赤松さんがリリエンタールの動画作ってたー。
ワンピース
ルフィがエースを追っかける理由が意外と子供っぽくて良かったです。基本的に自分のためであって、エゴだったんだね。でも、それがかえってリアルというか。やたら逞しいとはいえ、そりゃ7歳児だもんなー。村には帰れないし、山賊は嫌いだし、確かにエースしか頼れる人がいないなら追っかけるよな、無駄に逞しいし。まあ、エースのやってることも事実上山賊だってのは置いといて。
あと、戦闘力なのか組織力なのか知らんけど、ダダンさんが海賊の影響からの傘としてそれなりにサボたちからも信頼されてたのが良かったです。なんというか、この一帯のパワーバランスが感じられたので。ダダン山賊団はブルージャム海賊団に手も足も出ないという程かよわい組織ではないんだなあ。ちゃんと海賊からシマを守れるくらいの存在ではあるんだ。
ところで、今回圧倒的に不幸だったと思うのがポルシェーミさんなんですが、彼は作中では仲間からも「子供をいじめるひどい人」扱いされてましたけど、でもねぇ……。このままでは彼の命がヤバイことは先週から分かっていたので、ルフィに何をやったとしてもむしろポルシェーミさんの方がアワレでしたよ。だって、主人公補正でルフィが死ぬことも口を割ることもないことを思うと、もうポルシェーミさんには哀れな末路しか想像できないもん。可哀想になあ。その辺りの事情で逆に補正が掛かってしまったのか、サボに一撃入れられながらも、「少し魔がさしたんだろ?」とエースを懐柔しようとする辺りは、この人、むしろ根は悪い人じゃないんじゃないか、などと思ってしまいましたよ。
ナルト
すごいぞ、これ……。なんだかすごくシュールだ……。
作品のテーマ的に重要な心理描写が入ったと思ったら突然巨大イカに襲われて、そしたら巨大なタコがラップを口ずさみながらラリアットで助けて、仲直りしつつ主人公が満面の笑み……。これが…これがシリアスな笑いなのか……?? サイコーとシュージンも仕事で行き詰まった時に突然巨大イカに襲われたら面白いなと思いました。
リボーン
途中までちょっと寒かった着ぐるみ作戦だけど、水野さんの「サラダん中にいるみてーだ」で上手く締まった感じがしました。その感想はおかしいよww
先週、今週と、昔のギャグ時代のリボーンを彷彿とさせる感じがちょっと嬉しいです。初期のリボーンとバトル化した今のリボーンとでは僕は遥かに初期の方を評価してるんだ。初期のギャグやってた頃のリボーンは作者がメチャクチャ頑張ってたと思う。バトル編のリボーンは誰でも描けそうなモノだけど、初期のリボーンは天野先生のオリジナリティが感じられたからね。あんなにキャラをギュウギュウ詰め込んでドタバタやって、それを一話でまとめる力技はある意味職人芸だった。
ブリーチ
先週のあらすじ:藍染さまが浦原さんを殺ったと思ったが殺っておらず、背後に回った浦原さんが藍染さまを殺ったと思ったが殺っておらず、背後に回った藍染さまが浦原さんを殺ったと思ったが殺っておらず、浦原さんが藍染さまを殺ったと思った。
今週のあらすじ:藍染様を殺ったと思ったが殺っていなかった。そこに夜一さんが頭上から襲いかかり、殺ったと思ったが殺っていなかった。
***
先週、今週とブリーチがすげえつまんないです。何一つ期待を裏切られない。何もドキドキするところがない。藍染さまは突然巨大イカに襲われればいいのに。
バクマン
ううん。なんだか乗り切れないなあ。まあ、確かにそんなに悪い漫画ではないのかもしれないけど、これまでの経緯で『完全犯罪クラブ』には悪印象しか持っていないこともあって、この漫画が港浦さんにも高浜さんにもやたら持ち上げられてることに何とも言えない胸糞悪さを感じるぞう。これはあれだなあ、バクマン連載初期に「サイシューむかつく」「けちょんけちょんに貶されればいいのに」って思ってた頃のあの感覚だ。そう考えるとサイシューの好感度はあの頃から何一つ上昇してないんだな……。
もしくは、背水の陣を敷いたことによる主人公補正の急上昇に作中の説得力が伴ってないことが乗り切れない原因かもしれない。物語的には「成功するに決まっている」流れだけど、この作品が「成功するに決まっている」程のものだとまだ十分に説得されていないっていうか。「この世はKTM」と比べても圧倒的に優れている感じはしないし、少なくとも今回乗ってる5Pのネームにはシリアスな笑いはなかったしね。
ヘタッピマンガ研究所R
うーん、いいこと言うなあ。僕なんかは「他人から言われたこと」をまともにできた試しがない人間なのですごく納得しちゃうぜ。自分であれこれやってみて、そんで行き詰まった時に上手い人に教えてもらうのはサクッと飲み込めるんだけど、ゼロの状態から教えてもらおうとすると全くできないんだよなー。こないだグアム行った時に銃打って来たけど、まったく一発も当たらなかったからな! 自分でもびっくりしたぜ!
