【11/4】2009年49号のジャンプ感想(まとめ)


<11月4日発売予定>(amazon)
こち亀 <167>
ナルト <48>
銀魂 <31>
TO LOVEる <16>
SKET DANCE <10>
サイレン <8>
バクマン <5>
黒子のバスケ <4>
べるぜバブ <3>


 トップページの11月4日発売リストを更新しましたー。個人的にはバクマン5巻の表紙絵が良かったです。アシの安岡さんがフィーチャーされてるところと、一枚絵なのにストーリーがあるところとか。

 あと、ところでTO LOVEるがSQ移籍とかなんとか。


リリエンタール

 ドベから5位…だと…。このクオリティでもこうなっちゃうのか……。

 んで、本編ですが、正直良く分かんないですね。何が分かんないって、これが現実に存在する「おばけ」と接触したのか、それともリリエンタールの能力によって現れた「おばけ」との接触なのか?(その場合、リリエンタールは今回「移動能力」を発揮したのか?) その辺りがよく分かんない。

 これまで幽霊に連れて来られた人たちは幽霊を見たり声を聞いたりできなかったということですから、となれば、今回の幽霊はリリエンタールの能力により生じた幽霊ってことなのでしょうか? うーん、やっぱり良く分かんないなー。まあ、その点は分からなくてもあまり読後感的に問題はないんですけどね。どちらかといえば桜くんの12歳とは思えぬ落ち着き払った態度の方が不思議ですし! しかし、桜くんの謎の冷静さは賛否両論だろうなぁ……。騒がしい男の子が出てきてもイメージ崩れるからこれでいいとは思うけど、この冷静さは人間味がないと言われても仕方ない。

 なんだかんだで最後はほんわか締めるラストは見事。第一話もそうですが、幼女の笑顔を見せられては納得しないわけにはいかないものな。ところで最後の「おまけへつづく」ってなんなんだろう?? 来週号がおまけエピソードってことなんだろうか? それとも今週のジャンプのどこかにおまけコーナーがあるとか?? 後者だったら絶対見逃したくないんですけど……!


黒子

 なんという桃井さんの才気煥発の極み。古今東西のスポーツ漫画におけるデータープレイの弱点「成長はデータに入っていない」を「女のカン」で攻略。この点だけでも今週の黒子は評価したいですね。ちゃんとテンプレ裏切ってるもん。その代わりに用意された攻略法である「黒子は女のカンでも読めない」は全く理に適ってないんだけど、主人公のキャラ立てという意味でもナイスな回答だったと思います。なんつーか、「能力バトルしたいんだな」ってのがひしひし伝わってくるので。そーいう能力なら仕方がない!

 あと、桃井さんの黒子ラブの意味が分かったのも地味に良かったです。桃井さんは過去のデータから未来の展開まで見えてしまう才気煥発能力者なので、どんな男であってもその将来が読めてしまうのでしょう。青峰くんが強すぎる能力ゆえにバスケを疎んじているように、桃井さんも凄まじい未来予測能力のせいであらゆる男の底が見えてしまったとしても仕方がありません。ですが、そんな中にあって、唯一その未来を覗かせかった男。それが黒子テツヤ。これでは桃井さんがドキドキしてしまうのも仕方ありません。彼女にとっては黒子テツヤだけが「つまんない男」ではないのですよ!

 この点がすっごい納得できたので、今週の黒子はとっても良かったです。ブザービーターでのまぐれを許さず100%の3Pシュートを身に付けた緑間くんもそうでしたが、この漫画の性格描写は何気にしっかりと裏付けがあるのが立派ですね。納得できちゃう。要素と要素が繋がっちゃう。

 しかし、今週の桃井さんの心情はめだかボックスと通じるものがあるなあ。


めだかボックス

 で、そのめだかボックス。これは面白い! 今週はすっごく面白かった! これが西尾節だというのなら、なるほど確かに西尾先生はすごい力を持っている。ファンが大勢いるわけだよ。

 よし、感想書きにくいので箇条書きで。


1、論理能力バトルが良かった

「生まれながらの王者」だとか「格上」だとか、そういった訳の分からん価値基準を映像化してバトルしてるのが良かったです。すっごいメタっててすっごいバカらしいんだけど、それでもちゃんと緊張感が生まれてる! バトルと見せかけて愛の告白と来てもう一度バトル展開という流れも緊張感を絶やさずに良かったです。


