【7/13】2010年32号のジャンプ感想(『逢魔ヶ刻動物園』新連載号)


ワンピース

 レイリーまわりは置いといて、ボーイン列島の設定がスッゲー面白かったです。ウソップが太ったのにも合点がいった! 太らせてから食うつもりだったのか!

 しかし、となると、島から逃さまいとするあの巨大カブトムシなんかはボーイン列島と共生してるってことなんでしょうかね? 自分たちは食べられない&美味しい食物を頂く代わりにエサを島から逃さない、みたいな。しかし、定期的に木にしがみつきさえすれば食うものには困らないってんじゃあ、ここでの生活も結構アリなんじゃないかと思えてくるなー。確かに気を抜いたら死ぬけど、それは軍人になっても同じだし。木にしがみつくことさえ怠らなければスローライフにはバッチリなんじゃ? 命綱さえしっかり工夫できればイイ感じで生活できそうな気がする。

 ……あ。でもウンコしてる時に島が食事を始めたら、ケツからウンコ垂れ流しながら宙吊りになるのか……。うわぁ、それはヤだなぁ。なんのプレイだって感じだ。


・チョッパー「ルフィが……!? 何でまた~~~!!?」

 んー。なんだろう。今更何を驚くことがあるんだろう。

1、懸賞額が上がった(今更だし驚くことでもない)
2、懸賞額が下がった(下がらないだろうし、やっぱり驚くことではない)
3、蛇姫様と結婚した(これは驚くけど新聞で報じないだろう)

 レイリーの「提案」に関することなのかなあ。なんだろう。白ひげ海賊団の二番隊隊長の後釜とかなってたら驚くけど、今のルフィでは後釜が務まるかどうかも微妙なレベルだよなー。


ナルト

 みんながM奴隷だのなんだの言うから、封印されてる九尾がもうそういうプレイにしか見えないよ! 次回からミナトによるM奴隷調教が始まるのか……。


バクマン

 静河さんェ……。平丸さんって、あれでまだマシな方だったんだな……。

 今週の岩瀬さんはガモウ先生なりのツンデレ表現なのでしょうか。しかし、確かに先週のサイコーと亜豆姐さんはひどかったけど、それにしても、あれで逆上して「手段を選ばず引きずり降ろそう」とするなんて……。岩瀬さん……思考が喪女だよ……。カップルを見るたびに、いますぐ隕石が落ちて死ねばいいのに、なんて思ってた高校生の頃の自分を思い出すぜ。岩瀬さんも女子高生と海水浴に行くべきだと思いました。


リボーン

 んー。なんとも共感し辛いな……。シモンの語る内容が仮に全て事実だとして、なんで先祖の恨みを子孫がリアリティを持って感じられるのか。そこが全く共感できないぜ。同様に先祖の裏切り行為を現在の子孫に悔いさせようというのも共感できない。

 しかも、ボンゴレI世の時代って100年とか200年とか前の話でしょ? 茨城県人の前に突然ヤクザが現れて、「お前の先祖の水戸藩士は桜田門外の変で、我が祖先井伊直弼を死に追いやったのだ! これが報いだー!」とか言いながら襲いかかってくるようなもんでしょ。これは理解できねーなー。なんで先祖のことでそんな本気でプリプリ怒れるんだろう。青葉さんはバカだから本気で怒ってるのかもしれないけど、加藤ジュリーとか絶対本気とは思えねーよ。


・アーデル「我々にとって"罪"を奪うまでは敵と悟られぬことが優先だったのだからな」

 えー。あなた、ヒバリさんに挑みかかってたじゃないですか。めっちゃ敵対行動取ってたじゃないですか。今更何言ってんのー。


・アーデル「残された我がファミリーが見てきたのは地獄! マフィア界からはさげすまれ、主要なコネクションも全て断たれた……。我々は永遠の罪人として日陰の道から出ることを許されなかったのだ!!」

 いい機会じゃねーか! 足洗ってカタギになれよ! 

「マフィア界からはさげすまれ」→カタギからしたらマフィア全体が蔑まれてるんだからね!
「主要なコネクションも全て断たれた」→悪い付き合いがなくなったんだから、いいことじゃねーか!
「我々は永遠の罪人として」→マフィアがそもそも準罪人(ry
「日陰の道から出ることを許されなかったのだ!!」→だからマフィアが日陰者(ry


・アーデル「なぜ本当の"罪"の中身を知る者が現在のボンゴレにいないのか」「過去の真実を闇に葬り去ったためだ!!」

 なら、そもそも血を残して受け継いだりしないよなあ。……とはいえ、これは流石に天野先生のポカとも思えないので、シモンも裏で誰かに操られてました、という設定なんだろうね。しかし、気づけよ、とも思う。誰に操られていたにせよ、アーデルハイトさんがアホの子としか思えない結果になりそうです。……もしくはアーデルハイトさんが操ってるのか??


