【4/28】2009年22、23合併号のジャンプ感想(まとめ)


ワンピース

 おおう……。なんという豪華メンバー……。そして、めんどくせー罠とか看守とかは2コマでサクッと終わってくれたところも素晴らしい……。罠や看守の指令を出したハンニャバルさんの措置は適切だったけど、かといって、あの3人が罠如きで行く手を阻まれるところを見るのもリズムが悪かったので、今回のスッ飛ばしっぷりは大正解だったと思うな。サディーちゃんの獄卒獣との戦いもちょっとめんどくせー感じだけど、クロコダイルやジンベエが仲間になったからには、獄卒獣も二人のかませ犬でサクッと終わってくれそう。やっぱすばやく展開して欲しいところは、微妙な敵や微妙な罠なんかはスッ飛ばしてサクサク進んで欲しいんだよね。その最大の失敗例がエニエスロビー編の電車内戦闘だったと思うんだけど。あれはキツかったなぁ……。

 しかし、「オレも出してくれー」の調子の良さとか、「オレたちを巻き込むなー」の情けなさとか、チョキチョキの実にしっかり驚いてるところとか、レベル6の人たちは本当に大物なんだろうか。信じがたいよ……。


ナルト

 いや、もう、話の展開上、仕方ないことだとは思うんだけど、いつ敵増援が来るか分からないって状況で、敵の忍を目の前にしてものすごく長々と自分語りしてるペインさんを見てると、「ワォ! 中二病……!」って気持ちになっちゃいますね。やっぱ「自分語り」ってのは、相当の破壊力があるよなぁ……。「オレってマジで不幸なんだぜ」「オレはこんなに苦労してたんだぜ」「友人は世界征服の夢を持ってたんだぜ」「それで、オレは世界の神になろうとしたってわけさ」。ペインさん……、この状況、すごく、シュールです……。


トリコ

 あー、セドルさんが、あの時オブサウルスに乗ってたアレかー。あれって初見の時は、正直、ただのGTロボの見かけ上の区別だと思ってたよ。「なんで、このGTロボは獣に乗ってるんだろー?」くらい。それがオブサウルスが敵の駒として出てきたってだけでも、「そういうことかー」って思ったのに、さらにセドルさんが猛獣使いキャラだったってのは、なるほど、あの1コマだけでも色々読み解くべきだったんだなぁって思いました。あの1コマ、なんだかんだ言ってしっかり記憶に残ってるんだから、キャラ付けとしても成功してたんだろうなあ。同じページの他のGTロボの記憶は全然ねえもん。


・髪パンチ

 これさー、前出てきた時はオーラ的な何かだと思ってたよ! 髪だったのか!

 確かにこれはOSR低いよなぁ。髪がまとまって人の形になって殴るってカッコ悪いもんなぁ。サニーさんが一人になりたかった気持ちも分かるよ。しかし、これがオーラじゃなくて髪だとしたら、ひょっとしてトリコが出してるオーガ的なあれも、オーラじゃなくて何か物理的なものなのかもしれませんね。サニーが触覚だったから髪で具現化していたとすれば、トリコは嗅覚だから…………屁?


ブラスト

 やっぱ連載作家の読切は新人作家のものとはレベルが違うなーっと思いました。なんという見事なまでの少年漫画。冒頭で主人公の強さをアピールして特殊能力も提示し、カレー好きでキャラ付けした上に、カレーがエネルギー源ということで能力ともリンク。ハイ、主人公のキャラ設定完成。続いて、主人公のバックボーンには過疎の農村=闇の人材派遣組織という、ありえないバカさながらも、ハッタリも効いてて十分受け入れられる世界設定。国際情勢も解説して、ホイ、世界観も完成。プロである主人公が危険な依頼を受ける不用意さも「義理人情」の一言で解決し、依頼主も極端に正義を主張しないことで説教臭い雰囲気を避けながらも動機付けはバッチリ。目的設定完了。対する敵も情報を先取りし、いきなり先制攻撃を仕掛けるなど殺る気十分で緊張感OK。本筋はメインキャラの裏切りなど、「確かにびっくりするけど心情的に残念な展開」もなく、清々しく読めるように工夫されながら、一方、メインキャラであっても一撃で殺すハードな雰囲気はキープ。純然たる悪役ライバルキャラの登場で、複雑に考えることなくシンプルなバトル描写が楽しめて、最後はそこそこのオチで締めて終了。うん、なんかもう教科書みたいな一話でしたね。これ、実はヘタッピマンガ研究所Rなんじゃないのー? ヘタッピ実践編だよ、きっとー。

 ところで、バーモウ少佐はもしも主人公の両腕をゲットした暁には、前線で戦闘中に「クソォォ、オレにカレーを食わせろォォ!」とか言うハメになったわけですよね。うん、ブラストアーム移植の夢を抱いたまま死ねて、あれはあれで幸せだったんじゃなかろうか……。


