【8/18】DSドラクエ４ちょっと感想（１）

　
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第一章

・うーん、ドラクエ９や５を始めた時のようなドキドキ感がないなー。これはたぶん選択の自由がないせいだと思う。「どのモンスターを連れていこうかなー」「どの職業に就かせようかしら」などは考えてるだけでニヤニヤできるし、選ばなかった選択肢のことがずっと頭の中に引っ付いてくるような、あの感覚がないんだよな。

・王宮戦士にもかかわらず装備が貧弱（城下町で売ってる武器よりショボイ）な理由が、「税金が安いから」というのはちょっと面白いな。なるほど、税金が安いから普段国民は助かっている。しかし、子供が行方不明になるなど、事件が起こった際には兵隊の装備が弱くて救助活動が進まない、ということか。やっぱり税金はそれなりに払って有事に備えなきゃダメだぞ、という、防衛費の問題だな。

・勇者が現れるらしいから子供のうちに殺しておこう、という今回の魔王側の方針は素晴らしいね。「なんで勇者が旅立ったのに周りにスライムとか配置してるんだよ。直ちにアークデーモンやボストロールを派遣しろよ」って前々から思ってたから、「成長する前に子供を殺す」には拍手を送りたいな。今回の魔王は頑張っている。

・ただ、問題は大本営の方針は素晴らしくても、現場レベルでの実際の活動がクオリティ低いことだよなー。「子供の好奇心、冒険心をくすぐり、うっかり空飛ぶ靴を履いた子供を拉致する」って効率悪すぎるし、全ての子供に有効なわけでもない。何かもっとあるだろう、他に手段が。そんなことだから、「ピサロのてさき」は固有名詞も役職も与えられずに「てさき」なんて扱いなんだよ。現場責任者としてダメだと思う。

・「まだ見ぬ勇者を守護する」という、ほとんど「自分探しの旅に出る」レベルの理由でサラリーマンを辞めようとするライアンさんかっけえ。しかし、王様からの餞別が経験値ってのはどういうことなんだよ？　ライアンさん、リーマンやめるんだぜ？　収入なくなるんだぜ？？　そこはカネを寄越せよ。というか、普通は退職金を出すところだろ？　いくら税金安くて国庫が厳しいからって、退職金が経験値とかねえだろ。バトランドでは60歳過ぎた大臣とかが「そろそろ隠居しようかのう」とか思うと、退職金の代わりに経験値を支給するってのか？　「余生はこれでスライムベスでも狩って食いつないで下さい」ってか。ふざけんじゃねえぞ。

・しかし、リアルタイムでやってた小学生の時は、第一章クリアが一週間がかりの大冒険だったのに、今やるとわずか１時間か……。昔は第一章クリアしただけで、ドラクエ４自体をクリアしたくらいの感慨に耽っていたのに。これが大人になるということなのか……。

第二章

・姫様が蹴り破った壁を直したその日の内に、再び姫に壁を蹴り破られた職人さんの気持ちはどんなだっただろうな……。

・アリーナ姫、棍棒装備できんのかよ！？　武道家のイメージが強かったから、てっきり素手が基本で、爪やキラーピアスしか装備できないのかと思い込んでたぜ……。

・野原で棍棒を振り回す姫ってヤバイよな。「おてんば」なんて可愛い言葉では言い表せない何かがある。そりゃ王様も必死に止めるよ。「腕試しの旅に出る」という字面だけなら、確かに「おてんば姫だなあ」という感じだけど、実際は野原で棍棒を振り回して獣を殴り殺してるわけだから、ものすごい光景だよな。僕がオヤジでも止めるよ。

・たとえば、あなたが森の中であばれうしどりをしっちゃかめっちゃかに棍棒で殴りつけている返り血まみれの女に遭遇したとしよう。そこに感じるのは王女の威光でもなければ、わんぱく姫の可愛気でもない。純然たる恐怖である。

・こんな噂が広がったら嫁の貰い手もなくなるよな。アリーナを城から出そうとしなかった王様の気持ちは痛い程よく分かる。

・テンペのカメレオンマンはなんのために若い女をさらっていたのだろうか。第一章と同じく魔王の大本営方針に忠実に「勇者の卵を処理する」ということなら、ピサロのてさきより効率的と評することができるが、単に自身の性欲処理のような気もする。

