【11/9】2009年50号のジャンプ感想(1)


ナルト

・土影「思い出したからじゃ……。頑固になる前の自分をな」

 物語上の感慨以前に、即座に「ナルト菌……!」と思ってしまう辺り、僕はこの漫画を楽しめなくなってるのではないかと不安になってくる。

 しかし、土影さまがあの一言で突然心を入れ替えたというのは信じがたいですが、それさえ置いとけば良いシーンと言え…………いや、やっぱりなんでアレで心を入れ替えたのか信じがたいよなあ。そうか、信じがたいからナルト菌だと思ってしまうのか。


・「オレの情念を思い知りなよっ!」「情念…こういう時に使うのか…。よし! オッケー!」

 これはすごく判断に悩むコマだ……。

①岸本先生の「情念」の使い方のセンスがおかしい
②サブちゃんの「情念」の使い方のセンスがおかしく、それを納得しているキラービーというギャグ
③「情念」の新しい使い方のセンスを学ぶキラービーの図
④「情念」の使い方のセンスは一般的にこれなのに気付かない僕

 いかんせんキラービーさま自体が「ラップが下手なラップキャラ」という微妙な位置付けなので、このコマもどういう狙いなのかさっぱり分からないや。


・頭八刀(ヘッドバット)

 最近の雷兄弟のプロレスシーンはナルトの中では鉄板だと思います。忍者が変な当て字のプロレス技を繰り出すというのは、岸本先生の芸歴の中でも突出した発明ですね。


ワンピース

「スクアーロさんがガチ裏切りだとしたら、部下をまとめ切れてなかった白ひげさんの格が下がってしまうのではないか」との先週の憂慮は全く杞憂に終わりました。

 なるほど、「エースがロジャーの息子」というのは、確かにこの戦いが始まってから初めて明かされた情報。白ひげ海賊団+傘下はそれまでが一枚岩であったとしても、ここで動揺する者が現れるのも仕方なく、その時に最も動揺するであろうスクアーロに狙いを絞ってのセンゴクさんの裏切り工作。これは確かに白ひげさんが言うようにセンゴクさんの力量勝ちかと。スクアードさんの一撃を避けれなかったのが病状の悪化というのも納得せざるをえない話。白ひげさんは力量があるし、人間味もある。それでも病気も老化も避けられない。だって人間だから。納得せざるをえない。

 今週は、ほとんど完全無欠の白ひげさんの、その数少ないウィークポイントを的確に突いて海軍が白ひげを崩しにかかってきたわけですから、実力者同士のバトルとしてはこの上ない出来だったと思います。どちらにも油断がなく、どちらも全力を尽くしている。「読者がどっちと戦っても勝てそうにない」感じがちゃんとします。

 伏兵のパシフィスタも単なる力押しではなく、謀略の演出として用いるのもすげー良かったです。演出だけど、もちろん力押しでもあるっていう一挙両得作戦。ここらの戦術描写はセンスあるなー。その上、白ひげ、スクアーロ絡みで感動展開もきちんとフォローして硬軟両方そろえてる。知略戦の妙味と人間ドラマをたった17Pでこれだけ表現できるとか、尾田先生は本当に週刊ペースで漫画を描いているのだろうか。とてもじゃないが真似できない。同じ人間とは思えない。


ブリーチ

 なるほど。主人公がラスボス戦に参加する理由にそこを持ってきましたか……。しかし、だとしたら、なんで山本の爺ちゃんたちは勝ち目がないと思いつつ現世で迎え撃とうとしていたんだろうか。久保先生、ノリで描いてるから、「織姫運搬役でいいかー」→「あれ? だとしたら卯ノ花いれば解決するよな……」→「そうだ、一護じゃないと鏡花水月破れないことにしよう。あいつ、確か視界の瞬間は見てなかったし」ってな感じでなあなあで決まってんじゃないかと疑ってしまう……。いやいや、普通に考えるなら伏線のはずなんだけどね。

 そういえば、平子さんって一護のこと「織姫運搬係」としか思ってないんだよな。

平子「おおっ、一護、来てくれたんか! 早う織姫ちゃんを……、おまえ、織姫ちゃんおらんがな! 何しとんねんアホが!」
一護「えっ!? い、いや……。ほら、代わりに卯ノ花さんいるからさ……」
平子「おお……、卯ノ花! 良かった。これでひよ里が助かるわ。一護、お前はもう帰って寝てええぞ」
一護「いや、オレしか藍染を倒せないらしいからオレが頑張るよ」
平子「何いうとんねん! 早うおうちに帰らんかい!」

 とりあえず、このくらいの意識の開きはあると思うんだよな。


ぬらりひょん

 羽衣狐さまがやや子を産むだって……!? ……しかし、子供を産むために霊力のある生き肝を食べるだなんて、なんというキメラキツネ編。いや、だが一体、誰が彼女に種を宿すというのだろう。清継くんなのか……? まさか清継くんだというのか……!? それは羨ましすぎるな畜生。しかし、清継くんなら仕方ない。……でも、相当の霊力を持つであろう秋房さんを放置したということは、人間相手に種をもらうわけでもないのかしら。

 ところで、敵本拠地に進めば進むほど仲間ユニットが手に入っていくって、なんだかゲームみたいですね。ていうか、「ワードナの逆襲」?


サイレン

 思った以上に面白いグラナvsミロク。バックボーンのある敵キャラ同士の戦いってすげーイイです。あと、基本二人とも悪役(?)なので、周りの迷惑とかあんまり考えないのもスッキリしていいですね。ドリフト中に出てきたグラナさんはちょっと強すぎだろうと思ったけど(なんでこんな強いやつがミロクさんの下に付いてるんだろう、とも)、なるほど実際に強くて、そして、ミロクさんはこんな強いやつを下して仲間にしてたんだなあ。ミロクさんも頑張ったなら(アゲハたちが苦戦するであろうことも)仕方ない。

 そして、「グレゴリ実験被験者は感情機能を著しく失う」との新情報。だからジュナスさんはあんなにもサクッと施設の人々を殺していたのであろうか。そして、リバースデイ以降もジュナスさんの感情機能は失われたまま、彼が唯一回復した感情が「ドルキさんをバカにすること」だったと思うと、なんだか感慨深い気がします。


リボーン

 これまでの僕たちの予想。

「パラレルワールドの自分と考えや知識を共有できるだって!? そんなの無敵じゃないか。仮にこの世界でツナたちが白蘭さんを倒せたとして、無限にある世界のうち、その一つの世界で白蘭さんを倒しただけで全く本質的な解決にならないよ! なんて凶悪なラスボスなんだ!」


 今週判明した新事実。

「パラレルワールドの自分と考えや知識を共有できるというのは、裏返せば全て繋がってて実体は一つということです。つまり、この世界で白蘭を倒せば全てのパラレルワールドの白蘭は消えます」


 う、うん……。なんだかどんどんと白蘭さんが気の毒になってきたんだ……。彼は一度でもミスしたら終了のゲームを8兆回もクリアしなければいけなかったのか。8兆回のうち1度でも交通事故に遭ったらアウト。1度でもインフルエンザが重篤化したらアウト。常人の8兆倍のリスクに晒されながら、1世界1年で征服するとしても合計8兆年に渡る戦いを繰り広げており、頼みの綱の共有能力もどんどん衰えて状況は悪くなるばかり。これは白蘭さん的にはとんだクソゲーだったんじゃなかろうか……。


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