でも、今週のヘタッピはその途中過程を「孤独な戦い」とか「真っ暗な道を歩いてるような」と否定的なニュアンスで描いてるけど、いや、実際はそういうものなんだろうけど、そんなネガティブに捉える必要はないと思うな。そこを「一人で気楽に」とか「お化け屋敷探検」とかのノリで気楽に楽しくやるのが一番成功に近いんじゃねーかなー。新妻先生とか明らかにそんなこと考えてなさそうじゃん?
ハンター
えー。賊には遅れをとらなくても核には遅れをとるじゃないっすかー。まあでも、核が相手なら残党狩りをしようとしまいとあまり関係がないとも言えるか……。メルエムさまの瞬間移動もそうだけれど、「強い」とそこら辺がごっちゃになってるのが残念な感じ。能力者としていくら強くても核を受けたら死にかけるし、物理的な制約はあるからA地点からB地点への移動にはそれなりの時間が必要とか、そういうのはちゃんと残して欲しいなー。まあでも王の移動シーンをたらたら描いてたらテンポが悪くなるので仕方ないか。
あと、王がコムギを見てコムギのことを思い出すことがどれほどの変化をもたらすのか、そこが掴めないのがイマイチ。プフが焦ってる程には読者は焦れないし、かといって、王が無事にコムギを思い出したとして、それで事態がどれほど急変するかもイメージができない。なので、物語的には(きっと結果的には大きなファクターとなるであろう)コムギが重要視されていても、少なくとも今現在の僕がコムギに重きを置けないというのがネックですなー。
スケット
いろいろ置いといてスイッチ無責任じゃねえの……。無責任な気がするぜ……。
いや、でも、スイッチが責任負う必要もねえんだもんなあ……。
***
本編は何だかスゲーどうでもいい感じです。他人の恋愛とかホント興味湧かねーなー。バクマンの恋愛描写くらい興味ない。ああでも、もて王の木嶋×吉下は普通にスゲー気になったんだよね。一体何が違うんだろう。木嶋くんには、本当に、すごく、幸せになって欲しかった。ボッスンのことは決して嫌いじゃないのにホントに何が違うんだろう。
めだか
いろいろ置いといて、拘束された女子高生の側頭部にハイキックをかます善吉くんが何だかすごいと思いました。来週からは拘束された女子高生とバトルするのか……??
しかし、善吉くんの「お前の言葉に重みなんか感じねーよ!!」って、それ、能力原理違うよね。都城先輩のは電磁波による身体操作能力であって、「言葉の重み」はある種のミスリードだったって話だよね? しかし、西尾先生がノリだけでこれをやっちゃったとも思えないので、「言葉の重み」にはもうちょっと秘密があるような気もするなぁ。
こち亀
おおお……。こち亀が珍しく面白い……。人の手柄を無駄に貶める麗子の人格が腐っていることや(気持ちは分からんでもないが…)、ある程度真面目に職務を遂行した両さんがロクでもない目に遭って救いもない辺りはアレだけれど。とはいえ、被害に遭ったのが両さんだけではなく署の職員や部長までやられている辺り、ピカレスクロマンとまでは言わないまでも一種の爽快さがあった気がします。反権力は常に幾許かの爽快さを持つよね!