・「さ～ぁ、今日の生贄ちゃんはどんな子かな～♪」と思ってきたら、籠の中に棍棒持ったアリーナが入ってるとか、ちょっとしたホラーだよな。

・フレノールの偽アリーナさまは、まさか本物の姫が棍棒を振り回して牛を撲殺するようなキャラだとは思わなかっただろうな。

・でも、そんなキャラを忠実に演じても、村人は姫だと信じてくれなかったであろう。創作は時に真実よりもそれっぽい。

・村人も「姫さまっていうからどんな綺麗な人かと思ったが大したことないな」とか言ってたけど、ホンモノの姫のことを知ったら恐怖で腰が抜けるんじゃなかろうか。おまえらが夢見てる姫と実物の姫は全くの別物なんだからね！

・偽姫さまを人さらいから取り返すべく、身代金代わりの黄金の腕輪を洞窟に取りに行くわけだが、つーか、人さらいたちも普通に洞窟潜って黄金の腕輪を取ってくりゃいいのにね。別にカギが掛かってるわけでもなんでもなくて、普通に奥に安置されてるんだからさ。「魔物がいて取りに行けない」というのは分からんでもないけど、それなら村人だって取りにいけねーだろ。

・偽姫様は「自分は本当は旅芸人だ」って言ってたけど、この世界の旅芸人は当たり前のように盗賊のカギを持っているようなもんなんだろうか。つーか、おまえ盗賊だろ。

・偽姫から盗賊のカギをもらったのでお城に里帰り。王様の寝室に忍び込んで30Ｇ奪ってみた。自室を破壊して城外へ脱走し、外では棍棒を振り回して、たまに帰ってきたかと思えば親の寝室から小銭を盗むとか、アリーナ姫のDQNっぷりがヒデェ。

・王様「ああ、もういいよ。どうせ止めても出ていくんだろ。もう諦めてるけど、ワシの目の届かない大陸の外に行くのはホントやめてね」

・↑なるほど。自国の領土内であれば、姫が棍棒で野生動物を撲殺しててもなんとか口止めは効くもんな。問題は自国の領土外に出てから、か……。

・「はなす」コマンドが地味にヤベエな。「ここは強そうなモンスターがたくさんいそうね。ウヒヒヒ……」とか「武術大会とか興奮しちゃう。モンスターを殴るのもいいけど、人を殴るのは格別よね」とかアリーナ姫が言うんだけど、どんどん僕の脳内アリーナがモヒカン雑魚化していく。「ヒャッハー！」とか言ってる。

・アリーナ姫が近付いてきたから、恐怖に慄いて薬を落としていくエルフたちが哀れ。そりゃあ棍棒持ったアリーナ姫が近付いてきたら怖いよな。

・棍棒、棍棒言ってるけど、実は今の装備は鎖鎌なんだけどね。しかし、鎖鎌持った姫さまが暴れまわるとか、どこのボンクラに向けて作ってんだ、このゲーム。

・武術大会も子供の頃はスゲー苦戦した覚えがあるけど、大人になると全然楽勝だなあ。楽勝っつーか、「こうげき」以外やることが特にないから工夫のしようがないというか。子供の頃は「勝てない時はレベルを上げる」という概念がなかったからなぁ……。

・それでもベロリンマンのダルさはガチだった。あの分身するやつね。４体のうち３体はフェイクで攻撃が当たらないやつ。所詮４分の１の確率なんだけど、リアルラックが低いと本当に当たらないな……。薬草もガリガリ使わされたよ。

・この薬草数だと続くデスピサロ戦がやべーな、と思ったけど、なんだデスピサロは戦わないのか。つーか、デスピサロは何しに大会に参加したんだ？　ヒマ潰しなのか？？　大会をエサにアリーナ姫を誘っておいて、戦力の下がったサントハイム城を攻めるっていう戦術だったのか？？　いや、それでもデスピサロが参戦する理由はないよなー。つーか、仮にそうだとしても、肝心のアリーナ姫を取り逃がしたんだから、（後に彼女がデスピサロを撲殺することを考えると）むしろここで始末できなかったのは大失態だよな。

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