中学生たちの凶悪さがたっぷり詰まった一話だったと思います!
・佐々部「一人で何個もボール取ってんじゃねーよ、ペッ」
なんという正論…………。大量に奪ったボールを綺麗にピラミッド型に積み上げてる皇帝&跡部さまとか明らかにおかしいもんな。人格が。
そして、赤也が凶悪なことは既知の事実ではありますが、「ひゃっひゃぁーっ、残念! ちゃっちゃと帰っちゃって下さいよ!!」の今週の赤也は本当にひどい。この子は相手を選ばず常に凶悪だよなぁ。まあ、デビルだし、しょうがねえか。そして、そんな中学生どもに比べれば、「ゴラァ~~ッ、クソガキ共っ!!」と必死にスゴんでる佐々部さんがウサギさんにしか見えない……。中学生どもから発せられる捕食者のオーラは只事じゃないよ。
・佐々部「誰でもいい、自分の取ったボールを賭けて挑んでくる勇気のある奴はいねーのか!? ペッ」
なんという男塾理論……。本来なら自分たちが頭を下げて頼むべき場面で、この高圧的態度……。ウサギさんと言えど、さすがはテニスキャラだぜ。
しかし、本来は横暴と見なされるこの態度も、相手があいつらじゃなぁ……。むしろ勇気があるのは、佐々部さんかもしれない。しかも、手塚やら木手あたりを指名する辺り無謀としか言いようがない。それでもまだ幸村や金太郎を指名しなかっただけマシか……。
・マグナム松平さん
なんと愚かな。よりにもよって越前少年に戦いを挑むなどと……。松平さんは「マグナム」と呼ばれるサーブで相手を再起不能にする殺人テニス使いのようでしたが、こと殺人テニスに関して、越前少年に敵うはずもありません。当然のように遊ばれてコピられて血の海に沈みました。越前少年は天衣無縫の極みに達していようと相手を殺すことに何の躊躇いもないんだよな……。
しかし、同じくサーブ系の殺人テニス使いである田仁志様が、過去に越前少年に血反吐を吐かせたことを考えると、やはり松平さんの如き11番コート辺程度のテニス使いでは、高校生とはいえど比嘉勢にすら勝てないってことですね。
・蹂躙される高校生たち
ブン太の綱渡りや千歳の神隠しで敗北できた人たちは幸いですよ……。平古場の飯匙倩に当たった高校生は愕然としたでしょうが、それでもまだ無傷で家に帰れた分、幸せな部類と言って良いでしょう。問題は石田銀の六式波動球で空を飛んでいった高校生と、クラウザーさんに磔にされた高校生ですよ。ていうか、クラウザーさんは「敵を磔にする」という論理能力者ではなかろうか。なんでこの人、いつも敵を磔にしてるんだぜ。テニスは相手を磔にするスポーツではござらん。
また、磔にされた高校生の周囲で、指差して愕然としている人たちの姿がシュールすぎました。しかし、普通にテニスをやってれば、まさか磔にされるだなんて思わないもんなあ……。彼らはこれまで厳しくもそれなりに楽しくテニスで切磋琢磨してたのに、いきなり殺人テニスを使う中学生が50人もやってきて、お土産代わりに半殺しにされた上で家に帰れと言われてるんですよね。ひどい話だ。いや、だが、こうも考えられないだろうか。本格的な殺人テニスに巻き込まれる前に家に帰れて幸せである、と。
そういえば、クラウザーさんが「蔵兎座」といつの間にか帰化してたことにびっくりしました。日本代表になれないからですかね? あと、彼が中1という事実にもびっくりですよ。あのルックスと存在感でカツオやカチローと同い年なんだぜ。いくらガイジンだからってそりゃねーだろ。
あと、なんだかんだ言って一番惨めな目に遭った高校生は、鳳にボールを譲ってもらった二人だと思いました。「お前、譲るくらいなら一人で3つも取るなよ!」というツッコミはまず当然として、ほとんどの高校生たちが中学生を見下している中、その中学生に頭を下げてボールを恵んでもらう羞恥プレイですからね。よく彼ら二人はこんなことができたものだ。これ、悪意があるとしたら鳳が一番凶悪だよ……。
・真田「どうした? ラケットに穴が開いてるぞ」
ひどい、ひどすぎるwwww 「穴が開いてるぞ」じゃねーよ! お前が開けたんじゃねーか!wwwww
いや~、しかし、こうして一般人を相手にすると、皇帝だとか師範だとかの凶悪さがありありと分かりますね。まあ、そりゃそうだよなあ。ラケットが破れるんだもんなあ。「えええっ~~~~っ!!!?」ってなるよ。勝てねえよ。そんなの反則だよ。でも、これと互角に勝負してたってんだから、ホント手塚とかバケモンだよな。佐々部さんの反応は、一般人がテニス魔人どもと対戦した時の当然ありうべき姿を示してくれてとても良かったです。そりゃそうだよな、絶望以外ありえないよな。やっぱ中学テニス界はおかしいよ。
それと、今更のことながら、ホント、皇帝は年上に敬語使う気が一切ないですね。真田さんは下手したら教師にすら「たるんどる」とか言うんじゃねーの。下手しなくても日常的に言ってるんじゃねーの??