SWOT

 分かってたことではあるが、学崎くんは真性のキチガイだよな……。突然机を投げつけて窓ガラスを割った後、UFOがどうのと叫びながら「一人ずつブチ殺す」。しかも、腕っ節は十分強いと来たもんだ。既に刃物を持ってるキチガイみたいなもんでマジヤベエよな。絶対に関わりたくない類の人種だ……。

 ところで、今回の不良はカバンを盗んだわけですが、この学校は廊下を歩いたらカツアゲされて、教室にいても物品を盗まれるわけで、不良がどうのこうの以前に文字通りの無法地帯なんじゃないかと思いました。この場合、最適な対処法は金目のものを最初から一切持ってこないこと…………なのだけど、そういや、こいつら着ている服まで奪おうとするんだよな。たぶん種籾しか持ってなかったら種籾だって奪うと思うんだ。鰯田くんは明らかに学校選びを間違ったよな。ここもう学校じゃねーよ。世紀末だよ。


・「てか何だよあのメット、ギャハハハ」

 しかし、そんな学校でも、落ちていたヘルメットを突然かぶりだした鰯田くんに疑問を持つ感性は残されているのであった。


・ヘドが出る程動きの先が読みやすい

 僕はすぎたんのこういう言語センスが結構好きなのであった。男塾で「オッス、教官殿! 質問であります!」「なんじゃ、このタコ!」っていう会話があったけど、あそこでナチュラルに「このタコ」と付け加えられるセンスが好きなんだ。動きの先が読み易すぎてヘドが出るというのは全く理解不能だけど、だが、それがいい。


ブリーチ

・一護「今度はそいつと戦って倒しゃいいのか……!?」

「違う」

 そーだよね。今回は力づくじゃダメだってパパが言ってたもんね。


「お前が戦う相手はこいつでは無い。俺達一人だ。行くぞォ!!」


 なん…だと…。


・ドン観音寺

 ドン観音寺さんの再登場は嬉しかったけど、一発ネタ以上になってないのが残念。これだけだと奇面人を驚かせただけに終わっちゃう気がします。こういうネタキャラこそ、緊迫した場面で活躍させるとアツイんだけど。……まあ、ミスターサタンのように最後の最後で決め手になる可能性もあるから、そちらに期待しておきましょうか。久保先生のことだから、このまま藍染編終了までたつき含めて現世組全員忘れそうな気がしなくもないけど。


 ***

 ウルキオラを倒したバージョンの一護と、今の藍染さまに共通する特徴はどちらも目が充血していることですね。ということは、テニスで考えれば悪魔化くらいのレベルまで二人は達したということなのでしょうか。


ぬらりひょん

 土蜘蛛戦にも色々思うところはあったけど、羽衣狐さまを見たら、もうどうでも良くなっちゃいまいた。おしりとかおっぱいとか、もう何もかもが素晴らしいな。なんだこれ。来週から全裸の羽衣狐さまが戦うのかと思うと、リクオのまといとか本当にどうでもいいと思えてくる。まといを漢字変換することすらどうでもいいと思えるほどに。


逢魔ヶ刻動物園

「動物好きだけどドジな女の子がみんなから必要とされて奮起する」というストーリーラインは非常に分り易いけれど、その展開にナチュラルさがないため、「分かりやすさ」が「押し付けがましさ」に感じられて鼻につくばかりの第一話でした。こういう漫画は苦手だなー。


トリコ

 うぇええ……。こ、ここまでインフレすんの……?? 「ジジイ強え!」「スゴイ!」というよりも、「ちょっとインフレしすぎじゃなかろうか……」という感の方が強いなぁ。これだとクロマド辺りが出向けばアイスヘルもあっさり攻略できたんじゃなかろうか。いや、センチュリースープがその程度だからこそ、美食會ボスもあんなアッサリした反応だったのかな。

 ところで、グルメ界は「猛獣の強さ」ではなく「環境の過酷さ」の方でもインフレするとなると、今後、小松がトリコに付いていく時はどうするんだろうか。アイスヘルでさえ「大富豪の用意した一級品の防寒服」を着ててもアレだったんだから、それ以上に過酷な環境だと、もう科学力で太刀打ち出来ないってことだよね。……というか、だからこそ美食會はGTロボを使うわけか。となると、もう小松もGTロボしか道がないんじゃないの??


