【5/26】2009年26号のジャンプ感想(まとめ)


ワンピース

・シリュウさん

 シリュウさん、役に立たねええw 冒頭2ページではあんなにカッコ良く登場したのに!

 しかし、最初の2ページのやり取りを見る限りではシリュウさんは正義原理主義っぽいので、交渉や利害関係で黒ひげさんに協力しそうには思えません。じゃあ、ラストで黒ひげさんが易々とレベル4まで進出してたのはなぜ!?

1、黒ひげの部下に足止めされたよ→部下みんないるじゃん
2、あっという間にやられちゃったよ→(´・ω・`)
3、あれは黒ひげの写輪眼だよ→(´・ω・`)(´・ω・`)

 うん。あっという間にやられたにせよ、幻影と継続戦闘中にせよ、このままではトリプリュー入りは免れないと思うんだ。


・サディーちゃんつええ

 本体も強いのか。びっくりだ。しかも、イワさんともやりあえてるみたいだし。なんだかハンニャバルさんよりも強い気すらしてくるぞ……。

 イワさんはオカマというか、「どっちでもある」ニュアンスなんですね。男だとか女だとかの枠組みから解き放れた存在というか。その辺りをアナーキスト(無政府主義者)と結びつけ、反政府革命家をオカマに設定したのは、なるほど、言われてみれば納得。ちょっと面白いアイデアだなー。


・ハンニャバルさんよええ

 ……でも、生まれて初めてワンピースの不死身描写に納得できたよ! このくらいの前置きがあれば、それほど不自然には見えないんだなぁ。というか、今までのワンピースの不死身描写に納得いかなかったのは、ドラマに心を動かされず、「ボロボロにされても立ち上がる」ことに説得力を感じられなかったからかもしれない。だって、今週のハンニャバルさんなら立ち上がってもいいと思うもん。

 しかし、それはそれとして、ハンニャバルさん弱かったなぁ……。ちょっと想像以上の弱さだった……。本当に足止めにしかなってない。前にMr.3を簡単に倒してるからそんなことはないんだろうけど、技の地味さやショボさでいうと、Mr.4か下手するとそれ以下の戦力にしか思えないよ(Mr.3よりMr.4の方が強いらしいけど)。

 あと、僕たちが少しは思わないでもなかった、「これ、一般人的にはいい迷惑だよね」も作中で触れられていて本当に硬派だなと思いました。善悪はさておいて、スタイリッシュに展開する最近のワンピースはハンターの幻影旅団編に近いものを感じてます。


べるぜバブ

・不良率120%のチンピラ校

 先生もチンピラなのですね。分かります。古市くんが不良でない分も先生方がカバーしているのでしょう。

 そういえば、この町は警官もチンピラだったので町ぐるみで不良率120%なのかもしれない。


・姫川&神崎

 なにやってんだ、この漫画はwwwww

 いや、でも、普通にすごく面白かったです。さっきまでケンカしてたのに、お客さんが来たら仲良くバナナ食ってる辺りとか。こいつら実はすごく仲いいんじゃねえの。たぶん仲が良すぎて二人でいつもケンカしてて、東邦神姫の残り二人は微笑ましく眺めてたんだよ。東邦神姫は二人の愛の巣であり、また、二人の恋を応援する組織なんだ。

 しかし、大会社の御曹司でありながら、見舞いのフルーツすら届けられず病室でひもじい思いをしている姫川さんは可哀想すぎて泣けてくる。


・グッドナイト下川さん

 まさか再び登場することがあろうとは……。でもヘタレで残念でした。ボコボコにやられても何度でも繰り返し挑戦して、最後に邦枝さんの愛を勝ち取って欲しかったです。

 ところで、邦枝さんは「校内破損13件、病院送り50名以上」とか言ってるけど、自分もたった今、窓ガラスを叩き斬ったよね。

 あと、谷村千秋さんの名前が判明したのは嬉しかったですが、先週の1コマほど可愛いくなかったのは残念でした。


ナルト

 先週、ナルトが出した答えの意味がさっぱり分からなかったんだけど、「世界を平和にする具体的方法なんて今はさっぱり分からないけど、オレの師匠がオレならできるって言ってたから、いつかオレならできるんじゃないかとオレは自分を信じてみるぜ。お前もオレを信じてみろよ」ってことだったのか……。う、うーん…………。

「私は昔は宗教差別をなくすべく相互理解を促進するための活動をしていましたが、努力の甲斐も空しく身近で宗教差別による悲惨な事件が発生したので、私は理想論を捨て、今は差別をなくすべく、全ての宗教を弾圧して全員を無神論者にすべく活動しています」

「でも、オレは相互理解による差別の撤廃のために努力するってばよ! そして、きっと成功させることができると自分を信じてるってばよ! そんなこれからのオレの活動を信じて欲しいってばよ!」

