【2/1】2010年9号のジャンプ感想(1)


 業務連絡です。小説ダンゲロスに関して、メールしていた皆さんに連絡が取れました。お忙しい中ご協力頂き、まことにありがとうございました!


バクマン

・静河さんがイケメンだった件

 これまで徹底して顔出しを避けてきた静河さんがいきなりカラーか……。「30後半に差し掛かってもグダグダしてた童貞」の中井さんがそのままの見た目で、「中二から引きこもり」の静河くんがこのツラだなんて、世の中は不公平ね……(´・ω・`)


・見吉「へー、あの加藤さんがチーフ、出世したねー」

 なんで見吉は上から目線なんだぜ? 年齢・立場・技量、あらゆる面から見て違和感あるんですが……。


・蒼樹「大丈夫、皆きっと上手くなります。連載だって夢じゃありません」

 このようにアシスタントに対して慈母の如き表情を見せる蒼樹さんが、一転、福田さんから口汚くネームのお叱りを受けてアシスタントの前で羞恥心に震える姿を想像すると性的な意味で興奮しますね。


・山久さんと港浦さん

 山久さんが長期計画を立案して焦らず頑張る気持ちになってるのと対照的に、自分の業績のことしか考えられない港浦さんが即座に挿入される辺り、先週の編集長の(事実上の)お叱りにも関わらず、ガモウ先生は港浦さんを頼れる編集者にする気は当分ないんだなーと思いました。

 しかし、静河さんって確か埼玉住人だよね。集英社は千代田区だから、数分会いに行くために東京二十三区内から埼玉まで往復って大変なことだよな~。就業時間後にサービス残業的にやってるんだろうけど、吉田さんが心配する気持ちも分かるぜ。平常業務にも影響出そう。


・岩瀬さん

 岩瀬さんは一体何を言ってるんだ……。

 シュージンの「!? 何いってんだ?」も今回ばかりは同感だよなー。あの子のやってることは本当に意味が分からない。バクマンには共感できるキャラの方が少ないんだけど、この子もすごく共感し辛いぜ……。

 あと、「やめろよ、こんな所、見吉に見られたらまた誤解される」はこんなことで誤解する見吉の方に問題があるのであって、言いたいことがあったので家の前で待ってた岩瀬さんに問題はねーよなーと思いました。こういうところでシュージンや見吉は株を下げてるよな。その見吉はさらにラストで、「恋人の成功<私の結婚」的な態度を見せてイラッとさせるし、なんだか良く分からないけど二人には路頭に迷って欲しいので大発タントは1クール打ち切りになればいいのにと思いました。しかし、サイシューってびっくりする程、応援したい気持ちになれないキャラだよなー。まあ今更ではあるけれど。


ナルト

 幻術のピンポイント利用は、この漫画で初めて「幻術が効果的に使われた」感じで良かったんですが……。ただ、ダンゾウさんってイザナギ使ってなかったら何度も殺されてたんだから、イザナギが終了した今となっては小細工なしで普通にやっても地力の差で勝てたような気がしなくもありません……。でもまあ、「相打ちでも勝ち」という相手の条件を逆手に取ったということで、褒められる能力バトルだったような気がします。しかし、理屈ではそういう気がするのに、そういう気分になれないのは何故なんだろう??

 直後の2ページにも渡る「サスケはこうしてダンゾウに勝った!」解説もいつもの通りのゲッソリ感ながら、「ダンゾウはちょくちょく残り時間を確認してた」「一瞬なら幻術が効くことは確認済みだった」辺りは確かに言われなきゃ気付けなかった点。うん、2ページ解説の必要はあったと思う。あったと思うよ……。でも、なんていうか「岸本先生が一生懸命考えてたことは確かに言われなきゃ分からなかったが、言われたら言われたでなんかカッコ悪い」というか……。なんだかなあ。今週は「岸本先生は悪くない」「理屈で考えるとすごく巧くやってる」「でも褒める気にならない」「なぜか面白くない」という、なんだかとっても不思議な気持ちです。

 あと、香燐もろともダンゾウさんを刺し貫いたラストシーンは、もうちょっと香燐がマトモに描かれてれば色々感じることもあったんだろうけど、現状、香燐はただのE缶でしかないんだよね。香燐のキャラに豊かな人間性を感じてないから、香燐が刺されても喪失感がほとんどないんだよなー。せめてナルトとヒナタくらいの関係性が描かれていればグッと来たかもしれないんだけど。同じようなシチュエーションでナルトがヒナタごとダンゾウさんを刺したらたぶん色々と思えたはずなんだ。ナルトとサクラじゃちょっと無理だろうけど。


べるぜバブ

 最後のシーンは颯爽と現れた実力者が主人公の窮地を救ったはずなんだけど、実際は丸出しの巨大赤ちゃんの足の裏を受け止めただけなので、なんともシュールな状況だよなぁ。


トリコ

・バリー「社会のゴミは所詮ゴミ。オレの実力を測る目も持ってねぇと見えるな」

→「オレが速いんじゃねーよ!! お前が遅いんだよ」

 えっと……。この流れから考えると、「オレの(意外と低い)実力を測る目も持ってねぇと見えるな」としか読めないんだけど……。バリーガモンさん、意外と謙虚なお方なのだろうか……?


