ワンピース
今回の戦争は状況を冷静に分析すればハンコックさまの裏切り行為は明らかなので、七武海を保てると考えるのはちょっとどうかなー、と思ったけど、レベル6のこととかあるし、たとえハンコックさまが怪しくても調査は後回しでしょうね、これは。
今週は終盤の展開が良かったです。マゼランさんの容態や、インペルダウンの状況、拡散する脱獄囚にドフラミンゴさんとモリアさんの戦いなど、ワンピースの物語がどんどん多角的で複層的になっていくのがドキドキしちゃう。昔のワンピースはルフィがクロコ→モリアと七武海を順に落としていった辺りで、「なんだー、敵幹部とか結局主人公が全部倒しちゃうのかー」とガッカリしたけど、今や七武海はハンコックさま、ジンベエさんが主人公に味方し、クロコさんは中立、鷹の目は何考えてるか分からず、黒ひげは反旗を翻して、真面目に七武海やってると思われたモリアさんとドフラミンゴさん、くままでもが交戦しており、実力者の関係図が非常に複雑化しててスゲー楽しいです。こういうのドキドキするぜー。
僕は主人公側とその敵対組織という単純な二項対立図式よりも、こういう複雑な錯綜関係の方が好きなんだけど、ワンピが少年誌でここまで複雑なことができるのは圧倒的売上に支えられてのものなんだろうなー。子供たちも良く付いていってるよ。まあ、実際のところ、本当に小さい子供たちにはナルトの方が人気らしいけれど。ワンピース難しいもんな。でも、ナルトも言うほど簡単な構図じゃないけどな。
ナルト
・ナルト「ヌルヌルして気持ちわり~~…」
やっべえ、ここのシーンで爆笑しちゃったよ! というのも、ナルトがサスケの一物を頬張って、「ひゃひゅへのひぃんほ、ヌルヌルひゅるってばよ……」なんてシーンを想起しちゃったからなんだけど。ていうか、これがそういうシーンに見えてしまう辺り、やばいのはむしろ僕の脳みそかもしれない。今週、婦女子の人はこのシーンをどう思ったのだろうか? また、そういう目で見ると、「ゴクン」→「うおえ~~」の流れも、「サスケのだから飲み込めると思ったけど、やっぱりキツくて、でも吐き気を堪えてがんばってる」姿に見えてしまうな。意外といじらしいじゃねーか、ナルト!
・綱手姫が本当にダメすぎる。
「両天秤じじい!!」
「隠すぅ!?」
「敵はうちはマダラだぞ! 全ての戦力をぶつけ――」
「この若僧が!」
「さっさと次へ進めろ!」
スゲエ……。このメンツの中で綱手さまが圧倒的にダメだ……。本当にダメな大人だな、この人は……。
これ、前に相談役とモメた時と同じで、やっぱりナルトとビーさまがいなければ戦況がどうにもならんって気がしないんだよなあ。各里から上忍たちが揃って戦いを挑むんでしょ? 十分じゃねーの。第一その人柱力は今回イカに不覚を取ってたぜ。……ただ、ペイン戦の時は実際にナルトがいなければどうにもならなかったので、人柱力抜きでは本当にどうにもならん可能性はあるんだよな。
しかし、返す返すも本当に綱手さまはダメだな。まず、会議で声を荒げてるのがダメだ。次に他のトップ層に悪態を吐くのもダメだ。どちらも自分の立場が不利になるばかりじゃねーか。だって、鳩山さんが首脳会談で「この黒人やろう!」とか言ったらヤバイっしょ。国益を大きく損なうっしょ。催眠術で話をまとめようとしたダンゾウさんといい、会議で恫喝する綱手さまといい、木の葉はホントにダメなトップばかりだなー。まるで協調性がない。
その点、我愛羅は大物になったなあ。「だからこそだ」は、「いやいや、ナルトが大変お強いというのはごもっともですが、彼は大変仲間想いでして、それゆえに危険もあるかと思うのです」ということで、これは火影の顔を立てつつも会議を巧く進行させようと努力してくれてるんだよな。ホント立派だよね。土影も「元気になった証じゃぜ」とか言って、会議を掻き乱しただけの綱手姫の回復を喜んでくれるし、周りはみんな良い人ばかりだよなぁ。雷影さんもすっかり大人しくなったしね。そして、周りができているだけに、お付きのシカクにまで釘を刺されてる綱手姫が本当に一人突出してダメな気がしてくる。うん、こりゃ確かに若いものに変わった方がいいんじゃなかろうか。つーか、カカシ先生に変わらなくてもシカクさんでいいんじゃねーの?
