【10/1】2009年44号のジャンプ感想(まとめ)


トリコ

「美食會がスープを狙っている!」という前フリがあったので、「さぁー出来たじょい!! あたしの特別メニュー!! "センチュリースープ"じゃ!!!」の次からはページをめくるごとに、「次のページで美食會が乱入か!?」と身構えちゃったぜ。でも、増えていくのは外野の一般人たちばかりという。ところで、虹の実の時は動物たちが命の危険も顧みずに惹き付けられていたのに対し、外野の人たちは食堂の周りに集まりはしても暴動は起こさない辺り、人間の理性って素晴らしいなあと思いました。でも、これ人によっては押し入りそうだよな。ゾンゲさまとかさ。まあ、セツ婆なら少々の相手なら返り討ちにできるんだろうか。

 ところで、のり虫がなんかキモかったのは僕だけでしょうか。なんつーか、動物性でないと思っていた食材が動物性、昆虫性だった時に受けるキモさというか。赤色の天然着色料には実はエンジムシという昆虫が使われています、みたいな。ま、エンジムシは僕は全然平気なんですけどね。


ワンピース

 おおお、ちゃんと消耗戦な感じがする……! 「ルフィが一人でなんとでもできる感じ」が全然しないのがとてもイイです。ルフィが可能なのは准将(~中将?)レベルの敵と渡り合ったり、ヒナの攻撃を避けたりする程度で、黄猿はイワさんの、モリアはジンベエの助力があって何とか交わせる程度と。実際、彼らの相対的な戦力差はそんなもんだと思うので(ジンベエとモリアは互角程度? イワさんは黄猿から緊急回避できる程度? ルフィはモリアにも黄猿にも単体では対応不能?)、とても納得のいく感じの乱戦だと思います。……ただ、海軍はちょっと将軍が多すぎる気がするけどな!(これ前から気になってた) 今回なんて、大佐以下を探しても見つからないよ! あのコートを羽織ってるのは准将以上なんだよね?

 あと、くまの立場も少し判明。彼は革命軍寄りか、もしくは革命軍からのスパイ、ってところでしょうか……?? だとしたら、彼が以前にルフィたちを助けたのも道理が通るけど、そうすると今回で「情報をうっかり漏らすような男ではない」と評価されたセンゴクさんが、くまのスパイ行為に疑問を持たないというのも考えにくいなあ。あの時のくまの(結果としては黄猿からルフィ一行を救った)行為は何故不問にされたのか未だに分からないくらいアレな行為だったもんなあ。


ナルト

 五影会議所にサスケが現れてからの位置関係がさっぱり掴めない……。

1、突然サスケが天井に張り付く(ここの展開が一番分からない)
2、ミフネが天井のサスケに攻撃を仕掛ける
3、ダンゾウが壁の穴(雷影が空けたもの?)から逃げる
4、それをどこからか(?)現れた香燐が指摘する
5、サスケが天井に張り付いたままバックステップ?(ダンゾウが逃げた方向に?)
6、白眼の人がダンゾウを追いかける
7、サスケと香燐がダンゾウの逃げた方へ向かう
8、水影が仕掛けてサスケの動きを止める

 流れ的にはこれで合ってるのかな?? 初見の時は本当に何がなんだか分からず、じっくり熟読して何とかここまでを把握。それでも最初のサスケ登場と、ミフネと刀を交えた後のサスケの動きがさっぱり分からないぜ……。

 あと、これまでも「ナルト世界の忍者は口から土遁とか出してゲロ吐いてるみたいだよな」って言われてましたが、口から溶解液を吐く水影さまは完全にゲロ吐いてると思いました。妖艶なお姉様キャラを出してきたかと思ったらメインウェポンがゲロだなんて、岸本先生の業の深さに戦慄すら覚えています。そして、水影さまが結婚できない理由もこれで脳内補完できたのですが、それを詳らかに書くのもどうかなあと思ったので、僕一人の胸の中に仕舞っておきたいと思います。