・鬼十次郎「見苦しいぜ!! もうボールを取れなかった奴等は帰んな!」
なんかすごい名前の人キター! でも、これ、厳しいように見えて超ファインプレイですよ。だって、見て下さい、そのわずか3コマ後を……
金太郎「ええーっ、みんな帰ってしもうた!? 待ちぃや、やろーで兄ちゃんら!?」
キキキ金太郎……!!!! これはヤバイ。ヤバかった。高校生たちは命拾いですよ。鬼さんがみんなを帰してなければ確実に一人は死んでいた。師範にはそれでもまだ六式あたりの半殺しで留めてくれる良識がありますが、金太郎にはそんなものありませんからね。ああ見えて鬼さんは実はムチャクチャいい人なんじゃなかろうか。鬼さんが止めなきゃ高校生たちはあたら命を散らせるところだったよ。亜久津にも「生き急ぐな」と言ってるし、やっぱり鬼さんはいい人なんじゃないかなー。
ところで、誰にも共感してもらえないことを覚悟で書きますが、鬼十次郎さんが翔丸組親衛隊長の渡辺くんに見えて仕方ないです。たぶん頬の傷跡のせいだと思うんだけど、いや、それでなくても、最近の許斐先生の絵柄は写実的なニュアンスが増えて、なんだか能条純一に近づいてきてると思うんだ。翔丸組に入るんだ。
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ハ{:Vi{ { ! }リ} }ハ|トト> 、 〔 .二二.,〕
人ゞ>}ハ Vノ'广¨三ヾぐiト.、 // /
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'三': : トミハ // __ /
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↑渡辺の画像がなかったのでAAを張るとこんなかんじなんだ。
・徳川カズヤ
跡部様に続く眼力系能力者の登場です。一睨みで赤也の身体の自由を奪いました。どうも描写からするに、幸村の強制イップスを眼力で引き起こせる模様です。それはもはやテニスではない。いや、幸村の時点で十分テニスじゃなかったですが、それでも幸村はまだテニスを通じてしか強制イップスが引き起こせなかった点でテニスの原型を留めていました。しかし、これはどうなんだ。テニスする前に体の自由を奪われるのに、一体どうやって対処すればいいんだ……。「テニスという枠外で相手を戦闘不能にする」徳川カズヤの能力は、なるほど、確かに高校最強レベルだな、という気がします。
・鬼vs亜久津
ていうか、亜久津さん、なんでいるんすかwwwww テニスに未練たらたらじゃないっすかwwwwww
鬼さんはあれだけ顔面が恐ろしいにも関わらず、おそらく人を殺したことはまだないと思うので、その点で亜久津の方がまだ恐ろしいですね。今にも鬼さんを殺しそうな亜久津を、桃城先輩と川村先輩が必死に抑えましたが、いまここで乱闘を抑えても亜久津は後で個人的に殺しに行きそうな気がします。師範も幸村も恐ろしいけど、彼らはまだ試合中に人を殺そう再起不能にしようと考えている時点で、「試合前に殺そう」とする亜久津に比べれば可愛気が残ってますからね。鬼さんも、まさか試合中の殺人テニスならともかく、プライベートで殺しに来られるとは思ってないだろうなあ。それもうテニスプレイヤーでもなんでもないしね。鬼さん、逃げてー。亜久津は純然たる犯罪者だよー!
ところで、いまふと思ったけど、徳川カズヤの「試合前に再起不能」に対抗できるのは、唯一、亜久津だけではなかろうか。それでも真正面から亜久津が殺しに行くと、徳川さんの眼力で防がれるので奇襲しかない気はするけれど。
・桃城vs鬼
これまでの高校生たちが中学生たちの純然たる噛ませ犬だったとして、今度の「桃城vs鬼」は高校生実力者の力を計る上で良い試金石となりそうですね。桃城先輩というチョイスが絶妙です。これが真田や幸村、手塚だと、そもそものレベルが訳分からないので、相手の強さが明確に見えてきませんが、桃城先輩ならまだテニスの原型を留めていますし、相手の力量も見えてくるでしょう。桃城先輩で5番コートの鬼さんを倒せない、もしくは互角くらいなら、1番コートで戦えるのは手塚、真田、幸村、越前くらいに限られるんじゃないかなあ。クラウザーさんだと3~4くらいが関の山なイメージ。桃城先輩が鬼さんを倒せば大分変動するけれど。
まあ、そういうわけで、桃城vs鬼はなかなか興味深い展開だと思います。普通なら、ここらで高校生の格を見せるために鬼さんが勝利する展開だと思いますが、相手は普通じゃなくて許斐剛だしなー。ちなみに鬼という苗字は本当にあるんだって。へー。
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