「分かりました。なんとなくですが、私と違ってあなたならそれができそうなので信じます」

 こういう感じかしら。「特に根拠なくナルトを信じます」っていう流れなので、要するにカリスマ教祖であるナルトに惹かれて、長門がナルト教に入信しました、って話か。いつも通りだな。

 どうやってその理想論を具体的手法として実践するかは、これからのナルトの活動を見て下さいね、ってことなんだろうけど、それはおそらく火影就任以降の話で、そして、火影に就任する前後で、この漫画はきっと連載終了するんだろうから、この難しい問題に対する岸本先生のアンサーは、結局、語られないまま終わるんじゃないかな? 今週はこの点に期待していた人たちからすれば、さぞかしガッカリな展開だったと思う。僕は最初からあまり期待してなかったので、まあこんなもんかって感じ。

 これから行動で示すとしたら、長門に対する取り扱いがそれの第一歩になる?のかな??


トリコ

 うう~ん……。

 面白いことは面白いんだけど……。ジュエルミートへの到達方もベタだけどイイ展開だとは思うんだけど……。しかし、やっぱりオートファジーのパワーアップ理論がどうにも良く分からないなぁ……。「ごはんを食べてる量が少なかったので強くなりました」と言ってるようにしか思えない。こないだ首の骨を折られた辺りは関係ないの?? その点がどうにも気になって残念でした。


バクマン

 なんか良くわかんないけど、僕はコージーさんのことが可哀想になってきたよ。ホントに何もかもがコージーさんの与り知らぬところで動いてる……。せめてコージーさんには連載作品がヒットして欲しいな。


サイレン

 アゲハの疑問と滅びかかったネメシスQの姿を見たときは、ついにこの漫画のタイムトラベル問題への言及が始まるのかと思った(そして、ちょっとだるいなあとも思った)のですが、ネメシスQが滅びかかってたのは同時代における問題だったようで一安心。いや、タイムトラベル的、SF的なことを期待している人にはガッカリな展開なんだろうけど、僕なんかはあまり真面目に考える気がないので一安心なのですよ。正直、難しい話はだるい。

 初回の電話ボックスのやり取りからすると、ネメシスQ本体として一番可能性が高いのはやっぱり祭先生なわけですが、鹿児島県にいるという辺りからも、その線が強いような気がしてきました。前回で「祭先生は生死不明(たぶん死んだんだろう)」という扱いだったこともあり、シャイナに鹿児島に飛ばされたけど、何らかの方法で生き残ってたんじゃないかな? 帰って来れなくなったけど、ネメシスQを使って歴史介入してるって感じで。ただ、祭先生が生きてると、先週で書いたとおりイアンがとても可哀想なことになってしまうけれど(´・ω・`)

 あと、シャイナも「お前の瞬間移動って一人も殺せたことねーよな」ってなって、ドルキさまを笑えない事態になってきます。まるでどこかの蠍座の聖闘士のようだ。


TO LOVEる

 まさか、本当にトレインが出てくるとは…………。これ、殺し屋時代ってことはパラレルワールドなのかな? もしも同一世界だとしたら、クリードさまが「ウワハハハ、この世界はオレが征服するんだー、神になるんだー」とか言ってる間も、宇宙規模で見ればデビルーク王が支配していたことになるわけで、それはそれでとても愉快な脳内補完ができるのだけれど。

 あと、今週のTO LOVEるが「背後がガラ空きですよ」などの紳士的警告もなく、いきなり銃をブッ放す辺り、本当に黒猫はなんだったんだろうかと思ってしまう。なんでエロコメ漫画の方がちゃんとバトルしてんだよ。

 そして、それはそれとして、猿山くんの死亡フラグがリトくんのエロフラグに化ける辺りには宇宙的恐怖を感じました。本当にどうなってるんだ、この世界は。もし、リトくんが傭兵になって前線に送られ、仲間に「この戦争が終わったら、オレ、春菜ちゃんと結婚するんだ」なんて言おうものなら、きっと次の瞬間には女性ゲリラの股間に顔を埋めていますよ。間違いない。


リボーン

 ルールをガン無視して自己主張する笹川兄や雲雀さんがアホの子にように思えたけど、でも、よく考えたら相手のルールにわざわざ従う必要なんかないもんな。当然の反応だよなあ。そういえば、なんで今回チョイスを強制されてるんだっけ?? 相手は戦闘員だけを揃えているのに、足手まといとなる一般人の参戦を強要されるとか、どう考えてもボンゴレ側に不利なルールなんじゃ……。まあでも、相手はマグマ風呂に入るような恐ろしいやつらだから、あんな条件も飲まざるをえないのかな。


・「殺したいほど生ける屍」

 どういう類のツッコミを送れば良いのか分からないほどに不可解な二つ名だ……。とりあえず、彼がターゲットになったことには作為的なものを感じます。ミルフィオーレのみんなも彼を殺したいんじゃないかな、ふつうに。


