テニスの王子様
・見開きカラー
何が面白いのか分からないが、とにかく見た瞬間に吹いてしまった。なんだろう、田仁志さまのガッツポーズとか、ハイテンションな赤也とか、後ろで跳ねてるジローとかが面白かったんだろうか。
・越前少年 in America
駅内を走る越前少年。目の前には今にも発車しそうな電車が……。
何を思ったか越前少年はラケットを引き抜き突然のツイストサーブ! 一体何をする気か分からねーが、とにかくこの時点でロクでもないことは間違いありません。駅でサーブって……。しかし、電車の前には腰を曲げたおばあさんの姿が。なるほど、このおばあさんのためにも時間を稼ごうとしているのですね。分かります。
ツイストサーブは駅員のホイッスルを弾き飛ばします。彼が慌てているうちに、越前少年は電車の扉にラケットを挟み込み、スライディングにて駆け込みました。この突然のアクションを、なぜか拍手喝采で迎える乗客たち。巻き起こる歓声の中、越前少年は、
「いちいち騒ぎすぎなんだよ」
あ、相変わらずだなぁ……。ちなみに、おばあさんは何の関係もありませんでした。100%自分のためだけの大暴れでした。うん、僕たちの知ってる越前少年だ。
・高校日本代表候補合宿
今度の舞台は世界大会編と噂されていましたが、実際は「高校生レベルでの」世界大会編のようです。なるほど、こう来たか……。
確かにあれだけのテニス力を見せられた後で、「じゃあ、次は中学生の世界大会ね」と言われても読者は侮ってしまいますし(だって現にクラウザーさんは倒しちゃったし)、あのテニス魔人どもを苦戦させるには確かにこのくらいハードルを上げる必要がありますよね。まあ、映画では世界大会レベルの高校生もギッタギタにしていましたが、そこのところは置いておきましょう。……うん、許斐先生ならひょっとしてアルベルト・ シュバイツやジャン・ジャック・マルソーも漫画に出してくるかもしれないけど。
・四天宝寺
青学勢は全員参加(乾先輩でさえも)。一方、四天宝寺は一氏、財前、小石川(ものすごく影の薄い四天宝寺の副部長)が不参加のようです。小石川は仕方ないとして、財前くんは可哀想だなあ。忍足謙也くんは参加できてるんだけど、彼らの違いって自分からコートを出たか出てないかの違いだけじゃないの?
・氷帝「青学(ザコ)はどいてろ」
さ、さすがとしか言いようがない……。彼らが関東大会で敗れておきながら全国大会でデカイ口を叩きまくってた時は、「この人たちは何を勘違いしてるんだろう???」と思ったものですが、青学が全国優勝してもザコ扱いか……。なんか良く分からねーが一周回って立派だと思いました。
・缶倒し
中学生の参加が面白くない高校生たちは、訪れた中学生に嫌がらせをしようとしますが、
比嘉→田仁志さまの体格にビビって諦める
立海→真田のフケ顔にビビって諦める
青学→大石副部長がキョドってたので嫌がらせ実施
結局、青学にしか嫌がらせできませんでした。しかし、皇帝のフケ顔にビビるなら手塚部長にもビビって良さそうなもんだけどな。
嫌がらせは10球サーブして「缶を倒してみろ」というアレ。でも、中に石を入れない分、新井先輩より良識的ですね。やっぱり高校生は(少しだけ)大人だ。(というか、石を入れた上に金まで巻き上げようとした新井先輩は本当にクズだよな)
そして、青学の皆がスネイクやらムーンボレーやらで思い思いに缶を倒している中……
お前は何をやっているんだ……。
・抜き打ち足切りテスト
中学生を加えて300名弱になった候補合宿。しかし、これでは人数が多すぎるということで50名を足切りすることに。セスナからボールを250個落として、取れなかった50名弱は脱落、ということになりました。それがテニスと何の関係があるんだ。
