【4/20】2010年20号のジャンプ感想(性別交換おしっこ号)


ワンピース

 今回の戦争は状況を冷静に分析すればハンコックさまの裏切り行為は明らかなので、七武海を保てると考えるのはちょっとどうかなー、と思ったけど、レベル6のこととかあるし、たとえハンコックさまが怪しくても調査は後回しでしょうね、これは。

 今週は終盤の展開が良かったです。マゼランさんの容態や、インペルダウンの状況、拡散する脱獄囚にドフラミンゴさんとモリアさんの戦いなど、ワンピースの物語がどんどん多角的で複層的になっていくのがドキドキしちゃう。昔のワンピースはルフィがクロコ→モリアと七武海を順に落としていった辺りで、「なんだー、敵幹部とか結局主人公が全部倒しちゃうのかー」とガッカリしたけど、今や七武海はハンコックさま、ジンベエさんが主人公に味方し、クロコさんは中立、鷹の目は何考えてるか分からず、黒ひげは反旗を翻して、真面目に七武海やってると思われたモリアさんとドフラミンゴさん、くままでもが交戦しており、実力者の関係図が非常に複雑化しててスゲー楽しいです。こういうのドキドキするぜー。

 僕は主人公側とその敵対組織という単純な二項対立図式よりも、こういう複雑な錯綜関係の方が好きなんだけど、ワンピが少年誌でここまで複雑なことができるのは圧倒的売上に支えられてのものなんだろうなー。子供たちも良く付いていってるよ。まあ、実際のところ、本当に小さい子供たちにはナルトの方が人気らしいけれど。ワンピース難しいもんな。でも、ナルトも言うほど簡単な構図じゃないけどな。


ナルト

・ナルト「ヌルヌルして気持ちわり~~…」

 やっべえ、ここのシーンで爆笑しちゃったよ! というのも、ナルトがサスケの一物を頬張って、「ひゃひゅへのひぃんほ、ヌルヌルひゅるってばよ……」なんてシーンを想起しちゃったからなんだけど。ていうか、これがそういうシーンに見えてしまう辺り、やばいのはむしろ僕の脳みそかもしれない。今週、婦女子の人はこのシーンをどう思ったのだろうか? また、そういう目で見ると、「ゴクン」→「うおえ~~」の流れも、「サスケのだから飲み込めると思ったけど、やっぱりキツくて、でも吐き気を堪えてがんばってる」姿に見えてしまうな。意外といじらしいじゃねーか、ナルト!


・綱手姫が本当にダメすぎる。

「両天秤じじい!!」
「隠すぅ!?」
「敵はうちはマダラだぞ! 全ての戦力をぶつけ――」
「この若僧が!」
「さっさと次へ進めろ!」

 スゲエ……。このメンツの中で綱手さまが圧倒的にダメだ……。本当にダメな大人だな、この人は……。

 これ、前に相談役とモメた時と同じで、やっぱりナルトとビーさまがいなければ戦況がどうにもならんって気がしないんだよなあ。各里から上忍たちが揃って戦いを挑むんでしょ? 十分じゃねーの。第一その人柱力は今回イカに不覚を取ってたぜ。……ただ、ペイン戦の時は実際にナルトがいなければどうにもならなかったので、人柱力抜きでは本当にどうにもならん可能性はあるんだよな。

 しかし、返す返すも本当に綱手さまはダメだな。まず、会議で声を荒げてるのがダメだ。次に他のトップ層に悪態を吐くのもダメだ。どちらも自分の立場が不利になるばかりじゃねーか。だって、鳩山さんが首脳会談で「この黒人やろう!」とか言ったらヤバイっしょ。国益を大きく損なうっしょ。催眠術で話をまとめようとしたダンゾウさんといい、会議で恫喝する綱手さまといい、木の葉はホントにダメなトップばかりだなー。まるで協調性がない。

 その点、我愛羅は大物になったなあ。「だからこそだ」は、「いやいや、ナルトが大変お強いというのはごもっともですが、彼は大変仲間想いでして、それゆえに危険もあるかと思うのです」ということで、これは火影の顔を立てつつも会議を巧く進行させようと努力してくれてるんだよな。ホント立派だよね。土影も「元気になった証じゃぜ」とか言って、会議を掻き乱しただけの綱手姫の回復を喜んでくれるし、周りはみんな良い人ばかりだよなぁ。雷影さんもすっかり大人しくなったしね。そして、周りができているだけに、お付きのシカクにまで釘を刺されてる綱手姫が本当に一人突出してダメな気がしてくる。うん、こりゃ確かに若いものに変わった方がいいんじゃなかろうか。つーか、カカシ先生に変わらなくてもシカクさんでいいんじゃねーの?

