【8/25】2009年39号のジャンプ感想(まとめ)


バクマン

・マンガ人気投票

 そりゃ読んでみたい漫画で言えば、カラフジカル一択なんですけどね。他の漫画は「まあどっかで読めるんじゃね?」って感じですし。CROWでさえワンピース読んどけば別に読まなくても良さそうな気がするもん。でも、間界野先生の個性はガチ。ジャンプの全読者を振り切った先生の芸術的オナニーを堪能したいな。カラフジカルはあの一枚絵を見る限りでは、ナルシスト系のオナニーじゃなくて、突発的でキチガイ系のオナニーに見えるので、その辺りを僕は期待したいのです。例えていうなら、自分の肉体を鏡に映してうっとりしながら優雅にちんこをいじるのではなく、空中できりもみ回転しつつドブ川に飛び込み、奇声を上げながら辺り構わず射精しまくるような、そういったオナニーを見たいのです。

 あと、悪い意味で期待するなら魔饗竜伝(仮)。サイシューコンビの黒歴史がここに……!

235 :名無しかわいいよ名無し[sage]
疑探偵TRAP……?
ああ、魔饗竜伝の作者か。

236 :名無しかわいいよ名無し[sage]
魔 饗 竜 伝 wwwww

 ↑もしも本誌掲載されてたらきっとこんな扱いになるはず。


・本編

 編集長の前言撤回に至るまでの流れに工夫と説得力があったのは良かったです。良かったですけど、まあつっても身内のゴタゴタだよな、って感は否めないんですが、でも良かったです。僕があまり好きになれないサイシューの職人魂が珍しく良い方向に作用したというか。こいつら描きたくて描いているというよりは歯車として描いてるんだけど、歯車でもここまで徹するなら立派な歯車だよな。

 それにしても、入院している状況で一週間に一本描き上げるってどんだけだよ。これ、純粋に高校に行ってる時間を原稿執筆に当てたってだけだよね。やっぱサイシューは高校辞めるべきだよ。高校辞めたら仕事の方もすげー楽勝になるんじゃねえの?


ナルト

・ゼツ「こいつむちゃくちゃ速いな!」

 五影の強さ描写が入っただけで、「岸本先生やるじゃん!」と思ってしまった……。しかし、ここでゼツをサクッと殺して、雷影の強さと直情的な性格が表現されたのは良かったんだけど、ゼツは所詮片割れなんだよなー。これで彼が死んだわけじゃないだろうから、その点が中途半端というか残念なところ。せめて半身だけでもちゃんと死んでればいいんだけど。


・風影「暁に口を割るような奴はいない。筋金入りの奴らだ(`・ω・´)」

水影「(あんたのところは知らないけど、ウチには自白能力者がいるのよ……(´・ω・`))」

 確か、いののオヤジさんは相手の記憶に潜るとかできたよね。じゃあ、やっぱ殺さなかったら情報引き出せたんじゃないかな? というか、雷影さまの「シー! 始めろ!!」はてっきり、「シーは死体から情報を得ることができる忍術を持っているのだ」という展開だと思ってたので肩透かしでした。そこまで考えた上でさっさと殺してたのなら雷影さまカッコ良かったのになー。あの「始めろ!!」は一体何を始めたんだろう……。「シー! 行くぞ!!」くらいのニュアンスなんだろうか?


・侍→マダラ

 切り替えが急すぎるwwwww それは意味が分からないよ、岸本先生! 雪の1コマを挟んでスピード感を保ちつつ場面を変化させようとしているんだろうけど、それは残念ながら読者には伝わらないよ!

 先述の謎の「始めろ!!」もそうだし、「雷影様、それは……!」と言いながら「それ」が何なのかヒントすらくれないあたりも合わせて、今週の岸本先生はちょっと色々ヘタだったと思います。「それ」は最後のページの雷影さまの全身オーラのことを指してるんだろうか。


・雷影「小僧! 憤怒の恐怖を教えてやる!!」

 ああ、岸本節だなあ、と思いました。そんだけ。


ワンピース

 普通に面白くて特に書くことはないんですが、あえて書くならツッコミだけになっちゃいまして、「リトルオーズJr.は一体どうやって湾内に入ってきたんだろう?」とか考えてました。船には乗れねーだろうし、海を泳いで(もしくは海を潜って)来たんだろうか。カポネ・”ギャング”ベッジみたいに、仲間を小型化して体内収納できる能力者がいたと考えるのが妥当なのかな。もしくはふえるわかめちゃんみたいに、オーズ族は水に浸けたら大きくなるのかね。


リボーン

 なんだかよくわかんねーなー。


・ツナ「この赤ん坊のことをおじさま――!?」

ツナ「(生命力2%以下で今にも死に掛けている入江さんのことが心配で仕方ないけれど、それはそれとして)この赤ん坊のことをおじさま――!?」


・ハル「あ――! ツナさん赤くなってる――!」

ハル「(生命力2%以下で今にも死に掛けている入江さんのことが心配で仕方ないけれど、それはそれとして)あ――! ツナさん赤くなってる――!」


・ユニ「白蘭、あなたと同じように私も他の世界へ翔べるようです」

 いやいや、それは違うでしょう。白蘭さんは全世界で意志と知識を共有できるのであって、現在の世界における精神を別の世界における精神に上書きするわけではないでしょう。いや、天野先生がそういう設定だと言うならそれでもいいんだけど、なんだかどんどん僕たちのイメージするものと懸け離れていっちゃうなあ。


