【9/15】2009年42号のジャンプ感想(2)


こち亀

 レバー操作ミスというヒューマンエラー一つでこれほどの大惨事になるのでは、これは両さんというよりも中川の会社の管理責任のような気がします。両さんが何もせずとも、いずれ発生した惨事ですよ、これは。


バクマン

 あー。やはり終わったか。

 まあ、ジャンプ作家追体験漫画としては、打ち切りもいずれ描くつもりだったに違いないのでタイミングとしてはここらかなーとは思ってましたが。

 しかし、打ち切り路線に入ってからの展開は、「努力してもダメ」っていうニュアンスが強かったですね。もて王や勇者学も中盤以降、面白くなっていってるはずなのに打ち切られたし、なんというか、作者の努力とか工夫よりも、「流れ」のようなものが重要な感じなんでしょうか。人気低迷の流れになったらどれだけ努力しても回復しない、みたいな。実際、序盤の方で見切りをつけて読まなくなる読者も多いでしょうしね。サイレンとかたぶんいつもギリギリで生き残ってるんだろうけど、あれはどうやってるんだろうなあ。

 一方、どうにも感情移入できず、どうにも納得できないのはサイシューの大学進学。何を言ってるの、この子たちは……?? 彼らは高校生にしてジャンプに連載という尋常ではない偉業を達成した非凡な人間たちなのに、どうして社会的ステータスに関してはそこらの凡百と同じ発想しかできないのだろう。何か学びたいことがあるでもなく、今から付け焼刃の受験勉強で受かる程度のところに行くわけで、彼らが大学に行く意味は「いま何をなさってるんですか?」と聞かれた時に、「大学生です」という"言い訳"の意味しかないわけです。「プロの漫画家だから、次の作品に向けて準備中です」でいいじゃない。どうしても社会的ステータスが欲しけりゃ「フリーター」ってのもあるのにね。なんでサイシューはここら辺こんなに惰弱なんだろうか。

 それにさー、もしTRAPがもう1クール続いて、それから打ち切りになってたら受験に間に合わないから大学にも行けなかったわけですよ? 少なくとも一年は。彼らは「たまたまいま終わったから大学に行く」だけなんですよね。漫画に関してはあれだけ真剣なのに、どうして漫画以外のことはこんなに行き当たりばったりなんだろう。彼らのこの特異な思考様式はどうにも理解できないや。恋愛も人生観も作品の作り方も、とにかくサイシューには共感できないなあ。福田さん蒼樹さんとかは大丈夫なのに、主人公が一番共感しづらい。


あねどきっ

「前回のあらすじ:胸を揉んだら、三人暮らしになりました」

 本編はともかく、あらすじは面白いぞ……。


サイレン

 ……帰んのかよ!

 先週のパラレルワールド説明はなんだったんだ……。「ドルキさんを倒したことに意味はないと思っていたが、そんなこともなかったと思ったら、やっぱり意味はなかったぜ!」ですか……。まあ、ドルキさんを倒したって言っても、そもそも倒したのはカイルだったわけですしね。未来世界は最初からエルモアウッドたちの戦いでした、ってことでいいのだろうか。でも、これって、「よし、オレたちは帰るから、後はお前たちで頑張れな!」ってことだよなあ。んー。なんか納得いかないものが残る……。


ブリーチ

 今週のブリーチはOSR抜きに読むことはできまいて。


 もはやノーダメージが基本となった虚閃。その虚閃をメインウェポンとするスタークさんは常に苦戦を強いられてきました。彼もこれはマズいと思ったのでしょう。なぜ、自分は虚閃などをメインウェポンにしてしまったのだろう、と後悔することしきりのはずです。

 そこで彼が取った手段とは、「これはただの虚閃ではなく、オレの魂なのですよ」と説明することによる虚閃の強化でした。魂と言われればなんだかすごい気がするし、なんだかすごい気がすればOSRが上がって威力も上がるというわけです。ですが、実際のところ、虚が共食いをした結果として今のスタークさんになってるわけですから(虚が共食いをすると大虚になるらしい)、そう考えると、あの狼の弾頭も虚をブン投げているようなもので何がすごいのか良く分かりませんが、とにかく魂を込めてると言われればすごい気がするので仕方ありません。逆境ナインでも、ピッチャーが魂を込めた「男球」は打てませんでしたしね!

 しかし、哀しいかな、それでも所詮虚閃は虚閃。「ただの虚閃ならあんたらみたいに強い連中に致命傷を与える力は無えさ」などと言っていますが、今回の魂虚閃もどう見ても致命傷を与えていません。なんだかスタークさんが可哀想になってきました。バラガンさまは即死攻撃だったのに、なんなんでしょうか、この格差は。

 思ってたよりも遥かに魂虚閃が弱かったスタークさんは、さらにOSRを稼ぐ必要性を感じたのでしょう。「逃げりゃ見逃すぜ」と、OSR原則に則り相手を見逃そうとしましたが、こんな古典的な手が通用する相手ではありません。そこで、「仕方無え、止めって言葉は好きじゃねえが……止めといくぜ」と彼が宣言した、その瞬間! 敵に止めを刺そうとしたその一瞬のOSR低下を見逃さず、ローズの不意打ちが背後からスタークを襲ったのです! 僅かな隙を見逃さぬ見事な攻撃タイミングです!

 ですが、ローズもこの不意打ちにより、OSRは激しく低下しているはずです。胸を貫かれたスタークもおそらく致命傷には至っていないことでしょう。次週は幼女の心配や応援によりスタークがOSRを稼いで、更なる反撃に出るのでしょうか!?


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