『ナルト菌感染者レベル5(末期)』

・ナルトの活躍しか考えない
・ナルトがいれば解決すると考える
・ナルトを除外しようとすると場所を弁えずに怒鳴り散らす
・ナルト以外の人間を悪し様に罵る
・ナルトのためには合理性も無視する

 ところで、ペインの時に相談役たちが引き下がったのって、ごくごく単純に綱手さまとのパワーバランスの結果だったんだね。今回も同じような議題で話をして、違う結果になったということは、要するにあの時は綱手さまに文句を言える人がいなかったというだけのことなんだろうな。相談役の人たちの判断が世界標準だったことは今回確認された。


ブリーチ

・一護「それをわざわざやって見せたのは、伸縮の速度から俺の意識を外させるためだ」

 すげえ! 感動した! 感極まった……! まさか久保先生がそんなことを考えていただなんて……!!

 どう考えてもマッハ500でいきなり突いた方が強いのは当たり前として、それはそれとして、久保先生に「能力をぺらぺら喋ることは戦術上マイナスである」という理念があったことに感動しちゃったよ。速度から意識を外させるなんてするくらいならいきなり奇襲すべきなことは確実だけど、それはそれとして感動できた。最近の久保先生はホント頑張ってる。一皮剥けようとしている気がする。がんばれ、先生! 超がんばれ!


 ***

 ところで、いきなり突きかからなかったことを最大限好意的に解釈するなら、市丸さんの突きは実は狙いが付けられないんじゃなかろうか。現に突いたときは肩口をかすっただけだったしね。神死槍は直刀じゃないから、実際問題、離れた敵に当てるのはものすごい精度が必要なんだと思う。だから、神死槍の有効利用法は「伸ばした後で叩っ斬る」ことに限定されて、その条件を加味して考えるなら、いきなり突かなかったことも納得できるんじゃないかな。だって、いきなり突こうとして外したら、もう一護は突きを警戒しなくなるじゃん? そうじゃなくて、「切っ先を向けさせたらすぐ突きますよ」というプレッシャーをかけることで、一護の行動制限を行うことこそが市丸さんの本当の狙いなんじゃなかろうか。もちろん、「伸縮速度はマッハ500や」もミスリードで、あれは「突きが当たらない」ことから意識を逸らさせるためのフェイクだね。そう考えれば市丸さんの策士キャラは保たれる。が、問題は卍解がやっぱりウンコになる。卍解をウンコにするか、市丸さんをウンコにするかの二択じゃないかなあ。


トリコ

 支部長二人しぶてえ! いやいや、お前らはそろそろいい加減に死ねよ。死のうぜ。巨大な怪物に飲み込まれるという、ある意味(漫画的に)きれいな死に方でも死なないとなると、どうやったら彼らは死ぬんだろう。

 一方、小松を殺せなかったことにユーさんはショックを受けてたけど、でも、普通に考えてそりゃ殺せないよなあ。ミクロロボはハエに乗れる程度の質量でしょ。そんで、所詮ハエが飛んでる程度の移動スピードなわけだ。そりゃ当たっても「痛っ!」くらいのもんでしょうよ。レーザー兵器が内蔵されてれば話は別だろうけど、体当たりしかないんだったら、むしろ小松を行動不能にできただけでも大したもんだよ。


めだかボックス

 声による空気砲と指向性はどう見てもアブノーマルです。本当にありがとうございました。

 ……いや、確かに超人ならざるジェロニモでもアパッチのおたけびは使ってたけどさあ。あれはゆで理論だしさあ……。

 ところで、最近の西尾先生は完全に小説家の地が出てきてるよね。地の文をバリバリ使い始めてきた。まあ、これが受け入れられれば漫画表現がまた広がるのでイイとは思うんですが。


バクマン

 そして、こちらは完全にガモウひろしだなー。「デスノート的に笑わせればいいじゃん」は読者は前から思ってたことなので、いまさら言われても「はぁ……」って感じだけど、うん、まあ狙ってやるのは見てて面白いのかもしれないな。シリアスな絵ほど映えるってのも確かに。デスノートの笑いどころって基本的にライトくんの顔芸だったしね。