 ***

 で、最後の引きからして、結局、乱戦に持ち込まれるんでしょうか? 確かに「チョイスってツナ側には特に約束守る必要ないし、負けたら負けたで全員総出で抗えばいいんじゃね?」とは言ってたし、その通りの展開になろうとはしてるんだけど、そうなると本格的にチョイスの意味がなくなっちゃう。そして、その意味のないチョイスにかまけて白蘭さんの能力という重要情報を伝え忘れていた入江くんや、その意味のないチョイスで死に掛けている入江くんの立場がなくなっちゃうよな。

 これは結局、次週あたりで白蘭さんが折れて「本当にそんな覚えないけど、分かったよ、再戦認めるよ(´・ω・`)」っていう話になるんでしょうか。しかし、再戦するにしても、チョイスの意味はやっぱりあんまりないので(負けたらまた総力戦すればいいんじゃね?)、そんなところまで考えると今の展開もなんだかグダグダに感じてしまいますなー。


トリコ

 総理が地獄甲子園の校長にしか見えないよ……!



 似てね? 似てね??


 しかし、ペットのエサを探しに行っただけでスタージュンクラスの敵とかち合うとか、トリコも大変だよなあ。ちょっとレジャーに行くだけで行く先々で事件が起きて旅行が台無しになってしまう金田一少年を思い出しました。こういうのを「主人公マイナス補正」と呼ぶことにしよう。主人公だからってイイことばっかじゃねーんだよな。


いぬまる

 最後の2ページあたりがダレてた気がしますが、それまでは最高に面白かったです! タイガー先輩の「てーな」にすげー笑った。アップで頭身が分からないことも相まって、この1コマは完璧に少女漫画してたよ!

 だが、何よりも素晴らしかったのは、たまこ先生の「もうっ仕方ないなァ……」。これに尽きるでしょう。なんという可愛らしさ。この漫画はたまこ先生を愛らしく描くだけで一定のクオリティは保たれる。


ブリーチ

 最近のブリーチの読み方として、バトルを性的行為として読み替えるという流れがありますが、その読み方をするならば砕蜂さんが3日我慢して発射すればゴムから溢れ出るほどの威力ということになるのでしょうか。それほど莫大な量を一日に二度も発射すれば、いくら砕蜂さんといえどふらつくのも当たり前。そして、「代償は確りと…払ってもらうぞ…」の砕蜂さんの視線のいやらしいこと。夜一さん逃げてー!


 ***

 バラガンさまが元気いっぱいで出てきた時は「本当に久保先生はバトルの終わらせ時の分からない人だなあ」と思いましたが、それでも今週で決着がついたならまだマシな方か。しかし、雀蜂雷公鞭なんて作中最大規模の攻撃を喰らわしても相手を倒せないなんて、久保先生どーすんのよ。「読者も認める高威力攻撃」をまともに受けて敵が倒れないってんじゃ、これから何を信用して読んでいけばいいのさ。前回はまだ「老いパワーで逸らした」というギリギリな説明があったけど、今回なんてノー説明だもんね。せめて瀕死ならなー。バラガンさま元気いっぱいだもんなー。まあでも光線攻撃で相手を倒せないってのは虚閃同様にブリーチの伝統なだけかもしれないけど。

 ハッチの腕転送攻撃は、まあ別にいいんだけど、ちょっと転送強すぎだよね。これ、毒薬を腹の中に転送するとか、刀を相手の体内に転送して中で卍解するとか、なんかもっとえげつないことができる気がします。バラガンさまの攻略法としてはまあいいと思うんですけど(フグがフグ食って死ぬような違和感はあったけど)、しかし、バラガン戦で残念なのは、結局、バラガンさまの無体な即死能力がまともに機能したのは自分だけってところですね。名前のある副隊長キャラを2~3人含めてザコ死神を50人くらいばさっと殺してれば、「バラガンさまは本当に強かったなあ」って思えるんですが、あんなに無体な能力を持っていながらネームドキャラの腕二本を奪っただけではなぁ……。これは死神たちの健闘を称えるべきなんだろうか。

アーロニーロ「オレ、頭刺されたらスグ死んだのに、バラガンさまってタフだよね(´・ω・`)」


世奈押郎

 ジャンプ表紙に描かれたキャラ絵を見て「おおっ」と思い、今週一番初めに読んでみた作品。しかし、部分的には面白いが、また部分的につまらない。それでも、今回の金未来杯では一番イイ線いってる作品かな?