これを中学生たちはブチャラティが空を飛んだりしながら取っていったわけですが、一人で何十個も集めている非常識が二人……。
そう、遠山金太郎と跡部さまですね。
あ、あのね……。きみたちね。確かにね、一人一個とは言われなかったよ。でもね、これ、取れなかった人は帰らなきゃいけないの。一人で何十個も取ったらね、残れない人がいっぱい出てくるよね……。そういう人に悪いなーって思わないのかな? かな? うん、分かってるよ。跡部さまは確信犯で、金太郎は何も考えてないんだよね。うん、ホントは分かってた……。分かってたんだ……。
そんな中学生たちの非常識に呆然とする高校生たち。そこで、乾が「あそこに一つ落ちてますよ」と教えてあげると、高校生たちは皆そこに殺到。我先にとボールに群がります。そんな彼らの目の前で、悠然と最後のボールを拾い上げる遅刻者一人。
はい、越前リョーマですね。
…………うん。なんか、ホントにこの中学生どもは凶悪だな。いや、分かってたことではあるけど。…………凶悪だよな。
***
今回の合宿では実力別に16コートに分けられているみたいで、練習試合などで上がったり下がったりするシステムの模様。あー、これはいいですね。僕がテニス同人誌でやってた「キャラ別強さランキング」がオフィシャルでやられるわけですね。キャラ相互の強さ関係はやっぱり興味深いところだし(「フリーザとバーンさまはどっちが強いんだよ」「ばか、そんなのフリーザに決まってるだろ」レベルで興味深い)、それに、許斐先生自身もこういう格付けはきっとやってて楽しいんじゃねーかなー。
また、高校生連中も今はかませ扱いですが、許斐先生的にも一軍高校生は活躍させたいみたいなので高校生レベルのバケモノも登場するハズ。実際、中学生たちを見ても、全国一回戦レベルと全国決勝レベルでは天と地ほどの開きがあるわけですし(例:一回戦レベルでは前方への瞬間移動程度だが、決勝レベルでは亜光速で移動可能)、高校生たちも二軍連中はザコっぽくても一軍になるとバケモノになるんじゃねーかなーと期待してます。
許斐先生インタビュー
・許斐「スケールダウンなんてしないよ。バリバリ天衣無縫するよ(`・ω・´)」
流石は許斐先生だ……。天衣無縫だなんて、あんな訳の分からん技をこれからもバリバリ使っていくってよ……。雷の亜光速移動とか、仁王のイリュージョンとか、手塚のファントムとか、幸村のテニスとか、あそこらへんもいつの間にか弱体化したりせずに、あのままの強度で戦っていくんだろうか。たとえて言うならば、セナでもヒル魔でも触れるだけで骨が折れちゃう峨王さん。天衣無縫とかどうやって苦戦させるんだぜ? どう考えても無謀な挑戦だけど、でも、許斐先生ならきっとなんとかしてくれる。
アイレボ
うわー。表紙えろー。
二話以降読んでなかったけど、こんなことになってたのか。いや、何が「こんなこと」って主人公ですよ。こうして見るとちゃんと女の子じゃねーか。髪型って重要だよなー。主人公が女に見えなかったのは主に髪型じゃないかなー。
なんていうか、この漫画は「女らしさ」の表現的に面白いと思いました。うまく言えないんだけど、アイススケートで「女らしさ」を表現するといっても、漫画で描いている以上、漫画での「女らしさ」の表現になるわけで、元々男っぽかった主人公がどうすると「女らしく」なるのかという、漫画表現的な面白さ? うーん、言い辛い。「女らしい美しいポーズ」のシーンで、「おお、本当に美しい」と思ったんだよねー。
あと、いまさら気づいたけど、この漫画は女子フィギュアにおける「女性的な美」のために、あえて主人公のスタートラインをマイナスから、つまり、男っぽい女主人公に設定してたんだなー。今のところ、それは巧く作用している。
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