2、王城さんのプロポーズが熱烈

 これ、普通に熱烈なプロポーズだよね。王城さんってこの上なく高圧的だけれど、でもでも、めだかさんにベタ惚れじゃないですか。ラブラブじゃないですか。

 なんつーか、王城さんはこれだけ威風堂々でこれだけ自尊心の塊なんだから、「遊んで捨てる」とか「顔がいいからちょっと手を出してみる」とか、そーいうのはありえないと思うんですよ。そういうのって三下がやることですからね。王城さんが好きだと言ったからには全身全霊を賭けて、自尊心の全てをもって、相手の全てを認めて、心底からの愛の告白をしているはずなのです。類希なる能力を持ち、自分に絶対の自信を持つ男が一片の迷いもなく純粋に全ての思いをぶつけてきた愛の告白ですよ。これは世の女性の皆さんもちょっとドキドキしちゃっていいシチュエーションじゃないですかね。僕、男なのにちょっとドキドキしちゃったもん。


3、サーティーンパーティーが敵じゃない

 これから王城さんとのバトルがあるかどうかはともかく、とにかく「サーティーンパーティーと順繰りにバトルしていく」という単純な展開にならなかった点が素晴らしい。王城さんはめだかさんにベタ惚れで、行橋さんは善吉を助けるくらいの良識(?)がある。行橋さんも初回登場時は「なんだこのショボキャラは?」と思ったものですが、女性と判明しただけでずいぶん印象変わってくるなあ。やっぱりキャラというのはその心情などが複雑になればなるほど(主人公に単純に敵対しない/それぞれの思惑や価値基準がある)魅力が増してくるような気がします。


 ***

 あと、これを言うのはすげー口惜しいんだけど、「革命」とか「王道楽土(どーらく)」とか、すげーいいセンスだと思いました。なんかすげー口惜しい。デビル口惜しい。


鍵人

・ラスト

 あー、こう来ましたか! いいですね。すごくいいです。とてもいいと思います。数週間前に「なんだよー、城ごとぶった切るって選択肢があるのにやらねーのかよー」とガッカリさせられながらも今週ラストのこの展開! なるほどねー。ここの伏線だったのかー。これでデジャニラさんが死なないことは分かってるけど、それでもこれをやってくれたのは嬉しいことです。

 あと、大砲持ってる敵も「懐に入れば普通に刺し殺せる」ってのがちょっと良かったです。そうだよねー、特殊能力者ってそんなもんだよね。特殊能力者だからって皮膚が硬いわじゃないんだし、謎の生命力を備えてるわけでもないもんなー。「強い点」と「別に強くない点」が明確で好印象です。僕、なんで一護があんなにタフなのかさっぱり分かんないもん。


AKABOSHI

 最終回の漫画は常に感想を書くことにしてますが、特に感想はないです。


ナルト

 なんという当て馬っぷりww ナルト、かわいそうwwwwww これ、少女漫画とか恋愛ドラマとかに良くある、「相思相愛の主人公とヒロイン」→「そのヒロインに恋するライバル」→「ヒロインは諸々の事情で心ならずもライバルを好きだと言ってしまう」展開じゃないですか! 結局、最後にヒロインは主人公に走るっていうね! これ、ナルトが最後に毅然とした態度を取ったからまだ救われたものの、そうでなければ可哀想で見てらんない話ですよ。しかし、主人公が恋愛モノの当て馬ポジションになるってのはちょっと斬新だな。岸本先生、これ、ちょっと面白いよ。

 ところで、この話で一番可哀想なのは己の心を押し殺してナルトに好きだと告げたサクラでもなければ、なにやらピエロにされてしまったナルトでもなく、よく分からん展開で意中の想い人をサクラに奪われかけたヒナタだと思います。これでナルトがサクラとくっ付きでもしたらヒナタが可哀想すぎて見てらんなかったなw


ワンピース

 パシフィスタ20体かー。多いっちゃ多いが麦わら海賊団総出で掛かれば1体はやれるので、このメンツならなんとかなりそうな気がしなくもないような。もちろん、楽ではないだろうけど。

