「以蔵さん、もっと、深く突き刺して……」
「こ、こうか?」
ゆまの要求に応え、以蔵は幼さの残る肉壷へおのれを深々と差し込んでいく。
「んふぅ」
粘着質な生肉へと包まれた以蔵は思わず感嘆の息を漏らす。だが、次の瞬間――
「ぬうっ!」
それは苦悶の呻きへと変わっていた。
熱い――。
目の前の少女の肉は凄まじき熱気と共に、万力の如き圧力で以蔵の肉棒を締め付け始めていた。いや、これは万力などという可愛らしきものではない。虎鋏だ。今にも喰い千切られんばかりに以蔵のそれを捕えて離さぬ!
――んふふ。
塗炭の苦しみにある以蔵の下で、ゆまは妖艶なる笑みを浮かべていた。
こやつ、伊賀者――!
ここに至り、流石のうつけ者も気付くが時既に遅し。以蔵の身体は空へと掲げられていた。
ゆまがブリッジの姿勢で以蔵を浮かせていたのである。
「トリャア!」
そして、少女が大地を蹴ると、反動で二人の身体が倒立する。以蔵と彼女を繋ぐ接点は股間のただ一点のみ。大の男一人の体重を一点にて支えるとは、伊賀者の膣力おそるべし――!
「セイッ」
掛け声と共にゆまは猫の如くに背を反らせ、顔面でするりと地面を撫でた。同時に以蔵の頭頂部は大地へと激しく突き立てられる。
――どぱぁ。
衝撃により以蔵は射精。ゆまの肉泉に熱い雫が溢れ、砕けた以蔵の頭蓋からは血飛沫と脳漿が弾け飛んだ。ゆまは緩々と萎んだ以蔵の肉を解放すると、己の股間へと手を差し伸べ、そこに溜まっていた汚濁をぺろりと舐め取り、男の絶命を確認する。これぞ、伊賀忍法「膣式バックドロップ」――!
***
お昼寝してたら思いついた。よく考えたら「バック」ドロップではなかった。
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