リボーン

 僕はリボーンに詳しくないので良く分からないのですが、川平のおじさん登場は一体誰が喜ぶのだろうか……。いや、別に悪いと言ってるわけじゃないんですけどね。いままで名前しか出てこなかったキャラが実は実力者で、突然主人公のピンチを救うとか斬新な展開だなあ、と思います。……思いますが、斬新すぎてどう評価すればいいのかも分からないのもまた事実。


いぬまる

 たまこ先生と日曜日にゲーセンデートできるとかちょっと羨ましすぎるだろ……。漫画の登場人物に彼女や彼氏ができたらファンから苦情の手紙が来るという話は聞いたことがあるし、「世の中にはバカな人もいるのだなあ」などと思っていたけれど、たまこ先生に限ってはその気持ちが分からんでもない。


リリエンタール

 リリエンタール現象の継続性は作中でもちゃんと問題視されましたね。これは意外。じゃあ、僕たちが何となく予想してた通りに、話が進めば進むほど作中世界の主人公のおうち近辺は異常な状況になっていくのだろうか。今回も変な同居人が増えたことだし。

 しっかし、わんこに礼儀を尽くす吉良ライトニング光彦とかすげー気持ちいいな。リリエンタールに礼を尽くしたあの1コマだけで今週のリリエンタールは満腹でした。パッと出てきたばかりの異常な状況のキャラなのに、あの1コマだけで無条件で好きになれた。

 この漫画、兄の心情もリリエンタールの心情もライトニング光彦の気持ちもしっかり伝わって来るんだよなー。描写が精緻なわけではないんだけど、とにかくいちいち感情移入できる。そして、全体的にほんわかしていて優しい。しかし、個人的にはすげー気持ちいい漫画なんだけど、ちびっこたちは果たしてこれを面白いと思っているのだろうか。それはちょっと心配です。


ブリーチ

 あの……誰か……、スタークがバラガンさまよりも強かったポイントを教えてくれませんか…………。


保健室

 おいおい……。ものすごく薄い話だな、これ……。1話は連載スタート&設定紹介、2話はヒロイン登場、3話は主人公の過去説明と来て、4話は脇役の友達のストーキング話(前編)か……。話の重要度も内容の密度もガツンと下がってるんだが。連載ネーム3話分が終わるや否やこれってのはどうなんだ……。しかも一話完結ならまだしも、それほど好感度も高くない脇役(美作)のそのまた友達の話と来ては、これで2週も興味を持続しろというのは厳しい話だぜ。また、襲われている彼もキャラがとにかく薄いんだよな。まだ美作くんか藤くんが襲われていれば話が転ぶだろうに。


べるぜバブ

 ラミアのケツを思いっきり叩いた、だと……? なんかギャグっぽく言ってますけど、男鹿が思いっきりケツを叩いたということは漫画のようにラミアが飛んでったってことじゃないの? 大丈夫なの、それ?? 神崎、姫川のように病院送りになるんじゃないの??

 あと、最後のページで神崎さんと姫川さんが凄んでますが、二人とも男鹿に惨敗しちゃったせいでアオリが言うように「最凶トリオ」って感じはとてもしないなー。特に姫川さんなんかはお腹に鉄板を仕込むとか、そういう姑息な強さなので、普通の集団戦で彼に何ができるという気もしないんだぜ。しかし、かといって油断していては、姫川さんは来週ダムを決壊させ、大水計にてザコ殲滅などするかもしれないので、そういう方向で期待したい。