まあでも、粗というか納得のいかないところも多々ありますけどね。毎月15万円仕送りは多すぎるだろとか、なんで刑が確定する前に常習犯であることが知られてないんだとか。「娘に15万仕送りするためにスリをしました」は僕なら呆れるけどな……。多すぎるだろう、常識的に考えて。
追記:ふと思ったのだけど、愛人と娘で、お金を送る対象が違うことで印象がここまで異なってくるのは考えてみれば不思議な話かもしれない。写真が娘だとしても明らかに成人しているわけで、言ってみれば愛人と条件は変わらない。愛人の方にどんな事情があるのか分からない以上(可能性としては何らかの不幸に見舞われた行きずりの女性を助けた結果、彼女に好意を持たれたということもありうる)、むしろ肉親の情にとらわれず他人を助けられる精神性を評価する向きがあっても良いのではなかろうか。もちろん今回のこち亀にそういった含意がないことは承知の上だけれど、僕たちが「娘」と「愛人」と聞いたときに感じる、その無批判的な印象の違いを少し脳裏に留めておきたい。
ロックオン
いまだにこの位置にあることが正直理解できなくなってきたこの漫画ですが、今週に限って言えばそれなりのクオリティだったと思います。大和くんが、まあ想像通りではあったけれど、ちゃんと好感の持てる振る舞いをしてくれたのが大きいですね。あと、悪役もこのくらい同情の余地なく描いてくれれば清々しくていい感じ。100%の悪役ってリアリティ感じなくてあんまり好きじゃないんだけど、このくらい突き抜けてると記号的に美しいね。漫画としては正解だと思う。
メタリカメタルカ
んああぁ……。くそおぉ……。
これを「残念だ」と言ってしまうのは至極簡単なんだけど、最近、漫画の仕事をしていることもあって作者の気持ちが本当に良く分かってしまう。あああああ……。もう本当に残念なのはウォードさんの扱いで、登場と同時に彼が黒幕だと思わされてしまって、その予想を裏切られなかったのがなぁ。もったいない。実にもったいない。
っていうのも、ウォードさんの立ち位置って非常に絶妙だったんですよね。「新参者ではあるが、自分も毒に犯されながらも人の子を助けて連れ帰る」っていう。「新参者」「人助け」「人のうちの子」と、どう転がしても面白い要素ばかり揃ってるんですよ。「新参者なのに人助けできる」でも「主人公じゃない端役なのに命がけで人助け」でも「(自分の子のためではなく)人の子のために動いた」でも、どれを取り上げても美味しいキャラクターに育つ。そんなウォードさんのもっとももったいない使い方が、まさに「ウォードさんを黒幕にする」だったんだよなぁ。
でも、これって逆に言えば、ウォードさんの絶妙さは彼が黒幕であることからの逆算とも言えるんですよね。「新参者なのに人助けできる」「主人公じゃない端役なのに命がけで人助け」「(自分の子のためではなく)人の子のために動ける」。この三点の絶妙さは全て、「非論理的であるから」成り立つことなんですよ。ベテランが人助けするのは読者もすんなり納得できる。主人公が人助けするのも納得できる。自分の子供を命懸けで救うのも納得できる。でも、ウォードさんのやったことは(彼が善人だとすれば)すんなりと納得できることじゃないんです。しかし、だからこそウォードさんが(善人だったとすれば)輝くんです。そこに単純な論理ではない人間の奥深さが垣間見えるから。ウォードさんが悪役ってのは一番納得できる回答です。でも、「残念」なんです。とても論理的だけれど、そこに描かれた人間は浅いから。
この「納得いかなさ」と、それゆえに「輝く」ところをいかに調和させて爽やかな話にできるか。そこがポイントだと思うんです。リリエンタールの第一話はそれができてた。そこらのおっさんもバスの乗客もみんながイイ人で読者もちゃんと納得できて爽やかだった。……でも、リリエンタールは打ち切りなんだ! 打ち切りなんだよ! 今週のウォードさんの扱いは本っっ当に残念だけど、でもこれが「正解」なんだよなぁ~~。どう考えても「正解」。それが悲しい。やりきれない。だって、ウォードさんをそんな奥深く描いたら主人公霞むもんなぁ。メイン読者のちびっこたちはそんな深いキャラ造形は読み取れないしなぁ。できる限り単純化を目指すはずだよ。常識的な編集者であれば絶対にこの形に落ち着けさせるし、常識的に考えてもこれが正解。シンプルな悪役とそれを倒す主人公の構図は実に分かりやすい。でも、それが僕のような人間にとっては没個性的な漫画にしか映らないんだよなぁ……。もったいない。だが、もったいないけれど、これしか出来なかったのだろう。それが分かるだけに悲しい。