めだかボックス

 やっとこの漫画が面白いと思えたよ、母さん! でも、初めて弱みを見せためだかさんにではなく、親友が犬に襲われる様子を見て(おそらく性的な意味で感じながら)写メを取っている半袖さんの方に萌えた自分が少数派だということは認識している。この後、半袖さんも巻き添えで襲われてたらもっと良かったのに。自他の危険を押してまで性的嗜好を優先させる女子高生とか、すごくイイです。


 ……しかし、この感想、途中から純然たる妄想だよね。


黒子

 既出である黒子くんの石ころ帽子能力が活躍してるだけなんですが、それでも面白い……。相手は古武術バスケとはいえ、やってること自体は普通の人間のプレイですからね。そんな彼らが、黒子くんのような超能力と対峙した時の反応は、やっぱりすごくイイ。黒子はテニスと比べると能力バトル要素が少ないのが不満だけど、しかし、これはこれでギリギリのリアルさを保った能力スポーツ漫画としてはアリなのかもしれない。いつもこのくらいの能力バトルっぽさを醸してくれると嬉しいんだけどなー。その点、後半が精神論になってしまったのは僕的には残念でした。まあ、天衣無縫も精神論みたいなもんだけど!


こち亀

 面白い…………。

 今回に関しては、部長がどうこうというより、おしおきロボなんてものを作った技術屋の方に問題があるような……。白バイ隊員を叱責するために白バイ破壊装置を作ってるようなもんじゃねえか……。税金ナメてんのかww


ぬらりひょん

 若かりし頃のおじいちゃんを見ていると、400年の時の流れは残酷だなあ、と思ってしまいます。それにしても、牛鬼さんだけ現代でも若いよな。あれは一体何なんだろう? 波紋でも使ってるのか??

 お兄ちゃんが京都での花開院家と羽衣狐との戦いを匂わせてからというもの、最近のぬらりひょんはまたグッと面白くなった気がします。回想編でも状況は同じで、奴良組と巷の妖怪、それに花開院と三派が対立しているだけですごくいい感じ。ワンピースもだけど、交戦中の勢力が3つあるだけで物語がグッと深まるのかなー。……ナルトも雷影が第三勢力のはずなんだけどね(´・ω・`)


 どうでもいいけど、ある意味では信仰の対象である妖怪たちが、生き胆信仰という「信仰」を持っているのはちょっと面白いと思いました。阿弥陀仏が「終末の日が来たら千年王国ってのが現れるんだって! うわー、どーしよー!」って言ってるような、そんな感じ。


フープメン

 すごく面白かったです。最近、一週一週のクオリティが高いなー。「代わりにオレを殴っても」「あばっ」の流れとかすごく良かったです。主人公に好感が持てるように描きながらも、直ちにギャグ展開に持っていくことで押し付けがましさや偽善っぽさを感じさせず、好感度だけ上げることに成功してると思いました。しかも、殴られるのはやっぱり殴られてるんで殴られ損になってる辺りも面白い。いまふと思ったけど、これってTO LOVEると同じメソッドなのかもしれないね。リト君は好感度の持てる行動をするんだけど、すぐにエロ展開になって行為と結果が結実しないことで、押し付けがましさや偽善を感じることなく好感度だけが高まるっていう。これはひょっとして応用の効く技法なのかもー。

 そして、ラスト2ページの展開は話の流れ的にも絵的にも素晴らしかったです。この漫画、もう少し順位上がらないかなー。


ブリーチ

「氷を飛ばしてきたら溶かしますよ( ^ω^)」
「溶かした水を飛ばしてきたら凍らせますよ( ^ω^)」

 このリピートは最低あと1回は繰り返されると思っていたので、0.5回しか繰り返されなかったことにびっくりしました。しかも、今週は1回繰り返して、それだけで終わると思ってたよ。

「敵の武器が己の武器になり得るなら逆もまた然り」
「最良の戦術を行う時こそが最大の危機」

 これらの「戦いの鉄則」というやつは応用範囲が狭すぎやせまいか、他にどういう状況が考えられるんだよ、こんなの……と、呆れていたけど、少なくともOSR理論的には後者なら完璧に当てはまるなあ。でも、前者の方は「敵の武器も己の武器になりうる」までならともかく、「逆もまた然り」とか言われると急に応用力がなくなるような……。こいつら普段は絶対こんなこと考えてないよ。絶対いま作ってるよ。

 大前田パートはちゃんとバラガンさまの強さを把握してた辺りが良かったです。ブリーチはしばしば、読者の「こいつは強い(弱い)」と、作者の「こいつは強い(弱い)」が食い違っていて、それが原因で苦虫を噛み潰すような展開になるんですが、今回、大前田さんを通じて、このくらい「バラガンさまがいかに強いか」をきちんと説明してくれたなら、流石に何か頭を使ったトリックで現状を打破してくれるんでしょう。……たぶん。後はそれで読者を巧く納得させてくれればいいんだけど……。


・「全ての天は俺の支配下だ」

 うん、ちょっとカッコ良かったけど、これ、また氷⇔雨リピートだよね……。


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