テニスの王子様全国大会編
自著。文字通り、テニスの王子様の同人誌です。全国大会編のほぼ全試合の解説とキャラクター強さランキング、必殺技ランキングなどを掲載。ゲストとして錬金場の山岸さん、インタネーット殺人事件のxxさん、カフェオレライターのマルコさん、ピアノファイアのいずみのさん、フタゴフラクタのリンドウさん、それとNo.5が寄稿。表紙は有無のムーさんが描いてくれました。価格は500円です。リーズナブルだね!
前回の文学フリマでどっかんと売って、夏コミでもそれなりに売って、通販でもちょこちょこ売ったけど、実はまだ在庫が残ってたりします。なので今回は15冊委託。「D-43」にて販売してますので、よろしくお願いします。あー、金が欲しい。
たたかえっ! 憲法9条ちゃん
大学の後輩が生まれて初めて書いたらしい同人小説。これも「D-43」にて販売です。今回、僕は頼まれて帯に推薦文(?)を書いたんですが、これは本当に酷い作品だったのでオススメ! ストーリーは憲法9条にしか欲情できなくなった中学生の大和マモルが、学校でたまたま見つけた憲法9条の石版に射精したところ、憲法9条の精(白痴の美少女)が全裸で現れ、それに嫉妬した幼馴染がチェーンソーで首切り自殺を図ると、9条ちゃんはマモルの精液と幼馴染の血液を口中で混ぜ合わせ「いちごみるくぅ~」とほざくという、これだけでも作者の頭が可哀想なことが分かる作品だと思います。
…………と、ここまででは全人類の1%以下の変態しか購入意欲をそそられないと思うのでもう少し真面目に書くと、この作品はアナロジーが見事に機能しています。憲法9条を擬人化し、可愛い白痴の女の子に設定することで、「頭は悪いが」「パッと見は素晴らしく」「周りはなんとなく守ってあげたくなる」という、作者独自の憲法9条像を具体的にイメージ化することに成功しているのです。作者的には憲法9条は白痴の美少女なのですね。
さらに、彼女の登校を認めようとしないクラス担任の米田リカ(アメリカの具象化)と、彼女の信奉者である改憲部の犬飼ケンゴ(自衛隊の具象化)、そして、特に信念は持たないが、可愛らしい9条ちゃんを何となく守りたくなって、その場の勢いで学校側との権力闘争に身を投じるクラスメイトたち(ノンポリ=政治的無関心層の具象化)、彼らの関係を通じて、作者独自のシニカルな視点から社会情勢が全般的にバカにされています。この辺り、学生運動を見て、世の無常を感じる人などに特にオススメ!
また、9条にしか欲情できないマモルくんが、自分の性癖について悩む描写が序盤にあるのですが、個人的にはこれが素晴らしいと思いました。馬鹿らしいことに彼の性癖形成にちゃんと納得できる理由も付いていて、彼の苦悩に(到底共感できそうにない彼の苦悩に!)なんと共感することが可能なのです。ここのセンスは本当に素晴らしいと思うんだけど、こんなことにしか才能を使えない作者が本当にかわいそう。
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というわけで、これは総合的に見て十分オススメできる作品だと思います。僕は身内にお世辞を言わない人間なので、その点は信用してもらって構わないんですが、ただ、全方位に向かってバカにして、全方位に対してケンカを売ってるような作品なので真面目な人が読んだら怒るんじゃないかなあ。デカダンでニヒリズムな人がニヤニヤしながら読むタイプの本なので、クオリティ的には問題ないと思うけど、読者を選ぶかなー。
公式サイトはこちらから。http://politen.jp/
漫画をめくる冒険
テニス同人誌にも寄稿してくれている、新進気鋭の漫画評論家いずみのさんの新作。なんか僕には良く分かんない世界だけど、この世界ではすごいらしいよ。漫画評論といっても、ページをめくった時に視線はどのように動いて、それにはどのような意味があるのか、とかそういったレベルでの論述なので、漫画の読み方というよりは、漫画の読まれ方?みたいな本……だと思います。たぶん。
ちなみに、いずみのさんはとても理論的な人として知られており、以前の飲み会において、彼が下ネタで笑った時には、周りの人から「いずみのさんが下ネタで笑うことあるんだ……!」と驚かれた程です。そりゃいずみのさんだって人間だよ! ブースはF-01にて販売です。
告知ページはこちらから。http://www1.kcn.ne.jp/~iz-/pfp/gtoltb_02.htm
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というわけで、文学フリマよろしくお願いします。僕はたぶん、