ワンピース
おおう……。なんという豪華メンバー……。そして、めんどくせー罠とか看守とかは2コマでサクッと終わってくれたところも素晴らしい……。罠や看守の指令を出したハンニャバルさんの措置は適切だったけど、かといって、あの3人が罠如きで行く手を阻まれるところを見るのもリズムが悪かったので、今回のスッ飛ばしっぷりは大正解だったと思うな。サディーちゃんの獄卒獣との戦いもちょっとめんどくせー感じだけど、クロコダイルやジンベエが仲間になったからには、獄卒獣も二人のかませ犬でサクッと終わってくれそう。やっぱすばやく展開して欲しいところは、微妙な敵や微妙な罠なんかはスッ飛ばしてサクサク進んで欲しいんだよね。その最大の失敗例がエニエスロビー編の電車内戦闘だったと思うんだけど。あれはキツかったなぁ……。
しかし、「オレも出してくれー」の調子の良さとか、「オレたちを巻き込むなー」の情けなさとか、チョキチョキの実にしっかり驚いてるところとか、レベル6の人たちは本当に大物なんだろうか。信じがたいよ……。
ナルト
いや、もう、話の展開上、仕方ないことだとは思うんだけど、いつ敵増援が来るか分からないって状況で、敵の忍を目の前にしてものすごく長々と自分語りしてるペインさんを見てると、「ワォ! 中二病……!」って気持ちになっちゃいますね。やっぱ「自分語り」ってのは、相当の破壊力があるよなぁ……。「オレってマジで不幸なんだぜ」「オレはこんなに苦労してたんだぜ」「友人は世界征服の夢を持ってたんだぜ」「それで、オレは世界の神になろうとしたってわけさ」。ペインさん……、この状況、すごく、シュールです……。
トリコ
あー、セドルさんが、あの時オブサウルスに乗ってたアレかー。あれって初見の時は、正直、ただのGTロボの見かけ上の区別だと思ってたよ。「なんで、このGTロボは獣に乗ってるんだろー?」くらい。それがオブサウルスが敵の駒として出てきたってだけでも、「そういうことかー」って思ったのに、さらにセドルさんが猛獣使いキャラだったってのは、なるほど、あの1コマだけでも色々読み解くべきだったんだなぁって思いました。あの1コマ、なんだかんだ言ってしっかり記憶に残ってるんだから、キャラ付けとしても成功してたんだろうなあ。同じページの他のGTロボの記憶は全然ねえもん。
・髪パンチ
これさー、前出てきた時はオーラ的な何かだと思ってたよ! 髪だったのか!
確かにこれはOSR低いよなぁ。髪がまとまって人の形になって殴るってカッコ悪いもんなぁ。サニーさんが一人になりたかった気持ちも分かるよ。しかし、これがオーラじゃなくて髪だとしたら、ひょっとしてトリコが出してるオーガ的なあれも、オーラじゃなくて何か物理的なものなのかもしれませんね。サニーが触覚だったから髪で具現化していたとすれば、トリコは嗅覚だから…………屁?
ブラスト
やっぱ連載作家の読切は新人作家のものとはレベルが違うなーっと思いました。なんという見事なまでの少年漫画。冒頭で主人公の強さをアピールして特殊能力も提示し、カレー好きでキャラ付けした上に、カレーがエネルギー源ということで能力ともリンク。ハイ、主人公のキャラ設定完成。続いて、主人公のバックボーンには過疎の農村=闇の人材派遣組織という、ありえないバカさながらも、ハッタリも効いてて十分受け入れられる世界設定。国際情勢も解説して、ホイ、世界観も完成。プロである主人公が危険な依頼を受ける不用意さも「義理人情」の一言で解決し、依頼主も極端に正義を主張しないことで説教臭い雰囲気を避けながらも動機付けはバッチリ。目的設定完了。対する敵も情報を先取りし、いきなり先制攻撃を仕掛けるなど殺る気十分で緊張感OK。本筋はメインキャラの裏切りなど、「確かにびっくりするけど心情的に残念な展開」もなく、清々しく読めるように工夫されながら、一方、メインキャラであっても一撃で殺すハードな雰囲気はキープ。純然たる悪役ライバルキャラの登場で、複雑に考えることなくシンプルなバトル描写が楽しめて、最後はそこそこのオチで締めて終了。うん、なんかもう教科書みたいな一話でしたね。これ、実はヘタッピマンガ研究所Rなんじゃないのー? ヘタッピ実践編だよ、きっとー。
ところで、バーモウ少佐はもしも主人公の両腕をゲットした暁には、前線で戦闘中に「クソォォ、オレにカレーを食わせろォォ!」とか言うハメになったわけですよね。うん、ブラストアーム移植の夢を抱いたまま死ねて、あれはあれで幸せだったんじゃなかろうか……。
☆宣伝:もうすぐ4巻出るっぽいよ
トリコ 4 | |
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