 先週といい今週といい、バギーにスポットライトが当たりまくり。今週の活躍なんかは、バギーが現実的に可能な範囲で、かつ、バギーの考えている以上に効果的な嫌がらせになっています。バギー本人は単なる売名行為のつもりなのに、結果的にはエースの命を救ってるんだもんなー。いまエースの命綱となっているのは、隊長たちでもなければルフィでもなくバギーなんだもんな。

 スクアードさんはタイトルに名前が出てた時点で「活躍するか裏切るんだろうなー」とは思っていましたが裏切る方だったかー。これ、可能性としては、

1、ガチ裏切り(白ひげ海賊団は一枚岩であって欲しかった)
2、操作されている(フラミンゴさん活躍しすぎじゃね?)
3、変身能力者(Mr.3以外に見たことない)

 うーん、どれであってもちょっと残念かな。クロコさんと戦闘中のフラミンゴさんにそこまでする余裕があるとも思えないし、新登場の変身能力者ってのは興醒めしちゃう。消去法でガチ裏切りかなー。確かに白ひげ海賊団から黒ひげも巣立ったわけですし、完全に一枚岩なんてことはないんだろうけど、でもそうだとしたらこの展開はちょっと残念。部下をまとめ切れてなかったということで白ひげさんの格も落ちちゃうしね。


トレジャー新人漫画賞

「なつきは先の読めない行動で独特な魅力を醸しだしている。しかし、こうしたキャラは気をつけて描かないと「単なるわけのわからないキャラ」となってしまい、読者が共感できずに混乱するだけとなってしまう。それを防ぐ1つの方法が「視点キャラ」だ」

「不思議な雰囲気を持っているなつきと違って、洸太は「普通」なので読者が共感できる。不思議なキャラの隣には、こうした共感しやすいキャラを置いてやると非常に読みやすくなる。読者は洸太の視点から、物語に入っていけるのだ」

 待て待て待て待て、待ってくれ、待って下さい、待ってくれませんか。
 
 
 あの…………。それ、本気で解決できてると思ってるんですか…………???


こち亀

「1000円冊入れれば5000円になるぞ!」
「よし、やるぞ!」
「おれも」
「おれも!」
「金額が少ない! 1万円なら5万円にすると言ってる!!」
「えっ、5万円になるの!」
「ちゃんと魔法の箱が言ってる!」
「よし、じゃあやってみる」

 すごいな……。新葛飾署の人間には知性がないのか……。


バクマン

1、どうすればいいか分からない
2、感情的問題で顔合わせたくない
3、とりあえず家帰ろう

 ↑この流れがすごくリアルで良かったです。うん、こうなったら家帰るよね。


・蒼樹さん

 中 井 さ ん w w w w

 先週、ついに目が出てきたかと思われた中井さんが、今週にはさっくりと冷静かつ論理的に却下されました。うん、全く蒼樹さんの言う通りだと思うな。偏ってるし読者層に近くないし、また調子に乗るよね。うん、却下されるべくして却下されておる。

 しかし、中井さんよりも断然可哀想なのは「生理的に嫌」などと言われてしまった山久さんだよなぁ……。確かに山久さんは下心丸出しではあったけれど、少なくとも仕事中は真剣だし有能だし蒼樹さんの才能を評価して蒼樹さんの才能が活かせるように取り計らってくれてたってのに。酷い話だよなぁ。


・おおっと 岩瀬さん

 まさかの再登場というか、いずれは再登場する予感はあったというか、石沢君の再登場から当然予知すべきであったというか。まあ、とにかく岩瀬さんが再登場です。しかし、おそらくはシュージンの気持ちを知りたくて問うたであろう「なぜマンガなんですか」。この問いに蒼樹さんは「マンガが好きだから」と答えたけれど、でも、シュージンは「金儲けの手段」としてマンガを選んでるんだよな。今後、この辺りで何か食い違いが起こったりするのでしょうか。