 しかし、今週のはナルトと同じで「誰かをバカにして読者に説明する」流れとは思うんだけど、今回は港浦さんが頭悪すぎだろうよ。こんなことくらいは気付いておこうぜ。せめて示唆されたら気付こうぜ。現実の編集者がこんなにバカなはずはないので、なんだかなーって思いました。「誰かをバカにして読者に説明する」テクも良し悪しだなーと。そういえば愚痴になるけれど、アニメ版のハンターでは、旅団編の「バカ役」が僕の愛するシズクになってしまって、まるでシズクがアホの子みたいですごく悲しかったです。いや、あの子バカだけど……。バカだけど……!

 あと、「ぼ、僕のラッコが動いてます」の平丸さんが可愛すぎてキュンキュンした。や、これは感動して当然だよねー。そりゃあするさ。こういうところで素直に感動できる平丸さんかわいい。


保健室

 表紙のハデスフェイスの左半分は、病魔に蝕まれてないバージョンのハデス先生ってこと? イケメンじゃねーか! 病魔に罹るだけでこんなに変わっちゃうのはビックリだなぁ……。美作くんが患った奴の逆バージョンみたいな感じか。まあ、病気に罹って二枚目になることなんて普通ないもんな。


・ハデス「才崎先生と2人だけで行かせてくれるかな…」

 これで反応しちゃったみのり先生はいつもおうちでエロいことばかり考えすぎだと思います。


いぬまる

 くぅ、たまこ先生にお酒を飲ませて横でずっと見てたいぜ。くそう。たまこ先生かわいいな! どこを取ってもかわいいな!


・森ガール

 森ガールのことを「森ビルにいそうな女の子」だと思ってた僕が通りますよ。めだかボックスで森ガール言ってた時もこれだと思ってた。


スケット

 いちご100%が失敗しToLoveるが成功した、「主人公の株を下げずに主人公にエロい目に遭わせる方法」の新たな領域を開拓しようとしている意気は買ってます。

 ところで、これ最終的に二人が飲んだのはイレカワールじゃなくて実はサイミンで、お互い入れ替わったつもりになってただけってのはどうだろうか? つまり、何の意味もなくお互いに股間のものを見せ合っていただけ、と。エロくね? エロくね??


サイレン

 かべのなかにいる……!
 
 しかし、Wizをやってるときも思ってたんですが、壁の中にテレポートしたとして、その分の体積はどうなっちゃうんでしょうね? 壁の一部が盛り上がったり全体的に微妙に幅広になったりするんでしょうか? 今回の能力では「同化する」ということだけど、それでも体積の問題は解決しないしなぁ。うーん……。

 首の骨を折る、という決着法は大変良かったです。こんなポッと出のキャラに何週も掛けられてもだるいしね。個人的には先週の一撃で終わって欲しかったくらいだけれど。今週のヴィーゴさんの能力展開は微妙だったしなぁ。あと、カイルくんにはもっと頑張って欲しいです。あなたが苦戦するだけでどんどんドルキさんが可哀想になっていくことを自覚して下さい。ああ、でも、死んだ後もどんどん株が下がっていくドルキさんもいいなあ。くそう……。


ロックオン

 くぅ……。今週もお白湯のように薄味だぜ……。こいつを楽しむにゃ一体どうすればいいんだ……。


四ッ谷先輩

 また新たなる変人が登場……! すごいな、この学校。三年奇面組もびっくりだよ。そして、品茂先生の精神が壊れているのを見て、これが学生の悪ふざけの結果か……と鳥肌が立ちました。中学生の悪意マジおそろしいな。悪ふざけで大人一人の心を破壊しちゃうんだもんな。怪談から落ちてケガした女の子は、白木さんが突き飛ばしたのならともかく、真の話でビビって足を踏み外したのならそれは間接的に四ッ谷先輩のせいだよな。いや、たとえ白木さんが突き飛ばしたのだとしても、それまでの女の子のビビリ方は明らかに児躯履さんの話が影響しており、そのせいで慌てており回避できなかったのだとしたら、やっぱり四ッ谷先輩のせいではなかろうか。僕個人としては「怖い話がしたい。オレの話でビビって心を病んだり、大怪我を負うヤツが出てきても構わない。とにかく怖い話でみんなを心底ビビらせたい」という性癖は嫌いじゃないけど、少年漫画の主人公には向いてないかもなー。


