【9/27】2010年43号のジャンプ感想(藍染様封印号)


ブリーチ

 前回のあの一発で終わっておいて何一つ問題ないのに、どうして今回、再生&浦原さんによるトドメ描写を入れたんだろう。一護の必殺技の印象がショボくなるだけなのに……。次シリーズに繋げるために、藍染さまに最後のご挨拶をさせたかったのかな。霊王編になったら、「藍染はこれを止めようとしてたんだ……!」とか言い出すのかしら。

 最後に崩玉の力がなくなって、すっぴんの藍染さまが出てくるのを見て、「あぁ、藍染さまって昔はカッコよかったんだなぁ……」って心の底から思いました。この人、変身するたびにどんどんカッコ悪くなっていってたんだな……。分かっていたことではあるけど改めてそれを実感したよ。


・浦原「最も油断していた時に別の鬼道に乗せて体の中に撃ち込みました」

 これの言外に、「もうずーっと油断しっぱなしだから、いつ撃とう、いつ撃とうと思ってたけど、ちょっと待つごとにさらに油断するから、しばらく待ってたら、もうこの上ないくらい油断したので、そこを撃ちました」みたいなニュアンスを感じてほっこりしました。


ナルト

 1ページ目の意味が全く分からない……。どういうことなんだキバヤシ……。

 まず、マダラが長門の下に辿り着いた。ナガトの目を閉じた。おそらくこの時に輪廻眼を奪った。ここまでは良しとして……。

 で?

 取るものを取ったから時空間忍術でワープしようとした? そしたら、「ズン」って頭に何か当たった??(小南の残したトラップ??) でも、気にせず時空間忍術?? そしたら金髪の誰かが床に頭を打ち付けた……???


 あーー。


 あー、書いてたら分かった……! 理解した! これ、マダラが長門の死体を吸い込んだ。で、どっか別のところにワープさせたってことか。なんだ、そういうことか……。分かってみれば簡単だなあ。すごい首を捻っちゃったぜ。


・小南さん

 目が黒いけど、これは小南さんの目玉も奪われたの?? それともアイシャドウが濃いだけなの?? 

 小南さん、最後に紙を飛ばしてたから、「なるほど、最後の力を振り絞ってナルトに情報を渡したのか。さすがだな」と感心してたら、実際は岸本先生の謎演出でした。くそったれ。


・かえるコス

「今回は悲しいエピソードだけど、いきなり回想シーンでカエルコスとかしてたら、読者に異常な感覚を与えられるんじゃないかしら」という岸本先生の企みは、今回は比較的成功してたような気がします。なにかとても異常なものを感じたもの。ただ、惜しむらくはその先の狙い、「ユーモラスな回想を綴ることで、現状の悲劇性を対比的に強調する」までは達してなかったことでしょうか。でも、とにかく異常な感じだけはちゃんと受けましたよっと。


トリコ

 とっても面白いなー! グルメ界の猛獣の強さ、環境の意味不明さがバッチリ表現できてて、「グルメ界やべー」って感じがちゃんとするのがイイですね! あと地味に良かったのがレッグナイフや15連釘パンチが一応それなりに通用している点で、これが「レッグナイフもカスリ傷程度」「15連釘パンチも難なく押しつぶす」までされると今度はそれはそれで白けちゃうんですよね。「それなりに通用しているが断然キツイ」感じがグッド。例えるなら、ライフル一丁持ってサバンナに置き去りにされた、みたいな。「一応戦えるけど、これで一体どうしろっていうのよ……」っていう感じ。


・次郎

 つーか、ノッキングすげーな。若返りまでできんのかよ。ノッキングっつーか、イルミだよな。念能力だよな。


リボーン

 紅葉さん、もうすっかり余裕なくなって、全然「結局」言わなくなっちゃった……。


ぬらりひょん

 羽衣狐さまの全裸とセーラー姿が一度に楽しめるとか、なんて一粒で二度美味しい今週号。…………しかし、それ以外に特に思うところはないです。


バクマン

 守屋さんの反応がスゲー面白かったです。そんな守屋さんにはぜひ自分のスタイルを貫いたまま別の雑誌で連載を勝ち取って欲しいな。白鳥くんの成功で安易に自分のスタイルを変えませんように。「自分のスタイルのまま別雑誌で成功した」例として、KOOZY先生の先例もあるのだしね。

