ワンピース
・「命を持って帰還するとはいよいよもって神の所業…」
これ、確かにそうだなあ。今回は大戦争の最中に出しゃばって、何ができるのかと思ったら何もできませんでしたー!っていう話だったんだけど、確かに前々からインペルダウンも戦争も「行っても死ぬだけ」って何度も言われてたもんな。前から言われてた通り、生きて帰っただけで奇跡的なことなんだよな。少年漫画の主人公ってことで、なんとなく活躍して丸く収めて帰ってきそうな気がしてたけど、本当に「命があっただけで奇跡」で、確かに十分に奇跡を起こしてたんだよな。今ざっと思いつくだけでも、
・バギー&Mr.3が陽動になった
・Mr.2がすごくいい人だった
・たまたまクロコやジンベエがレベル6にいて利害が一致した
・イワさんが助けてくれた
・イワさんの治療を生き延びた
・たまたま黒ひげが乱入して敵対勢力が一人減った(シリュウ)
・黒ひげのおかげで門が開いた
・白ひげに気に入られた
・白ひげ海賊団の隊長たちが援護してくれた
・ローがたまたま助けに来てくれた
と、様々な偶然が……って、……あれ? これ、ひょっとしてバギーなんかも脱出不能のインペルダウンを脱獄して、海軍からも要注意海賊としてマークされたにも関わらず戦争も生き延びてるんじゃね? おおう? 運命力だけならバギーもスゲエんじゃねえの? 天は一体バギーに何を望んでおるニョじゃ。
・10年前
なん…だと…。ストロングワールドの「17歳最後の冒険」からして、次は青年編かと思ったらまさかの7歳編だと……。いや、でもこれはさらっと終わって気持ちの整理を付けて、麦わら海賊団の仲間と合流して、ストロングワールド→そして数年経過っていう流れなのかな?
ナルト
今週のナルトは面白かったです。
・「オレは雲隠れの忍で天才 オレが暴れりゃまるで天災 サブちゃん先生から教わる盆栽 やってみるがこっちは凡才」
お、おおう……? これ、ちょっと普通に良くね?? ラップの良さとかよく分かんねーけど、流れがとても愛らしいぜ。普通に好感持てるな。
・ナルト「修業をつけてくれ」
おおー! これって前に掲示板でみんなで言ってた、「ナルトが頭下げてビーさまに教えを乞えばいいのに」って展開じゃん! 「でも、どうせ岸本先生はそんなこと考えてねーんだろうなー」ってなってたけど、ホントにやってくれたね、岸本先生! やー、これは良い展開だと思います。教えを乞うナルトの態度が相変わらずアレですが(なんで自来也先生はこういうことを教えなかったんだ)、それでも今回は相手の機嫌を取ろうとしてるだけでも、ずいぶん成長したと言えるかもしれません。しかし、ナルトってば教えを乞うべき初対面の人間に対してまずは罵倒から入るよな(エロ仙人、ジジイ蛙、ムッツリスケベ)。まあでも今までのに比べれば、今回の「筋肉グラサン」はかなり成長しているとも言える、のか……?
あと、生意気なナルトにモトイさんが怒ってるシーンが良かったです。ビーさまもちゃんと考えあってやってるみたいだし(ホントかよ)、今回は久しぶりに大人が常識的で立派だなあ。たったそれだけですごい安心感だ。
・「どうして一楽でサインを書かなかった?」
ここもイイですね。これまた掲示板で言われてた「こないだまで除け者にしてたくせにどのツラ下げてサインとか言ってんだ」っていうアレが解消された感じ。岸本先生、ちゃんと分かっててやってたんだなぁ……。こういう読者の感じてるアレコレに正面からぶつかってくれるのはすごくイイ感じです。岸本先生、がんばってー!
ブリーチ
崩玉はリリエンタールだったでござる。
・藍染「"崩玉の真の能力"とは自らの周囲に在るものの心を取り込み具現化する能力だ」
あー。これは……。
これ、崩玉の能力範囲次第なんですけど、ルキアがアーロニーロに勝てたのも説明できるかもしれませんね。「奇跡と呼ぶべき全て」が崩玉によるものなら、アーロニーロ戦もルキア本人が「勝てる」と思えば勝てるのかもしれない。そして、崩玉の存在と、崩玉が全域において作用することを前提とするならば、実はOSRも作中に実在するかもしれない。OSRバトルは崩玉の存在を前提に考えるなら本当に機能しうるからね。たとえば日番谷隊長などは、「オレは氷の竜になれる」と思って、雰囲気を出すためにオサレなポエムを唱えたりすれば、崩玉が日番谷隊長のノリノリの心を具現化して実際に氷の竜になれる。崩玉を前提とすれば、ブリーチ世界における戦闘とは、いかに真剣に勝利を望めるか、そのためにポエムなどでいかに自分の気持ちを高められるか、に要約されるのではなかろうか? 現状、崩玉がどこまで影響しているのか分からないのでこれ以上の推測は不可能だけど、もし本当にこういう設定だとしたら僕の心は踊っちゃうなあ。
・藍染「その矮小な心で願う程度の事は実現できるようにできている」
今もまだ崩玉が全体に機能しているのだとして、さらにこの台詞が本当ならば、そりゃ藍染さまが部下のエスパーダたちをテケトーに運用してたのも道理ですね。だって、信用おけないもの。どれだけ力量差があっても、相手に「こいつに勝ちたい」と思われたら負けなんだもん。ということは、戦闘においてはとにかく相手の心を折ることが何より大事なわけで、ワァオ、やっぱりOSRバトルじゃん!