 しかし、「金儲け」という視点から考えると、確かに…………。確かにシュージンは頭が良かった。それは認めざるを得ない。金を稼ぎたいなら小説家よりも漫画家になるべき。そして、金を稼ぎたいならジャンプで連載すべき。それは確かなんですよねー。たとえばジャンプの発行部数は公称280万部ですが――、まあ公称なんで実際の購読者数は5割水増しとしてもそれでも140万部。つまり、少なくとも140万人に対して自分の作品の宣伝ができるってわけですよ。僕のブログのユニークユーザーはたぶん14000人くらいなので、単純計算してジャンプには100倍の宣伝能力があるわけです。僕が単行本を一冊出す時の宣伝量に比べて、ジャンプ作家は100倍の人の目を引くことができるということですね。(実際は口コミとかの相乗効果があるのでもっと遥かに大きい)
 
 もうこの時点でジャンプは強すぎるわけです。もちろん、あのメンツの中で生き残っていくのは大変だと思います。ですが、それでも20作品中15位くらいまで喰らい付ければ、小説を単発で発行するよりも遥かに大きな宣伝効果と、それに伴う大きな実入りが期待できるわけですよ。一度連載まで漕ぎつけてしまえばとてもリターンの大きなバクチが打てるわけです。だから、「金を稼ぎたいから」「マンガを描いて」「ジャンプで連載する」、この論理自体は非常に正しい。中学生の時からこれに気付いていたのだとすれば、シュージン、恐ろしい子……!


・「つくづく駄目だな、港浦さん」

 港浦さんが送ってきたギャグ漫画教科書本ですが、まあこういうの、あるんだろうなとは思いつつ軽く検索したところ、「笑いの教科書」「笑いの方程式」あたりはサクッとヒット。しかし、こういうのって誰が読むんでしょうか? 読んだら、まあこれはこれでためになるのかもしれないけど、なんかこういうのって拒否反応示しちゃうな。なんていうか、自分が面白いと思ってやることを分析して理論化してからやってしまうと自分的に面白くなくなってしまいそうな、そんな怖さがあるんですけどね。…………ところで、検索かけてる過程で「深見東州のギャグ大爆発!」なんてものを見つけてしまい、僕は少し困惑しているのですがジャンプ感想とあまりに話題がズレるのでそれは置いときましょう。

※ちょっとだけ言うと深見東州という人は「ワールドメイト」という新興宗教の教祖で、なんでそんな人がお笑いの本を出しているのか不思議なんですよね……。そういえば、小林正観氏も「笑いつつやがて真顔のジョーク集」という本を出していますし、新興宗教のカリスマ型教祖には「笑い」の要素が強くあるのかもしれません。なお、落語の起源は仏教法話という説もあり…………と続けていくとキリがないので止めましょう。

 閑話休題。しかし、サイシューの「つくづく駄目だな、港浦さん」は、なんと言いますか、自分の非を認めたくないばかりに問題点を全て港浦さんに押し付けてるような気がしなくもありません。港浦さんもカッとなってあんなことを言ったんだろうけど、サイコーも後で「ギャグでもいい」と心変わりするところを見るに、彼も少なからず意地になってたと思うんですよね。だから、サイコーももうちょっと反省してもいいんじゃなかろうか。まあ、そこで反省しねーからサイシューなんだけど。

 それはさて置き、「10位はイマイチだからもう一度試す」っていう方向は建設的だと思いました。これ、本当は先週の時点で言い出した方がカッコ良かったと思うんですけどね。先週の「思ったより全然悪かったけど」「9位だからまあいっか」ってのはちょっとビックリしたもんなー。


・蒼樹さんとシュージン

 ふと思ったんだけど、河下先生は一体誰から男性の気持ちを聞いているのだろう……。

 いやいや、まあそれはそれとして、この展開は岩瀬さんと見吉も含めて四角関係になるんでしょうか。最近のシュージンは女目当てで大学に通おうとするところもあり、見吉との関係にもそろそろ亀裂が入りそうな雰囲気がなくもなし。そんで、本格的に関係がこじれた頃に見吉が言い出すわけですよ。「私のお腹の中にはあなたの赤ちゃんがいるのよ……!」と。

 …………うん、まあ、ないよね。青年誌なら当然の展開だけどジャンプだからないな。


ブリーチ

 足を一本斬られてなお手加減…だと…。バカな……、なんというOSRだ。

 あと、マユリ様が呼び捨てにされて怒ったのも仕方ないと思います。だって一護ったら、卯ノ花隊長にはさん付けなんですもん。これはマユリ様が「一護に軽く見られてる」と思っても仕方ないよなー。でも、一護の中では多分マユリ様は雨竜以下の格付けになってるんだろうからやっぱり呼び捨てなのも仕方がない。