バクマン

 当然、連載を続けていくと、場合によっては女性アシを交えて一晩を過ごすことにもなるのでしょうけど、部屋の隅で仮眠を取る彼女に現役高校生の二人が欲情しないかどうかという話なんですかね、これは。他に男数人がいるとはいえ、年上のおねーさんと一緒に過ごす一晩って男子高校生にはどうなんだぜ。もう10年以上も前のことだから、当時の気持ちが思い出せねーや。(というわけで、童貞男子高校生の人たちは「年上のおねーさんと一晩過ごす」ことを想像して、どういう気持ちになるか掲示板に書き込んで下さいね)

 それでも、シュージンはもう非童貞だろうから、「フーン」って感じだろうけど、サイコーの方が危ないんじゃないかなあ。いや、最も危険なのはこいつら高校生よりも、むしろ中井さんだろうけど。中井さんがこの場にいなくて本当に良かった。あと、女性アシの子は、連載が進むに連れてどんどん絵柄が変わっていって、どんどん可愛くなっていくと予想してます。いや、今でも十分かわいいけど。

 それと、新年会の模様が地味に楽しみ。何が楽しみって、そりゃ新妻先生ですよ。他の作家先生に対する新妻先生のポジショニングや振る舞いが楽しみで仕方ないのですよ。

「な、なんだ、あいつは……、キ、キチガイ……?」
「バカ……。あれが新妻君だよ、クロウの……」
「ごくり……。あ、あいつが新妻……」
「ギャース! ギャース!」
「だ、ダメだ、オレには付いていけん……」
「なあ、誰か話しかけて来いよ……」
「み、見ろっ……! 松井先生が行ったぞォー!」
「お、おおお! 松井先生ーェ!」

 ↑勝手にこんな状況を想像してるんだぜ。でも……

「お、おい、サイコーなんだよ、これ……」
「わ、わかんない……。おじさんも新年会がこんなのだって言ってなかった……」
「ギャース! ギャース!」
「ギャース! ギャース!」
「ギャース! ギャース!」
「ギャース! ギャース!」
「おっ、キミたち、新人の亜城木くんだな。さあ、キミたちも一緒に! ギャース!」
「………………」
「………………」
「ギャース! ギャース!」
「ギャース! ギャース!」
「ギャース! ギャース!」

 ↑こんな光景もいいなと思ってる。ベテラン作家の精神性はみんな新妻先生だったんだよ!


リボーン

 バ、バーロー……。

 バーローだと……。マグマ温泉に入るだけでは飽き足らず、バーローでキャラ付けだと……。他にもダースベイダー卿とか、おっぱいとおまたを見せびらかす幼女とか、アゴに手を置く変なポーズとか、そもそも真6弔花の響きのカッコ悪さとか、この人たち、なんだかすごく愉快な人たちに思えてきたぞう。

 しかし、6弔花の響きはまだカッコ良かったけど、真(リアル)が付くだけでとんでもなくダサくなるよなぁ……。英語と算用数字と漢字ベースのカッコ良さそうな言葉が入り混じると、相互作用でこれほどダサくなるのか。びっくりだぜ。この絶妙なネーミングセンスは笑えばいいのか苦笑すればいいのか良く分からない。

 あと、どうでもいいけど、ナイトキャップって僕も昔なんとなく憧れて自作したことがあるんですが、髪が蒸れるばっかりで全然いいことなかったです。なので、あれって何のためにあるのか、いま調べてみたところ、昔はシラミ防止だとかカツラ代わりだとかでかぶってたみたいです。現代では髪の乱れを防ぐためらしいけど、僕が自作したやつはむしろ派手に寝癖が付いてたんだよな。あれは一体どういう理屈で乱れが押さえられるんだろうか。

 ところで、これって何がどうナルトなの? さっぱり分からんのだけど。こんなキャラ、ナルトにいたっけ???


ベルゼばぶ

「魔力による衝撃はほぼ全てビルが吸収してくれた様だな」

 魔力には作用反作用とかねーのか。

 しかし、今週の公園デビューの展開は良かったです。うん、この漫画には不良大戦とかよりも、こっちの方向で頑張ってほしいな。あと、ヒルダさんの演技の件は、思い出して恥ずかしがってる古市くんの姿が良かったので個人的にはオッケーです。そうだよね、恥ずかしいよね。あれはホントに恥ずかしいよね。僕なんかも「(古市くんがあれだけやってるんだから)これは演技じゃないな。だから、ベルゼばぶはクソだな」と思っていたんで、今週のようなフォローをされちゃあ、もうこの件に関して文句は付けれねーな。うん、あそこは恥ずかしがるのが唯一無二の正解だったと思う。


スケットダンス

 すいませんでしたぁー!!!! 今回の過去編はつまらないとか、工夫がないとか散々言って、すいませんでしたぁーっ!!!!


