戦国ARMORS
おおっ……、お経の意味が分かる……！ 僕、よく勉強してるなあ！
……と、別の意味で感動してしまったのですが、この作品は明らかに連載狙ってますね。主人公が明智光秀＝天海ということで、おそらくラストシーンは日光東照宮に第伍○号を封印というところまで考えてるんじゃないでしょうか。天海と言えば江戸の都市計画にも関わったとされるので、たぶん鍵を分散して江戸市中の各地の寺に収めたとかいう話になって、そこで舞台は現代に移り、実在の寺と坊主が戦器を巡って殺し合う仏教大戦アクションになるとボンクラ的には大満足なのですが（「ゲゲーッ、増上寺の僧三百人が国会議事堂を占拠だと！」「クッ、ついに寛永寺が動き出したか……」）、うん、まあ、そりゃあないよな。
……ま、そんな感じでイマジネーションを刺激してくれる設定は良かったんですが、「皆が笑って幸せに暮らせる毎日、その為に戦うんだって」のコマのふわふわトーンとクスリでもキメてラリってそうなヒロインの表情など、「モノ想うヒロインのコマ」をこうやって陳腐に唐突に示してくる辺りは非常に残念でした。脈絡なくいきなり空を見上げてふわふわトーンとかされるとガッカリするなあ。敵がモヒカンザコなのも残念で、彼はあまりにOSRが低すぎて、登場と同時に「やられ役」以外の何ものも読み取ることができませんでした。ここで田仁志さまみたいに「意外とやれる子」だったり、「実はイイやつ」だったり、「明智光秀はコイツだった！」くらいやってくれれば「おおっ！」ってなるんだけど、たぶんそれはジャンプも読者もあんまり求めてないんだろうな。
なのでまあ、言ってしまえば、ヒロインも敵役もステロタイプなんだよね。設定面では作者が色々考えてて（妄想してて）面白いことやりたがってるなーって分かるけど、少なくともこの一話では作者の思想は体現されておらず、凡百のアクション読切漫画でしかないと思いました。でもまあ、読切のページ数じゃそうなるのも仕方ないのだろうか。設定にドキワク感があっただけでも評価すべきだろうか。
リボーン
桔梗「ハハン、神？ 白蘭様はむしろ崇拝すべき悪魔」
白蘭「エヘ」
すごいな、これ。中二病が極まった中学生二人が教室の片隅でやってそうな会話だ……。その場合、「エヘ」は言語化せずに、表面上はクールな表情を保ったまま、心の中で「エヘ」ってなってる気持ちを必死に隠してる感じがいいと思うな。もちろん他のクラスメートたちは見て見ぬフリをしてる。
・ビッグバンアクセル
「これまでは黙っていたが実はツナにはビッグバンインパクトみたいな超攻撃力の伝説的必殺パンチがあったんだ！！！ うおお、その究極の一撃が炸裂するウゥゥ――ッ！！！！ な、なにーっ！？ ま、まさかビッグバンアクセルが破られた、だと――！？」
う、ううん……。ねぇ……(´・ω・`)
サイレン
爆笑したｗｗ なるほど、雨宮さんが意識下に抑えていた人格は暴力的であるのみならず、意識下ではアゲハのことが大好きだったんだな！ ヒリューくんｗｗｗｗｗｗｗｗ
でもまあ、それだけではなくて、アゲハの意識下にもあるであろう（もしくはアゲハは意識的なのかもしれない）「キチガイアゲハ」成分に惹かれている模様。これはあれかね。アゲハが雨宮さんの部屋の壁に大穴を開けた時から、黒宮さんはアゲハにキチ成分を感じ取っていたのかね。
そしてラストシーンではついに、
「キチガイ→キチガイ←キチガイ」
の図式が完成。うん、遊坂さんが生き延びられるビジョンが全く見えない。彼のPSYの優秀さと所持武器の恐ろしさを持ってしてなお、うん、全く見えないな。
こち亀
こち亀の既存キャラ破壊はいつものことだけれど、ついに麻里愛までがキチガイになったか……。彼女はムキムキのキックボクサーが女装して両さんに恋しているというキャラがウリだったのに、本物の女になってからは単に「強い女の子」になってしまい、女の子方向でキャラ付けする必要に迫られた挙句、「ショッピング感覚で車を買いに来る女」とか、そういうキチガイ属性を与えられることになったんだろうな。遠因は彼女を女に変えた花山リカにあると思えば、あの老人、酷なことをなさる。
ハンター
キルアがしょんぼりしてたのは、自分ではゴンを救えないと思ったからかー。亀裂フラグではなかったんだな。キルアはいつでもゴンのことがラブラブなんだな。
しかし、自殺を図ったパームさんをピトーが（円による警戒を一時中断してまで）治したってのは納得いかないぜー。まあ、冨樫先生も何もかも完璧にできるわけじゃねーしなー。ハンターはそこらへんがキッチリしてて読者もかなり冨樫先生に信頼を寄せているだけに、ちょっと齟齬が起こると過剰に気になっちゃうのがネックというか、読者として申し訳ないところだよなあ。
保健室
山田さんと淀橋くんが明らかな肉体関係にあることが今週でも証明されててそこが良かったと思います。いや、何も証明されてないんだけど、今週の描写を見ても二人に肉体関係がないだなんて信じられないもん。山田さんは自分も裸を見られるのを覚悟で（タオルで覆ってるけど十分恥ずかしいだろあれ）男子を女湯に手引きして、それでも失敗したら淀橋さんから頭の形が変わるくらい殴られるんでしょ。代わりに、たぶん成功したら相当優しく（隠語）してもらえるんだぜ。やっぱあの二人、明らかに肉体関係があるよ。普段は殴って、たまに優しくするとか、淀橋くんは完全にヤクザのやり口だけどな！
あと、マザーガードさんは「おばちゃんに任しとき～」口調もあってライドウの銀氷属アズミとしか思えなかったぜ！
・蜂谷「今ね――、フロの時間内にどんだけ女子の乳もめっか試してんの！」
籾岡さん……！ あなた、なんで転生してまで乳を揉もうとしてるんですか……！
でもまあ、真面目な話、蜂谷さんは修学旅行の思い出作りとして、いわばイベント的に「どんだけ女子の乳をもめっか試してる」のに対し、籾岡さんは空気を吸うように乳を揉んでいたのでまだまだ籾岡さんには勝てないと思うな。籾岡さんはイベントだとか特別なことだとかそういった意識は一切なしに、「ごはん？ 食べるよ。息？ 吸うよ。女子のおっぱい？ 揉むよ」といった感じで正気と狂気が不可分だったもん。ケ・ハレの区別があるだけ蜂谷さんはまだ正気と言える。いや、「修学旅行の思い出作りに女子のおっぱい揉みチャレンジ」という思考は十分頭がおかしいけどね。
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