【5/17】2010年24号のジャンプ感想(1)


ワンピース

 ルフィがエースを追っかける理由が意外と子供っぽくて良かったです。基本的に自分のためであって、エゴだったんだね。でも、それがかえってリアルというか。やたら逞しいとはいえ、そりゃ7歳児だもんなー。村には帰れないし、山賊は嫌いだし、確かにエースしか頼れる人がいないなら追っかけるよな、無駄に逞しいし。まあ、エースのやってることも事実上山賊だってのは置いといて。

 あと、戦闘力なのか組織力なのか知らんけど、ダダンさんが海賊の影響からの傘としてそれなりにサボたちからも信頼されてたのが良かったです。なんというか、この一帯のパワーバランスが感じられたので。ダダン山賊団はブルージャム海賊団に手も足も出ないという程かよわい組織ではないんだなあ。ちゃんと海賊からシマを守れるくらいの存在ではあるんだ。

 ところで、今回圧倒的に不幸だったと思うのがポルシェーミさんなんですが、彼は作中では仲間からも「子供をいじめるひどい人」扱いされてましたけど、でもねぇ……。このままでは彼の命がヤバイことは先週から分かっていたので、ルフィに何をやったとしてもむしろポルシェーミさんの方がアワレでしたよ。だって、主人公補正でルフィが死ぬことも口を割ることもないことを思うと、もうポルシェーミさんには哀れな末路しか想像できないもん。可哀想になあ。その辺りの事情で逆に補正が掛かってしまったのか、サボに一撃入れられながらも、「少し魔がさしたんだろ?」とエースを懐柔しようとする辺りは、この人、むしろ根は悪い人じゃないんじゃないか、などと思ってしまいましたよ。


ナルト

 すごいぞ、これ……。なんだかすごくシュールだ……。

 作品のテーマ的に重要な心理描写が入ったと思ったら突然巨大イカに襲われて、そしたら巨大なタコがラップを口ずさみながらラリアットで助けて、仲直りしつつ主人公が満面の笑み……。これが…これがシリアスな笑いなのか……?? サイコーとシュージンも仕事で行き詰まった時に突然巨大イカに襲われたら面白いなと思いました。


リボーン

 途中までちょっと寒かった着ぐるみ作戦だけど、水野さんの「サラダん中にいるみてーだ」で上手く締まった感じがしました。その感想はおかしいよww

 先週、今週と、昔のギャグ時代のリボーンを彷彿とさせる感じがちょっと嬉しいです。初期のリボーンとバトル化した今のリボーンとでは僕は遥かに初期の方を評価してるんだ。初期のギャグやってた頃のリボーンは作者がメチャクチャ頑張ってたと思う。バトル編のリボーンは誰でも描けそうなモノだけど、初期のリボーンは天野先生のオリジナリティが感じられたからね。あんなにキャラをギュウギュウ詰め込んでドタバタやって、それを一話でまとめる力技はある意味職人芸だった。


ブリーチ

先週のあらすじ:藍染さまが浦原さんを殺ったと思ったが殺っておらず、背後に回った浦原さんが藍染さまを殺ったと思ったが殺っておらず、背後に回った藍染さまが浦原さんを殺ったと思ったが殺っておらず、浦原さんが藍染さまを殺ったと思った。

今週のあらすじ:藍染様を殺ったと思ったが殺っていなかった。そこに夜一さんが頭上から襲いかかり、殺ったと思ったが殺っていなかった。


 ***

 先週、今週とブリーチがすげえつまんないです。何一つ期待を裏切られない。何もドキドキするところがない。藍染さまは突然巨大イカに襲われればいいのに。


バクマン

 ううん。なんだか乗り切れないなあ。まあ、確かにそんなに悪い漫画ではないのかもしれないけど、これまでの経緯で『完全犯罪クラブ』には悪印象しか持っていないこともあって、この漫画が港浦さんにも高浜さんにもやたら持ち上げられてることに何とも言えない胸糞悪さを感じるぞう。これはあれだなあ、バクマン連載初期に「サイシューむかつく」「けちょんけちょんに貶されればいいのに」って思ってた頃のあの感覚だ。そう考えるとサイシューの好感度はあの頃から何一つ上昇してないんだな……。

 もしくは、背水の陣を敷いたことによる主人公補正の急上昇に作中の説得力が伴ってないことが乗り切れない原因かもしれない。物語的には「成功するに決まっている」流れだけど、この作品が「成功するに決まっている」程のものだとまだ十分に説得されていないっていうか。「この世はKTM」と比べても圧倒的に優れている感じはしないし、少なくとも今回乗ってる5Pのネームにはシリアスな笑いはなかったしね。


ヘタッピマンガ研究所R

 うーん、いいこと言うなあ。僕なんかは「他人から言われたこと」をまともにできた試しがない人間なのですごく納得しちゃうぜ。自分であれこれやってみて、そんで行き詰まった時に上手い人に教えてもらうのはサクッと飲み込めるんだけど、ゼロの状態から教えてもらおうとすると全くできないんだよなー。こないだグアム行った時に銃打って来たけど、まったく一発も当たらなかったからな! 自分でもびっくりしたぜ!

 でも、今週のヘタッピはその途中過程を「孤独な戦い」とか「真っ暗な道を歩いてるような」と否定的なニュアンスで描いてるけど、いや、実際はそういうものなんだろうけど、そんなネガティブに捉える必要はないと思うな。そこを「一人で気楽に」とか「お化け屋敷探検」とかのノリで気楽に楽しくやるのが一番成功に近いんじゃねーかなー。新妻先生とか明らかにそんなこと考えてなさそうじゃん?


ハンター

 えー。賊には遅れをとらなくても核には遅れをとるじゃないっすかー。まあでも、核が相手なら残党狩りをしようとしまいとあまり関係がないとも言えるか……。メルエムさまの瞬間移動もそうだけれど、「強い」とそこら辺がごっちゃになってるのが残念な感じ。能力者としていくら強くても核を受けたら死にかけるし、物理的な制約はあるからA地点からB地点への移動にはそれなりの時間が必要とか、そういうのはちゃんと残して欲しいなー。まあでも王の移動シーンをたらたら描いてたらテンポが悪くなるので仕方ないか。

 あと、王がコムギを見てコムギのことを思い出すことがどれほどの変化をもたらすのか、そこが掴めないのがイマイチ。プフが焦ってる程には読者は焦れないし、かといって、王が無事にコムギを思い出したとして、それで事態がどれほど急変するかもイメージができない。なので、物語的には(きっと結果的には大きなファクターとなるであろう)コムギが重要視されていても、少なくとも今現在の僕がコムギに重きを置けないというのがネックですなー。


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