 中庭の池にワニがいるとかはちゃんと小学校の延長上でムチャしてて良かったんですが、「飛び出す辞典」になると、これは少し逸脱が過ぎると思うんですよね。この作品はその辺りが残念でした。殴れば改心する展開も安直で残念。

 個人的ヒットは「ぶっ殺してやりてェがなんか教育的な言い訳が欲しいなァ~」。作者が自分の設定に忠実になろうとしている姿が見えて良かったです。この台詞が一番面白かったなー。

 ところで、マモルのオヤジの頭部は一体どうなってるんだ。あの頭の一体どこに脳みそが入ってるというんだ……。


べるぜバブ

 いまだに読者視点からすればベル坊は厄介者でしかないので、最後のページでベル坊が東条さんに引っ付いていても特に思うことはないなー。むしろ、男鹿が川原に(ベル坊を探しに?)行く時点で共感できない。熱を出した赤子がいたから看病したってところまではまだ分かるんだけどね。ようやく呪いから解放されたんだからさー。男鹿の気持ちも考えずに「探して来い」「連れてくるまで家に入れない」っていう姉にもちょっとイラっとしたもんな。あなたの弟さん、呪われてたんですよ!?


こち亀

中川「先輩は地獄に落ちるんですよね」
中川「先輩は金のために作っています」

 最近の中川の言動にはドス黒い情念のようなものを感じます。雨上がりの素敵な景色を背景に意味もなく先輩を不快にさせ、上司の間に良い関係が出来そうになっていたらそれをわざわざブチ壊そうとする。一体何が中川をここまで変えてしまったのだろうか。会社か家族関係の方が巧くいっていないのだろうか。


黒子

 ラストの展開が秀逸。緑間君の特徴である「全距離3P100%」と「人事を尽くす」がここに来て見事に結びついた感じ。「そんなマグレをオレは許さない」の偏執狂的なところもステキ。

 でもまー、普通に考えるなら、緑間君の性能をみんな把握してるんだから残り5秒で油断すんなよって言いたいですけどね。けど、僕も読んでて「誠凛かったー」って思ったから、作中人物たちもそう思っても仕方ないよな。


わじマニア

 この漫画の、すごいつまんなくて冷え切った空気が作中の会場の空気を思わせて、狙ってるのだとしたら成功してるなあと思いました。なので、すごいつまんなかったけどちょっと面白かったです。


TO LOVEる

 可愛い女の子たちがみんないっせいにリトくんを助けに行くところが本当にTO LOVEるらしくて素敵だと思いました。リトくんは直前にも命懸けで二人を助けに行っているし、何よりリトくんにはこれまでの沢山の積み重ねがあるのだから、まさしく因果応報というやつで何一つ疑問も嫉妬も感じないね。この漫画は本当にリトくんのキャラ造形に大成功してるよなあ。

 けど、ラストページにて、リトくんが春菜ちゃんとララとの間にシロクロ付けようとしているのが残念というか……。ここはできればボカしたまま終わって欲しいんだけどなぁ。個人的には、春菜ちゃんともララとも古手川さんともヤミとも籾岡さんとも結婚して、おまけにセリーヌと、あと何故か猿山くんとも結婚して、みんなで大家族を築いて欲しいです。家族っていうかリト共同体。もういっそ校長とも結婚すればいい。


はごろもっあねどきっ

これまでのあらすじ:コウタくんの生き胆を狙い、彼の家に転がり込んだ女子高生のなつき(正体は羽衣狐)。コウタくんは羽衣狐の誘惑に打ち克ち、彼女の口吸いから逃れることができるのか!?


 果たして桜井さんはどこまでなつきの正体に気付いているのか?

「何が目的でコウタくんに近付いたのよ、あの女はッ!」
「とにかくあたしがあの女ギツネからコウタくんを救ってあげる!!」

 彼女もなつきの正体が狐の眷属であることまでは当たりが付いているようですが、それでもなつきの狙いまでは分からないようです。
 
 その桜井さんはなつきの正体を探るべく、彼女と一緒にお風呂に入り、その肢体をまじまじと観察します。ですが、なつきは文字通り尻尾を現しません。そこで、遠まわしに彼女の目的を探ろうと切り出しますが、「奏ちゃんってこーちゃんのこと好きなのかな?」と逆に質問されてしまいます。色仕掛けでコウタくんの生き胆を狙っているなつきにとっても、桜井さんの存在は危険なものだったのです。

 そして夜になり、桜井さんは一人きりのコウタくんの部屋を訪れます。無論、なつきの危険性を警告するためです。ですが――、

「それと…コウタくん! あっ、あのね――」

 ですが、まさにその瞬間。桜井さんの危険性を感じたなつきは口封じのため、強引な色仕掛けをもってここで勝負に出たのです。それを引き剥がそうとした桜井さんもなつきに襲われて、

「いやーん、コウタくん、誘惑に打ち勝ってー」

 と、最後の余力を振り絞ってコウタくんへの警戒を呼びかけ、羽衣狐の夜は阿鼻叫喚のうちに終了したのでした。来週、桜井さんがまだ生きているかどうかが問題ですね。


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おすすめ度の平均: 4.5
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