今週のジャンプはいまいち乗りきれなかったです。
バクマン
うううむ、すごいなあ。なんか知らんが生理的嫌悪感がすごいぞう。まあね、尾行が誰にも迷惑かけてないってのはバレない限りはその通りだと思うんだけど、それはそれとして、人の生活を覗き見て人の真剣な恋模様に笑いを堪えて、それでこいつらは悦に入ってるのかと思うとすごくイヤだなあ。
動機の問題なのかしらね。ライト君はバリバリ人を殺してたし、しばしば自分勝手であったけれど、それでも動機に関しては彼はある意味純粋だったから応援できたんだよなー。一方、完全犯罪クラブは法は犯してないにしても、その動機が不純すぎるわけで、やっぱりライト君よりも応援できないや。
だってさー、銀行に「入りました」の張り紙って、それ、何も盗らなくても不法侵入だし、仮に不法侵入ナシで成し遂げたとしても、銀行側は事態の究明のために相応のエネルギーを使うだろうし、ひょっとしたらセキュリティシステムの見直しまで行うかもしれない。それは銀行に確実に経済的ダメージを与えるだろうし、警備責任者は叱責を受けるかもしれない。世間に知られたら銀行の評価も下がるだろうね。そういうことを考えるとお金取ってなくてもあんまり気持ちのいい話じゃないなあ。そんな愉快犯よりは、大量殺人鬼であるライト君の方がまだ気持ちよく見ていられる。
ま、ミステリーサークル捏造くらいなら可愛いもんだと思うけどね。しかし、何よりの問題は、そんなアレコレを「カッコイイ」「イケてる」と思い、人の恋路を影で笑ってる自分たちを正当化しちゃってるサイシューの気持ち悪さだろうなあ。
トリコ
重症の部下を心配して一刻も早い治療を望んでいるのか、意外とそんなこともないのか、のんきにごはんを食べつつサニーにケンカ売ってるマッチさんを見てると良く分からなくなるぜ。
ナルト
ビーさまの変なラップは、人柱力としての彼が必死に自己アピールしてる姿ではないか、との話が大昔に掲示板であったけど、まさか本当にそうだなんてビックリだ……。最近の岸本先生は本当に読者の期待に応えてくれるなぁ……。
・ナルト「イヤ……教えてくれやしねーか…あの態度だもんな…」
教えを乞おうとする相手のことをタコのオッサンと呼んでおきながら、自分の態度は棚に上げて人を責めるナルトは流石だと思いました。岸本先生、ナルトに関しても僕たちの期待を汲みとって……！
ワンピース
ダダンさんの下にいても山賊の片棒を担がされ、エースに付いて行っても海賊絡みの悪事に巻き込まれてるんだけど、ガープさんは山賊にルフィを預けてどんな良いことがあると思ってたんだ……。
べるぜバブ
東条さんは普通に屋上に上がった後、一段高いところまでわざわざ登ってから声をかけたのだろうか。なんというバカと煙。
ぬらりひょん
すごいなあ。これだけ妖怪と肉薄しつつも今回も清継くんは妖怪を見れそうにないぞ。本当にすごいなあ。
ブリーチ
前回のあらすじ：藍染さまを殺ったと思ったけど殺ってなかった。
今回の流れ：藍染さまが浦原さんを殺ったと思ったが殺っておらず、背後に回った浦原さんが藍染さまを殺ったと思ったが殺っておらず、背後に回った藍染さまが浦原さんを殺ったと思ったが殺っておらず、浦原さんが藍染さまを殺ったと思った。
次回予想：藍染さまを殺ったと思ったけど殺ってなかった。
今週のブリーチは「The ブリーチ」とでも言うべき程にブリーチしてたと思います。
ハンター
こええ。ページ開くごとに「キルア死んだ！」って思ったわ！ しかし、これで護衛軍初めての死亡確認ですねー。本体の死後も動くってのは、なるほど、テレプシコーラならできるよな、ってすごく納得しました。生前は残念ながら意味が見出せなかったあの能力だけど、死後も活動するってのはなるほどなー。
めだか
都城先輩はもっと訳の分からん論理能力者だと思ってたのに意外と普通の操作系で残念でした。
リリエンタール
ああ。うん。素晴らしいなあ。紳士組がまさかの大活躍。加えて、あんこくまじん（？）によるまじんけんぽうでフィニッシュ。登場キャラの誰も彼もが「できる」範囲のことだけで納得の行く解決を見せて、そして、何が「できる」かはこれまでのエピソードでちゃんと語られてる。手元にある材料だけで、それを十分に使い切ってお話を完結させましたね。とても高クオリティだと思います。あと、たったの５コマでシュバインさんとボスの関係を描いてたのがスゴイ。たったのあれだけの回想シーンで、ものすごい深みを残していったなー。志を持ってトップに上り詰めたはずのボスが結果としてああなったのなら、シュバインさんがトップを目指そうとしないのも分かる話ですね。
んー。いい漫画だと思うんだけどなぁ……。この方向性はこのレベルでもジャンプではダメなのか……。リリエンタールの終焉は、同時に「この方向性」の漫画の可能性がジャンプでほぼ絶たれた感じがするのが残念です。リリエンタールが生き残ってくれれば、こっちの方向の漫画もこれからぽつぽつ出てきただろうに、リリエンタールでダメならこっちの方向性でリリエンタール以下の漫画は全部ダメ（会議を通らない）な気がするし、そして、リリエンタール以上の漫画なんてそうそう出てこないだろうから、結局、こっちの方向性はジャンプでは壊滅気味になるんじゃないかなあ。リリエンタールは人それぞれの好き嫌いは当然あるだろうけど、客観的に見てもクオリティ自体は高かったから、そのクオリティが仇になりそう。とりあえず、葦原先生には次回も懲りずにこんな感じの漫画を描いて欲しいものですねー。
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