【3/8】2010年13&14号のジャンプ感想(1)


 今週は先週分のジャンプ感想もまとめてやります。<13>ってのが先週号で<14>が今週号です。あと、トップページの「3月発売分ジャンプコミックス」を更新しました。

<3月4日発売予定>(amazon)

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ワンピース <57>
ナルト <50>
リボーン <28>
PSYREN <10>
トリコ <8>
バクマン <7>
ねこわっぱ <1>


ワンピース

<14>

 ええーっ、黒ひげさんショボーイ! まああんまり完封されても、それはそれで白ひげさんの格が落ちちゃうけど、黒ひげさんがここまで小者っぽい振る舞いをして、さらに「お前もDだけどお前じゃない」とか言われたら、もうルフィのライバルとか最後のラスボスって風格じゃなくなっちゃったなー。

 白ひげさんも白ひげさんで、無防備なところに刀で一撃加えて、首根っこ引っ掴まえて最大ダメージの一発を食らわしてるんだから即死させて欲しいところなんだけど、しかし、ワンピース住人の体の丈夫さを考えれば、それも難しい話なのであった。しかし、これじゃあ赤犬さんもまだ生きてるな。赤犬さんはあの一撃で死んでいて欲しかったんだけど。

 でも、人死に解禁はやっぱすげーおもしれーです。嬉しい。この戦争が始まる前は「そうは言っても白ひげもエースも死なねえんだろう(だってワンピースだから)」とか思ってただけに、ちゃんと死ぬってだけですごく安心(?)して読めちゃう。なんつーか、「ワンピースだからしょうがない」的な、自分の中での条件設定みたいなのをしなくていい気楽さというか、漫画を漫画として普通に楽しめるというか。ま、とにかく人死に解禁バンザイってことで!


ナルト

<13&14>

 二週連続でサクラの無能さが拝めるなんて……!

 カカシ先生の「サクラ…、何で出てきた!」が彼女の心情を慮ってとかではなくて、「とにかく足手まといだから出てくんな!」にしか思えない罠。そして、実際に足手まとい以外の何者でもなし。さらには「お前は心情的にも刺せないし、刺せたとしても殺せない」と二重にダメ出しされる始末。ああ、もう、なんてダメなんだサクラ。愛しいよサクラ。何の役にも立ってないよサクラ。やったことと言えば唯一敵を回復させたことだけだよ。あと、仲間を眠らせてたね。

 螺旋丸と千鳥がぶつかった後の謎の精神世界突入は「やりたいことは良く分かるけど、全く効果的ではない漫画演出」という岸本先生にはよくあるアレだと思いました。うん、映像だったら絵になると思うよ。映像だったらね……。


銀魂

 今回のシリーズ、長編シリアスストーリーなのに面白いことにびっくりしています。

 ……何時の頃からだろう。「長編=つまらない」が僕の中で公式化されてしまったのは。


ブリーチ

<13>

「殺しはしない」「見ているがいい」のOSR巧者っぷりから始まった13号ブリーチ。しかし、その後の山本総隊長がちゃんと能力バトルやってたのにびっくり! 相手が超体術の使い手だとしても全方位攻撃は物理的に避けられないし、幻術使いだとしても「腹に刺さった斬魄刀の霊圧」で真偽認定が可能。つまり、山本総隊長には敵の現在位置さえ特定できれば逃げ場なく殺しきれる戦術があったわけですね。無駄がない。ブリーチのバトルで無駄がないなんて、どうしちゃったんだぜ久保先生……! また、あんまり説得力はなかったけど、これまで総隊長が参戦しなかった理由も一応明らかになりました。どうしちゃったんだぜ久保先生!

 ところで、「流刃若火を封じるためだけに特化された虚」であるワンダーワイスに振り切られちゃった六車拳西さんは今なにやってるんだぜ。


<14>

 おじいちゃんがすごく頑張ってる中、六車拳西さんは一体何をやってるんだぜ。六車さん既にやられてるんだとしたら、ヴァイザードでまともな役に立ったのってハッチだけってことになるよなー。


四ツ谷先輩

<13&14>

 四ツ谷先輩のファッション、デビルだせえ。つーか、主人公キャラはもうちょっと普通にカッコ良くすればいいのにね。ダークヒーローっぽい雰囲気にするにしても「保健室の死神」のハデス先生みたいな感じにすりゃあいいのに、なんでこんなデビルだせえキャラにしちゃったんだろうか。全ての原因は明らかに彼の足下だよなー。制服のスラックスの上から履いた五本指ソックスと便所サンダルというファッションセンスは一体何を考えてのものなのか。ライフスタイルも明らかにホームレスだし、作者が四ツ谷先輩をどういうキャラとして見せたいのか良く分からない。こんなキャラじゃあ、正直あんまり好きになれないなー。謎の中学生(ですらないホームレス的な何か)よりは読切版の「変人の先生」設定の方がまだしも親しみやすかったというか。彼の生態の不透明性はあねどきっのなつきの如く生理的嫌悪感を感じちゃうぜ。だって、次週で四ツ谷先輩がヒロインを突然食い殺したっておかしくないんだもんな。そのくらいの不審人物だからな、彼は。気が抜けねえ。まあ「四ツ谷先輩の存在自体が都市伝説」という設定なので、そこは狙ってやってるんだろうけど……、せめて、せめて足下だけでも何とかしてくれりゃあなぁ……。