・甲羅とか不凍液とか

「自然界に存在する硬い甲羅を着てるから硬いんだよ!」「自然界に存在する不凍液をオレも出せるから寒くないんだよ!」と、こういった説明の仕方はトリコのオリジナリティであり、とてもイイと思います。他にあまり類を見ないし、トリコの世界観的にも正しい気がします。でもなー。

 バリーガモンさんもボギーウッズさんもちょっと喋りすぎではなかろうか? 考えてみればボギーさんもペラペーラ喋らなければ滝丸が攻略法に気付くのはもっと遅かっただろうし、マッチさんも「自分が遅い」ことに気付かなければ脱力の必要性にすぐには行き着かなかったはず。支部長は二人とも多弁が理由で敗北しそうな気がするし、そして、それは結構マヌケだなーと思うのです。特に甲羅の謎解きとかは、マッチさんが「なるほど……、クラッシュタートルの甲羅か」くらい言えばマッチさんの博学も示せて一挙両得な気がするんだけどね。なんで喋っちゃうんだろうね。


ぬらりひょん

 子供が泣いてる描写が出たから、「ああ、はいはい。おっぱいに押し付けて解決ですね」ってのは誰でも考えつくことなので意外性はありませんでしたが、でも、冷静に考えたら両性妖怪が戦闘中に子供をおっぱいに押し付けてるんだから十分異常な光景ではあるよなぁ。これがおっぱいではなくおまたで、淡島がアーンとか言いながら子供の顔を必死におまたに押し付けて、子供も「なんだか分からないけど、お姉ちゃんのおまたすごく安心できるよっ!!」って展開なら満点付けれるんだけど、少年漫画的にはたぶん落第点だよね。そして、イザナギ変身した折に子供の口中に溢れんばかりの一物が押し込まれて子供が泣き喚いて敵が復活したら単行本買っちゃうけど、たぶん中学生とかは買わないよね。


ブリーチ

 藍染さまのOSR戦術に翻弄される日番谷隊長。前回、挑発を受けてうっかりと「オレは隊長の器じゃないんだよ!」と言い切ってしまった彼でしたが、今回はそれをフォローすべく、「この戦いで隊長の座を失っても構わない」と、何か凄烈な覚悟を決めたかのように取り繕いました。ですが、これはあまりに苦しい言い訳でした。日番谷隊長のOSRは既に致命的な痛手を追っていたのです。

 彼は相当焦っていたのでしょう。日番谷隊長の困惑はその直後の言動にも現れます。「鏡花水月を遣う暇など与えねえ」と凄んではみたものの、「敵に能力を使わせない」ことは言うまでもなくOSR低下要因です。「鏡花水月を遣う暇を与えぬよう攻め続けなければならない」けれど、「そのように攻め続ければOSRが下がってしまう」。日番谷隊長はこの二律背反に苦しめられます。

 そして、悩んだ末に彼の編み出したアンサーとは、「鏡花水月を遣う暇は与えないが、構えるくらいの暇は与える」というものでした。それが彼に取れるギリギリのOSR戦術だったのです。しかし、このような稚拙なOSR戦術に乗ってくる藍染さまではありません。「鏡花水月を遣う暇は与えないが、構えるくらいの暇は与える」という日番谷隊長に対し、彼は不動の構えで応じたのです。これにより日番谷隊長は厳しい立場に追い込まれました。これ以上傍観して藍染さまの構えを待てば、「鏡花水月を遣う暇を与えない」とした最初の宣言に反するし、かといって構えを待たずに襲いかかれば自身のOSRが下がります。結局、悩んだ挙句に彼は後者を選んだのですが、そのような低OSR攻撃が藍染さまに通用するはずもありませんでした。
 
 そう、彼の真の能力とは「鏡花水月」を牽制に使ったOSR操作にこそあったのです。つまり、こういうことです。藍染さまの鏡花水月は凄まじい威力を秘めたチート級能力であり、使用されれば敗北必死。なので、それを使われぬよう複数で間断なく攻め続けなければならない。しかし、「複数で襲いかかる」「相手が構える間もなく攻める」などは全てOSR低下要因なのです。鏡花水月を使わせたら負け、しかし、使わせぬよう戦っても負け。そう、これこそが藍染さまの真の能力。エスパーダさえもまとめあげた、――彼の真の恐ろしさだったのです!

「"鏡花水月に用心する"? あかん。不用心や」
「"他の全てに用心する"? あかん。まだ不用心や」
「空が落ちるとか大地が裂けるとか、君らの知恵を総動員してあらゆる不運に用心しても」
「藍染隊長の能力はその用心の遥か上や」

 市丸さんの述懐は、まさにそのような藍染さまの"強さ"を如実に示したものと言えるでしょう。「鏡花水月に用心しても不用心」「他の全てに用心しても不用心」。この二律背反を超えた世界。OSRの矛盾を止揚した先にある世界。それこそが藍染さまの領域なのです――!


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