PR:新テニス2巻発売中。
テニス
冒頭の素振り一万本以外にテニス要素が1ミリもなかった。
・表紙
最初見た瞬間、越前少年がバーベルを捻じ曲げてるのだと思って、「ああ、こいつらならそんくらいのことはやるよな」と普通に思ってたんだけど良く見たらそんなことはなかったぜ! 金太郎さんに至ってはこれから大きく拳を振りかぶってバーベルを叩き折るところだと思ってたもん。
ジェットコースターに気付いてからは越前&金太郎よりも後ろのリチャード坂田が気になって仕方なかったです。
・ダンジョン&田仁志さま!
田仁志さまと一緒にダンジョン探索とかテニスフリークの僕でもまさかこんな日が訪れるとは思わなかったよ……! 仮にタイムマシンで一年前に戻って、その頃の僕に「一年後のテニスでは越前少年と田仁志さまがパーティー組んでダンジョンに潜るんだぜ」とか言っても、すぐには信じなかっただろうな(でも一呼吸置いてから「……許斐先生ならやりそうだな」とか言いそうだ)。エンカウントモンスターの血吸コウモリに怯える田仁志さまがかわいかったです。
そして、このメンツにあって、岩渡りで足を引っ張るのが忍足謙也というのも素敵。普通ならデブキャラが身動き取れなくなるところだけど、田仁志さまは岸壁をキャリオカステップで跳び上がるほどに身軽だもんな。許斐先生は自分の設定に嘘をつかないお方。その田仁志さまはめっちゃ友情に厚いし、越前の足首を空中で半回転以上して掴むという神業もすごかった。しかし、仲間がピンチに陥ってるのに主人公は全く助けようともしないとか本当にすごい漫画だよな。モヒカンザコが必死に仲間を助けようとしてるのに、ケンシロウはガンスルーしてるようなもんだぜ。
あと、激流に飲み込まれても当然のように無傷な辺りはさすがテニスプレイヤーとしか言いようがない。
・メタルギア他仁志さま
一年前の僕に「一年後は田仁志さまがステルス・アクションに挑むんだぜ」と言っても、きっとにわかには信じなかっただろう(だが、一呼吸置けば(ry)。しかし、本当に今週のテニスは異常だよなあ。今までが異常じゃなかったのかと言えばもちろん異常だったけど、今週はまた新たなる異常性を獲得したなと思ったよ。強化合宿に招かれたが試合に負けて家に帰ることになった中学生テニスプレイヤーたちが山賊と化して赤外線で守られた食料を強奪するとか正気の沙汰じゃねえ。いや、許斐剛が正気であったことなどいまだかつて一度もないのだけど。
肉に釣られて赤外線に引っかかる田仁志さまとか、ドーベルマンから逃げ惑う田仁志さまとか本当に田仁志さまはアイドルすぎる。今回、3人の中に田仁志さまを含めたのは英断。田仁志さまの存在のおかげで3人パーティーの中に確たる多様性が生まれてるんだよな。他に20人以上のイケメンがいる中で、3人のうち1人にあえて田仁志さまを起用してる辺り、アンチテニスの人たちにはそろそろ「腐女子狙い漫画」という認識を改めて欲しいものだね。許斐先生はちゃんと「面白さ」を優先してるよ。
・スポーツマン狩り
入道の言うスポーツマン狩りとは何を指しているのか? 問題は「スポーツマン」がテニス以外の他のスポーツ愛好者も含んでいるかどうかだと思います。テニスプレイヤーがテニスプレイヤーを狩るというのなら分かる。それは互角の闘争です。しかし、テニスプレイヤーが他のスポーツマン、たとえば空手家やベースボーラーなどを襲ったらそれは一方的な虐殺にしかならないはず。そんな惨憺たる情景は見たくありません。なので流石に後者は無いにしても、では、「テニスプレイヤー狩り」と考えた場合、それはそれで「エイリアンvsプレデター」のような恐ろしさがあります。テニスプレイヤー狩りとか、ヘタすると熊狩りより危険だもんな。
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それにしても今のテニスは状況的には「理不尽なコーチの下で、過度に厳しい訓練を課せられている」という普通のスポーツ漫画であれば読者の胃が痛くなるような展開のはずなのに、特訓を受けてるやつらも邪神のようなやつらばかりだし、特訓内容もダンジョン探索やステルス・ミッションなどで、過酷だとか理不尽だとか、そういう次元を超えた亜空間の代物になっているので悲痛な感じもクソもないですね。
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