テニス
・「スカスカしたラケット」
…………これだ。
この、何の説明もなく始まり、何の説明もなく終わる変態設定。「変態がお前たち中学生の専売特許だと思ったら大間違いだぜ」と言わんばかりのガット2本。これが元々の鬼さんのプレイスタイルなのか、それとも中学生相手ということで手加減しているのかは分からないけど、とにかくまともにテニスをする気がないことだけは冒頭2コマ目からはっきりしている。そう、これがテニスの王子様なんだよな。
・「おいおい」「何も判っちゃいねーな、鬼さんを……」
そして、鳳くんに情けをかけられて残留した二人は、予想通り解説役に就任した模様。どうでもいいけど、もし鬼さん負けてたら、中学生枠に鬼さん入ってたわけだよね。一人だけ中学生に混じって練習とか、まじ可哀想すぎる。これ、今後、中学生たちと戦わされる高校生は大変だよなぁ……。今回は桃城先輩だからまだ良かったけど、幸村や金太郎と戦わなきゃいけなくなるかもしれないんだぜ。
・ジャックナイフ返し
鬼さんのプレイスタイルは腕破壊! 「鬼さんは中学生の腕なんか簡単に破壊できるから今までの高校生とは格が違いますよ」という相変わらずの許斐節。テニスの巧さは全然伝わってこないけど、この世界における実力者であることだけは確かに分かったよ! 桃城先輩も最初に「この人、今までの高校生とは明らかに違う」って言ってるけど、脱落していった高校生たちとはやってるテニスの種類が違うもんな。なんつーか、中学生たちの変態テニスが、その方向性を維持したまま正統進化したのが鬼さんって感じ。
中学生「オレのテニスは一撃で相手を殺せますよ(`・ω・´)」
高校生「オレたちのテニスはもっと相手を殺せるぜ」
っていう。
・口でテニス
ああ、これ、どっかで見たことあると思ったら、「幸村のテニス」を受けた時の越前少年の姿だ。もはやテニスできる状態じゃないのにテニスしようとしてる辺りが似てる。
まあ、しかし、この後、桃城先輩も当たり前のように血だるまになって倒れたけど(頭部からの流血とか吐血とか一体どうなってるんだぜ?)、でも、鬼さんもガット2本以外は今のところただのパワーファイターなので、師範よりちょい下のランクくらいのイメージしかないなあ。桃城先輩は全国優勝校のスタメンの一人ではあるけど、全国大会での活躍は散々だったしね。唯一の勝ち試合がお笑いテニスっていう。正直、桃城先輩では師範に勝てる気がしない。でも、鬼さんもこれだけじゃ終わらないんだろうなあ……。
・跡部「俺達中学生選抜を少し黙らせるのが狙いなら……成功かもな」
まあ、黙らせるもなにも一人でボール大量ゲットとかやってた本当に黙らせるべき相手は跡部様、皇帝、金太郎なんですけどね。だとしたら、桃城先輩はいい巻き添えだよ。ただ、中学生ズはほぼ全員クソ生意気なので、とりあえず手ごろな桃城を叩いておくのも手ではある。
・次回、中学生シングルス対決!
↓特に可哀想な人たち
・リチャード・坂田(クラウザーさんと対決、死亡確定)
・日吉(跡部さまと対決、弱点見抜かれていびられまくって敗北の予感)
・越前少年の相手(おそらく桃城先輩。彼は鬼先輩に続きロクでもない相手とばかり当たってて本当に可哀想)
・ジャッカル桑原(誰と当たるか分からないけど、誰と当たっても可哀想なことになりそう)
↓まあまあ可哀想な人たち
・向日(忍足と対決。向日では勝てる気がしないが、相手もまだ良識ある部類なのでケガはせずに済むだろう)
・真田(幸村と対決。皇帝ならなんとかできそうな気もするが、身近なだけに『幸村のテニス』の恐ろしさも熟知しているはず。たぶん、いま怖くてしょうがないと思う)
・手塚の相手(ケガはしないという意味では幸運な部類。しかし、海で始まる人って誰だ? 追記:あー、海堂だ。かわいそー)
・小春の相手(これもケガはしないが、まともなテニスもできないので、負けた場合、人一倍悔いが残りそう。でも相手は師範かもしれない。それなら"相手にしたら嫌だ"という意味では互角なので良い勝負か?)
・千歳(金太郎と対決。対抗手段があることだけが救いだが、無我使いといえど金太郎相手は一手誤れば死ぬ。そして、金太郎に手加減など求める方が間違っている)
・河村(亜久津と対決。河村が可哀想なことに間違いはないが、それでも亜久津は他の誰と当たっても相手が可哀想なので、河村は一番マシな組み合わせともいえる)
しかし、どう客観的に考えても、一番可哀想なのは明らかにリチャード・坂田だよなあ。もう、彼が無事におうちに帰れる姿が、どうやっても想像つかないもん。「組んだ相手とシングルスして下さいー」って言われた時に、一番愕然としたのは間違いなく彼だよ。本当に哀れだ。
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