３……というか、テニスね。
SQテニス
・黄金聖闘士
テ、テニス漫画を読んでいたつもりが、黄金聖闘士が出てきた……。な、何を言ってるか分からねーと思うが……。
というか、「リストバンドを着けていました」「外したらパワーアップしました」ってだけならごく普通の話で、僕だって先月そのくらいの予想はしてたのに、許斐先生はホント異次元に話をスッ飛ばしてくるよな……。
「リストバンドを着けていました」
「外したらパワーアップしました」
↑こんなごくありふれた当たり前の展開が、「中学校の教員が」「中学一年生に」「全財産で作った」「黄金のガントレットを付けさせる」ことで話が亜空の瘴気を纏ってやがる。一体何を考えて純金にしたのか、何を考えて中学生に付けさせたのか、これは本当にスポーツの訓練の一環なのか、もしや脱税ではないのか、等々、リストバンドを黄金に換えるだけで読者を狂気スレスレに導く許斐先生の手腕を新人作家たちはもっと真剣に学びとるべきだろう。
「うらやまＣ」
「悪趣味だぜ」
「本土の人間は派手好きですねぇ」
中学生が腕に黄金のガントレットを装備してたのに、なんという平然とした態度……、と思ったけど、よく考えたらキテレツ部長なんかは対戦相手がオーラ出し始めても「チンケなオーラ」とか言ってたもんな。そりゃ、黄金のガントレットくらいじゃなあ。
・跡部「悪魔ってより……天使じゃねーか」
許斐先生は絵で笑いを取ることを完璧に自覚してきたね。いや、もちろん笑ったんだけどさ、クソ笑ったんだけどさ。これ、よく考えたらスゲー高度なテクだと思うんだ。この見開きって、つまるところ赤也の表情一つだからね。しかも、別に変な顔をしているわけでもなくって、ここだけ取り出したら何の面白味もない２ページなのに、それでもオチとして成り立たせてる。これは単に「顔が面白い」ってだけじゃなくて、すごく絶妙な流れで成立しているギャグだよ。
「舞う切原には天使の翼が…！！」
そして、編集もノリノリであった。今気づいたけど、これって、背景の雲も天使の羽に見えるように意図して書いてるのかなあ。
>> yutorinotajikun 今月の白石は赤也に対して特に大した事はしてないように見えるけれど、よくよく考えると立海にはそんな普通のコミュニケーションすら取れない人格破綻者しか居ないんだなぁと思って、読んだあとは赤也が哀れで愛しくなった（ツイッターより）
柳生なんて相手が何も言ってないのに捏造までして「ワカメ野郎」にしてたからね！ 確かに今回の白石はちょっと優しい言葉（？）を掛けただけ。立海の猛獣使い柳はラケットで膝カックンとかして「唯一赤也を操れる男」と言われてたけど、あいつも膝カックンしてるヒマがあればマトモな言葉の一つでも掛けてやるべきだったよな。でも、他は皇帝とかペテン師とか幸村とかなんだから、確かに一番マシなのはそれでも柳ということになるのかもしれない。立海、もうどうしょうもねえな。
>> rindoh そういえば、立海の次期キャプテンて赤也なのかな。そうだとすると、天使化は確かに正しい選択のように思える。一兵卒の立場ならばまだしも、主将が試合中に発狂するのはあまり良くない気がするものな。（ツイッターより）
>> arabaki 天使化ってなんなんだよｗ SQ買いに行かなきゃ（ツイッターより）
いきなり天使化とか言われたら、そりゃこうなるよなｗｗｗｗ
・不二「…………ねぇ白石、ボクとやった時も重りを？」
不二先輩のこの台詞で気付いたんだけど、そういえば仁王のモシャスした白石も包帯を取らなかったんですよね。ということは、仁王のイリュージョンは「白石そのもの」に変身したのではなくて、「白石から得られる情報を元に再構成した白石」に変身したということか。つまり、本物の白石のケツにホクロがあったとして、仁王は腕のホクロはモシャスできても、ケツのホクロはモシャスできないってことだ。ひょんなことからイリュージョンの秘密がちょっぴり解明されたなあ。
・若旦那「このダブルスの弱点は――お前だ！！」
赤也が悪魔化しなくても、相手は相手で当たり前のように中学生を殺しに掛かるんだよな……。悪魔がいなければ平和というわけではない。コートは常に死地である。
「切原赤也は脆い。悪魔化させる事でお前達のダブルスは内側から崩壊していく」
しかし、相手チームのメンバーを属性チェンジさせることが勝利条件とか、もうテニスじゃないとかどうとか、そういう次元の話ですらないな。今回の試合をまとめると、
「悪魔化するかと思われた赤也だが白石の機転により天使化した。だが、天使化した赤也を高校生チームは執拗に挑発し悪魔化を促す。しかし、赤也は悪魔化しつつも正気を保って高校生チームを下したのであった」
なに…これ…？
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