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ネタバレありです。LV50。クリアーしたよ!
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昨今の主人公さんたち
・森羅万象斬よええ……。あまりに弱すぎるからうっかり検索かけちゃったぜ。どうも守備力度外視攻撃らしいが、肝心のメタル系には効かないんだってさ。これはあれか、相手がスカラとか大防御してる時に確実に殺したい場合に使うものなのか。それは一体いつ使えというんだ……。MP消費が3とかならポンポン使ってもいいけど、16も支払うのはなぁ。蒼天魔斬撃っとけって話だよ。
・レンジャー秘伝書がまた微妙だな、コレ。しかしまあ、道具として持っておくだけである程度の効果があるので、「ないよりはマシ」と「持ってて損はない」の中間くらいの意味はあるかな……。
・すごく苦労してリフレクトアーマーを作ったのに誰も装備できない罠。うちのパーティーは「僧侶」「武闘家」「レンジャー」「魔法使い」なんだけど、見事にその4職業だけ外れてるぜ! 神秘の鎧も装備できないさ!
ガナン帝国城
・フッ、帝国が出てきてからというもの、ストーリーが良く分からなくなったぜ。
・でも、がんばって脳内整理してみる。とりあえず、昔、迷惑な帝国があった(確定)。それが何らかの力で現代にモンスターとして復活。天使を捕らえて悪い竜を復活させて操っている。帝国の目的は不明(世界征服?)。皇帝はラスボスではない。裏切ったと思われた天さん(イザヤール)は皇帝から仲間の天使(イザヤールの師匠含む)を取り戻すために演技をしていた。
・イザヤールの師匠がルシフェルポジションで、かつ、ラスボスは神だと予想。でも、ラスボスが神だとしたら、主人公たちは今まで教会で誰に祈ってたんだって話になるよなー。ラスボス倒したら、「あぁ? 次のレベルアップに必要な経験値が知りたいだと? ざけんな、てめえ」とか言われそう。
・三将軍は他二人はともかくギュメイ将軍が強すぎてびびった。まあ、一回殺されただけだけど。あいつの「まじん斬り」は、主人公たちの「まじん斬り」とは明らかに別物。8回やられて7回くらいヒットしてるもん。最初なんて痛恨の一撃x4で全滅したもん。ホントに何もできなかった……。
・結局、ギュメイ将軍は三人ザオラル体制を敷き、「殺される」→「みんなで必死にザオラル」の自転車操業でなんとか撃破。最大火力である武闘家がなかなか生き返らなかった時が一番焦ったけど、ギュメイ将軍はHPがそれほど高くなかったのでなんとかなった感じ。いや、キツかったよ、これ……。皇帝なんかより遥かに強い。
・まあ、現実的に考えれば、皇帝よりも、兵士の中から選りすぐられた将軍の方が強いのは当たり前だよな……。
ガナン帝国城地下
・エ、エルキモす……。サンディ姐さん、マジパねえ…………。
・しかし、本当にサンディさんは時と場所を選ばず常にサンディさんだよな。尊敬の念さえ育ってきた。
・そして、死んだはずなのに当然のように立ち上がる主人公。お前は薬師寺典膳か。
・ラスボスはエルギオスさん(イザヤールさんの師匠)で確定。神は隠しボスなのかしらー。
神の国
・人間になってしまった主人公。まあ、輪っかも羽もなくなったから、ずいぶん前から天使の自覚はなかったけどな!
・ラストダンジョンはキングトロルを倒したり、にじいろくじゃくからカラフルチュチュを盗もうとしていたらすごく時間が掛かってしまったよ。そして、賢者クエストは攻略したものの、今からダーマに帰ってレベルを上げようとは思えないのであった。賢者は事実上クリア後の職業って感じかな。
・終盤の復活怪人の皆さんは、敵も総力戦だなーって感じでいい感じ。でも、みんなもうちょっと体力増やしてもらって復活すればよかったのにね。一人一人が脆すぎる。三人同時に掛ってくるくらいでも良かったぜ。
・ラスボスのエルギオスさんは弱い弱いと言われているほど弱くもないかな……。最後なのでスライムの服で挑んだことが苦戦の原因ではないと思う。痛恨の一撃x2で2人死んだ時は全滅を覚悟したもん。
・一方、邪竜バルボロスさんは弱い上にストーリー上も特に重要じゃないので、本当に影が薄かった。何しに出てきたんだ、この人。せめて最後はエルギオスさんと合体すれば良かったのに。
・いくら霊体とはいえ天使でさえ長らく所在すら知らなかった神の国へと自力でたどり着き、かつ、変貌したエルギオスを一瞬で個体認識したラテーナさんはまじパねえと思いました。これが愛の一念か……。
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全体を振り返ってみると、後半のエルギオスうんぬん神うんぬんよりは、中盤あたりで果実をせっせと集めてる辺りがストーリー的には面白かった気がします。ベストはサンマウロのマキナさんかなー。
そして、我ながら一番びっくりしたのは、後半からどんどんサンディさんが好きになってきたこと。世間では酷評されているサンディさんですが、僕は始めのうちは「別に気にならない」程度でした。それが、段々とサンディさんの憎まれ口が可愛らしく思えてきて、最後の方はサンディさんが有益な情報をくれただけで、「サンディさんどうしたのかな?」「いつものサンディさんらしくないな」「サンディさん、調子悪いのかな?」などと心配になってくる始末。うん、なんだかんだ言って、サンディさんは愛らしい存在であったことよ。
しかし、ちょっと真面目にサンディさんを考えてみると、ドラクエ9ってやつは、エルシオン学院でもイベント後に改心しない生徒が残っているなど、ある意味、全体主義的ではないんですよね。少数派ながら、必ず主流に対する反対派がいて一枚岩にならない。それと同じように、ドラクエ全体としてはファンタジーなわけですが、そういったファンタジーファンタジーした世界観に対するアンチとしてサンディさんはいたんじゃないかなー。
そりゃあ、悲しい過去を背負った堕天使エルギオスが世界を滅ぼそうとしてたら、普通のプレイヤーは「なんとか止めないと!」とか思うわけじゃないですか。でも、そんな時にサンディさんは「あいつ、マジキモい。エルキモす」とか言うわけですよ。こういう視点が入ることで、ドラクエ9は「押し付けられたファンタジー」っていう感じが薄れて、気軽に楽しめるようになってるんじゃないかなあと思いました。だって、そんなバカ真面目に悲しい過去がどうこうとか、世界がどうこうとか言われても僕なんか困っちゃうもん。「敵にも悲しい過去があって、世界が危機に瀕してるけど、それはそれとしてあいつキモいよね」くらいの視点が確かに欲しい。そういう意味ではサンディさんの存在は僕は良かったなー。サンディさんの存在は確かに世界観を壊してたけど、サンディさんがいなくて一色に固まった世界もそれはそれで息苦しい気がするんだ。
そして、世界観をプレイヤーが自由に破壊できるという意味では、着せ替えシステムも大成功だったと思います。偉大なるかな、スライムの服。かがみたんは人でもない、天使でもない、もっとおぞましい何かだ。
プレイ時間:86時間
かがみたん:僧侶Lv50
とりがら:武闘家Lv50
せあぶら:レンジャーLv45
しおばた:魔法使いLv48
売り上げランキング: 1
なんだかんだで
大傑作!
やり込む程に面白い
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