バクマン

「担当にギャグっぽいの描けって言われて頭に来てるからな」
「おまえも俺をわかってねーっ、俺に向いてるのはギャグじゃねーっ」

 シュージンの小者っぷりに悲しみが鬼なった。これがせめて先週、サイコーのように「オレの持ち味はギャグじゃない」と一貫した態度だったならともかく、港浦さんに言われるままに、「オレ、ギャグもいけるかもー、えへへー」なんて思ってたシュージンがこれなのだから、この変節ぶりはあまりに哀れ。忍者に哀れみの眼差しを向けるBurontさんの気持ちが分かったよ。もうサイシューはギャグの方の連載ネームが通って、ギャグ漫画家として売れちゃえばいいのに。そんで、港浦さんにフライング土下座して謝ればいいのに。

 んで、中井さんの方はまあどうでもいいとして、蒼樹さんの方はなるほどそう来たか、っていう感じ。「下着とか描くの嫌なんじゃねえかなあ」と思ったけど、確かに山久さんの言うとおり、少女漫画の方は下着なんかじゃ収まらないんだもんな。ここの山久さんの説得パートはすごく説得力があって良かったです。「ジャンプならパンツだけでいいんです」は良く分からんがとにかく名言。しかし、あれか。蒼樹さんは河下水希ポジションになるってことか……。


・「どうせ受かる大学の受験勉強なんかしてる場合じゃねー」

 どうせ行かない大学の受験なんかしてる場合じゃない、の間違いではないのかい。


こち亀

 自宅の床にDSを置いて半日放置して「今日も誰ともすれちがえなかった(´・ω・`)」を3日間続けてた僕には部長のことを笑う資格はない……orz


ぬらりひょん

「女子高生の羽衣狐さまに肝を吸われるのと、幼女の羽衣狐さまに肝を吸われるのではどちらが幸せかなあ、でへへ」

 などと本編と何の関係もない妄想にしばらく浸っていたのは僕だけではあるまい。


AKABOSHI

 敵キャラ4人による「今週の1コマ自己紹介欄」がなんだか面白くなってきた……!

「君はまだ"星の力"を1%も引き出せてないネ。本当の力見せてあげるヨ!」
「んあ”、もっどもっど潰すどォ~~」
「オレのアーマーはどんな刃も通さねぇ、キシシシ!!!」
「オレと乱乱は一心同体!! 獣人化の力、味わうがいいぜ!」

 彼らはこれからも事あるごとに自己紹介を兼ねて一人ずつ1コマコメントを述べていくのだろうか。108星が集った暁にはこれが毎回108コマ行われるのかと思うと、ちょっと続いて欲しい気がしてきました。


鍵人

 余裕ぶって欠点解説していたアスラさんが、突然、「危ね! もうちょい遅かったらオレまっぷたつだったぞ、ニクスー!」と慌てふためいている展開が訳が分からなくて、最初1ページ読み飛ばしたかと思っちゃったよ。

 ま、そんなことより問題は欠点2ですよ。「遮蔽物の裏に斬撃は届かない」って、なにこれ。服着てたら斬れねーじゃん。断空ってばルパンの石川五ェ門みたいに相手を裸にする能力だったのー? 「ビッチのみ即死」「露出魔のみ即死」ってTO LOVEる世界のキャラくらいしか倒せないのではなかろうか。

 しかし、断空のタチの悪さはそれでもまだ依然として変わらないわけです。というのも、アスラさんも認めている通り、断空は遠距離戦でこそ真の力を発揮する能力。アスラさんはそんなツバメをあえて敵に回そうとしているわけですが、これ、アスラさんはツバメの視認範囲にいる時はいつでも死ぬ可能性があるということで、毎日が怖くてしょうがないと思うんですよね。部屋にいる時もカーテンすら開けれないですよ。ここでの宣戦布告は別の意味で勇気あるなあと思いました。


ジャガー

 今回のシリーズはめちゃくちゃ面白かったんですけど、これ、面白がれるのはたぶん読者全体の2~3割くらいだよなあ。B級モンスターパニック映画の素養がないと無理だと思うんだけど、ちびっ子たちがそんな人生に不要な素養を備えているとは思えないぜ。


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