ワンピース
・表紙連載
なんというスピード展開…………!
本編も速いけど、こっちの展開の速さに驚いてしまったのは僕だけか!?
・ルフィvs黒ひげ
ルフィがキレるのも、ジンベエが止めに入るのも、クロコダイルのニヒルな態度も、全てが納得のいく展開。本当にキャラが活き活きしてるなー。作者の都合で話は進んでるはずなのに、一人一人がちゃんと自律して行動しているような、そんな風に思えてきます。すごいぜ。
今回、このシーンで素晴らしかったのが、最近ではボス格の風格さえ漂わせつつある黒ひげさんが、律儀にダメージを受けたり、息を乱したり、クロコダイルの態度に冷や汗をかいたりしているところ。これのおかげで、ルフィ側の全員に強者のイメージが付与されています。そして、なんでか知らんけど黒ひげさん自体の格も下がっていない(ヤミヤミの実の能力特性か、それとも黒ひげさんのキャラによるものなのか?)。その結果として、双方強者同士の緊張感溢れる対峙関係が生まれている気がするのです。凄まじい力を持つもの同士が、決して味方ではなく、かといって明確な敵でもなく、本格的にぶつかることなく終わった、この一連の流れは実に良い雰囲気でした。
・獄卒獣は覚醒した動物系の能力者
先日、男の子牧場の話を聞いて、「いろいろ置いといて、不特定多数の女の子から家畜扱いされるという点では性的に興奮できることよなあ」などと思っていたのですが、まさか獄卒獣がサディちゃんのリアル男の子牧場だっただなんて……! 今週、緊縛プレイに勤しんでいらっしゃったサディちゃんですが、男の子(おそらく性奴隷)をリアル家畜化して使役しているという事実の方が衝撃的だったのですよ。これは家畜人ヤプーの世界だよなー。きっとサディちゃんは白人女性で、獄卒獣たちは黄色人種だったんだよ。
・シリュウさん
おおお、生きていらっしゃった。とりあえずトリプリュー入りは延期ですねー。
しかし、さっぱり分からんぞ、この人の考えが。正義原理主義者かと思ってたのに、黒ひげさんにはノータッチだったようだし……。正義、正義言ってたのはタテマエで、本当はただ単に人が斬れればそれで良しの、純粋な悪人だったりするんだろうか。
ところで、こうなってくると可哀想なのがマゼラン署長。現在のこの状況だけでも、もはやマゼラン署長の責任は免れないわけですが、人格的に問題のある準死刑囚の部下を前線復帰して裏切られるとか、これは本格的に言い逃れようがない。あまりの署長の苦境に、獄卒獣の復活がなんだかとても喜ばしいことのようにさえ感じてきちゃう程。だって、これからの彼の仕事は「黒ひげ討伐」→「七武海二人含むルフィ、イワンコフ軍団討伐」→「レベル2から逃げていったであろう囚人どもの捕獲」→「シリュウさんの再捕獲」ですよ。これは過労死する。うんこも漏れる。
・マゼランvs黒ひげ
ここでマゼラン署長が黒ひげと当たった時には胸が高鳴ったんだけど、残念ながらvs黒ひげ戦はあっさり終了。マゼラン署長は黒ひげとガチ戦闘して、ルフィ一行がシリュウ戦ってのもアリだと思ったんだけどなー。
サクッとやられちゃった黒ひげ一行だけど、当然これで終わりということはないはずなので、黒ひげさんの部下の中に万能治療係がいると考えるべきでしょうか。まぁ、彼らの目的がマゼラン署長を倒すことではない以上、「死んだフリ」して遣り過ごすのは、むしろ頭の良いやり方とも思いますが。……でも、戦って欲しかったなー、残念。
・マゼラン「貴様は絶対に!!! ここから出さんぞォオオオ!!!!」
今回一番グッと来たシーンは、間違いなく「おれの後任はおまえしかいないんだ!」だったわけですが、ハンニャバルさんの今の姿を見ると、マゼラン署長のこの言葉も重みが違いますね。だって、信頼する副官が、責任感から圧倒的な実力差の相手に立ち向かって、敵わないまでも根性で足止めして、その結果、ズタボロになっちゃってるわけですよ。実際、ルフィはそのハンニャバルさんの仇みたいなもんですからね。
