大昔のパロディドラマの展開と要素分析。
《登場人物》
・田之倉令子（令嬢）
・田之倉キク（令子の祖母）
・田之倉晋（令子の父）
・佐藤真由美（親が田之倉家に仕えている）
・佐藤父（名前なし、真由美の父、田之倉家の運転手）
・佐藤浜江（真由美の母、田之倉家に仕えている）
・佐藤一也（真由美の兄）
・沢田俊一（テニスプレイヤー）
・謎の男
・刑事
・プロゴルファー
・榊（政治家）
・薫（政治家の娘）
第一話
・（田之倉家において）令子による真由美いじめ
・（学校において）令子による真由美いじめ ※ヒロインはいじめられている
・田之倉家にテニスのコーチとして雇われる沢田 ※ヒーロー格の男が登場
・田之倉家に今はいない晋の姉の存在が匂わされる ※出生の秘密うんぬんにまつわる伏線
・家の中で荒れる佐藤父 ※ヒロインは公の場では令子にいじめられ、家庭内では父にいじめられる。悲壮感の演出。
・真由美の父母が義理の父母であることが明かされる
・真由美のテニスの才が明らかになり、沢田がコーチを引き受ける ※閉塞状況にあるヒロインに活路を与える/一方で令子からの嫌がらせが強化されることを匂わせる
メモ：ヒロインはあらゆる面で「かわいそうな境遇」である。隠れた才能の発露や理解者の出現は一縷の希望を与えると共に境遇の悪化（他者からの嫉妬など）を匂わせる。
・一也が登場。不良然とした行動を取る。 ※新たな家庭内問題でヒロインに心理的負荷をかける。
・真由美と沢田の関係が深まり、令子が嫉妬する。
・令子の陰謀にはまりキクから折檻を受ける真由美。
・折檻中に真由美が田之倉家の血筋であることをキクが知る。 ※その場の権力者が事情を知ることで状況が一変される可能性を示し、視聴者に安堵感を与える。
・謎の男が現れ、真由美の枕元でオカリナを吹く。
第二話
・キクが死体で発見され、真由美が容疑者となる。 ※視聴者の抱いた安堵感を裏切りつつ、ヒロインに更なる重荷を背負わせる。
・令子が沢田と真由美の関係をなじるが、沢田は真由美を愛していたことに気付く。
・一也が「令子は養子で、正当な相続人は真由美」だと告げる。 ※出生の秘密うんぬん。
・刑事から乱暴な取調べを受ける真由美。 ※とりあえず全ての人間がヒロインには辛く当たる。
・沢田が警察所に殴りこみ、真由美を連れ出す。 ※ムチャクチャだが爽快感がある。
・事情を知った令子が自殺に走る。 ※他のヒロインも苦悩を抱える。
・自殺しようとした令子を真由美と沢田が止める。令子が真由美の真心に打たれる。※苦悩を抱えた後は改心。
・令子を病院へ運ぼうとする。真由美がバスを止めようとするが止まらずに轢かれる。 ※ひどい
・輸血の問題が発生。沢田と令子がどちらも同じ血液型であると判明。
・佐藤父が現れ、唐突に出生の秘密を開示。令子と真由美と沢田は腹違いの兄妹と判明。
・真由美が白血病と判明。 ※ヒロインには重病も。
・一也が晋を殺そうとする。真由美の出生の秘密を知る晋の陰謀により、一也は少年院に送られていたのだ。 ※明らかに前後の辻褄があってないが気にしない。
・謎の男が現れる。正体は殺されたはずのキクだった。全てはこのカラクリを見抜くための芝居だった。 ※明らかに前後の辻褄があってないが気にしない。
・復讐を遂げるため晋を銃で撃とうとする一也。突然飛び出てきた真弓が晋を庇い、死亡する。
・真由美の意志を継ぎ、沢田と共にウィンブルドンへ挑むべく飛行機に乗り込む令子。飛行機が大爆発する。 ※大事故に巻き込まれる。
第三話
・奇跡的に生きていた令子は手術を受けるが、テニスができない体に。 ※後遺症を残す。
・沢田も生きていたけど植物人間に。 ※過酷な運命。
・ドイツの天才外科医ゲルハルト先生に手術を依頼することにする。
・田之倉の全財産を持って、ドイツへ飛ぼうとするキクと沢田。
・再び飛行機が大爆発。※ショッキングな出来事は天丼。
・錯乱し、記憶喪失になった令子はプロゴルファーに拾われる。 ※急展開。
・令子の秘められたゴルフの才能が明らかになり、令子はゴルファーを目指す。 ※今までの展開をリセットしつつ、流れ的には天丼。
・政治家の榊がゴルフ場を来訪。榊の娘、薫が真由美に似ているのを見て、突然記憶が甦る令子。
・薫に無礼を働いたお詫びに、令子と薫がゴルフ対決をすることになる。令子が負けると一生薫のしもべに。
・真由美に似すぎている薫を前に本気を出せない令子。プロゴルファーが叱り飛ばす。
・令子は気を取り直すが、薫から「試合中にキャディ以外にアドバイスを受けたら失格」と言われる。
・許しを懇願する令子に、薫は「ＮＨＫのど自慢に出演しろ」という。 ※意味の分からない超展開。
・ショックを受けた令子だが、ゴルフ場支配人と榊のインサイダー取引を目撃してしまい、榊に襲われる。 ※性的な危機。
第四話
・一夜で榊をとりこにした令子は榊の援助を受けてクラブを開店。 ※あまりにシリアスな展開の場合は逆に一周回して積極的な形に収める。
・ホステスとして才覚を見せた令子は金の亡者になった。
・令子に入れあげる父に反発し、薫がグレる。
・令子と大物政治家の八代、それと榊が三人でバイオレット運輸の乗っ取りを企む。 ※ビジネス的な展開。
・不良に襲われた薫を一也が助けて、あっという間に恋に落ちる。
・和也が佐藤父に会いにいく。佐藤父は会社社長になりバイオレット運輸を運営していた。
・薫の父が乗っ取りを計画していることを知り、薫と一也は証拠を求め令子の店へ忍び込む。
・令子と揉み合いになるが、「田之倉家復興のために佐藤父はバイオレット運輸をやっている」ことを令子は知る。
・放心した令子は放浪した挙句、田之倉家に戻る。
・令子を迎える佐藤父や榊たち。榊と佐藤父はいつの間にか仲直りしている。
・複雑に絡み合った運命の糸が全て解けた！
・そこへトラックが突っ込んでくる！
ＥＮＤ