黒子

 あー。

 なんかカナヅチで頭を殴られた気分。そうか、「コピー能力」なんて論理能力以外の何物でもないと思ってたけど(明らかに樺地と仁王のせい)、技術を真似て身につけるってのは確かに学ぶことだよなあ。誰しもがやってる当たり前の「成長」だよね。それを極端にすると黄瀬くんになって、極端が極まると仁王になるってことなのか。

 しかし、「人の技術を真似て身につける」といえば当たり前にしか思えないのに、その延長線上の樺地や仁王が到底当たり前に思えないのは何故なんだろうか。いや、答えは分かりきっていて、身体からオーラを出したり見た目が変わったりするのは成長じゃないからなんだけど。そう考えると、「キセキはコピー不可」の条件が付いてる黄瀬くんのみが、成長の延長線上にコピー能力を位置付けられるのかもしれないなぁ。


ハンター

 主人公が怒りでパワーアップは普通だけど、主人公が自暴自棄でパワーアップって新しいな。オーラの設定的に、生き残ることを考えなければ全部出し切れるというのは納得だけど、しかし、それでもゴンの潜在オーラ量は中堅ハンタークラス。全部を短期間で出しきれたとしても、まだピトーには勝てないような、もしくは一時的に戦えてもすぐにガス欠しそうな気がするんですが、どうなんでしょうね。


リリエンタール

 エリート組が本当にエリートだったのがすげえ嬉しい! なんて仕事のできる子たちなんだ。強奪を手伝ったのは結果的にはあんまりよろしくなかったけど(家で防衛できてれば宇宙まで出ることもなかった)、まあ、あのタイミングでシュバインさんが確保に動くとは思わないだろうから仕方ないよね。うん、やっぱこの漫画には裏切り者とか似合わないもんな。さすがだぜ芦原先生。読者の求めるものを分かってらっしゃる。


★宣伝:テレプシコーラ!

舞姫(テレプシコーラ) 1 (MFコミックス ダ・ヴィンチシリーズ)
舞姫(テレプシコーラ) 1 (MFコミックス ダ・ヴィンチシリーズ)
おすすめ平均
stars小中学生に見せるにはちょっと・・・
starsすばらしい作家さんです
starsネオ・スポ根
stars「バレエ」に生きる方法
stars芸術の道と現実を生きるハードな物語

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

【過去ログ】

【カテゴリー】

TOPアドレス
当サイトのTOPアドレスは
http://dansyaku.cagami.net/
です。
管理人:かがみ
パンクロッカーで作家。忙しくてもジャンプは読むよ。許斐剛先生を尊敬してます。

好きな漫画:テニスの王子様
好きな映画:テニスの王子様
好きなアニメ:テニスの王子様
【僕の本】

kaiketu_mini.jpg

[NEW!]
ダンゲロス1969
HP / amazon


kaiketu_mini.jpg

怪傑教師列伝ダンゲロス
amazon


bakadark_mini.jpg

戦慄怪奇学園ダンゲロス
amazon


bakadark_mini.jpg

ダンゲロス・ベースボール
amazon


bakadark_mini.jpg

「バカダークファンタジー」としての聖書入門
HP / amazon


jingi_mini.jpg

かわいい☆キリスト教のほん
HP / amazon


jingi_mini.jpg

作ってあげたいコンドームごはん
(amazon


jingi_mini.jpg

仁義なきキリスト教史
HP / amazon



飛行迷宮学園ダンゲロス
HP / amazon



新装版完全パンクマニュアル
HP / amazon



戦闘破壊学園ダンゲロス
HP / amazon



もしリアルパンクロッカーが
仏門に入ったら
HP / amazon



完全教祖マニュアル
HP / amazon



よいこの君主論
HP / amazon



テニスの王子様
[全国大会編]
爆笑・恐怖・激闘
完全記録

HP / 販売サイト



完全恋愛必勝マニュアル
HP / amazon



完全HIPHOPマニュアル
HP/amazon



完全覇道マニュアル
HP/amazon




完全パンクマニュアル
HP/amazon

amazonならびに全国書店にてひっそりと販売中。
【最新のエントリ】


誰でもどこでもLINK FREE!