これ、敵味方を逆転して考えるとすごい分かりやすいんですけど、マゼラン署長が主人公だったら本当に当然の叫びなんです。「オレの仲間にこんな酷いことをしやがって! お前だけは絶対に許さん!」っていう文脈。立場的にも、凶悪脱獄囚とテロリスト集団に相棒を半殺しにされ、単身立ち向かう刑務署長だしなー。マゼラン署長、主人公すぎる。
***
しかし、これまで散々ワンピースキャラの不死身っぷりをうんぬん言ってきましたが、今回に限ってだけは、ハンニャバルさんが死なないことにむしろホッとする気持ちの方が強いです。ワンピースは、今までもこういう気持ちにさせてくれるのであれば良かったのになー。
ナルト
長門にそれができることも、話の流れからしても、妥当な展開であることに異論はありませんが、それはそれとして大変残念です。やっぱり死ぬ死ぬ詐欺か。
いや、分かるんですよ。過ちに気付いた長門が命と引き換えに他の者を助けてハッピーエンドって展開は分かります。でもさあ、今回は「みんなをブッ殺したお前をブッ殺したいけど、オレは憎しみの連鎖を断ち切るぜ!」っていう話じゃないですか。確かに長門に対してナルトが一度その意思表明をしたことにより、みんなが復活しようがしまいがナルトの気持ちに関係ないって言い分も分かりますよ。しかし、もし、みんなが死んだままで長門が生きてたらその時にナルトはどう最終的決着を着けるのか? 長門を決して許せない木ノ葉の人たちに対してナルトはどう対応するのか? その辺りで、「どうすればいいかは分からんけど」「憎しみの連鎖を断ち切る」と言ったナルトの表明が具体的な形で現れるのではないかと期待していたんですけどね。展開としては妥当。しかし、惰弱な締め方であったと思わざるをえません。
なので、「話の流れとしては分かるけど、やっぱり岸本先生にそんな胆力はないのか」っていう、まとめるともうこれだけですね。カカシ先生もシズネさんもフカサクさまも殺せばいいじゃない。ほとんどの手練の忍者を失った厳しい状況でも、ナルトは己の信念を信じて気高く生きていけばいいじゃない。大量のキャラクター喪失は物語的にも大きな損失だろうけど、しかし、その損失を踏まえて物語をより高いレベルで描くこともできたのに岸本先生はそれをしなかった。とても残念なことだと思います。確かカカシ先生が死んだ頃、ネウロでは笹塚さんも死んでいましたが、つまり、僕が残念なのはそういうことなのです。
リボーン
チェルベッロはいつもどこから降ってきてるんだろう……。しかし、「白蘭サンはチョイスでは不正をしない男だ」「チェルベッロは公平がとりえだ」とかでツナたちはイチイチ納得してちゃダメだと思うんだ。もう少し疑おうぜ。あと、配下を700人も参戦させるつもりでいながら、スクアーロ一人が紛れ込んでるだけでズル扱いする白蘭さまの胆力が逆にすごいと思いました。
チョイスバトル自体は、天野先生がやりたいであろうRTS(リアルタイムストラテジー)の雰囲気を思ったより出せてることに良い意味でびっくりしました。まあでも接敵するまでなんだろうなあ……。願わくば最後までこの雰囲気で行って欲しいものだけど、結局は1vs1の局地戦が数箇所同時進行で行われるだけになりそうな予感。
AKABOSHI
今のところすごいつまらないなー。水滸伝というブーストがありながら、まったく心を惹かれないぞう。最後の王進さんが明らかに武術師範の役目を果たしてないことだけは、ちょっと面白かったけど。あれはなんなんだろう? サボタージュの極端な意思表明かなんかなんだろうか??
