【5/12】2009年24号のジャンプ感想(2)


ナルト

・「だが、オレは木ノ葉の忍を受け入れられなかった」

「生活のため、自衛のため、将来のため、忍術を教えて下さい(`・ω・´)」
「殺す? この子たち(´・ω・`)」

 ↑うん、こりゃあ受け入れられないよね……。大蛇丸さんクレイジーすぎだよね。「ゲェー、この人、全然会話にならねー!」って思うよ。とても大蛇丸さんを受け入れられないよ。自分たちより実力が上の人にお願いに行ったら、「可哀想だから」とかいう理由で問答無用で殺す気になられるとか、これ、自来也先生が止めなかったら人間不信になれるレベルだよ。


・ダンゾウさん

 ダンゾウさんってこの頃から火影の座を狙ってたのか……。なんだかダンゾウさんがすごくダメ人間な気がしてきたぞう。この人、三代目に負けて、四代目にも負けて、もう一度三代目が就任する時も負けて、五代目でも負けたのか。それ、普通に実力がないんじゃ……。


・「両親が死んだ時と同じだ」

 うん……。これは確かに両親が死んだ時と同じで、危ないところにノコノコ出て行ったり戦闘区域に残ってたりするのが悪いんじゃないかな……。答えうんぬんというより、単に警戒心の欠如が問題だったような……。今回のって要するに政治センスが足りなかったって話だと思うんだけど、今、ペインさんがマダラさんに利用されている(?)ことに、そこから繋がってたりするんですかね。「バカは本当に扱いやすいぜ」的な。

 しかしなー。今回のでは全然ペインさんに共感できないんだけど、これは僕がスレた大人だからでしょうか。なんつーか、弥彦の死も、思想的な問題というよりは、単純に戦国時代を生き抜くに必要なスキルが足りなかっただけな気がするんですよね。頭の切れる軍師が一人いれば、回避なり保険を賭けるなり弥彦に忠告するなり何とでもできたような。もし、ペインさんが「君主論」を読んでいれば、この程度の姦計、簡単に見抜けただろうに……と、自著の宣伝で締めてみる。


いぬまるくん

 最後の一拭き節約術…………!

 やべえ。その発想はなかったぜ……。大石先生、おそろしい子……! 確かに最後の一回は無駄以外の何物でもないよなあ。僕も終盤は極力紙を薄くして(二枚重ねくらいで)確認してるだけだし、確かにあれを省けば一回分節約できる……。いや、そんなことは怖くてできないけど……。

 ところで、僕はたぶんエンドレスうんこの呪いに掛かっていて、たまにいくら拭いてもうんこが付いてる時があるんですけど、あれはどうすればいいんですかね。最後の方はお尻が血まみれになって、トイレットペーパーに付着する茶色が赤に変わったくらいで諦めるんですが、あの時、お尻では一体何が起こってるんですかね? かと思えば一回で十分に拭き取れることもあったりするし、本当にうんこは不思議です。ウンコ・イズ・ワンダー。早くお金持ちになってウォッシュレットを買いたい。


べるぜバブ

 いや、確かにビックリしたよ。まさか、あの子が東邦神姫だっただなんて。女キャラがいるとしたら姫だと思っていたから、ここでの女キャラ投入は意外だった。うん、確かにびっくりした。いや、ビックリしたけど、でもさ……。

 でもさー、ビックリというか、むしろ石矢魔高校が共学だったことに「ハァ?」って気分なんですけど。なんだよー、そんな描写、今まで1ミリもなかったじゃないかー。学内で女キャラなんて見た覚えないっすよ。しかしまあ、そこは姑獲鳥の夏の関口レベルで僕の脳みそが女子高生を認識していなかったのだとしても、全裸の乳児を連れて登校する今話題の凶悪一年生を葵さんが知らないってのは納得いかねーなー。なんなんだぜ? この学校の女子は全員不登校なの???


 ***

 ところで、男鹿vs国家権力が葵さんの正体オチで華麗にスルーされちゃったのは残念でした。不良相手ならともかく、主人公が国家権力に対してどう立ち向かうかってのは、個人的にすごく興味あるところなんですよね。だって、警察ってたくさんいる上に銃まで持ってるんですよ。おまけに一度交戦すると永続的に交戦状態が続いちゃう。そんな相手に微超人(ちょっとだけ超人)となった主人公がどう立ち回るのかは、思考実験としてはすごく面白いと思うんだけど、まあでもスルーか。しょうがないか。

 ちなみに僕の答えは「勝てない」で、僕のやってるTRPGのダンゲロスでは魔人(超能力者みたいなもん)はよく警官に銃で撃たれて死んでます。超能力者なんて囲まれて銃で撃たれたら勝てないよー。でも、セガールなら勝てるから、セガールは超能力者より強いと思うんだ。


黒子

 古武術バスケ……*・゜・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜・*

 その単語だけでお腹一杯です。ごちそうさまでした。


 ***

 やー、でも、しかし、今週の黒子を見ていると、本当にテニスは気が狂っていたな、と改めて思う次第です。これ、両者の要素を比較してみると良く分かるんですが、


【黒子】相手の体力損耗が少ないぞ!
【テニス】相手が瞬間移動したぞ!


 まず、導入の時点から明らかに違います。


【黒子】古武術だ。ナンバ走りにより体力損耗を抑えてるんだ。
【テニス】古武術だ。一瞬で前方移動したように錯覚する技だ。


 そして解説パート。ナンバ走りによる体力温存は「ねじらない」などで何となく納得できるものとなっていますが、テニスの方は解説されることで、むしろさらに疑問符が増える仕様。「一体、何を…言ってるんだ……???」。


【黒子】「けど消えたり、飛んだりするわけじゃないわ」
【テニス】(いや……どう見ても瞬間移動だろ……これは…………)


 黒子が古武術という飛び道具を使いながらも、「やってるのは同じバスケットよ」と現実世界に引き戻したのに対し、テニスの方は古武術という「飛び道具で」「なんとか少しだけ現実に引き戻した」のに、それもあっという間に元の木阿弥、再び訳の分からない異次元テニス世界へと旅立っていきます。


【黒子】主将が選んだ驚くべき作戦
【テニス】顔面にぶつけて殺す/二人に分身/腕にオーラを集めて二倍返し


 さらにこれに対する攻略法。本当にテニスの頭が悪すぎる……。いや、もちろん黒子の攻略法がテニスに匹敵する頭の悪さという可能性もありますが、しかし、真面目にも元の地平まで引き戻してきた黒子にここからテニス並の狂気を期待するのも酷な話だよな……。


 ***

 そして、一番恐ろしいことは、漫画として考えると黒子の方がどう見ても正しいし、誠実だし、理に適っているというのに、僕が明らかな物足りなさを感じているということなんだ。古武術バスケは良かった。いろいろ置いといて、その単語だけで僕を幸せにできる力はあった。その点は認める。…………でも、テニスとの間には、まだまだ遥かな隔絶があるんだよな。どう考えてもちゃんとした漫画を描いているのは藤巻先生の方なのに、じゃあ面白いかと言われるとテニスの方がやっぱり遥かに面白いと思ってしまう現実。この理性と感性の矛盾を一体どう処理すれば良いのかね? 藤巻先生は何も悪くないのにどうしても物足りないよ。僕は藤巻先生にこれ以上、一体何を要求すれば良いのだろう。


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