***
その一方で、「純粋に」読者の納得が得られない描写もあり、そちらは単純な意味で残念。たとえばウォードさんによる明らかに必然性のないシエラさん誘拐は「お話の都合上」以上のものは感じられず、この辺は単なる努力不足というか、作者が試行錯誤を投げ出しちゃっただけとしか思えないのでちゃんと詰めていって欲しいですね。シエラさんがルカを追っていったらたまたま坑道に入る裏道を見つけて、「行方不明者が出ると仕事がやりにくくなるが……」「まァ、知られたからにゃ生かしちゃおけねえな」くらいの描写が入るだけでも全然リアリティが違ってくると思うんですけど。
後半の甘いところを列挙するなら、
・ロクに検査もせず村の主幹事業を閉鎖に追い込む協会(ただし、伏線の可能性アリ)。
・村人に行方不明者が出たら周囲一帯が捜索されるかもしれないのに、やり過ごそうともせず積極的に殺人を企む。
・寝たきりと思われてるウォードさんが元気に活動してるのに、その姿を見かけたこともない村人。
・そして、自分の弟が助けられたにも関わらず、ウォードさんの見舞いにもいかず気にも掛けないシエラさん。
……といった辺りでしょうか。まぁ、どれもなぁ……。今回のような「とりあえず主人公を活躍させる話」を作るにあたっては無視していいことばかりではあるんだよなぁ……。大人が読むと気になっちゃうだけで。あらゆる問題点を潰していくとそれはそれでテンポが崩れるのもまた事実……。
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ちょっと否定的なところばかり取り上げちゃったので肯定的な面も見ておきましょう。主人公の能力には「ゲットしたレアメタルの効果を使う」ドラえもん的側面と「鉱物操作」の固有能力の側面があるわけですが、このうちドラえもんの方は今後の展開に期待が持てます。というのも、今後自分で新しくゲットした鉱物次第では、主人公の能力が少しずつ増えていくと言えるからです。たとえば、五週くらい使って描いた長編シリーズの末に獲得したレアメタルが、その後の展開のちょっとしたところで使われるようになるとか。そういう感じになったら熱いんじゃないっすかね。言ってみれば、G.I.編で手に入れた「真実の剣」をキメラアント編で使いこなすゴンキルみたいな。道具が揃って、それらを使う応用力も増すに従ってさらに高度なレアメタル探索に乗り出すとかすれば、読者にも妄想の余地が増えて面白いと思います。設定はホントにいいと思うんで、今後の展開を頑張って欲しいなあ。
保健室
今週のジャンプの白眉。春ということで露出狂になる中学生たちは、バレンタインということで学園がラブホテルになったToLoveるに通じるものがあったと思います。
「先生、あなたの趣向を否定するつもりはないのよ…でも」
今週の保健室は台詞回しがいちいち神がかってたと思いますが、ギャグという意味ではなくて普通に深かったのがみのり先生のこの台詞。うん、これが言える先生は本当に立派だと思う。衣服の脱着が恥ずかしい恥ずかしくないってのは文化の問題だからなあ。共同体の秩序という意味ではともかく、個人の趣向を否定する権限は確かに先生にはないんだよね。まぁ、その直後で錯乱扱いしてるけど!
「イケメンがアア、寝ボケたこと言ってっとブッ飛ばすぞ」
一方、純粋にギャグとして素晴らしかったのはこちら。安田くんがすげーかっこいい。「女子が気の毒」という読者も当然感じる思いを安田くんが粉砕してくれました。僕たちも自分の気持ちに素直になっていいんですね、安田くん! いや、安田先生!! 先生の不愉快なポーズも最高でしたッ!!
ちなみに僕が聞いた話だと、春になると露出狂が増えるのは単純に暖かいからだそうです。露出狂だって冬は寒いんだって。
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