『ナルト菌感染者レベル5(末期)』
・ナルトの活躍しか考えない
・ナルトがいれば解決すると考える
・ナルトを除外しようとすると場所を弁えずに怒鳴り散らす
・ナルト以外の人間を悪し様に罵る
・ナルトのためには合理性も無視する
ところで、ペインの時に相談役たちが引き下がったのって、ごくごく単純に綱手さまとのパワーバランスの結果だったんだね。今回も同じような議題で話をして、違う結果になったということは、要するにあの時は綱手さまに文句を言える人がいなかったというだけのことなんだろうな。相談役の人たちの判断が世界標準だったことは今回確認された。
ブリーチ
・一護「それをわざわざやって見せたのは、伸縮の速度から俺の意識を外させるためだ」
すげえ! 感動した! 感極まった……! まさか久保先生がそんなことを考えていただなんて……!!
どう考えてもマッハ500でいきなり突いた方が強いのは当たり前として、それはそれとして、久保先生に「能力をぺらぺら喋ることは戦術上マイナスである」という理念があったことに感動しちゃったよ。速度から意識を外させるなんてするくらいならいきなり奇襲すべきなことは確実だけど、それはそれとして感動できた。最近の久保先生はホント頑張ってる。一皮剥けようとしている気がする。がんばれ、先生! 超がんばれ!
***
ところで、いきなり突きかからなかったことを最大限好意的に解釈するなら、市丸さんの突きは実は狙いが付けられないんじゃなかろうか。現に突いたときは肩口をかすっただけだったしね。神死槍は直刀じゃないから、実際問題、離れた敵に当てるのはものすごい精度が必要なんだと思う。だから、神死槍の有効利用法は「伸ばした後で叩っ斬る」ことに限定されて、その条件を加味して考えるなら、いきなり突かなかったことも納得できるんじゃないかな。だって、いきなり突こうとして外したら、もう一護は突きを警戒しなくなるじゃん? そうじゃなくて、「切っ先を向けさせたらすぐ突きますよ」というプレッシャーをかけることで、一護の行動制限を行うことこそが市丸さんの本当の狙いなんじゃなかろうか。もちろん、「伸縮速度はマッハ500や」もミスリードで、あれは「突きが当たらない」ことから意識を逸らさせるためのフェイクだね。そう考えれば市丸さんの策士キャラは保たれる。が、問題は卍解がやっぱりウンコになる。卍解をウンコにするか、市丸さんをウンコにするかの二択じゃないかなあ。
トリコ
支部長二人しぶてえ! いやいや、お前らはそろそろいい加減に死ねよ。死のうぜ。巨大な怪物に飲み込まれるという、ある意味(漫画的に)きれいな死に方でも死なないとなると、どうやったら彼らは死ぬんだろう。
一方、小松を殺せなかったことにユーさんはショックを受けてたけど、でも、普通に考えてそりゃ殺せないよなあ。ミクロロボはハエに乗れる程度の質量でしょ。そんで、所詮ハエが飛んでる程度の移動スピードなわけだ。そりゃ当たっても「痛っ!」くらいのもんでしょうよ。レーザー兵器が内蔵されてれば話は別だろうけど、体当たりしかないんだったら、むしろ小松を行動不能にできただけでも大したもんだよ。
めだかボックス
声による空気砲と指向性はどう見てもアブノーマルです。本当にありがとうございました。
……いや、確かに超人ならざるジェロニモでもアパッチのおたけびは使ってたけどさあ。あれはゆで理論だしさあ……。
ところで、最近の西尾先生は完全に小説家の地が出てきてるよね。地の文をバリバリ使い始めてきた。まあ、これが受け入れられれば漫画表現がまた広がるのでイイとは思うんですが。
バクマン
そして、こちらは完全にガモウひろしだなー。「デスノート的に笑わせればいいじゃん」は読者は前から思ってたことなので、いまさら言われても「はぁ……」って感じだけど、うん、まあ狙ってやるのは見てて面白いのかもしれないな。シリアスな絵ほど映えるってのも確かに。デスノートの笑いどころって基本的にライトくんの顔芸だったしね。
しかし、今週のはナルトと同じで「誰かをバカにして読者に説明する」流れとは思うんだけど、今回は港浦さんが頭悪すぎだろうよ。こんなことくらいは気付いておこうぜ。せめて示唆されたら気付こうぜ。現実の編集者がこんなにバカなはずはないので、なんだかなーって思いました。「誰かをバカにして読者に説明する」テクも良し悪しだなーと。そういえば愚痴になるけれど、アニメ版のハンターでは、旅団編の「バカ役」が僕の愛するシズクになってしまって、まるでシズクがアホの子みたいですごく悲しかったです。いや、あの子バカだけど……。バカだけど……!
あと、「ぼ、僕のラッコが動いてます」の平丸さんが可愛すぎてキュンキュンした。や、これは感動して当然だよねー。そりゃあするさ。こういうところで素直に感動できる平丸さんかわいい。
★宣伝:たまには西尾先生を張ってみる。
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