いぬまる

 しばらく前から思ってたけど、大石先生は絶対に単なる「イイ話」では終わらさないよなー。意地のようなものさえ感じる。非常に好感が持てるぜ。


こち亀

 特に悪いことはしていない両さんがなぜかひどい目に遭うオチで、「ああ、いつものひどいこち亀か……」と思ってたら、最後の最後にフォローが入って、「秋本先生どうしたんだぜ!?」とびっくりしてしまいました。それでも不条理なことには変わりないけど、最後の1コマがあるかないかで全然後味が違いますね。

 ところで、あのヨウムたちはあれだけ人間とコミュニケーションが取れるんなら、漫才なんかやってないでも、もっといくらでも稼げる方法がありそう……。警察も偵察や見回りのために何匹か雇えばいいんじゃないかな。飛翔の蝙也を雇うよりもコストパフォーマンスは高いと思う。


めだかボックス

 あれ? マイナスって球磨川くんと半袖だけじゃなくて複数いるの……? そうなると先週の「エリートを皆殺しにしたら平等」はどうなっちゃうんだぜ。マイナスは別にエリートじゃないから関係ないんだろうか。まあ、そもそも球磨川くんの論理をまともに取り扱うのが間違ってるんだろうけど。

 ともあれ、江迎さんが出てきてくれたおかげで、球磨川くんと江迎さんの共通項を探ることによりマイナスの特性がアブノーマルと比較できるようになるんでしょうかね。球磨川くんを見る限りでは、「漫画的なおもしろ設定を台無しにする」メタ能力だと思うんだけど、さてはて。


スケットダンス

 すっげー面白かったです。手品師のスイッチと僧のツバキが想像以上にカッコ良くて、なるほど、自分から立候補してでも押さえた甲斐はあったな、と思ったり。最後のページは読者の視線の動きに沿って右から順にカッコイイのを並べて、ケツにあっちゃんとスライムを置いて締めてる辺り、いい仕事してるなあと思いました。あっちゃんの絶対的な場違い感と、ボッスンスライムの水戸黄門的なお約束感の流れがとても巧い。


サイレン

 やっべー、ヒリューくんの可哀想さがネタのレベルを通り越してきた。ヒリューくんが安定感のある荷物持ちをしている間にもアゲハと雨宮さんがストロベリってて、しかも、ヒリューくんってば、カブトのように驚くでもなく事態を冷静に受け止めているところがまた一段と切ない……。これ、ヒリューくんは「あいつらは命がけの修行に挑んでいるんだ。決してイチャイチャしてるとかそういうわけじゃないんだ。だから、あいつらが二人きりで修行していても、決してイチャイチャしてるわけじゃないんだから、オレはオレの仕事をしっかりやるんだ。そして、全てを解決したら、オレは雨宮と……」みたいなこと考えてるんだよ、きっと。でも、ヒリューくんがそうやって大人の振る舞いをしているうちにも、事態はどんどん取り返しの付かないところまで進んでるんだよね。なんて可哀想な人なんだろう。健気に荷物持ちしてる姿がとても見ていられない。

 
 ***

 それはそれとして、今回の首都侵入作戦は「①移動はワープで瞬時に」「②遠距離砲撃で陽動」「③陽動後に潜入」「④搦め手の太陽光照射攻撃」と、各人のスキルを適材適所に割り当てた攻城戦術で実によく出来ている気がします。WISE側は兵力が足りないんじゃないかなー。②は絶対放っとけないけど、③も当然予測して兵力を城内に残しとかなきゃいけないし、④に対応する人材を回せないんじゃなかろうか。②の陽動班がビーム発射→敵が来たら逃げる→敵が引っ込んだら近づいてビーム、とか繰り返すと相当嫌らしいよね。ただ、向こうにもシャイナがいるから機動力はあるんだよなー。地味にシャイナがWISE側のキーマンな気がします。移動能力って大事だよねー。


メタメタ

 相変わらずの不条理っぷりだなー。「ウダウダ言ったやつは失格にするが、ウダウダ言うやつがいたらヒントはやるぜ!」か……。なんなんだそれは……。主人公たちが受験者の名前を書き換えて試験を受けようとした時はなんてひどい話だと思ったが、受験できたらできたであまり変わらない扱いを受けている……。

 ところで、ウダウダ言ってた彼は体中に木の枝が刺さっているところを見るに、バブリウムを起動させることもできないまま木の上に落下し、それで運良く命は助かったように思われるのですが、それってむしろリタイア「できた」人たちよりダメなんじゃねえの? だとしたら、試験になってない気がするんだけど……。


・ボルドー「もちろんそれ以外のレアメタルもあれば受け付けておるぞ」

主人公「ウオオー、これがオレが発見したフィロミウムだー! さっきそこに落ちてるのを拾ったぜー!」
ボルドー「見事じゃ、小僧!」

 うん。二次試験は持参したレアメタルを差し出せばいいんじゃないかな。そして、この解決法で正解だとしたら、「協会オススメ試験対策レアメタル10点セット」商法が完璧になるね。「ウオオー、試験前に買ったレアメタルだー」「見事じゃ! そのレアメタルは回収させてもらう」。これで受験者と試験管の間を永久に循環させるだけで、いくらでもカネを生み出せるぜ! たぶん10点セットの中には二次試験用に単体では特に意味を持たないレアメタルが含まれてるんだと思う。


★宣伝:羽衣狐さまの一週間の食生活が明らかになる、だと……。

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