べるぜバブ
弱小四天王二人を一方的にボコボコにした後で、次は勘違い展開を持ってくるなど、単調なバトル物にならないよう工夫している点は良いと思います。ただ、邦枝さんは明らかに赤子ごと殺す気で弐式を使ってるよなー。この辺りのキャラのブレというか、不徹底さが残念。
ところで、邦枝さんはいまだに校舎しか破壊していないので、心月流抜刀術は爆砕点穴のような土木工事スキルなんじゃないかと思えてきた。ならば人体には無害だから、赤子がいても放ったことにも納得できる。
黒子
先週では精神論なんて書いちゃったけど、むしろ、「こっちのメンバーの方がしっくりくる」という展開には納得。確かに1年間かけて作ってきた型があるところに超能力者が1人入ってきて、じゃあ超能力は強いからスタメンに入れましょうか、ってなっても、そりゃ超能力者が入ってきたら自分たちの型は壊れちゃうよな。うん、すごい納得。
こち亀
カラー扉を見て、その何とも言えないテンションにすごくしょんぼりした気持ちになったのだけど、一転、本編は良かったです。これ、「ドラマはドラマで商業的にいろんな事情があるんだろうから好きなようにしていいよ」っていう秋本先生からのメッセージじゃないかな。
まー、普通に考えて、こち亀のドラマなんて面白くなるわけがないんだよね。子供の頃、「お父さんは心配症」のドラマを見てすごくガッカリしたんだけど、今になって思えば当たり前の話で、あんな血まみれスプラッターギャグをそのままお茶の間に流せるわけがないのですよ。なので、要素は取り入れつつも無難なドラマ的な作り方をするしかなく、結局、原作のエッジは表現できない、と。こち亀もおそらくこのタイプだろうから1ミリも期待してないんだ。しかし、こんなこと言うのも、僕がテレビドラマが嫌いだからなので、普通にテレビドラマが好きなら普通のテレビドラマになるだけだから問題ないのかもしれない。
ともかく、今週のこち亀は秋本先生の余裕と皮肉と諦念が感じられて、ちょっと良かったです。
ねこわっぱ
読切が47Pもあるとかだるいなあ、と思ってたけど、読んでみるとなかなかどーして悪くなかったです。終始ゆるーい雰囲気で、特に何があるでもなくほんわか終わってくれたのが良かったのかな。
あと、お兄ちゃんの目的が家族関係のどろどろしたうんぬんではなく、純粋に妹への性的な想いであった点も良かった。いや、どっちがキモイかってリアルで考えると五十歩百歩なんだけど、少なくともこの漫画ではちゃんとギャグになってたしさ……! しかし、よりにもよってソフトクリームなめてる写真を持ち歩いてるとか、夜は明らかにオナペットにしてるよな……。
追記:「幼女がソフトクリームなめてるのってリアルではどんなものだろう」と思ってグーグル画像検索をした結果、まさにそのものが見つかったんですが、ここでリンクを張るのはなんだか気が引けるのでやめました。別にエロくはなかったです(まあ当たり前だよね)。
バクマン
高浜さんのキャラの立て方いいなあ。アシスタントもこれで一通りキャラが立った感じ。高浜さん視点から他二人を語ることで、全員のキャラが補完されたというか固まったというか。しかし、この漫画、取っ付き辛いキャラに見せておいて、それを後で裏切る展開が多いですね。新妻先生といい福田さんといい。まあ、初対面では取っ付き辛そうでも話してみれば意外といいヤツってのは良くある話だし、そういう意味ではリアルなのかな(少なくとも逆パターンよりは全然後味がいい)。しかし、話が合う合わない以前に、職場に加藤さんのような可愛い女の子がいるのに声も掛けないだなんて高浜さんは求道者なのか? 新妻先生同様、非人間的なまでに性欲を感じないぜ。
一方、本編でちょっと残念なのは、連載が始まったにも関わらず、学業との両立が辛いとか、学校で冷やかされる(or応援される)とか、そういったニュアンスが一切描かれないところ。あまりそれをだらだらやられるのも嫌だけど、それはそれとして、今のとこ、高浜さんの「高校通いながら連載スゴイ」の言葉にリアリティが感じられないくらい高校生活してないんだよなー。なんだかんだで高校行ってるんだから、もう少しくらい匂わせて欲しいんだけど。そういえば、連載だってのに家族の反応も全然ないですね。おじいちゃんとか一声掛けてくれそうなもんだけど。話のリズム的に挿入する余地がなかったんだろうか。
