【6/24】2009年30号のジャンプ感想(まとめ)


ワンピース

 まずとりあえず。あそこでルフィが攻勢に出て、足止めをする必要があったことがはっきりしたのが良かったです。これ、そのまま逃げてたら詰んでたねー。毒に対抗するアイデアを思いついたから何となく戦ってみたって感じかと思ってたけど、実際、あそこでルフィが足止めするのは思ってた以上に必要なことだったんだなあ。Mr.3に従って残った人たちも無駄死じゃなかったんだね。

 その後もギガントスタンプによる押し返し、ヘルウインクによる脱出と、ダイナミック、かつ、バカバカしい展開が良かったです。巨大な頭のオカマにしがみついて洋上を飛ぶとか絵にするとホントにバカバカしいんだけど、これがマゼラン署長への牽制と脱出が一挙に果たせる最善手だったりする。納得できて、最善手だと思けど、絵は最高にバカらしい。いやー、いい漫画だなあ。空を飛ぶイワさんの頭に巨大なタンコブが2つ付いてるのもバカバカしさを助長している。

 気になる点としては、マゼラン署長の毒を受けたであろうイワさんが元気なこと。それだけならまだしも、毒を受けたイワさんに触れること自体がマズイと思うんだけど、そこらへんはどうしてるのかな? まあ、これはさすがに次週説明があると思うからいいや。


 ***

 そういえば表紙のイナズマさんが男の子だったんですが、僕たちはこれにどう対処すればいいんだろう。いや、イワさんの能力からして十分ありうることだとは思ってたんだけど、僕たちはイナズマさんを男女どちらの性別で捉えればいいんだろう。そもそも、ニューカマーの皆さんの性別を気にすること自体が無粋なのだろうか。


ナルト

 ここに「ナルト」と入れると面白いことを教えてもらいました。


 ***

 ちょw ナルトwwwwwww

 思った以上にナルトが何も考えてなくて、ああ、僕はナルトに何を期待してたんだろう、って感じ。まあ、キラービーさまの一件を知らなかったみたいなので、その分は割り引いて考えるべきだろうけど。

「こんな時こそ冷静にならなきゃうまく事は運ばんぞ」
「冷静になんてなれっかよ!」

 ここら辺、相変わらずのナルト節だよな~~。うぜえ、ナルト超うぜえww カッカしてるから冷静にならなきゃ巧くいかないって言ってるのに、「冷静になんてなれっかよ!」って、ホント説得し甲斐のねえ子だよなあ。

息子「ああ、東大行きてえ! 東大絶対受かりてえ!」
母「じゃあ、勉強しないとダメよ。勉強しないと受からないわよ(´・ω・`)」
息子「勉強なんてダルイことしてられっかよ!」

 こないだの首脳会談で次期火影としてカカシ先生が推されているのもどうかと思いましたが、今週のやり取りを見て、少なくともナルトよりは遥かに適任だと思い直しました。よくこんなナルト相手に説得を続けてるよ。カカシ先生は偉い。上に立つ器量があるよ。一方、サクラは戦力的に役に立たない上に(今週の足手まといっぷりは癒されたけど)、精神的にナルトとあまり変わらないことを示して、一体この子の存在価値はどこにあるんだろうと思いました。先週から着々と株を下げてきてますなー。

 ダンゾウさんとサイの会話は、これ、ダンゾウさんの過去の裏工作とか、ペイン襲来時の引きこもりとかがなければ、「ああ、ダンゾウさんも色々考えてるんだな」「彼なりに最善を尽くしてるんだな」ってことで物語が深くなったのにもったいないよなあ。ダンゾウ=マダラ説もおそらくそうなりそうだし、このままじゃ「あいつは非情ながらも一番里のためになりそうな常識的判断をしていたけど、ともかくも悪人だったからブチ殺したってばよ!」ってな未来になりそう。

 次回からの展開は、「オレは復讐はダメだって分かったから復讐やめたってばよ。だから、お前たちも復讐しちゃダメだってばよ! 話しても分からないならお前たちの復讐を力ずくでも止めるってばよ!」ってな流れになるんでしょうか。確かにペインのあれからは繋がっている。岸本先生は一応流れ自体はちゃんと考えてるんだろうけど、今回で言えばキラービーさまの生存が判明しているので、「難しいテーマだけど最終的な落としどころが分かっちゃうよね」感があるのが残念ですねー。ダンゾウさんの件もそうなんだけど、ナルトはなんだかもったいない展開になりそうな予感がひしひし。


トリコ

 リンの復活理由にすっごい納得した。「一応説明されてて良かった」レベルじゃなくて、唯一無二の正解っていうか、そういうレベルでの納得。リンのキャラ的にも説得力あるし、あの時点でトリコがリンの死を確信したことにも納得できます(死を確信したからこそアレしたので)。でも、これはあれだよね、リンはきっとトリコのウンコでも復活してたよね。