トリコ

 おおお、今週はすごくいいなあ。これまた箇条書きで。


1、衣装と見分けの問題を解決

「みんなライタースーツ着ちゃったら、みんな真っ黒だからキャラの見分けが付き難くならね?」ってずっと思ってたんですけど、オウ、なるほど、スーツの上から服を着るんですね。「なんだそりゃ(笑)」って感じだけど、すげー納得しました。ホント、現実に照らし合わせて考えると全く意味が分からないけどなw


2、自然が普通にキツイ

 ザコ同行者たちがばたばた倒れていくことでちゃんと自然のキツさが感じられるのが好印象。どんなにいい耐寒スーツを着てても、こんな過酷な環境、小松あたりは耐えられねーだろと思ってたら、しっかり小松が倒れてる辺りもグッドでした。そんな中、一人でビバークの外に立ち見張りを続けるトリコもすげーカッコイイ。まあ、これも常識的に考えると、武力が高いからって寒くないわけがないんですが、とにかく格の高さはしっかり表現できてます。これは後の美食會もそうなんだけど、なんで強かったら凍ったまま寝れるんだろうね。でも、あれもちゃんと格付けに成功してる。


3、美食會大盤振る舞い

「マスクの彼がボギーウッズ」という、おそらく大方の予想を覆して美食會幹部三名を投入という大盤振る舞い。「マスクの彼」の謎は残しつつ、新キャラ2名の顔見せに既出キャラ1名の新能力お披露目。ヤドカリ好きのボギーウッズさんが「寄生能力者」っていうのはうまい展開だし、凍りながらも気にせず寝ていたバリーガモンさん、ツンドラドラゴンをいつの間にやら屠っていたトミーロッドさんとキャラ立ちも十分。1~3合わせて、今週のトリコはお腹いっぱいですよ。


サイレン

・ハルヒコ「レベルが違う。全然役立たずじゃねーか、俺…」

 いやいやいやいやいや! あなた、先週キーマンだったじゃないですか! 何を言ってるんですか!!

 ていうか、そういうこと言うと悲しむ人が出てくるからホント止めて下さい。世の中にはハルヒコさん程に活躍できない人だっているんだからね! ほら、ヒリューくん、泣いちゃダメ……!


・WISEのみなさん

 躊躇わず人を殺すような冷酷な男であろうと、すぐに暴力に訴える乱暴で直情的な男であろうと、しかし、ロリコンというだけでジュナスさんにも好感が持ててしまいます。げに恐ろしきは幼女なりけり。

 あと、弥勒さんとグラナさんがバトりそうな展開はベリーグッドでした。主人公の前に立ちはだかる悪の軍団もですね、実はそれまで必死にがんばってそういう状況を作ってきたんですよ、っていうのはすごく心惹かれちゃうんです。幾つもの死線を潜り抜けて、ヤバい賭けも何度も乗り越えて、そうして結果として彼らが巨利なり組織なりを獲得したのなら、それはそれで感情移入できちゃうんですよね。ハンターのG.I.編で、ボマー3人組がそれなりにリスクを犯して、長年耐え忍んで、あの計略を培ってきたと知ると途端に彼らにも感情移入できるようになったように。だから、今回、命懸けでグラナ獲得に動いた弥勒はとてもグッドでした。こんなに頑張ってあの状態を作ったってのに、どこぞに潜む能力者が過去に遡って歴史改変しようとしている(実際はしようとしてるわけじゃないけど、結果的にそうなってる)んだから、そりゃ弥勒さんも大変だよな。

 ちなみに、もしラスボス側のこれまでの活動を仔細に描くのであれば、たぶん一番苦労してて一番共感できるのは白蘭さんだと思います。あの人があそこまで状況を整えるのはホントに大変だったと思うよ。8兆マイナス1個の世界を征服するとかホントにキツかったろうなあ……。


あねどきっ

 ちあきとなつきが出てこないだけで普通に読むことができた! びっくり!!


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