あと、サイコー×亜豆の恋愛パートにようやくまともな動きがあった気がします。今までのは非現実的すぎてフワフワした夢のような話だったけど、ようやく地に足が付いて、かつ、ドラマチックに動き出したというか、そんな感じ。まあ要するに、恋愛パートがやっと面白くなりました。
サイレン
「まったくとんだ厄介者だわ、夜科アゲハ!(`・ω・´)」
岩代先生のツンデレ描写がヘタクソすぎて可愛い……ww
唐突に人が変わったかのような厳しめ発言をして、一体なんなんだ、二重人格か!?と思ったら後でデレるためだったのかよww 「デレるためにはツンしなきゃ!」みたいな迷走っぷりが良い意味で可愛らしかったです。
ラストで出てきた二人は1話に登場したニセ警官ですかね。あの頃からテレホンカードのことを探っていたようだし、積年の苦労が実ってネメシスQ本体に辿り着いたんでしょうか。その辺りのことを少しでも描いてくれたら彼らに感情移入できるなー。今でこそ酒飲みながら余裕ぶっこいてるけど、10年以上にも渡るドサ回りの結果だとしたら、あの姿も、また見方が違ってくるよねー。
スケット
過去編も悪くはなかったけど、やっぱりこの漫画の特色はギャグにあるんだなあと改めて思いました。ギャグにあるというか、あの三人が仲良く楽しそうに放課後を送っているだけで幸せな気持ちになれます。最初にボッスンとヒメコがゲームしてるだけで、もうかなり幸せだったもん。3あしゅらくらい幸せだった。
※あしゅら……あしゅら男爵が兜甲児にゴミのように蹴散らされる時の幸福感を1あしゅらとする。
TO LOVEる
これはクロの狙いは明らかに猿山くんだよなぁ……。
しかし、だとしたら、猿山くんはニセモノとなり、ホンモノの猿山くんは上級生女子から別荘に誘われて、同級生女子たくさんとリゾートだやっほいと思っていたら、今頃どこぞで拘束されて置いてけぼりにされてたりするのだろうか。それは本当に本当に可哀想なことだよなぁ……。そんな夢のような機会が宇宙人に一方的に絡まれて台無しにされるとか、僕なら大宇宙の理不尽さを呪って自殺しかねない。そんな酷い話にならないように、猿山くんには何か救いを与えてあげて欲しいです。
……あ、実は猿山くんは伝染性の不治の病のホストで、クロが治療に来たというアンデッドな展開はどうだろうか。感染した嵐山さんはクロによりワクチン投与を受けた後、口から病原菌を吐き出して服が汚れたので、いまお風呂に入ってるとか。体外から出た病原菌は自然消滅。これなら血痕が残ってないのも道理が通る、かな? ……いや、でも、それならわざわざ殺し屋を差し向ける意味が分かんないよなー。
ブリーチ
日番谷隊長が勝っただなんて信じられない…………! でも、このOSRなら……、もしかして…………???(次週、当然のようにハリベルさんが氷から出てきても驚きません)
・砕蜂さんの卍解予想
砕蜂さんは卍解が使えたのに今まであえて使わなかったらしい。ということは、ものすごく使いにくい卍解だと予想。そして、卍解のための準備と思われる、ビルに巻き付けたさらしのようなもの。ここから導き出せる予想はズバリ、
『大ジャンプ』
凄まじいスピードによる一回こっきりの大跳躍が砕蜂さんの卍解と予想。これによりレスピラを放つ間もなくバラガンさまに接敵、撃破と見ました。ビルに巻き付けていたさらしはストッパー。たぶん、そのまま大ジャンプすると大気圏突破して帰還不能になるんだよ。このくらい使いにくければ、今まで始解にこだわっていたことにも納得できるんじゃなかろうか。……うん、まあ、納得するだけなら「片腕を失ったことによるOSR上昇で使えるようになった」の方が早いんだけど。
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