「トリコ……最後のお願い……」
「分かった。お前の顔の上にウンコをすればいいんだな」

 ↑たぶんこれでも同じ結果にはなっていた。


 所長と茂松さんの会話。「ここからはワシらの仕事ですな」が、なんという安心感。トリコやココだって十分トップレベルの実力者のはずなのに、この二人が言うとまるで安心感が違います。ココに死相を見られながらも今のところまだ生き延びてるであろうギドさんは次の回収フェイズで所長たちに殺られちゃうのかな。

 そして実食タイムだけど、相変わらず調理しないよなーw まあ、確かにジュエルミートを調理って考えにくいんだけど。このままじゃトリコのフルコースはブツ切りの食材がテーブルの上にどんと並ぶだけになるんじゃねえの? 小松涙目。あと、オブサウルスを研究所まで連れ帰ってたのがすごく良かったです。ブサキャラでもちゃんと懐いてる子は仲間にしてあげるんだね。まあ、今後、いつ裏切るか分からない子だけれど。キラキラ光るオブサウルスが見たいよー。


バクマン

「ボケて笑わすことだけが笑いじゃないですよ」

 そういえばデスノートがギャグ漫画としても秀逸だったのは、主にライトくんの顔芸があったからですよね。物語はシリアスであっても、顔芸でもセリフでも読者をキャッチできるんだよなあ。でも、SQの松井先生インタビューによると、ネウロの犯人豹変シーンは全然アンケに結びつかなかったらしいので、それはあくまでアクセントにしかならないのかもしれない。

 ところで、ラッコの中身が部分的にでも見えたことで、逆にちょっと残念な気持ちになったのは僕だけでしょうか。コレ、あんまり面白そうに見えないなぁ……。ラストページに主人公が4人並んでるところも、これ見た限りではCROWもキヨシもあまり面白そうに見えなかったです(でもまあ、ルフィとかもここにポンと置かれりゃそんなもんなのかな)。そして、このページを見る限りでは、ハイドアウトドアは蒼樹さんの思惑とは別の方向で、つまりTO LOVEる枠として票を稼いでいるような気がしました。だって、乳首や股間の隠し方がTO LOVEるなんだもん。


 あと、ファンレターシーンのサイコーの顔は、保存して時々眺めたくなるような面白顔だと思いました。誰だよこれ。


べるぜバブ

 誤解でもなんでもなく男鹿がブチのめした展開希望。男鹿は主人公だから何となく誤解のような気がしているけど、でも、彼はそもそも極悪人キャラなんだから、そのくらいのことは当然やりかねないよね? むしろ、誤解ならブチのめさなかったことに対する説明が必要になるくらい。

「まだ目を覚ましません」
「今、ここに運んで手当てした所ですが……」

 いやいや、意識不明の重症患者が出たんだから救急車呼ぼうぜ。なんで素人治療で済ませようとしてるんだよ。


リボーン

 山本くんが壁にぶつからないから面白くない。せっかく20倍の硬度のビルがあるってのに……(´・ω・`)

「一体何があったんだ?」
「剣への覚悟だぁ」
「一つだけ弱点があった」
「剣士になりきれねぇ甘さだぁ」

 ちがう! ちがうよ……! 幻騎士戦の敗因は壁にぶつかったことじゃん! 覚悟とか関係ないよ! どうしたんだよ天野先生! 何を言ってるんだよ天野先生!? 正気に戻ってくれよ、天野先生!!!


めだかボックス

 よく分からんが、阿久根さんは毎日楽しそうだなあと思いました。僕も女子高生にひざまずきたいお。


AKABOSHI

 ああ……、人肉饅頭をそうやって使ってきたか……。スルーしなかったことだけは評価したいです。でも、「テロリストのアジトに一般人を寄せ付けないため、ここで犯罪行為が行われているという噂を流す」って、どう考えても頭が悪すぎると思うんだけど。これ、本当に誰も反対しなかったの……?? まあ、この時代の公権力は腐りきってるって設定だから、役所に訴えても「酒店で殺人行為が行われてる~? めんどくせえ、てめえらが死のうと関係ねえぜ」ってことで逆に安全なのかな? いやいや、それなら最初から酒店なんて経営しなきゃいい話だよな……。

 後半の豚料理法やら虎が師匠やらは一周回って面白かったです。あまりの脈絡のなさが寒いを通り越してカオスに至ってた。ところで、虎の存在に今週言われて初めて気付いたのは僕だけではないよね? 少なくとも先週号を読み返した限りでは見当たらないんだけど。


ぬらりひょん

 一ツ目入道がカッコイイ……! これはあれか。失うものが何もない時は潔くても、一度失うものを得てしまえばそれに固執してしまう姿を描いているのか。あと、若い頃の狒々がイケメンだね。初代ぬらりひょんがおじいちゃんになってしまったように、一ツ目もダメな子になって、狒々もイケメンじゃなくなってしまったのか。時の流れって本当に残酷だな。

 どうでもいいけど、「妖としての格の違いを見せてやらんか」で一番に飛び出したのがしょうけらって辺りがちょっと面白かったです。キミはそんな格の違いを見せれるようなキャラじゃないでしょww


