることになるだろうし、ひょっとしてカブトさんの本当の狙いは今回の戦いで穢土転生候補をたくさん増やすことにあったんじゃなかろうか。だとしたら、この大戦の後に、穢土転生軍団vs白ゼツ軍団の戦いも当然予測できるものだし、マダラさんが警戒するのも当たり前だよなー。この辺り、今週の岸本先生は巧かった気がします。最後の「術者にリスクはない」もそこまで考えるとハッタリじゃねーかなー?


ワンピース

 カリブーさんといい、キャプテンバンダー・デッケンといい、そして、パワーアップして再集合した麦わら一味といい、みんな思わせぶりに出てきては、深海の驚異に圧倒され蹂躙されるばかりで肩透かし気味ではありますが…………だが、そこがいい! なんかスゴそうなやつが出てきても、それでも自然の驚異にはみんなで一斉に逃げるしかない。そんな辺りにすごくリアリティを感じました。今週みたいな感じは結構好き。

 新魚人海賊団を前にした時の、ナミさんたちの動きも良かった。そりゃルフィならあれは当然却下だよなー。読者でも分かるようなことをナミさんたちが分からないはずがないので、あそこで迅速に動いて、キャプテンであるルフィの意志を(実際的に)補完したのにはチームワークを感じました。ルフィはやっぱ一人じゃ生きられないキャラだよね。

 新魚人海賊団はアーロン一味に対して悪感情を抱いてないみたいなので、アーロン一味の人間に対する非道さも、あれは人間全体に対する反発からきたものだったのかな? アーロンさんが魚人の中でも特に非道な魚人(魚人仲間にも非道)というわけではなく、魚人全体が人間に対して敵対的で、だから同じ魚人の立場からすればアーロンさんにも普通に好感を抱ける、みたいな。まあ、僕はアーロンさんがどんなキャラだったかほとんど覚えてねーんだけど。あの人、仲間には優しいとかあったっけ? 特にそういうイメージもないけどw


ブリーチ

 今までなんだかよく分からないまま空中オサレ合戦に終始していたブリーチですが、今週でようやく「具体的な危機状況」が明らかになったことにより、やっとこさ面白味が出てきた感じでしょうか。しかし、一護は謎の人物から渡された連絡先に電話するより先に浦原さんに相談しに行けよ……。


・石田父「正直、霊圧と呼ぶべきかも疑わしい」

 これ、実際はただの屈強な不審者という可能性はないだろうか。というか、何にせよ警察には電話した方がいいんじゃないかなー。


トリコ

 拡音石の説明を見て、マイクってやつは……いや、人間の科学ってやつは本当にスゴイもんだなあと思いました。自然のセンチュリースープを真似て、人間が擬似的にセンチュリースープを作ることだってできるんだから、拡音石を見てマイクを開発しても良さそうなもんだけどね。とはいえ、トリコが知らなかったくらいだから、あまり知られてはいないのだろうけど。

 結局、種明かしは本当に「声が小さくて聞こえてなかった」だけなのかー。「しばらく帰らないと言ったのが聞こえてなかったのでは?」までは先週の感想で書いたけど、まさか「二代目を託した」ことまで聞こえてなかったとは……。掲示板で予想してた皆さんお見事です。

 ところで、百合牡蠣というネーミングはなんだか卑猥ですね。百合あわびならもっとそのまんまだけど、牡蠣でもなんだか卑猥な感じがしました。うむ、我ながら酷い感想だ。メルクさんがボロボロ泣いてるのはともかくとして、小松シェフまでボロボロ泣いてるのは(絵的には映えるけれど)なんだかイマイチ共感しづらくて気持ち悪かったです。


バクマン

「バトルマンガとして見ればそこそこ面白いけど……」
「恋愛漫画を期待して読むとイマイチ」
         ↓
 フタを開けてみると、新妻先生がダントツトップ
         ↓
「真面目に恋愛漫画書いてた人たちはボコボコだったな」
「なんだかんだ言って、ジャンプの読者はバトル漫画を求めてたんだな」
「恋愛なんていらんかったんや」

 的な展開かと思ってたけど、新妻先生、普通にダメだったwww まあこれやっちゃったら、ジャンプに恋愛要素を求めてる人は「そんなわけねーだろ」「相変わらずガモウの偏見ヒドイ」って怒っただろうしね。個人的にはジャンプに恋愛漫画とかいらない人なんで、今回の企画自体が「……???」って感じだったんだけど。実際にやったら需要あんのかね?

 ……しかし、今回の恋愛漫画シリーズは何だったんだろうな。平丸さん周りは面白かったけど、後は新妻先生にも苦手なものがあるって分かったくらい? 新井先生がないがしろにされなかったとか。サイシューが4位ってのは、大騒ぎした割にはよく分かんない位置に着地したなあ、というか。いやもちろん1位とか取られたらジャンプを引き裂きそうな勢いだけど、ううん。なんというか、やっぱり「なんだったんだろうな……」という感想。

 まーでも、とうとうサイシューが「あせらずに頑張る」「いろんなことに興味を持つ」という姿勢を見せてくれたわけで、今まで横からおっさん、おばちゃんみたいに「まだ若いんじゃから焦らんでええんじゃよ」「いろんなことに興味を持って漫画家としての幅を広げた方がええぞ」と延々言ってた読者の思惑通りに事は推移してますね。バクマンが成長漫画だとすれば、読者がおっさん、おばちゃんポジションに立たされるのも当然で、そこまで含めてガモウ先生の掌の上なら、なるほど、これは確かに高次元漫画なのやもしれん。実際、僕もサイシューのことは基本嫌いだけど、バクマン自体が嫌いかと言えば別に嫌いじゃないしね。あんま面白いとも思わないけど。


★宣伝:リアルで考えるアレだけど漫画だとかっこいいよ


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