でも、この理屈だと市丸さんですら信用おけないことになっちゃうよなあ。そして「矮小な心で願う程度のこと」には「藍染を倒したい」も含まれるわけだから、自分も絶対的に強いとは言えなくなっちゃうよね。対峙する両者が互いに「相手を倒したい」と思っていた場合、崩玉は一体どうやって判定するんだろうか。
***
ラストは浦原さんが登場。しかし、藍染さんは何度奇襲を受けてるんだ。やっぱ不死身だと注意力が低下するんですかね。
トリコ
トミーさんまだ生きてんのか。まあ鬼の生命力って言ってたしな……。しかし、グルメヤクザの下っ端三人とか、支部長二人とか、ホントこの漫画も死ななくなったなあ。アイスヘルも序盤はポンポン死んでたんだけどね。トミーさんとか支部長二人とかはグルメショーウィンドウの中の食材の如くにダシを搾り取られた気がするんだけど、生き延びたとしてこれ以上どうやって活躍させるんだろうか。ボギーさんは入れ物次第で活躍の余地がありそうだけど、寒冷地仕様のバリーさんなんかはホントに活躍できなさそう。
・「ありがとう。そして…、また逢おう! アイスヘル!!」
いやいや、もう来ることないっしょ。ショーウィンドウもヘルボロスもいなくなって、完全にただの「寒いところ」じゃねーか。これ以上、何しに行くんだぜ?
バクマン
今週の話に何の意味があるのかさっぱり分からない……。まあ、ある意味、サイコーの気持ちを見事に追体験できたとは言えるか……。今週の視スラー感想が楽しみです。
サイレン
なんて美味しい能力バトル。詳細を書かずとも絵だけでちゃんと能力が分かるし、説明を省いたためにバトルもスピーディ。複数人バトルもしっかり描けてるし、タイマンバトルへの導入にも説得力がある。岩代先生は時々すごくうまいなー。僕はコインの人の能力がシンプルで好きです。
ハンター
・テレプシコーラ
詳細を書かずとも能力が分かるという意味では今回のテレプシコーラもそうですね。絵と「限界を超えて舞え」だけで、すっごく分かりやすい。これは「ブラックボイス」のオート操作みたいなものでしょうね。北斗神拳の「人間は自分の潜在能力の30%しか使うことができないが北斗神拳は残りの70%を使うことに極意がある」でもいいんだけど。
カンムル:プログラミング通りにオートで最速行動を行う
ブラックボイス(オート):身体負担を考えずに身体を酷使。操作不可(オート)。
テレプシコーラ:身体負担を考えずに身体を酷使。操作可能。
こんな感じでしょうか。自分の体を操作して普段以上の力を引き出す能力もちゃんと区別されてる。
・強制成長
あー。こう来たかー。これは納得せざるをえないなあ。そりゃ倒せるな。倒せるよ。だって倒せるところまで成長してるんだから、そりゃまあ倒せるよな。なっるほどなあ。
まったく思いもよらぬ展開であったけれど、一応、先週の描写で予測は可能だったんですね。……でもなあ、あの描写でまさか「成長して髪が伸びた」なんて思えないよなぁ。なんかオーラ的なものだと思うよ、そりゃ。ところで、成長後のゴンの姿が二十歳前後だとすれば、ゴンは隠れてあと十年修業してたら普通にこの戦闘力を手に入れてたわけで、人類側の最終兵器にも成り得たんですよね。ホントはノーリスクでこれだけの戦闘力を得られたわけだから、ピトーがビビるのも、ここでゴンを潰せて良かったと思うのも道理だなあ。しかし、これ、この後どうするんだろうね。除念とかで何とかなるんだろうか。ビスケのマジカルエステで小さくするのかしら。
***
ところで、昨今すっかり女の子として描かれてきた(胸も大きくなった)ピトーを顔面グチャグチャになるまでグーでブン殴ったゴンは少年漫画の主人公としてはすっかり一線を超えちゃった気がします。ゴンこええよ。幻影旅団でさえザザンさまがトカゲ化してから丸焼きにしたってのにね。
★宣伝:このマンガも女の子がボコボコ殴りあ……またチャンピオンREDか……(´・ω・`)
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