ギャグマンガ日和
「マンガ読んでると時々出てくる集英組…本当にあったのか!」
ついにここにつっこむ漫画が出たか! いぬまるが動くかと思ったが、さすがは増田こうすけ先生! ベテランの意地を見せてくれたぜっ!
LOOP
センスは確かに叶先生なのに絵のタッチが全然違う……! これはハードなエムゼロですね! 執事さんが黒幕なのがバレバレだとか、最後のイチャイチャがアレだったのを除けば全体的にハードな雰囲気で良かったと思います。でも、最後のイチャイチャはホントいらね。
アイレボ
SQでこのレベルで連載してても打ち切られるのか……。僕はテニスがSQで復活までしてくれたことを心底喜ぶべきなんだろうなあ。自分の好きな漫画が世間でも評価されるってのは、たぶんとても幸運なことなんだろう。
今月のお話は詰め込みすぎで残念な感じでした。でも、まあしょうがないよね。真崎ちゃん、かわゆかたです。
テニス
・神尾vs伊武
注目度高過ぎの皇帝vs神の子! そして、瞬殺必至のクウラザーvs坂田戦……! そして、この両者の影に隠れてなんとも可哀想な神尾vs伊武。注目度でも絵的な面でも3馬身は差を付けられてたよ!
・「『雷』でヤンスーッ!!?」
浦山しい太はすごいな。皇帝の「雷」の構えと、語尾のヤンスーだけで、この1コマを格別に異常なものに変えている。彼の存在自体が飛び道具といってもいい。
・「あれはガットを突き破られるぞーっ!!」
このセリフも、それをグリップで返す幸村も、本当に許斐先生は流石ですよね。自分の設定を誤魔化さないところが。「ガットが破れる」っつったら断じて「破れる」。たとえ幸村のラケットだろうとガットは破れる。ここら辺を誤魔化さない辺りが許斐先生の美徳だよなー。…………うん、まあ、桃城のサトリとか完璧に忘れてる気がしなくもないけど。
グリップを使った返し技はなるほどって感じ。「ガットが破られるならガットで返さなければいい」か。確かに道理に適ってるし、シンプルで分かりやすい攻略法だ。「ガットで返さない」という辺りは、これがまだテニスなのかどうか怪しいけれど! しかし、こんなお手軽(?)な攻略法があるなら、手塚ファントムとかの超常現象で対処してた手塚部長が涙目じゃん。いやでも、手塚部長の方がまだしも「テニス」をしていたと言えるのかなあ。相手に絶対にリターンさせないテニスと、ガットで返さないテニスは、はて、どちらがまだしもテニスに近いのだろうか。
あと、無敵に思えた皇帝の「雷」も、この分ならプロテニスプレイヤーあたりは全員、当たり前のようにグリップで返して普通のテニスになるのかもしれませんね。ガットを使わない以外は当たり前のテニス。
プロ「オレたちにとってガットなど飾りよ」
あ、分かった。次はグリップを砕く『真・雷』が出てくるんだ。
・みちのくのシューティングスター
素晴らしい……! 誰もが予想し、誰もが期待していたリチャード坂田1コマ磔を完璧に魅せてくれました! ところで、今回素晴らしかったのはリチャード坂田が裏向きでフェンスに磔られているところだと思うんです。おそらくですが、リチャード坂田はクラウザーさんから逃げようとしてたんですよ。しかし、そこを背後から狙撃され、結果、あのような背面磔へと至ったのだと思われます。クラウザーのテニスから逃げ惑うリチャード坂田。その背中に向けて思い切りスマッシュを放つクラウザー。そんな様子を想像すると、ああ、いつものテニスだなあと幸せな気持ちになれますね。
なお、この二人はもし普通にダブルスを組んでいたとしても、リチャード坂田が試合中にクラウザーさんに足を引っ掛けて「AHAHAHAHA-!」とかやって、そんで、結局リチャード坂田は磔になってたと思うんですよ。敵にせよ味方にせよ、この二人は決して組むべきではなかったんですよ。
・皇帝「見えん。そして――、聴こえん」
越前少年の時もそうでしたが、普段、傲岸不遜に振舞っているキャラが「幸村のテニス」を受けた時の姿は凄まじい哀愁が漂いますね。宙空でラケットを振り回す皇帝の姿が痛ましすぎる。
・幸村「本当に感謝している! だからこそ――」
ここが許斐先生の本当に恐ろしいところで、なんで皇帝にボールをぶつけてるのか1ミリも理解できないんですよ。普通にコート隅とか狙えばいいのに!
