こち亀
「顔」を認識するということは、つまり「顔」という概念において"それ"を捉えるということであり、一人一人が持つ様々な"それ"からそれぞれの"それ"の違いを捨象し（"それ"の違いを捨て）、一定の「顔」の類型に当てはめることによって、僕たちは"それ"らが「顔」であることを認識するのです。たとえば山田さんは一重まぶたで鼻が高く、鈴木さんは二重まぶたで鼻が低い場合、一重と二重、鼻の高低といった違いを捨象する（捨てる）ことで、山田さんの首の上にある"それ"と鈴木さんの首の上にある"それ"はどちらも同じ「顔」であると認識できるわけです。
であれば、両さんの顔をコンピューターが「顔」と認識できなかったということは、そういった差異の捨象では「顔」と捉えきれない程に両さんの「顔」が超個性的であったということですから、プロカメラマンが「カメラが認識しない『顔』がいい」と言うのも分かるし、また、衣服は両さんの個性とは関係なく「衣服」として認識できるものなのでこれを脱げというのも分かるし、概念により認識可能なもので構成された「都会」というステージに放つことで両さんの超個性と対比させるというアイデアも理解できるし、人間の再教育（＝画一化）を図る牢獄という場所で超個性を撮るというのも全く納得のいく話で、今週のこち亀は認識論的・芸術論的に実に深いお話であったと言うことも可能ですが、もちろんこんな話は全て与太話であり、居酒屋での酒の肴くらいにしかならぬものなのです。
HACO
全体的に無理のない展開と、ヒロインがあんまりうじうじせずに前向きに話が進んで行くことと、ヒロインがうじうじしない性格になったことに理由付けがあったことと、最後にポジティブな感じで終わったことと、何より女子高生が全裸だったのがとても良かったです。僕も全裸の女子高生に命令されたいぜ、クソッタレ！
リボーン
・白蘭「リングから放たれる炎の大きさは覚悟の大きさだよ」
この台詞を見て白蘭さんの強さが分かったような気がしました。彼は７兆9999億～の世界で艱難辛苦の末についにリーチまで至ったんだから、そりゃあすごい覚悟のはずだよなあ。昨日今日覚悟を決めたツナなんかとは比べ物にならないはずですよ。白蘭さんってば、GHOSTなんか使わずともツナを軽く圧倒できるくらいの覚悟を持ってるんじゃなかろうか。しかも、今週の話からして白蘭さんは単にツナを倒せばいいわけじゃなくて、ツナを窮地に追い詰めてから、その上で全力を出させなきゃいけなかったわけで、ホントこの世界のルールは白蘭さんに厳しくできてるよな。ラスボスが内心では「なんでこんなことしなきゃいけないんだろう……？」って思いながら、「ウワハハハ！ よく来たな勇者どもめ！ まずは貴様らを全回復させてやろう」って言うようなもんだよ。こんなクソゲーの中でも常に笑みを絶やさない白蘭さんはやっぱり大物なのかもしれない。
トリコ
・第四支部（調理器具調達チーム）
「しかし、バリーさんの不凍液って寒冷地以外で役に立つの？ あの人、普段はただの汁だくオヤジじゃねーの？」
「いや、逆に考えてはどうか？ 彼は寒い場所をメインに働くのだよ。そう……」
「なるほど！ 第四支部は食材の冷凍保存チームってわけか！」
「その通り。第六支部が食材調達。第五支部が仕込み。そして、第四支部が食材保存ってなわけだ。おそらくバリーさんは普段冷凍庫内での作業を主としているのだよ」
「よっしゃー、謎は全て解けたぜー！！！！」
……と、そんな話をしてたのがわずか三日前のことだったかな！
ハンター
ううん、ちょっと話が複雑すぎて楽しみにくいなぁ……。とりあえずピトーとウェルフィンさんが考えすぎて裏目裏目に出てるのは面白かったです。特にウェルフィンさんがアワレ。
リリエンタール
キタ！ 雪ちゃんメイン回キタ……！！！ 雪ちゃんの１コマ１コマが愛らしすぎるぜ……。
雪ちゃんの可愛いところはハルヒと同じで、自分の「楽しい」「面白そう」を基準に生きているところ。けど、ハルヒと違うのはハルヒは楽しくない時はつまらなそうな顔をしてるのに対して、雪ちゃんはいつもニコニコして楽しそうなんだよね。そして、暗黒魔人おおあばれに対しても「行けばよかった」と言うように、彼女の価値基準は危険や恐怖よりもドキドキと快楽が先立つわけで、極端な話、「見たら７日後に死ぬビデオ」があったとして、雪ちゃんはたぶんノータイムで見るんじゃないかな。あまつさえ周りの人間にも一緒に見ようと誘ってくると思うんだ。そんでキャッキャしながら７日間の謎解きに興じると思うんだけど、そんな女の子がいたらそりゃあ誘われたいじゃないですか。まあ死ぬとかなると極端だけど、「面白そうだから」という理由で何にでもノータイムで飛び込めるなんて素敵だし、そういう人間になりたいし、なれないならそういう人の近くにいて誘われたいじゃないですか。だから雪ちゃんにはドキドキしちゃうなー。ずっと一緒にいたいぜ。
言ってみればハルヒは「不快」→「快」の変化のために他者を犠牲にできる精神性であるのに対し、雪ちゃんは「快」→「もっと快」の変化のためには自己も他者も顧みない精神性であるので、僕はハルヒに対しては奴隷になりたいし、雪ちゃんとは結婚したいと思うのです。
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