 高木夫妻の夕食シーンにはほっこりするものがあったけど、しかし、見吉の「もし読切の結果が良くてももうやめた方がいいよ」は、白鳥くんのこと全然考えてねーなと思わざるをえない。もうここまで話が進んで、白鳥くんにあれだけ期待させたんだから、部外者が気軽に「やめた方がいいよ」ってのはなーんか嫌な感じ。白鳥くんは「先生の奥さんがシチュー作ってくれたんだ♪」とか言ってるのに、先生の奥さんは「あの子の成功に協力するのは諸々の事情により見合わせるべき」って言ってるんだもんな。リアリティはあるけど、見吉はもう少し好感の持てるキャラ造形にしてもいいんじゃねえかなあ。

 本編の方は「PCPがアニメ化できない」ってのがまるで実感持てないので、サイコーがグチグチ悩んでても全く共感できないのがネック。「相変わらず悩まなくていいことで悩んでるな」ってかんじ。シュージン浮気疑惑で見吉がグチグチ言ってた時と同じくらいどうでもいい。バクマンって、こういう「どうでもいいエピソードで危機感を煽る(でも、どうでもいいので煽れない)」ってのをよくやっちゃうのが作品として微妙なところだと思うな。


銀魂

 国家公務員に就職斡旋してくれるなんて素晴らしい義兄じゃないか。


 …………と普通の人は思うだろうし、僕も「新八は何を嫌がっているのだろう」って思ってたけど、あの職場は確かにねーな。でも、現状を確認する前の段階ではちゃんと義兄に感謝しようぜ。

 話自体は夢オチの類っぽく、最終的に元に戻りそうなのが残念だけど、「2年後の世界」と「取り残された者たち」を、どう辻褄合わせた設定でまとめるのかはちょい楽しみ。「作者」レベルのメタキャラを出さなきゃ解決できなさそうな話だけど、どうすんのかね。


ライトウイング

『AON』を思い出すなぁ。説教漫画か……。

 でも、今回の説教ってビミョーだよね。だって、彼らは別にプロサッカー選手じゃなくて、高校のクラブ活動なんだから。目的は「地区予選ベスト16を目指す」とかでもいいわけで、それを「日本一を目指す」という目的に勝手に設定して、そのための練習に死ぬ気で付いてくる覚悟のないやつは振り落とすって、それ、どうなんだろうね。みんながみんな日本一を目指してるわけじゃないだろうし、目指さなきゃいけないわけでもないのだから、主人公の言い分は「間違ってはないけど自分勝手」な印象を受けるなあ。志を高く持つのはいいことかもしれないけど、誰もが自分と同じ志を持つべきと考えるのは誤りだよね。「技術や体力じゃない。覚悟の問題だ!」っていうのが今回の話だけど、「覚悟だってお前と一緒じゃねーんだよ」ってことで、やっぱりトップを本気で狙いたい人はちゃんとそういう高校に行くのがお互いのためなんだなあ、と思いました。


エニグマっ

 写真映りが悪くて、先輩にバカにされて、傷ついて能力に開花するって展開は、支倉くんは能力自体もショボイけれど、開花の理由もショボイなあと思いました。「日常の些細なことが原因で超能力に開眼する」ってのはまあイイんですけど、このエピソード自体が「どこにでもある高校生のいちエピソード」にしか過ぎず、読んでてつまんないのがネックですね……。なんというか、「ありふれた状況が原因となって超能力を手にした」という斬新さよりは、「作者がありふれた状況しか考えれなかった」感がどうしてもしちゃう。どうせなら、「オレはクラスの女子の水着写真を見て毎晩オナニーしてたっ。でも、それだけじゃ我慢できなくなったんだ。水着が邪魔だ! 水着を消したいっ! そう思ったら一瞬だけ水着が消えたんだっ!」とかにすりゃいいのにと思うんだけど。……あ、いや、客観的に考えてやっぱダメだなっ、これもっ。