 ぎゃー、まさか、ここまでのダラダラした展開が丸々伏線だっただなんて……! 双子っすか! 兄か弟か知らないけど、兄弟は椿くんっすか!? いや、それはスゲーよ。ここまで何となく描かれてキャラ付けされてきた椿くんがここで兄弟とか……! 過去編自体はスゲーつまらなかったけど、これほどの衝撃の事実を控えての伏線だって言われちゃあ仕方ねえ。これ、双子はたぶん椿くんだよね? 椿くんは病院の息子設定だったから、十分ありえる展開だよね? 藤崎佑助と椿佐介でちょうど右左になってるし、何より過去編に唐突に出てきた椿くんの意味がこれでスッキリ分かっちゃう! やーん、だとしたら、篠原先生って今までずっと、「ウヒョヒョ、読者のやつら事実を知ったらびっくりするぞう、ウッフフー」とか思いながら今まで描いてきたんだよなあ。良かったねえ、篠原先生。ここまで連載続いて本当に良かったねえ。


サイレン

 WISEは売れない演歌歌手の如くに地方巡業を繰り返しながら破壊活動を行っていたのだとばかり思っていたのですが、なるほど、主要都市の破壊はパフォーマンスで、実際の大規模破壊は隕石落下によるものだったのですね。まー、そりゃそうだよなあ。「やったぜ、本州を破壊したぞ!」→「あれ? 船が欠航…そりゃそうか…」→「北海道も九州も四国も攻めにいけないじゃん(´・ω・`)」ってことになりかねないもんな。移動手段に限って考えても辛いやり方だよな。まあ、ウロボロスの軌道変更はおそらくグラナさんか誰かによるものでしょうから、それも含めてWISEによるテロと考えても良いとは思いますが。

 あと、アマギミロクさんの足取りは、中二病的なコートや衣装を大量発注した人を追えば掴めそうな気がしました。これから人類絶滅させて自分たちは何百年も生きるんだから、替えの衣装も数百以上は用意しておきたいところですし、あんなファッションの服をそんくらいの規模で大量発注してるなら、それなりに目立っちゃうんじゃないかなー。衣服の替とかも、全人類絶滅後には困っちゃう問題ですよねー。それと、WISEの皆さんはたぶん娯楽に飢えてて大変だと思う。「作家と漫画家とミュージシャンと画家くらい残しておけばよかったー(´・ω・`)」ってきっと思ってるはず。こうしてみると、ドルキさんの存在は戦力というよりも、面白要員として必要だったのかもしれない。

 あと、エロ本を保持するべきかどうかで揉めてるWISEの姿を想像すると面白いです。

「バカな! 滅ぼすべき人類の裸写真など残してどうする!」
「だが、現実的に考えろ! これなくしてどうやって生きていくつもりだ!」
「そうですね……。人類滅亡後、私たちには足りないものが多すぎる」
「何言ってんだ、カプリコがいれば十分じゃないか」
「おい、ドルキ。ロリコンは黙ってろ」


ディグレ

 この漫画は変にコミカルなところと、展開の分かり辛ささえなければ、全体の雰囲気自体はとてもいいのになあ、と思うことがしばしばあります。今週とかすごく雰囲気イイんだけど、いかんせん流れが良く分かってないから、雰囲気しか楽しめてないっていう。でも、読み直すほどじゃないんだよなw


TO LOVEる

・お静ちゃんがララのアイテムを手にする。読者「またか……(´・ω・`)」
         ↓
・すかさずリトくんが取り上げる。読者「おお、ナイス!」
         ↓
・そのリトくんに春菜ちゃんがぶつかる。読者「な、なにっ!?」
         ↓
・結果、いつもの展開。読者「………………」


 この世界から逃れる術なんてあるのだろうか。ホント、TO LOVEる世界は地獄だぜ。


ぼっけさん

 先週の展開は良かったけど、オチはどうなんだ…これ…。

・元凶たる四人組→ぼっけの力を失ったことによる老衰死&ヒノ兄により殺害
・ヒノ兄→キチガイ。ぼっけの力を失ったけど存命中

⇒一連の事件の責任は全てヒノ兄へ。


 なんという後味の悪い話……。前後不覚のキチガイに社会的責任は全て押し付けて終わりかよ……。しかし、いきなり出てきたキチガイが全てをまとめた上に、油断してたら主人公にやられて力を失うとか、なんとも強引な展開だったなぁ……。


ブリーチ

 実にいつもどおりのブリーチ。相も変わらずお互いに相手を誉めあいOSRを高めあう享楽隊長とスタークさん。まだ服が弾けるエロモードに入ってないのに、「もう奥の手は出し切ってますよ」とフェイントをかける砕蜂さん。それにすっかり騙されて先に奥の手を出しちゃう下乳さんに、「な…に…!?」が実に様になってる日番谷隊長。うん、いつもどおりのブリーチだ。

 あと、「下乳じゃなくなってエロくなくなった」と不評だった3番の下乳さん(名前失念)が、帰刃することで再びキュートになった(=強くなった)のは、やっぱりOSRバトルだなあと思いました。


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