それで考えてみたんですけどね。……で、これはあくまで仮説ですが、もしかすると、幸村少年は前回の越前戦において学習したのではないでしょうか。「五感を封じただけでは万一にも相手が天衣無縫を開くかもしれない。五感を封じた後は速やかに再起不能にしなければならない」と。そう考えれば、「本当に感謝している! だからこそ――(再起不能にする)」という論理がギリギリ成り立つ、かな……??
なお、もちろん相手に五感はないわけですから、相手は痛みも感じてないわけです。とすると、幸村少年は純粋に「相手の意識を飛ばす」ことが目的なのかもしれません。好意的に解釈すれば(果たしてテニスにおいて好意的な脳内補完が本当に好意的なのかという疑問は拭えませんが)、相手に五感がない以上は、いったん転がせば相手は立ち上がれないわけですから(越前少年は立ち上がったけど)、ボールをぶつけてるのは痛めつけようとしているのではなく、相手をこかせようとしているのかもしれませんね。うん書いてて思ったけど、これは好意的な補完になってるんだろうか。
・黒いオーラ
そして、ここもまた許斐先生の恐ろしいところで、過程を見せずに結果だけ見せるのはいつもの許斐テクなんですが、今回はその過程を見せられても1ミリも意味が分からない。謎に対する回答が提示されたら、さらにその謎が深まるばかり。許斐先生、黒いオーラの前に、まず通常オーラの解説からお願いしますっ! 基礎を飛ばして応用に行かないで下さい……っ!
・幸村「テニスを楽しもうと思ったけれど、そんな余裕はなさそうだ」
お ま え は い い 加 減 に し ろwwwwwwww
えーと、僕たち凡百の読者は、無印テニス最終戦に込められたメッセージは、「相手をイップスにするような勝ちにこだわるテニスで楽しいの?」「テニスって本当はもっと楽しいものじゃなかったの?」だと思っていたんですが、ラスボスが何の反省もしていなかったばかりか、「そうか、イップスにした上で顔面にボールをぶつけなければ楽しくなかったのか」とか考え直してるわけですよ。さすが許斐先生。常人の思考の遥か及ばぬところにいる。
つーか、これ、普通の漫画だったらたぶん呆れるところなのに、許斐先生というだけで、何やら言い知れぬ恐怖と共に十分な説得力を感じてしまう辺りは全く僕も甚だしい信者だよな。でも、許斐キャラは例外なく気が狂っているので、この展開も何もおかしくは感じられない。いや、おかしいけれど……!
てか、これ書いてて思ったんですけど、僕たちが普通の漫画に「なんだよこれー」って思うのは、その漫画の登場人物たちが僕たちと同じような思考をする同じような人間だと思ってるからなんでしょうね。ブリーチだったら、「(オレたちなら今の隙に襲い掛かるのに)何やってんだよー」とか、「(オレたちなら少数の敵を大多数で襲うのに)なんで襲わねーんだよー」とか思ってしまうけれど、テニスだったら「オレたち」とあいつらを比べられないんですよ。だってもう同じ人間とは思えないもん。死神には感情移入できても、テニスプレイヤーには感情移入なんてできないんですよ。だから、テニスプレイヤーたちがいくら気の狂ったことをしたって僕たちは受け入れられるんだと思う。ここらへんはTO LOVEると一緒なのかもですねー。
・木手「甲斐クン……わかっていますね」
なんという木手らしい木手部長……! しかし、これ、甲斐ファンは怒るんじゃねーかなー。他キャラと違って試合の結果負けたわけですらないんですよ。恫喝で負けるって……! その直後の「アニキ、本気出してくれてサンキューな」と見事な好対照を成しているね。
まあでも、相手はあの跡部様をもハゲにした許斐先生だからなー。ファンが泣こうが怒ろうが、たぶんそよ風ほどにも感じてないんだろうな、きっと。カッコイイなー。
・次号、跡部さま!
そして、新たなる生贄が……!
許斐先生の特徴として、戦いに紛れが少ないんですよねー。つまり、強いヤツは普通に勝つ。弱いヤツは普通に負ける。だから、もう、99%跡部様の負けはないんですよ。これはファンのことを考えてというか、たぶん、許斐先生にも日吉如きに跡部様が負ける姿が想像できないんじゃないかなー? ……いや、しかし、相手はあの許斐先生。残り1%で何が起こってもおかしくはない。いかなる予断も命取り、か……。