・「服が消えろって思えばステキなことになるぞっ」

「な、なんだと……。まさか、そんな夢のような活用法があったなんて……。で、でも、オレの報酬は『呪いを解く』だし、全て成功したら、この才能も消えてしまうってことかっ。バ、バカな。せめて一度だけでもこの才能を有意義に使ってからっ……」

 ……というわけで、終盤、支倉くんがしげるの服を消して、そして、しげるの下半身に生えている雄々しき一物が白日の下に晒されてから、彼(しげる)のモノローグ謎解きが始まるわけですね。


保健室

・「鈍さんの部屋に忍び込む!!?」

「ああ、安田先生の出番か……」と思って、次のページを開いたらモザイクとはいえ本当に出てきてびっくりしちゃった。藍本先生も「この流れで安田がしゃしゃり出ないのは不自然」と考えているんだろうなあ。なんというキャラの立ちっぷり……。

 しかし、モザイクってこの漫画では病魔が原因で生じるようなものじゃなかったっけな??


めだか

 マイナスの気持ち悪さも「見なければ大丈夫」ってのは全く納得いかないなー。彼らの気持ち悪さは主に視覚情報を通じて入ってくるものなの?? なんつーか、ホラー映画を最初の1時間見て、怖くてしょうがないから、映像をシャットアウトして音だけにしたから怖くありませんでした、みたいな話で、「それって変なコト想像して余計怖くならない?」って思っちゃう。あんまりスマートな回答とは思えないな~。「西尾と暁月の打ち合わせ風景」でネタにされそう。

 まあ、それはさておき、名瀬さんと古賀ちゃんがレズだと分かって良かったです。女子高生のレズほど美しいものは他にないですからね。


SWOT

 腐乱先輩の戦闘法とやられ方が頭悪くてスゲエ。すぎたんが変なギャグセンス見せてきた!


★宣伝:じいちゃんと珱姫の子育ての話らしい

ぬらりひょんの孫 大江戸奴良組始末 (JUMP j BOOKS)
ぬらりひょんの孫 大江戸奴良組始末 (JUMP j BOOKS)大崎知仁 椎橋 寛

集英社 2010-09-03
売り上げランキング : 2311

おすすめ平均 star
starぬら孫の世界を補完する

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

【過去ログ】

【カテゴリー】

TOPアドレス
当サイトのTOPアドレスは
http://dansyaku.cagami.net/
です。
管理人:かがみ
パンクロッカーで作家。忙しくてもジャンプは読むよ。許斐剛先生を尊敬してます。

好きな漫画:テニスの王子様
好きな映画:テニスの王子様
好きなアニメ:テニスの王子様
【僕の本】

kaiketu_mini.jpg

[NEW!]
ダンゲロス1969
HP / amazon


kaiketu_mini.jpg

怪傑教師列伝ダンゲロス
amazon


bakadark_mini.jpg

戦慄怪奇学園ダンゲロス
amazon


bakadark_mini.jpg

ダンゲロス・ベースボール
amazon


bakadark_mini.jpg

「バカダークファンタジー」としての聖書入門
HP / amazon


jingi_mini.jpg

かわいい☆キリスト教のほん
HP / amazon


jingi_mini.jpg

作ってあげたいコンドームごはん
(amazon


jingi_mini.jpg

仁義なきキリスト教史
HP / amazon



飛行迷宮学園ダンゲロス
HP / amazon



新装版完全パンクマニュアル
HP / amazon



戦闘破壊学園ダンゲロス
HP / amazon



もしリアルパンクロッカーが
仏門に入ったら
HP / amazon



完全教祖マニュアル
HP / amazon



よいこの君主論
HP / amazon



テニスの王子様
[全国大会編]
爆笑・恐怖・激闘
完全記録

HP / 販売サイト



完全恋愛必勝マニュアル
HP / amazon



完全HIPHOPマニュアル
HP/amazon



完全覇道マニュアル
HP/amazon




完全パンクマニュアル
HP/amazon

amazonならびに全国書店にてひっそりと販売中。
【最新のエントリ】


誰でもどこでもLINK FREE!