【7/22】レビュー「プレデターズ」

　
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・導入バタバタしすぎ。主人公側メンツがいきなり敵対するのはともかく、いきなり打ち解けて行動を共にする辺りは説得力がない。「視聴者は導入のあらすじを知っている」という前提に頼りすぎてる感がある。

・特に日本のヤクザとか、ほとんどコミュニケーションも取らないまま当たり前のように仲間になってるのは何でなんだよ。

・イスラム系（？）の彼はサラート（礼拝）やってたけど、異星にあってどうやってメッカの方角を特定したのだろうか。そもそも礼拝の時間も良く分かったもんだよなー。

・まあ、この辺りは自己紹介も兼ねた顔合わせシーンなので野暮なツッコミは置いといて……。

・そういった設定面でのアレコレを終えてアクションに集中できるようになってからはスムーズな展開に。具体的にはプレデター犬が出てきた辺りから。

・しかし、携帯用ガトリングガンを所持する兵士が再び出てきたのは初代プレデターへのオマージュなのだろうか。ファンサービスなのだろうか。

・ちなみに携帯用ガトリングガンはプレデターシリーズの中でしか存在しない（実在しない武器）。

・プレデターの法則「ガトリングガンはプレデターを決して仕留めることはできない」。（仮に携帯できたらだけど）劇中の携帯用火器としては明らかにガトリングガンが最強なのにプレデターに対する実際的攻撃力はナイフ以下だよなー。日本刀には遥かに及ばない。

・各自の装備武器が異なっててキャラ付けに寄与してるのは大きかった。イスラエルの女性兵士がスナイパーってのは絶妙。スナイパーなら、そんなマッチョじゃなくても勤まりそうなイメージあるし（実際はそんなこともないんだろうけど）。二丁拳銃ならぬサブマシンガン二丁持ちのキャラもいたなー。主人公の武器は僕の大好きなショットガンなんだけど、劇中では全然ショットガンっぽい活躍をしてくれなくて残念。

・装備武器が異なってるだけでゲーム脳が起動するんだ。「こいつはこの武器を持っていたから、ここで死ぬのは惜しいな」とかね。「バトル・ロワイヤル脳」でもいいんだけど。

・死刑囚ｖｓプレデター犬で、死刑囚が「ファッキュー！」「ファッキュー！」連呼しながらナイフを突き刺すシーンがすげー面白かった。クラウザーさんがエイリアンと戦ったらたぶんあんな感じになるんだろうな。「レイプ！」「レイプ！」

・サバイバーのノーランドさんがイカレてた（？）ために、あっさり裏切り展開になったのは残念。唯一の情報提供者なんだから、共同戦線を張るか、もしくはもっと重大な局面で裏切って欲しかった。あっさり裏切りすぎだし＆計画が杜撰すぎる。イカレてたのだから仕方ないっちゃ仕方ないけど。

・プレデターさんは恐ろしく義理堅くて、マジで文明人で、男の心意気まで理解するんだよな。この辺りが他の映画のモンスターたちと比べて一種ヒーロー視されている所以なのだろう。

・日本のヤクザは製作陣から極めて優遇されていたと言わざるを得ない。この作品のヤクザは、それ、ヤクザじゃないからね！　それ、七人の侍の久蔵だからね！

・「Oh!　ニッポンノー、ヤクザガー、サムライソードヲ持テバー、プレデターノ一匹ヤ二匹ー、イチコロデース！」

・↑ ア メ 公 夢 見 す ぎ ！

・しかし、相討ちとはいえ、そしてプレデターさんが男の心意気（※）を理解したからとはいえ、日本刀一振りでプレデターさん一体討ち取ったのはスゲエよなあ。身体に泥とか塗って必死に戦ったシェイファーさんがバカみたいじゃあないか。

・そして、マチェット一振りで立ち向かってあっさり殺された初代プレデターのインディアンさんもバカみたいじゃあないか。

※男の心意気を理解するプレデターさんはヤクザが日本刀一振りで戦いを挑んだら、光学迷彩もショルダーキャノンも放棄してリスト・ブレイドだけで立ちあってくれるのであった。ちなみにウィキペによれば「獲物が敬意を表するに値する強敵であると認め、対峙する際、プラズマキャノンやレイザーディスクなどの武装を全て放棄して、リスト・ブレイドだけで戦いを挑む」。

・プレデターさんたちは自分たちの仲間が討ち取られると敗北原因を分析してテクノロジーなり戦術なりを改良するらしいので（実に文明的だ）、次作では無明逆流れを操るプレデターさんが見れると予想。

・最終戦闘も良かったんじゃないかなー。初代プレデターよりも良かったかもしれないくらい。最後はやっぱ肉弾戦になるんだけど、斧でプレデターさんをボッコボコにするシーンは名シーンだと思う。

・死刑囚vsプレデター、ヤクザvsプレデター、プレデターvsプレデターなど、ボンクラどもの魂を刺激するとても良い映画だったと思いますよ！　映画のクオリティもボンクラ設定に応えてくれたしね！

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