黒子

 黒子くんはパスしかできないけれど、およそパスに関することならできないことは何もない子なんだろうか。この子、ドッジとかも強いんじゃないかな。

 ところで、こないだアメリカのバスケの試合をテレビで見てて思ったんですけど、確かに100%の確率で3ポイントシュートが入るってのは規格外のスゴさですね。……うん、それは分かる。分かるんだけど、ああ、でもやっぱり残念だなあ。緑間くんにはもっとはっちゃけて欲しいよう。今週の内容も展開が速く攻撃的で、非常に良いものではあったんだけど、僕が黒子に求めるものはもっと上のレベルなんだ。3ポイントラインギリギリからの3ポイントシュートくらいじゃドキドキできないぜ。緑間くんの真の能力に今から期待……っ!


フープメン

 先週ラストの藤代くんのウザ発言はスルーでした!\(^o^)/

 その点はちょっと残念ながらも、しかし、今週の内容はとても素晴らしいものだったと思います。

 あー、でも、次回でついに最終回なんだろうなあ。もう言いたいこと言っちゃったもんなー。ジャンプスポーツ漫画のセオリーである「主人公だけの特別な武器」を全否定だもんね。いや、これはホントいい仕事したと思いますよ。セオリーではない新しい漫画を求めてる僕たちの期待にしっかり応えてくれたもん。それが商業的に成り立たないという悲痛な結果に終わったことは残念だけれど、これはジャンプ漫画史の1ページに刻まれてもいい漫画だと思うな。「主人公の能力? クソだわ」。ホントいいな、コレ。


アルティメットチェイサー

 うううむ……。内容的に別に悪いわけじゃないんだけど、あまりに今週のフープメンと好対照すぎて真っ直ぐな気持ちで読めないよう。特殊能力持ちの主人公が、自分の能力にむしろ悩んでるって辺りは(彼が小学生という事情も踏まえて)良くできてると思うんですけどね。

 しかし、主人公が小学生というのは僕たち大人には共感し辛くて、でも、小学生なのに高校生なみの体格というのもリアル小学生たちには共感し辛いだろうし、面白いキャラクター造形ではあるけど、人気が出そうな気がしないなー。


ブリーチ

「えへへー、リリネットたん、ちゅっちゅ、ちゅっちゅ」
『いやん、スターク、そこお尻ー』
「…………(´・ω・`)」
「ここがお尻でちゅかー? ちゅっちゅ、ちゅっちゅ」
『あーん、わかってやってんでしょー』
「なあ、スターク……(´・ω・`)」
「ちゅっちゅ、…………なんですか、藍染さま?」
「あのさ、お前、銃に話しかけながら一人二役でイチャイチャするのやめてくんないかな。まじキモイんだけど」
「そんなこと言ったって、僕、孤独を象徴するエスパーダですから。仕方ないじゃないですか」
「分かった。分かったよ。お前だけ特別に力を幼女に分けるの認めてやるからさ。ホント、やめてくんないかな。マジ鳥肌立ってきた」

 今週はもうOSRで読み解くしかなかろうて。


 ***

 帰刃後、敵前において銃とイチャイチャし始めたスターク。通常の漫画では敵前で無駄に隙を作るだけの悪手もブリーチでは話が別です。そして、これに対して最悪の対応をしてしまったのが享楽隊長でした。こともあろうにか、敵が隙を晒しているところに(なんと目隠しまで使って!)攻め込んでしまったのです。今まで溜め込んできたOSRを一瞬にして枯渇しかねない最悪の一手でした。

 享楽隊長も自分の行動がOSR的にヤバイものであることは百も承知だったのでしょう。「最初の一太刀で殺るつもりだったんだけどね」と悔やんでいます。あの一太刀で殺れれば確かに問題はなかったのですが……。しかし、敵前でイチャイチャする敵を一太刀で切り殺すなど、どんなブリーチキャラであっても不可能な芸当だと思うなぁ……。

 対するスタークさんの真の能力は「虚閃を連発する」というものでした。なんという恐ろしい……。かつて誰一人として殺したことがないと言われる破面の最終平和兵器『虚閃』。一発撃つごとにOSRが上がるといわれる、あの虚閃です。享楽隊長は「只の虚閃じゃいくら撃っても(それほどOSRはアップしない)」と考えていましたが、これが誤算。相手はいくらでも虚閃を連発してOSRを高めることが可能だったのです。享楽隊長はどんどんOSRに差を付けられていき、逃げ惑いながら「こんな技ズルじゃないの!?」と泣き言を言うまでにへたれてしまったのです。

 しかし、そんな危機を救ったのが浮竹隊長でした。なんと、浮竹隊長も虚閃を放ったのです! 相手が虚閃を放ってOSRを高めるなら、自分も虚閃を撃てばよい。享楽隊長とスタークの互いの誉めあいからスタートした今回の戦いも、虚閃の撃ち合いという次なるフェイズへと突入しました。先にOSRを高めきり、勝利を手にするのはどちらだ!?


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