 なお、話の内容の方は「すごくムヒョっぽい」と思いました。絵柄ではなく、話が。一話目のヒロインの「連続幼女殺人が起こってるし、犯人は知り合いの先生かもしれないし、今にも新たな犠牲者が生まれようとしているけど、でもあたしは親友を探すのが目的だから関係ない」という態度や、二話目のヒロインの「あたしの目的は親友を探すことで、たったいま犯人が特定されて親友の安否は不明だけど、後は時間が経てば警察が捕まえてくれるだろうからあたしは何もしない」的な態度が、悪い意味ですごくムヒョっぽいと思ったのです。個人的にはあんまり好きになれない漫画だなー。

 あと、事件がいちいち主人公の中学校で起こっているのも、「この学校には一体どれだけの変人、変態、猟奇殺人者が集まってるんだ」という感じですが、「それでも青春学園よりはマシ」という書き込みを見て、「なるほど、それもそうだ」と思いました。


リボーン

<13>

 ガンマさん、ロリコンこじらせて死んだー。

 しかし、良くわかんねえのが、結局、白蘭さんはどうすればゲームクリアだったのかということ。ユニに炎パワーを出させるところまでは白蘭さんの思惑通りっぽかったけど、そこからユニが何をしたら白蘭さんの勝ちで、何が起こったから白蘭さんは失敗しちゃったんだ?? あれか。炎にロリコンが混じったのが問題だったのか? だとしたらガンマさんはグッジョブなのか??? なにもわからない。

 ところで桔梗さんは一体何をしているのか。なぜ彼はATB(あいつら大した棒立ちだぜバトル)に徹しているのか。ボンゴレがパワーを結集して結界破ろうとしてるんだから、横から妨害するなりなんなりすればいいのに。本当にリアル六弔花はクソの役にも立たねーなー。

「本気でおしゃぶりに命を捧げて死ぬ気なんだね!!」

 でも、ここは普通に爆笑しました。すごく面白かったです。


<14>

 白蘭さんアワレ……! 必死の思いでゲームクリアするも、「トゥルーエンドに必要なアイテムがありません」と言ってバッドエンドを見せ続けられ、7兆9999億9999万9999回のトライの末に「実はマストアイテムは自分の意志で世界を超えて逃げていく」ことが発覚して、ついに最後の最後の世界でアイテムをゲットしようとしたら、「ピーブー、アイテムは自然消滅しました」とか言われるわけですよ。そりゃあ白蘭さんも怒るわ。いくら白蘭さんが生粋のマゾゲーマーでクソゲーマーでも怒るよ。クソゲーにも程ってもんがある。これは白蘭さんに感情移入しちゃうなあ。僕、ツナがキレてるの見てムカついちゃったもん。何逆ギレしてんのキミ? ここは白蘭さんがブチキレて当然のシーンでしょ!?って。

 あと、白蘭さんの回想シーン、「もっちろん♪ この世界をより楽しむキーアイテムならぜひ欲しいね」とか言ってるけど、まさかこれが常人の8兆倍死にやすくなる呪われたアイテムとは思いもしなかっただろうなぁ。本当に白蘭さんアワレ。


 ***

 それと、これは「考えすぎ」って言われたんだけど、白蘭さん、ひょっとして、これが漫画だって気付いてたんじゃないだろうか。「この現実世界なんて信じてない」「違和感ありまくり」「どこもかしこも僕には景色に見えるだけ」「僕はゲームにとりこまれた「意識」にすぎない」「なんかこの世の中はしっくりこない」「ここ…気持ちわるくない?」の当たりは、単なる中二的現実否定というよりは、この作中世界がフィクションであることに薄々気付いてしまった白蘭さんが、もっとリアルな世界を探そう(創ろう)としていたようにも読めるような。人や社会が自分と関係しているリアルなものではなく、自分とは別の、自分の外部にある客観的な「景色」にしか見えないというのは、そういうことを言ってるんじゃなかろうか。んで、一方、ツナは作中世界でもそれをフィクションと疑うことなく、「主人公」として溌剌と生きていました、みたいな。「現実/フィクション」という構造でなくても、平行世界を行き来できるようになったことで、白蘭さんの中で「目の前の世界に対するリアリティ」が失われたってのはあるかもしれないね。しかし、なんか離人症みたいな話だな。

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